零~紅い蝶~(Fatal Frame II: Crimson Butterfly)のネタバレ解説まとめ

Akai1024

『零~紅い蝶~』とは、「零」シリーズの第2作目で、2003年にテクモよりプレイステーション2用ソフトとして発売された和風ホラーゲームである。
霊を射影機に写すことで撃退できることや、民俗学的な視点による謎解きなど、前作『零~zero~』の長所を生かしながらも一つの屋敷から一つの廃村へと舞台が変更されており、より広い範囲で行動することになる。登場人物の中には、前作に因縁のある人間も多く、今作によって明かされる前作の設定なども見どころだ。

『零~紅い蝶~』の概要

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『零~紅い蝶~』とは2001年にテクモ(現コーエーテクモ)からプレイステーション2用ソフトとして発売された和風ホラーゲームである。2004年には『FATAL FRAME II CRIMSON BUTTERFLY DIRECTOR'S CUT』がXbox用ソフトとして、2012年には『零 ~眞紅の蝶~』がWii用ソフトとして、二度リメイクされている。

シリーズ化している零の第二作目であり、前作『零~zero~』よりも空間面の質の向上と設定面での演出に重点が置かれいる。前作同様に射影機を使って霊を撃退することができ、作り込まれたグロテスクな霊にあえて視線を向けなくてはいけないという特殊なゲームシステムはそのままに、射影機を持つ主人公に同行する姉を守りながら戦闘を行う等、新たな要素も加えられている。舞台は廃村まるごと一つという規模であり、前作と比べると非常に広い範囲を行動することになるが、日の登らない村から出られず、閉鎖された空間という設定は残っている。
日の登らない廃村に閉じ込められてしまった双子の姉妹が廃村を脱出すると言った内容であるが、双子にまつわる残酷な儀式を解き明かしていく中で主人公と姉の間にある特別で複雑な感情も明かされていき、悲しく凄惨でありながらも儚くて甘いストーリーが魅力的な作品になっている。

前作同様にエンディングがいくつか用意されておりPS2版では二つ、Xbox版で一つ追加され、wii版ではさらに二つが追加された。さらに、ゲームオーバーであるバッドエンド「マヨイガ」も含めると六つとなる。

『零~紅い蝶~』のあらすじ・ストーリー

序の刻「マヨイガ」

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主人公天倉澪は、双子の姉の繭と共にダムの建設によって無くなってしまうという幼い頃に過ごしたことのある故郷にやってきていた。
澪は姉である繭に対してある負い目を感じていた。それは、幼い頃に澪がいたずら心から繭を置いて先を走った為に慌てた繭が崖から落ち、以来足を不自由にしてしまったという事件によるものだった。
そんな過去の回想を澪がしていると、いつのまにか繭が消えてしまう。そして澪は、紅い蝶を追って森の中へと入って行ってしまう繭を見つけると彼女を追いかけて行く。
姉を追いかけた澪は、噂で聞いたことのあった祭りの日に地図から消えてしまったという「皆神村」の前で立ち尽くす繭を発見するのだった。

一ノ刻「地図から消えた村」

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人気のない村に入ってしまった澪と繭は、ある家屋から人の気配を感じて中へと入っていく。しかし、家屋の中に入った繭は突然怯えだしてしまう。不安に思った澪が繭に触れると、この地に訪れた何者かが何か恐ろしいことに巻き込まれてしまったのを幻視してしまう。それが一体何なのか分からないままに、二人はその家屋で気配を発し続ける誰かを探して中へと進んでいく。
奥へ進む澪は、家屋内に残されたメモや新聞の切り抜き等からその家屋にいる気配が、行方不明になった恋人を探しに来た女性「須堂美也子」の物だということ、そして須堂が既に亡くなってしまっていることを知るのだった。脅えた二人は家屋から出ようとするものの、外へと通じる扉は固く閉じられてしまっており、彼女達の前に二人をどこかに導こうとする須堂の霊が現れる。澪は家屋内で発見した、ありえないものを写すことが出来るというカメラ「射影機」を使って須堂の霊を追いかけて行く。
須堂を追って屋敷の奥まで来た彼女達は、須堂の霊に襲われてしまう。澪は射影機の力を使って彼女の霊を撃退することに成功するが、同時に澪の中へ須堂の記憶が流れ込んで来る。彼女は行方不明になった恋人「槙村真澄」を探しにこの村へ来たにも関わらず、その槙村の手によって殺されてしまっていたのであった。

二ノ刻「双子巫女」

須堂の記憶が流れ込んだ所為で気を失っていた澪が目を覚ますと、一緒に居たはずの繭が消えてしまっていた。繭を探した澪は、おかしな様子で家屋を出てどこかに走って行ってしまう繭を見つける。澪は霊に襲われながらも繭を追いかけていくが、繭は先へ先へと進み大きな屋敷である黒澤家の中へと入ると門を閉ざしてしまう。繭と別れてしまった澪は、突如現れた紅い蝶に導かれある蔵までやってくると、そこで幽閉されている白髪の少年「立花樹月」と出会うのだった。
樹月は澪のことを八重と呼ぶと、祭りが始まる前にこの村を出るようにと忠告してくる。樹月から黒澤家の門を開けるのに必要な鍵の在処を聞いた澪は、村内を探し回り鍵を見つけると繭を探す為に黒澤家へと足を踏み入れる。
しかし、澪が黒澤家へと入ると、唯一の光源であった懐中電灯が消えてしまい、さらに入ってきたばかりの扉は固く閉じて、屋敷に閉じ込められてしまうのだった。

三ノ刻「大償」

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屋敷に閉じ込められてしまった澪は、明かりも失った状態で繭を探す為に先に進む。
屋敷の奥へと進んだ澪は、そこで死体だらけの部屋で高笑いをする女性「紗重」の姿を幻視してしまう。
それでも屋敷を探し続けた澪は、とうとう繭を見つけることに成功する。繭は澪に、誰かに戻ってきて儀式を行うように言われたのだと言う。澪にはその意味が分からなかったものの、不安がる繭を連れて黒澤家の屋敷を出ようとするのだった。

四ノ刻「秘祭」

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澪は繭を連れて、屋敷の脱出を試みる。
屋敷を彷徨う間、澪は見つけたメモや日記などから、真壁清次郎という民俗学者が宗方良蔵という青年と共にこの村に伝わる儀式を調べようとこの屋敷に訪れていたことを知る。そして、双子の姉が妹を殺すことで二人の魂を一つにし、黄泉の門の入り口である「虚」を抑える「紅贄祭」という儀式と、紅贄祭に失敗した際に行われる村の外から来た客人に苦痛を与え即身仏とした楔を使って一時的に虚を抑える「陰祭」という儀式について知ることになる。陰祭の儀式に使われる為に監禁されていた真壁を助けようと、八重という少女が黒澤家の鍵を真壁に渡していたことを知った澪は彼が囚われていた座敷牢へと入る。
黒澤家の鍵を無事に手に入れた澪が座敷牢から出ると、後ろについて来ていた繭が出る前に座敷牢の扉が閉まってしまう。
繭の「置いてかないで」と言う制止を振り切り、澪は繭が閉じ込められた座敷牢の扉の鍵を探しに再び一人で村を捜索することにする。

五ノ刻「贄」

遺されたメモや樹月のアドバイスによって無事に座敷牢の鍵を手に入れることが出来た澪だったが、再び黒澤家の座敷牢へと戻ってくるとそこに繭の姿は無くなってしまっているのだった。
そして、繭を探す為に屋外を歩いていた澪は、頭上に架かった渡り廊下を歩く繭を発見する。繭が向かっていった先である立花家の屋敷へ向かった澪だったが立花家に入ることは叶わず、隣の桐生家にあるという地下道から立花家を目指すことにする。

六ノ刻「鬼隻」

澪は繭を追いかける為に入った人形だらけの屋敷桐生家を探索するが、そんな澪を二人の少女の霊が襲う。彼女らは「紅贄祭」によって片割れを失った桐生茜という少女と、彼女の姉妹である桐生薊とそっくりな人形だった。姉妹を失い心を病んだ茜を案じた人形師の父は、茜を慰める為に人形を作った。しかし、そんな薊そっくりの人形は人の魂をさらう「躯」というものになってしまい、茜の魂をも奪ってしまったのだった。
そんな二人の霊をやり過ごしながら、立花家に繋がる地下道のからくりを解いた澪は立花家へと向かう。しかし、地下道内で黒澤家にて高笑いをしていた紗重の霊に出くわしてしまうと焦ったはずみで射影機を落としてしまう。拾う間も無く紗重に追い詰められた澪は射影機を諦めて立花家へと逃げ込むのだった。

七ノ刻「紗重」

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