『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』解説まとめ【あらすじ・登場人物・名言・主題歌など(ネタバレあり)】

20160503dainodaiboukentop 640

エニックスの人気RPG「ドラゴンクエストシリーズ」の世界観を元に描かれた、原作:三条陸、漫画:稲田浩司、監修:堀井雄二による漫画作品。かつて世界征服を目論んだ魔王「ハドラー」が勇者とその仲間によって倒されてから十数年。この物語は、復活を果たした魔王ハドラー率いる「魔王軍」と、かつての勇者の弟子「アバンの使徒」との戦いを描くバトルテイスト冒険ファンタジーである。

Img 0

左から、ポップ ダイ レオナ マァム 作中後半の衣装。

あらすじ

怪物島デルムリン島からの旅立ち

今から十数年前、世界の人々は魔王ハドラーの脅威にさらされていた。しかし、勇者とその仲間たちの活躍によりハドラーは倒され、世界に平和が訪れた。

魔王の邪悪な意思より開放されたモンスターたちが平和に暮らす怪物島「デルムリン島」、そこに勇者に憧れる一人の少年がいた。名は「ダイ」、きめんどうし「ブラス」に拾われ育てられた人間の子供だった。

ダイの大の仲良しゴールデンメタルスライムの「ゴメちゃん」と遊んでいたある日、島のモンスターたちが急に凶暴化し暴れ始めた。そこに、1人の男と少年が島を訪れ、瞬く間に島全体を結界に覆いモンスターたちを鎮めていった。

男の名はアバン、かつて魔王を倒した勇者であった。弟子の「ポップ」と共に島を訪れたのは、ダイを真の勇者に育てるためであると語ったアバンは、さっそく修行を開始するのだった。

ダイの修行が始まって間もなく、「大魔王バーン」の超魔力により復活した、かつての魔王ハドラーが現れアバンに襲いかかった。苦戦を強いられたアバンは、弟子を護るため自己犠牲呪文「メガンテ」を放つが、ハドラーはかろうじて生き残ってしまう。

絶体絶命のその時、目の前でアバンを失った悔しさと怒りにより、ダイの額に竜の形をした紋章が輝き、凄まじい力を発揮しハドラーを撃退する。その後、ダイとポップはアバンの意思を継ぎ、大魔王バーンを倒すためデルムリン島を旅立つのだった。

魔王軍6大団長との戦い

魔王軍との戦いの中、アバンの弟子であった僧侶戦士「マァム」と出会い行動を共にするようになり、魔王軍6大軍団の軍団長「獣王クロコダイン」「魔剣戦士ヒュンケル」「氷炎将軍フレイザード」などを次々に撃破していく。

フレイザードとの決戦の際には、魔軍司令ハドラー、妖魔司教ザボエラ、魔影参謀ミストバーンなどの魔王軍の総攻撃をも退け、ダイの昔なじみであったパプニカの王女「レオナ」を救い出すことに成功した。

アバンの1番弟子だったヒュンケル、ダイやポップの人間の心にふれ、会心したクロコダイン、さらにはレオナ姫を新たな仲間に加え、一行は大国「ベンガーナ王国」へと歩みを進めていた。

ドラゴンの親子

ダイの神秘的な力は回を増すごとに強くなっており、ベンガーナ王国においては巨大なドラゴンを圧倒的な力でねじ伏せた。しかし、その姿を見た人間たちに怯えられたダイは、自分が何者であるのかを苦悩していた。

そんな時、魔王軍の軍団長「竜騎将バラン」が現れ、ダイの正体が人間ではない、「ドラゴンの騎士」であること、そして自らの息子であるという衝撃的な事実を告げる。

それを知ったダイは、軍団長の息子であることを否定し戦いを挑むが、ドラゴンの騎士同士の紋章の共鳴を利用した力により記憶を奪われてしまう。赤子同然となったダイを連れ去ろうとするバランを阻止するべく、ポップがメガンテを仕掛けるが失敗してしまう。

ポップの死に様を目の当たりにしたダイは記憶を取り戻し、ドラゴンの騎士として覚醒、バランと激戦を繰り広げる。激闘の中、死んだはずのポップが呪文で攻撃、スキができたバランはダイの必殺の一撃の前に倒れ、両者ともに力を使い果たすのだった。

死んだ者すら突き動かす人間の奇跡を前に打ちのめされたバランは、人の心を取り戻したかのように、ポップへ生き返りの効力があるという「竜の血」を与え去っていったのだった。

超魔生物ハドラーとの決戦

魔王軍の総力をつぎ込んでさえ敗れてしまったハドラーは、敗戦の将としてもはや後がなく、妖魔司教ザボエラの研究していた「超魔生物学」に目をつけ、ダイたちに勝つための最終手段として自らを「超魔生物」へと改造させる。

一方その頃ダイたちは、魔界の名工「ロン・ベルク」による「ダイの剣」や、かつてのアバンの仲間「大魔道師マトリフ」からポップへ伝授された「極大呪文メドローア」など新たな力を加え、世界各国の王たちと協力し、魔王軍への最終作戦の準備を着々と進めていた。

魔王軍の猛攻をしのぎ、ついに敵の本拠地「死の大地」へと到着したダイは、反目しながらも父バランと共闘し、海底にある「魔宮の門」を砕き、内部への侵入を果たす。

待ち構えていたハドラーとダイたち親子との激戦の中、大魔王バーンによってハドラーの体内に埋め込まれていた魔界の超爆弾「黒のコア」が炸裂。死の大地は消し飛び、ダイをかばい爆発の威力を抑えこんだバランは命を落としてしまうのだった。

自らの命を投げ打ってまで息子をかばったバランの背中に、初めて親子としての愛情を感じたダイは、父の亡骸を前に涙するのだった。

悲しみに暮れる一同の前に、ついに大魔王バーンが姿を現し、その絶大なる力でダイたちアバンの使徒を圧倒する。全滅寸前まで追い込まれるが、黒のコアの大爆発から生き残ったハドラーの反旗により九死に一生を得る。

ダイは傷つき、退却を余儀なくされた一同はまさに満身創痍となっていた…。

最終決戦・バーンパレス

「聖母竜マザードラゴン」の力を分け与えられ一命をとりとめたダイと、決意を新たにする仲間たち、さらには反攻作戦を計画する各国の戦士たちとの共闘により、ついに大魔王の居城「バーンパレス」へと突入。

大魔王バーンに反旗をひるがえしたハドラーとダイとの一騎打ちの最中、大魔王の側近の一人「死神キルバーン」の罠によりハドラーともども危機に陥ってしまうダイとポップだったが、そこに、罠を滅する破邪の光とともに、死んだと思われていた勇者アバンが現れる。

ハドラーの最後を看取ったアバンとダイたち一行はバーンパレス内部へと歩を進め、アバンの教えに従い「勇者ダイ」を大魔王の元へと行かせるため、仲間たちは最後の大幹部ミストバーンと対峙した。

しかし、ミストバーンに預けていた本来の体を取り戻した大魔王は、事前に投下していた黒のコアによって世界が滅びるまでもう間もなくであるという事実をつきつけ、ダイの戦意を奪ってしまう。
しかし、そんな状況の中でも希望を捨てず、大魔王に対し人間の生き様を叫ぶ、親友ポップの勇気によってダイは立ち上がる。

そして、「神の涙」と呼ばれるゴメちゃんの奇跡の力によって、世界中の人々が力を合わせ世界の危機を救ったことを知ったダイは、ドラゴンの騎士の最後の力「竜魔人」の力を解放し、大魔王と最後の死闘を繰り広げるのだった。

主要キャラクター(男性)

ダイ

Dqdai27 104 105

活発で正義感が強く、純粋な性格の持ち主。

怪物島デルムリン島で、きめんどうし「ブラス」に拾われて育てられた勇者に憧れる少年。ある時かつての勇者「アバン」と出会い、真の勇者になるべく特訓を開始するも、復活したかつての魔王、現「魔軍司令ハドラー」の手によりアバンを失い、それをきっかけに魔王軍との戦いを決意する。

親しい者の生命の危機など、感情が高ぶると額に紋章が現れ凄まじいパワーを発揮する。

実は魔王軍6大団長の1人「竜騎将バラン」とは生き別れた親子であり、父バランと同じく「ドラゴンの騎士(竜の騎士)」と呼ばれる究極の戦士の力を受け継いでいた。額の紋章はドラゴンの紋章と呼ばれるドラゴンの騎士の証である。

ポップ

Pop 2

かつての勇者「アバン」に弟子入りした魔法使いの少年。ダイの先輩にあたる。

アバンと共にデルムリン島を訪れ、ダイと共に修行の日々に励むが、魔軍司令ハドラーとの戦いでアバンを失い、ダイと共にデルムリン島を旅立つことになる。

※登場したての頃は、ダイたち仲間を置き去りにして逃げ出すような小心で卑怯なやつだったポップ。編集部側から「こいついらないでしょう」などと言われるほどだったそうだが、作者には最初から「弱くて情けないやつが成長していくから面白い」という計算があったそうだ。

ダイは勇者という立場上、情けないことができないし、純粋な人間ではないので人の代弁者にもなれない。かわりにポップに、弱く、情けない人間を演じてもらい、読者の親近感を得たのである。

作者の言葉通り、物語が進むにつれ、人間的にも、戦士としても大きく成長したポップの姿には多くの読者が魅了され「真の主人公」などと評された。

ヒュンケル

Dqdai20 120 121

クールな激情家。天才的な剣の腕の持ち主で、アバンの一番弟子。

アバンを養父の仇だと信じ、魔王軍6大団長「不死騎団長ヒュンケル」としてダイたちに襲いかかったが、戦いの中、養父の仇はアバンではないことを知り、5人のアバンの使徒の1人として仲間になる。

魔王軍に身をおいていた頃には魔王軍の幹部「魔影参謀ミストバーン」に師事しており、アバンの使徒として目覚めた後は、「闇の師」であるミストバーンの正体にいち早く気づいていた。

クロコダイン

Dd6f3510 s
keeper
keeper
@keeper

Related Articles関連記事

『冒険王ビィト』解説まとめ【あらすじ・登場人物・名言・主題歌など(ネタバレあり)】

「ダイの大冒険」の作者コンビ、原作:三条陸 作画:稲田浩司による漫画作品。2004年9月にアニメ化され、1期52話、2期25話が放送された。「ヴァンデル」と呼ばれる魔人たちによって、長きにわたって恐怖が蔓延する世界、「暗黒の世紀」と呼ばれるその時代に一人の少年が立ち上がる。この物語は、正義を貫く少年「ビィト」と仲間たちが描くバトルテイスト冒険ファンタジーである。

Read Article

『ドラゴンクエストX オンライン』解説まとめ【ストーリー・システム・登場人物・アイテムなど(ネタバレあり)】

ドラゴンクエストシリーズの第10作目。同シリーズナンバリング作品としては初のオンラインゲームである。「エテーネの民」と呼ばれる主人公たちの村が冥王ネルゲルの攻撃により滅びを迎え、アストルティア大陸にて五つの種族のうちいずれかに転生した主人公が、元の人間の姿を取り戻し冥王ネルゲルを倒すため旅を始めるといったストーリーになっている。

Read Article

『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』解説まとめ【ストーリー・システム・登場人物・アイテムなど(ネタバレあり)】

ロールプレイングゲーム、ドラゴンクエストシリーズの第3作目。 1作目や2作目の主人公の先祖である伝説の勇者ロトの物語。 マリアハンの勇者オルテガは、魔王バラモスを倒す為に旅立ち、消息を絶った。オルテガの子供である主人公は、父のあとを継ぐために王に願い出て、魔王バラモスを倒す旅へと出発する。

Read Article

『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』解説まとめ【ストーリー・システム・登場人物・アイテムなど(ネタバレあり)】

ファミリーコンピュータ版ドラゴンクエストの舞台・アレフガルドの復興のため、ものづくりの才能を持った主人公が奮闘していくブロックメイクRPG。ファミリーコンピュータ版ドラゴンクエストにて「勇者が竜王の仲間になる選択をした」その後の未来が描かれている。従来のドラゴンクエストの世界観を踏襲しながらも、まったく新しいストーリーやシステムが搭載されたシリーズ外伝である。

Read Article

『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』解説まとめ【ストーリー・システム・登場人物・アイテムなど(ネタバレあり)】

ロールプレイングゲーム、ドラゴンクエストシリーズの第5作目。 また、天空シリーズの第2弾でもある。 今作は、今までの主人公=勇者の図式を覆し、魔王を倒すことが目的ではなく、主人公の父親と共に母親を探すことが冒険の目的であった。 主人公の幼少期から物語は始まり、主人公の人生を追っていく。

Read Article

『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』解説まとめ【ストーリー・システム・登場人物・アイテムなど(ネタバレあり)】

ドラゴンクエストシリーズの第7作目。これまでのシリーズで初めて任天堂以外のゲーム専用機で発売された作品。 今作は、魔王の封印を逃れ唯一世界に残っている島「エスタード島」から始まる。主人公たちは「ふしぎな石版」を台座に揃えて過去の時代に行き、その地の封印を解くことで大陸を復活させる冒険に出る。4人の精霊を目覚めさせた後、世界を救うために魔王との最終決戦に挑む。

Read Article

『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』解説まとめ【ストーリー・システム・登場人物・アイテムなど(ネタバレあり)】

ロールプレイングゲーム、ドラゴンクエストシリーズの第2作目。 ドラゴンクエスト1から100年後の世界。前作の主人公の子孫であるローレシアの王子は、同じく前作の主人公の子孫であるサマルトリアの王子、ムーンブルクの王女と共に、悪の大神官ハーゴンを倒す為に旅をする。

Read Article

『星のドラゴンクエスト』解説まとめ【ストーリー・システム・登場人物・アイテムなど(ネタバレあり)】

「星のドラゴンクエスト」とはスクウェア・エニックスより配信されている、スマートフォン用のロールプレイングゲームです。 略称は「星ドラ」で、仲間と共にクエストをクリアし、レベルアップしながらボスを倒していきます。 過去のドラゴンクエストシリーズのストーリーや、キャラクターなども登場するので、ドラクエファンの方はもちろんですが、初心者の方でも楽しめるゲームになっています。

Read Article

『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』解説まとめ【ストーリー・システム・登場人物・アイテムなど(ネタバレあり)】

ロールプレイングゲーム、ドラゴンクエストシリーズの第4作目。 前作までがロトシリーズと呼ばれているのに対し、今作は天空シリーズの第1弾となる。 この作品からドラゴンクエスト独自のシステムが本格的に導入され始める。 今回の冒険は、地獄の帝王を蘇らせようとしているデスピサロの企みを阻止し、地獄の帝王を倒すことが目的である。

Read Article

『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』解説まとめ【ストーリー・システム・登場人物・アイテムなど(ネタバレあり)】

ロールプレイングゲーム、ドラゴンクエストシリーズの第8作目。 同シリーズにおいて初めて後方視点の3Dグラフィックスが導入され、従来のドット絵からリアルなアニメ風の描画に変化した。また、リメイクとして2015年にニンテンドー3DS版が発売された。 呪われた王国を元の姿に戻すべく、王国を呪った張本人、道化師ドルマゲスを倒すため主人公とその仲間が奮闘するストーリーとなっている。

Read Article

『ドラゴンクエストI』解説まとめ【ストーリー・システム・登場人物・アイテムなど(ネタバレあり)】

ロールプレイングゲーム、ドラゴンクエストシリーズの第1作目。 世界を支配していた魔王ゾーマが倒され、数百年後。アレフガルドは竜王によって再び支配され、ローラ姫がさらわれてしまう。王の命令で伝説の勇者ロトの子孫である主人公は、新たな勇者としてローラ姫を救出するために一人、冒険へと出発する。

Read Article

『ドラゴンクエストVI 幻の大地』解説まとめ【ストーリー・システム・登場人物・アイテムなど(ネタバレあり)】

ドラゴンクエストシリーズの第6作目。ドラゴンクエストIV、Vと同じ天空シリーズであり、「天空三部作」最古の時代、天空城の始まりの物語が描かれる。 物語は従来の作品での最終目的であった魔王との決戦から始まり、過去のドラゴンクエストシリーズとは一味違うプロローグとなっている。また、夢の世界と現実の世界という2つの世界を行き来したり、魔王を倒した後に大魔王を倒すという2段構えのシナリオも特徴である。

Read Article

『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』解説まとめ【ストーリー・システム・登場人物・アイテムなど(ネタバレあり)】

ロールプレイングゲーム、ドラゴンクエストシリーズの第9作目。同シリーズ初のマルチプレイ要素を取り入れた作品で、主人公やパーティーメンバーの自由度の高いキャラクターメイキングができることでも有名な作品である。人間界と天使界が存在し、天使である主人公にしか見えないもの、できないことが多くあり、それらを駆使して世界を危機から救うといったストーリーになっている。

Read Article

味方になった途端に弱体化したジャンプキャラまとめ

味方になった途端に弱体化するキャラクターは、当然あるあるネタですよね。アニメや漫画、ゲームでも、裏での調整が入った結果、下手をすれば主力メンバーから干されて、永遠に待機キャラor回復専用なんてことも多々あります。そんな事実がある中、今回はジャンプキャラにしぼって、その悲しい現実をイラストつきでまとめてみました。

Read Article

(2015年 芸能・経済ver)ドラクエ・復活の呪文ーーいでよ!勇者たち!!

ドラクエの復活の呪文とは、ドラクエ1である特定の文字を入力すると、セーブした勇者が復活するというシステムのことです。ファミリーコンピューターの時代はセーブデータなどほとんど存在せず、基本は一回きりの一発勝負の片道ゲーム。セーブという概念が入ったのは、このドラクエ1が初に近かったです。今回は、2015年の芸能・経済出来事を入力したときの勇者たちを、まとめてみました。

Read Article

Contents