零~刺青の聲~(Fatal Frame III)のネタバレ解説・考察まとめ

『零~刺青の聲~』とは、「零」シリーズの第3作目で、2005年にテクモよりプレイステーション2用ソフトとして発売された和風ホラーゲームである。
徐々に眠りから覚めなくなっていくという呪いを解く為に、除霊能力を持つカメラ「射影機」を使って、夢の中の幽霊屋敷と現実世界を行き来しながら謎を解いていくという内容になっている。
シリーズ1作目、2作目の主人公達も登場し、彼女達のその後の様子が知れるところも見どころだ。

射影機

麻生邦彦によって開発された「ありえないもの」を写すことの出来るカメラ。強い霊力を持った人間が使うことで、霊を封印することが出来る。しかし、射影機を扱うということは霊との関係を強めることになり、使用者の精神に大きな悪影響を与えてしまう。
怜が使っているものは螢が民俗学の研究中に見つけた射影機であり、現実世界では怜の恋人優雨に贈られた為に怜が所持しており夢の中で撮った写真を現像出来るようになっている。霊を退治するだけでなく、ストーリー上重要な情報を得る為のキーアイテムにもなっている。
深紅が使っているものは第一作『零~zero~』で出て来た射影機であり、霊の瘴気を抑える「御神鏡」の欠片が入れられている為に怜が使っている射影機よりも強い力を持っている。

霊石ラジオ

正式名称は鉱石式異界電波受信器。射影機と同様に麻生邦彦によって発明された物である。
回路の一部に鉱石を使う鉱石ラジオを改良したもので、人想いや思念が宿った霊石を使うことで霊界からの声を聞くことが出来る。
前々作『零~zero~』のカセットテープに当たる役割をする。

ゲーム中には沢山の霊が現れるが、撮影出来る場所や場面によっていくつかの種類に分類される。

怨霊

主人公達に襲い掛かってくる敵の霊である。射影機を使って戦闘を行うことで撃退することが出来る。動きやデザインは、そのキャラクターの死因などに関係しているものが多い。

浮遊霊

攻撃してくることがない霊。突然現れては消えてしまうもので、あらかじめ位置を知らないと撮影することが難しいものもある。その霊の生前の行動や、澪になにかを伝えようと行動しているものが多く、ストーリー上重要な霊もいる。

地縛霊

浮遊霊のように戦闘を行わない霊。浮遊霊と違い動くことも消えてしまうこともない為撮影は簡単だが、霊を探す指針となっているフィラメントの反応が鈍い為に発見が難しくなっている。

封印霊

地縛霊に近しい存在だが、ゲームを進行するに当たって扉などを塞いでいる霊。指定された場所の撮影など、特定の条件を達成することで浄化されて先に進めるようになる。

『零~刺青の聲~』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

初の男性プレイアブルキャラクター

『零~紅い蝶~』は女性のファンも多かったらしく、男性の主人公をという要望により天倉螢が登場したようだ。
しかし、男性らしいキャラクターでは好戦的な印象を与えてしまいかねないと危惧され、零の雰囲気にも溶け込めるキャラクターを作るのに苦労したらしい。『零~zero~』の主人公深紅の兄の真冬や、怜の恋人である優雨と繋がりがあったり、線が細くなっている等、男性にも関わらず零の世界らしい存在になっている。

子供の霊の声優

『零~刺青の聲~』に登場する子供の霊「鎮女」の声は、当時十歳だった黒葛原 未有という実際の子役声優が担当していた。ゲーム中に流れる「鎮メ唄」という子守唄も彼女が歌っている。

『零~刺青の聲~』の主題歌

前作に引き続きテーマソングは天野月子が手掛けたものになっている。他にも数人の候補が挙げられたようだが、前作『零~紅い蝶~』での印象から作成前からほぼ決定していたらしい。
天野月子氏にはストーリーやビジュアルの資料が先に渡され、その後ディレクターの柴田氏からゲーム全体のメッセージやエンディングの意味等が書かれた資料が手渡されたようだが、その時にはすでに曲が出来上がっていたようだ。その為、刺青の聲と完全に一致する内容とは言い切れないものの、別の視点からの解釈として二つを合わせて考えた時より深いメッセージを持つものになった。

天野月子『聲』

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