鬼滅の刃 遊郭編のネタバレ解説・考察まとめ

『鬼滅の刃 遊郭編』とは、吾峠呼世晴の漫画作品『鬼滅の刃』70話から97話に渡って描かれた、吉原を舞台とする物語である。2021年のアニメ化が決定している。
人食いの怪物・鬼。これを狩るための組織・鬼殺隊。鬼にされてしまった妹・禰豆子を守るために鬼殺隊に入隊した少年竈門炭治郎(かまど たんじろう)は、ある時鬼殺隊最高位の剣士“柱”の一員である宇随天元に同期の仲間ともども強引に吉原へ連れ出される。ここに潜む鬼を探すため、遊女に扮して遊郭に入り込む炭治郎たちの前に、かつてない強敵が姿を現す。

『鬼滅の刃 遊郭編』の概要

『鬼滅の刃 遊郭編』とは、吾峠呼世晴の漫画作品『鬼滅の刃』の70話から97話に渡って描かれた、大正時代の吉原を舞台とする物語である。
本作は2016年に連載が開始され、その秀逸なストーリーと魅力的なキャラクターたちによって好評を博す。2019年にはアニメ化を果たし、その劇場版作品かと見紛うほどのクオリティで社会現象とも呼べるほどの人気を獲得。コミックス売り上げは歴代最速で一億部を突破し、国内外で記録的なブームを巻き起こし、世界的名作としての座を不動のものとした。さらに本作の爆発的ヒットを受けて、“声優”という職業も改めて注目されることとなり、バラエティ番組などへの進出も増加。2020年公開の映画『鬼滅の刃 夢幻列車編』は四百億円にも迫る邦画史上最高の興行収入を叩き出し、その怪物的な快進撃は留まるところを知らない状態である。
2021年にはufotableによるアニメ二期シリーズが決定しており、そのメインストーリーとして本エピソードが取り上げられる予定となっている。

人食いの怪物・鬼。これを狩るために結成された組織・鬼殺隊。鬼にされてしまった妹・禰豆子を守り、これを人に戻す術を見つけるために、竈門炭治郎(かまど たんじろう)は鬼殺隊の剣士となる。幾多の戦いを経て剣士として成長した炭治郎は、ある時鬼殺隊最高位の剣士“柱”の一員である宇随天元(うずい てんげん)に、同期の仲間である我妻善逸(あがつま ぜんいつ)、嘴平伊之助(はしびら いのすけ)ともども強引に吉原へ連れ出される。今ここに鬼が潜んでいるらしく、天元は妻たちを遊郭に忍び込ませて探らせていたものの、彼女たちからの連絡が途絶えたのだという。
鬼の居所をつかむため、天元の妻たちの安否を確かめるため、女装して遊女に扮し、遊郭へと入り込む炭治郎たち三人。男だとバレないようにしながらの慌ただしい遊女生活の中、慣れない環境での調査を進める彼らの前に、かつてない強敵が姿を現す。

『鬼滅の刃 遊郭編』のあらすじ・ストーリー

竈門炭治郎という少年

左から竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助。

大正時代。竈門炭治郎は、炭焼きの子として生まれた少年である。亡き父に代わり長男として家族を支え、一歩ずつ地を踏み締めるがごとく健全に日々を送っていた。しかしある時、炭を売りに町まで出掛けた炭治郎が家に戻ると、家族は何者かによって惨殺されていた。唯一生き残った妹の禰豆子も様子がおかしく、目の前にいるのが実の兄であることも分からぬかの如く炭治郎に襲い掛かる。

程なくして、炭治郎は自分の家族に起きたことの仔細を知る。この世には鬼と呼ばれる人食いの怪物が存在し、母や弟たちはこれに襲われて命を落としたのである。あまつさえその鬼は、禰豆子を自身の同族へと変えて去っていった。
鬼を狩るために活動する組織・鬼殺隊の剣士からそう教えられた炭治郎は、自身も鬼殺隊へと入隊。家族の仇討ちのためではなく妹を守るため、鬼へと変えられた禰豆子を人間に戻す術を探すための決断だった。

厳しい修行に耐え、幾多の試練を乗り越え、熾烈な戦いを切り抜けて剣士として成長していく炭治郎。同期の剣士である我妻善逸(あがつま ぜんいつ)、嘴平伊之助(はしびら いのすけ)との間に強い絆を結びながら、時に幸運に救われ、時に偉大な先達を失いつつ、鬼としての力を徐々に御せるようになった禰豆子と共に、いつか平穏な日常へと帰ることを夢見て炭治郎は歩み続ける。

吉原への潜入

遊郭に潜入するため、天元に女装させられた炭治郎たち。

ある時、炭治郎が鬼殺隊の拠点の一つである蝶屋敷へと赴くと、そこでは揉め事が起きていた。鬼殺隊最高位の剣士点“柱”の一員で、「音柱」の肩書きを持つ宇随天元が、屋敷の中で働く娘を連れ去ろうとしていたのである。その横暴に怒った炭治郎は、居合わせた善逸や伊之助と共にこれを阻止しようとするも、天元はそんな彼らを軽くあしらった上で「ならお前らが一緒に来い」と要求する。

天元は“吉原に鬼が潜伏している”という情報を入手しており、その正確な居場所を突き止めるため、自身の妻でもある三人のくノ一・須磨(すま)、まきを、雛鶴(ひなつる)を遊郭へ潜り込ませていた。しかしある時から彼女たちの連絡が途絶え、その安否を確かめるためにもう一度鬼殺隊の手の者を吉原に放とうとしていたのだ。
手練れのくノ一さえ不覚を取る鬼について調べるなら、戦闘力の無い娘より鬼殺隊の剣士の方が適任だと、天元は考え直していた。かくして炭治郎、善逸、伊之助の三人は女装させられ、それぞれ須磨が潜入していたときと屋、雛鶴が潜入していた京極屋、まきをが潜入していた荻本屋へと送り込まれることとなる。

遊郭に潜む鬼

蕨姫花魁の正体に気付く善逸だったが、相手にも自分の素性を感づかれてしまう。

女装したまま、新入りの遊女として下働きをこなしつつ、調査を進めていく炭治郎たち。炭治郎が「須磨が足抜けした風を装って姿を消したこと」、伊之助が「何者かが屋根裏や壁の中を伝って移動していること」を突き止める一方、善逸は京極屋の花魁である蕨姫(わらびひめ)が堕姫(だき)という名の鬼であることに気付く。しかしそれを仲間たちに伝えるよりも先に堕姫に襲われて意識を失い、囚われの身となってしまう。

善逸とも連絡が取れなくなったことで、天元は吉原に潜んでいるのが鬼の中でも際立って強大な力を持つ“上弦”と呼ばれる存在だと推測。炭治郎たちの手に負える相手ではないとして、彼らに逃げるように告げて自ら調査に赴く。しかし炭治郎は、「きっとまだ善逸も天元の妻たちも生きている」と信じ、全員を助け出すことを提案。伊之助もこれを快諾し、二人は改めて調査を続行する。

堕姫との戦い

自在に動く帯を操る堕姫を相手に、炭治郎は苦戦する。

世話になった花魁・鯉夏(こいなつ)に挨拶して、本格的な調査に取り掛かる炭治郎。しかし異変に気付いて彼がときと屋に戻ると、そこでは堕姫が鯉夏に襲い掛かっていた。彼女こそが吉原に潜伏し、善逸や天元の妻たちを捕えた鬼であることを知った炭治郎は、鯉夏を助けるために刀を抜いてこれに挑むが、その圧倒的な力に翻弄される。

一方、天元は病で死を待つのみとなった遊女が送られる、切見屋という施設に忍び込んでいた。独自の調査で「ここに雛鶴がいる」という情報を入手したのである。果たして切見屋の一室には、雛鶴が半死半生の有様で臥せっていた。雛鶴は堕姫が鬼であることを突き止めるも、相手からも鬼殺隊の関係者であることを見抜かれて警戒され、身動きが取れなくなっていたのである。そこで毒を煽って病を得たように見せかけるものの、堕姫は自らの分身である帯を彼女に渡して監視を続け、天元への連絡はおろか毒の治療も迂闊にはできない状況に追いやられていた。解毒薬を飲ませ、彼女の口から堕姫の情報を聞くと、天元は雛鶴に休んでいるように告げて鬼との戦いに赴く。

その頃、伊之助は伊之助で善逸たちが吉原の地下に閉じ込められていることを突き止め、これを救出せんとしていた。堕姫の分身たる自由自在に動く帯にそれを阻まれ、囚われていた人々を守りながらの戦いに苦戦を強いられる。しかし囚われていた須磨、まきを、そして善逸が戦線に参加し、さらには天元がこの場に現れて分身の帯を殲滅。堕姫がいずれ食べようと集めていた人々を全員助け出すことに成功する。

上弦の陸・妓夫太郎

何人もの“柱”たる剣士を返り討ちにしたと豪語する、上弦の陸・妓夫太郎。

実力以上の力をむりやり引き出して戦う炭治郎だったが、なお堕姫には及ばず、次第に窮地へと追い込まれていった。人を襲わないよう、普段は彼が背負う箱の中で待機している禰豆子が飛び出して兄を助けようとするが、かつてない強敵を前に鬼としての力を制御できなくなり、見境なく暴れ出してしまう。
そんなところに天元が駆け付け、炭治郎に禰豆子を落ち着かせるよう命じつつ、自身は堕姫と交戦。柱にふさわしい力を発揮して造作も無くその首を落とすも、鬼に取って唯一致命傷となるその深手をおってもなお堕姫は息絶えず、泣きながら“兄”に助けを求める。刹那その体からもう一体の鬼が出現し、恐るべき力で天元を追い詰め、これに猛毒を流し込む。

新手の鬼の名は妓夫太郎(ぎゆうたろう)。天元が推測していた通り、“上弦”の六番手に位置する強敵である。妓夫太郎と堕姫は実の兄妹であり、二人同時に首を落とされない限り死ぬことのない特殊な能力を持っていた。
善逸、伊之助、そして天元とも協力して二体の鬼を相手取る炭治郎。雛鶴が毒クナイを放って援護するも、堕姫一人ですら炭治郎たちに取っては手に余る強敵で、妓夫太郎に至っては柱の天元が劣勢を強いられる正真正銘の怪物。まず伊之助が重傷を負って倒れ、天元は左腕を切り落とされて地に伏し、炭治郎も善逸と共に建物の崩落に巻き込まれて気を失う。

次に炭治郎が起きた時、妓夫太郎はわざわざ彼の顔を間近で覗き込んでいた。奮戦虚しく地に横たわる炭治郎たちを「無様だ」と嘲笑し、かつての自分たちのように鬼になるなら命は助けてやると唆す妓夫太郎。炭治郎はその話に付き合う風を装って体力を回復させる時間を稼ぎ、たまたま近くに落ちていた毒クナイを妓夫太郎に突き立ててその動きを封じる。これが最後の好機と満身の力で妓夫太郎に斬りかかったその時、善逸、天元、伊之助もそれぞれにもう一度立ち上がり戦闘に復帰。最後の攻防が繰り広げられる中、炭治郎の額に痣のような模様が浮かび上がり、かつてないほどの力がその身に湧き上がる。
善逸と伊之助が二人で協力して堕姫の首を切り落とし、炭治郎は天元と共に妓夫太郎の首を刎ねる。長く凄絶な吉原での戦いは、こうして炭治郎たちの勝利で幕を下ろす。

戦いの後で

自分の地獄行きに付き合うな、幸せになれ。暗にそう諭す兄に、それでも妹はすがりつく。

紙一重で勝利を手にした炭治郎と仲間たち。妓夫太郎に流し込まれた毒も、禰豆子の鬼としての力で治療できることが分かり、満身創痍ながら一行は誰一人欠けることなく生還する。
禰豆子を人に戻す研究用に鬼の血を回収した炭治郎は、その近くで堕姫と妓夫太郎の首が醜く罵り合う様を目撃する。敗因の押し付け合いに始まり、互いの人格否定まで口にする鬼の兄妹に近づくと、炭治郎は「二人とも本当はそんなこと思っていない。君たちのしたことは許されないが、だからこそせめて兄妹は仲良くしないとダメだ」と彼らを優しく諭す。狂乱し、悲鳴のように「悔しい、お兄ちゃん助けて」と連呼する堕姫を見て、妓夫太郎の脳裏にかつて人間だった頃の記憶が蘇る。

吉原の最下層の長屋で生まれ育った妓夫太郎は、その醜い容姿がために幼い頃から凄惨な迫害を受け、この世のあらゆる不条理を浴びるようにしながら生きていた。ある時、その彼に珠のように美しい妹・梅ができる。妓夫太郎はそんな妹を誇りに思い、何よりも大事にしていたが、やがて屋敷に上がるようになった梅が客の目を刺したことで、彼女は生きながら燃やされるという残酷な処罰を受けてしまう。息も絶え絶えの梅を抱き、この世の全てを呪いながらさまよい歩いていた際、当時の“上弦の陸(ろく)”・童磨と遭遇。彼の手によって兄妹まとめて鬼へと転変したのだった。

気が付くと妓夫太郎は闇の中に立ち尽くしており、「ここが地獄か」と冷めた感慨を胸に抱く。鬼として生きたことに後悔は無いが、ただ一つ妹の梅のことだけはどうにも心残りになっていた。自分のような心の醜い人間の側で育つのではなく、恵まれた環境で優しい人間に育てられていれば、妹にはもっとマシな人生があったのではないか。そんな後悔を抱えたまま黄泉路を行く妓夫太郎を、後ろから梅が追いかけてくる。何度突き放しても「お兄ちゃんと一緒にいる」と泣き叫びしがみついてでも自分の側を決して離れようとはしない彼女に、ついには妓夫太郎も根負けし、兄妹は連れ立って地獄へと続く暗闇の中を歩いていく。

炭治郎たちが上弦の鬼を討ち取った報は、鬼殺隊の当主である産屋敷耀哉(うぶやしき かがや)の下にも届けられていた。彼は百年以上もの間誰も成し遂げられなかったこの快挙に喜び、病で余命いくばくもない身を押して鬼の頭領・鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)打倒の決意を新たにする。一方、鬼たちは鬼たちで、上弦の鬼が倒されるという緊急事態に新たな動きを見せ始めていた。
鬼殺隊と鬼の戦いの行方、禰豆子を人間に戻す術、炭治郎の額に現れた痣。幾多の謎と困難を抱えたまま、炭治郎たちの闘いの日々は続いていく。

『鬼滅の刃 遊郭編』の登場人物・キャラクター

主要人物

YAMAKUZIRA
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@YAMAKUZIRA

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鬼滅の刃の歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ

『鬼滅の刃』とは吾峠呼世晴による和風バトル漫画とそれを原作にしたアニメ・映画・ゲームなどのメディアミックス作品。アニメはufotable制作で2019年4月から放送開始され、社会現象となるほどのブームを巻き起こした。主題歌も大きな注目を集め、大ヒット曲を数多く生み出した。この記事では『鬼滅の刃』のアニメと劇場版で使用されたオープニング・エンディング主題歌、挿入歌を紹介する。

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上弦の陸・妓夫太郎と堕姫(鬼滅の刃)の徹底解説・考察まとめ

妓夫太郎・堕姫とは、『鬼滅の刃』に登場する鬼である。 鬼舞辻無惨直属の十二人の鬼『十二鬼月』の一体であり、上弦の陸に位している。 兄の妓夫太郎、妹の堕姫の二人で一体の鬼であり、妓夫太郎と堕姫の頸を同時に落とさなければ倒すことができない。遊郭に巣喰い、多数の人間を喰らっていた。

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てる子(鬼滅の刃)の徹底解説・考察まとめ

てる子(てるこ)とは、大正時代を舞台にした吾峠呼世晴の漫画作品『鬼滅の刃』の登場人物で、鼓屋敷と呼ばれる場所での戦いにおいて活躍した少女。名字は不明。 市井の少女で、長兄・清、次兄・正一の三人兄妹の末っ子。清は鬼に取って特別に滋養のある“稀血”という特殊体質で、これを狙った鬼に拉致される。兄を助けようと追いかける中で鬼殺隊の剣士・竈門炭治郎と我妻善逸に出会い、彼らと共に鬼の住まう屋敷へ乗り込む。幼い少女ながら兄を救うために必死に恐怖を堪え、炭治郎や善逸をささやかにサポートした。

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清(鬼滅の刃)の徹底解説・考察まとめ

清(きよし)とは、大正時代を舞台にした吾峠呼世晴の漫画作品『鬼滅の刃』の登場人物で、鼓屋敷と呼ばれる場所での戦いで活躍した少年。名字は不明。 弟・正一、妹・てる子の三人兄弟の長男。鬼に取って特別に滋養のある“稀血”という特殊体質の持ち主で、これを狙った鬼・響凱に拉致される。“稀血”目当てに集まった鬼たちと響凱が争う中、隙をついて逃走。この時不思議な力を持つ響凱の鼓を咄嗟に回収し、これを使って鬼たちから逃げ続ける。設定的には救いを求める弱者だが、幼いながら意外な聡明さを発揮して物語を盛り上げた。

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