零~zero~(Fatal Frame / Project Zero)のネタバレ解説まとめ

Miku1280

零~zero~(Fatal Frame / Project Zero)とは「零」シリーズの第1作目で、2001年にテクモよりプレイステーション2用ソフトとして発売された和風ホラーゲームである。
霊である敵は特殊な能力を持つ「射影機」に写すことで撃退でき、恐怖の対象に自ら顔を向けなくてはいけないというゲームシステムによって人気を得た。民俗学的視点から解いていく謎や、敵の霊が一体一体を作り込まれている等、細部にまで拘られた設定も魅力の一つだ。

『零~zero~』の概要

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『零~zero~』とは、2001年にテクモ(現コーエーテクモ)からプレイステーション2用ソフトとして発売された和風ホラーゲームである。1996年に同じくテクモから発売されたPlayStation用シミュレーションゲーム『刻命館』のスタッフによって作成された。また、後には『FATAL FRAME -零 SPECIAL EDITION-』としてXbox用ソフトとしてリメイクされた。

シリーズ化している零の第一作目であり、カメラワークや怨霊のビジュアルなど映画的手法を用いた恐怖の演出をコンセプトに作られた。恐怖の対象となる霊を撃退するには、特殊な力を持つ「射影機」に写すことが必要でありよく作り込まれたグロテスクな霊にあえて視線を向けなくてはいけないという特殊なゲームシステムである。
民俗学的な視点で描かれた手記や研究書などから謎を解いていき、閉じ込められた屋敷で行方不明になった兄を妹が探すと言った内容だが、残酷な儀式による陰惨な過去を明かしていくと同時にそれにまつわる成就されなかった儚い恋心を描かれていくという、敵となる霊に関するストーリーも重要な要素となっている。また、霊達にはそれぞれ死因等の設定があるものの多く、ただの敵として終わらない部分も魅力の一つである。
作中、主人公の深紅は最後になるまで兄と会うことが出来ないが、これは時間軸が歪んでいる為である。なので、兄が落としたメモなどは拾うことが出来た。

難易度による隠しエンディングや、ストーリーと関係のないところで現れる地縛霊の捜索、クリア後に現れる霊との戦闘を楽しめるバトルモードや撮影した霊を見返すことの出来るゴーストリスト等やり込み要素も用意されている。
エンディングは二種類存在しているものの、実際のエンディングとなるのはノーマルモードでのエンディングである。これは零シリーズ第3作目である『零~刺青の聲~』に、兄を失った妹として再び今作の主人公雛咲深紅が登場するからだ。

『零~zero~』のあらすじ・ストーリー

序章「氷室家」

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主人公である雛咲深紅の兄・雛咲真冬は山中の巨大な日本屋敷「氷室邸」に行方不明になってしまったという恩人の作家高峰準星と、彼に同行した助手の平坂巴、編集者の緒方浩二を探す為に訪れた。
荒れ果てた氷室邸の中で高峰らの痕跡を感じた真冬は、捜索を続行するものの霊に襲われる。母の形見であった霊を封印することが出来るカメラ型の武器・射影機を持っていた真冬は、霊に対抗することが出来たものの、彼もまた行方不明になってしまうのだった。

第一夜「裂き縄」

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幼い頃から強い霊感に悩まされてきた雛咲深紅は、唯一の理解者であった兄を探す為に兄のメモを手掛かりに氷室邸へと訪れる。
氷室邸で兄の射影機を見つけた深紅は自身の霊感による幻視で、兄に何かが起こったことを知り、霊が見えてしまうにも関わらず屋敷の中を捜索する。時折見える兄の後ろ姿を追った深紅は、どういうわけか深紅にヒントを与える少女の霊に導かれながら屋敷の奥へと進む。
そして、既に亡くなっていた兄の恩人である高峰らの遺品を見つけた深紅は、自身の霊感によって、高峰らがどのような最後を遂げたのかを知ってしまう。それは、裂き縄と呼ばれるこの屋敷で行われていた儀式に倣って五肢を割かれてしまうという呪いなのであった。
呪いによって殺された高峰らの怨霊を射影機によって封印した深紅は、高峰が遺したメモによってこの屋敷に掛けられた呪いを解くには「御神鏡」というものが必要ということと、その在処を知る。
しかし、高峰が示した御神鏡の在処へと辿り着いた深紅が見つけたのは割れてしまった御神鏡のかけらだけなのであった。さらに、突如現れた呪いの主である霊「キリエ」に襲われ、深紅は意識を失ってしまう。

第二夜「鬼遊び」

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目を覚ました深紅は、キリエによって高峰らを死に至らせた縄の呪いを掛けられてしまっていた。さらに、完成させれば呪いを解く手段になるはずだった御神鏡のかけらを子供の霊に奪われてしまう。御神鏡のかけらを取り戻そうと屋敷を再び彷徨い始めた深紅は、目を潰された女に追われ始めてしまう。それは目隠し鬼の儀式と呼ばれる、縄裂きの儀式に使う子供を決める為に、杭のついた仮面によって目を潰された女性が子供と鬼ごっこをするという儀式の鬼役の霊であった。
目隠し鬼の霊に追われながらも、御神鏡のかけらを奪った子供を追いかけた深紅は無事に御神鏡のかけらを取り戻すことができ、残りのかけらも探す為に屋敷を捜索する。その最中、過去にこの氷室邸で行われている異常な儀式について調べに来ていた民俗学者・宗方良蔵の遺物により、深紅はさらに儀式に関する知識を得ていく。
宗方を追い続けた深紅は、屋敷に隠されていた地下の儀式場を見つけ目隠し鬼の霊を封印することに成功すると、亡くなった宗方の死体を見つけ彼が持っていた御神鏡のかけらを手に入れる。しかし、そこに再び呪いの主キリエが現れ深紅は意識を失ってしまう。

第三夜「禍刻」

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再び意識を取り戻した深紅は、儀式場の奥に兄の姿を発見する。しかし、兄に深紅の声は届かず、また崖崩れによって道を塞がれていた為にそれ以上追いかけることが出来なった。屋敷に残された宗方の研究書によって他にも儀式場の奥へ行く方法があることを知った深紅は、兄を追いかける為にもう一つのルートを進むことにする。
そんな深紅の前にかつて乱心し、屋敷の人々を殺しまわった氷室家の当主の霊が現れる。兄を追いかける為には縄裂きの儀式を行ったというその氷室家の当主と四人の神官達の足跡を追わなくてはいけないことを知る。
神官達の過去を追った深紅は徐々にこの屋敷に霊が溢れてしまった理由を知っていく。それは、鬼遊びの儀式によって選ばれたキリエが縄裂きの儀式を失敗させてしまったことにより、氷室家が代々封じて来た黄泉の世界に通じる門が開かれて瘴気が溢れ出す「禍刻」を起こしてしまったからだった。さらに、黄泉の門から溢れる瘴気を抑える為に使われていた御神鏡はその時の衝撃により、五つに割れ屋敷中に散らばってしまったのだった。
神官達や氷室家の当主を射影機によって封印した深紅は、無事に兄を追いかける為の道を開くことに成功する。しかし、そこで三つ目の御神鏡のかけらを手に入れたものの先に進むには鍵が必要なことが分かる。
そんな彼女の前に再びキリエが現れる。キリエから必死に逃げる深紅は、今までヒントをくれ続けていた少女の霊に助けられるのだった。

最終夜「キリエ」

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少女の霊によって助けられた深紅は、少女のヒントを頼りに今度は怨霊として人々に呪いをかけ続けているキリエの過去を追っていく。
目隠し鬼の儀式によって選ばれてしまったキリエは、裂き縄の儀式に使われる為に長い期間世間と隔絶されこの世への未練を失くす必要があった。しかし、キリエはその期間中に、隔離された座敷牢から見えた客人の男性に想いを寄せてしまう。それを知った氷室家の当主は、キリエにその想い人を忘れさせようと彼を殺し、隠してしまう。キリエはその出来事を知り、悲しんだ為に大きな未練を持ってしまい裂き縄の儀式は失敗してしまったのだった。
キリエが隔離されていた座敷牢に訪れた深紅は、そこで四つ目の御神鏡のかけらと兄を追う為に必要だった鍵を手に入れ、そしてそのキリエの想い人が深紅の兄真冬に酷似していることを知る。
深紅が手に入れた鍵を使って兄の後を追いかけていくと、そこはあったのは黄泉の門だった。そして、黄泉の門の前で兄はキリエに取り込まれてしまう。深紅は兄を助ける為にキリエとの最終決戦に挑む。
キリエを封印しかけたその時、頼みの綱であった射影機が壊れてしまう。そんな絶対絶命の深紅の前に少女の霊が現れると、射影機の中に入れられていた最後の御神鏡のかけらを示してくれる。深紅が五つのかけらを組み合わせ完全な御神鏡を完成させると、霊であったキリエは元の女性の姿へと戻り、取り込まれていた兄も助かるのだった。
元の姿に戻ったキリエに今まで深紅にヒントを与え続けて来た少女が「自分の役目を思い出して」と言う。その少女は、怨霊となって人々を苦しめ続ける自分自身を留めようとする幼い頃のキリエだった。そして、覚悟を決めたキリエは、門を閉じ続ける為に自分の身を捧げるのだった。

ノーマルモードエンディング

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自分の身を捧げて門を封じようとするキリエを見て、真冬はその場に留まろうとする。
黄泉の門に来るまでずっとキリエの声を聞き続けた真冬は、彼女に同情以上の感情を抱いていたのだった。キリエの魂が未来永劫この門を封じる為に苦しみ続けることを知ってた真冬は、そんなキリエに寄り添い少しでもキリエの苦しみを無くしてあげたいと言う。
気が付いた時には、深紅は屋敷の外へと出ていた。そして、深紅は屋敷に囚われていた大量の霊魂達が浄化されていくのを眺める。

深紅や真冬がこの屋敷に訪れたのは偶然ではなく、この屋敷に住んでいた宗方夫婦が実は深紅達の先祖であったこと、そしてキリエの想い人が真冬に似ていたことによって導かれていたからだった。
過去の因縁を清算した深紅は、それ以来霊感を失うのだった。

ハードモードエンディング

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kawaharu
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