朽木ルキア（BLEACH）とは【徹底解説・考察まとめ】

尸魂界篇

大虚の一件のせいでルキアがやむを得ない事態だったとはいえ、死神能力の人間への譲渡という重罪を犯したことが尸魂界に知れ渡ってしまう。
罪人であるルキアを連行するため、兄であり護廷十三隊六番隊隊長である白哉と幼馴染で六番隊副隊長の恋次が現世へ赴いた。
一護はルキアが連行されるのを阻止しようと白哉と恋次に戦いを挑むも惨敗。ルキアが自ら連行されることを選んだため、一護はなんとか命拾いする。
ルキアは尸魂界に連れ戻さられ、処罰が決まるのを待つ間は牢獄に閉じ込められることになる。
その頃一護は浦原商店の店長である浦原喜助（うらはらきすけ）と謎の猫から人間に変身する四楓院夜一（しほういんよるいち）の協力で尸魂界へ突入することに成功する。
尸魂界に着いた一護たちはルキアの過去を知る志波（しば）一家と出会う。兄を殺した死神を憎んでいると語る志波岩鷲（しばがんじゅ）は姉の空鶴（くうかく）の指示で、死神たちが拠点としている瀞霊廷（せいれいてい）へ潜入する一護たちに同行した。

その頃ルキアは牢獄の掃除に来た四番隊の隊員である山田花太郎（やまだはなたろう）と出会う。
ルキアと会話した花太郎はルキアを助けたいと思い始める。後に花太郎は一護たちと遭遇し、一護たちを匿って治療する。

ルキアに対して処刑という罰が決まり、処刑がいよいよ明日へと迫るなか、ルキアは自らが犯した罪を思い返していた。一護たちが自分を助けようとしていることを知り、その犠牲を強いてまで助けられることより処刑による死を受け入れようと決意する。
処刑の地である双殛（そうきょく）の丘へと連れてこられたルキアは、両手足を拘束されたまま空中に浮かび、処刑器具である双極が解放されるのを待つのみとなった。そこへ一護が助けに現れる。
一護が双極を破壊したことで自由になるルキア。一護はそのままルキアを恋次に向かって投げ飛ばし、その場からルキアを逃がすことに成功する。
一護が双極の丘で戦う中、恋次はルキアを抱えたまま走るが途中で護廷十三隊九番隊隊長の東仙要（とうせんかなめ）に遭遇する。東仙によって再び双極の丘に強制的に移動させられたルキアと恋次に死んだと思われていた藍染が詰め寄る。藍染の目的は浦原によってルキアの魂魄（こんぱく）の中に隠されていた崩玉（ほうぎょく）を手に入れることだった。
崩玉とは浦原が十二番隊隊長兼技術開発局初代局長であった頃に作成された「死神と虚の境界を崩す」という効果があるもの。ルキアは藍染の手によって魂魄から崩玉を取り出されてしまう。
反動で動けなくなったルキアは藍染の命令で藍染とともに尸魂界を裏切った護廷十三隊三番隊隊長である市丸ギン（いちまるぎん）に殺されそうになるが、一護との戦いで重症を負っていた白哉に助けられる。
藍染たちが逃亡した後、白哉は治療を受けながらルキアに今まで冷たく接してきてしまったことを謝罪する。白哉が貴族としてのプライドと義理の妹であるルキアを守りたいという気持ちとで板挟みなっていたことを知り、ようやく和解することが出来た。
藍染が崩玉を手に入れるためにルキアが利用されていたことがわかり、藍染の計画には志波海燕の事件も関わっていたことが判明する。
海燕は元十三番隊副隊長でルキアの師匠のような存在。ルキアが入隊して間もない頃に、妻を殺した虚との戦いで霊体ごと浸食されてしまった海燕。ルキアはやむを得ず海燕を刺して殺してしまう。ルキアはそのことをずっと抱え込んで生きてきたが、藍染の事件後に海燕の妹である空鶴に海燕を殺したことを謝罪しに行った。それによって志波家との間のわだかまりが解ける。

一護たちが現世へ帰るときは自らの意志で尸魂界に残ることを決意し、別れを告げた。

破面篇

藍染が破面（アランカル）を率いて戦力を整えているという情報を入手した護廷十三隊。そんな時、現世で一護たちが破面の襲撃にあったという連絡を受ける。
尸魂界で徐々に死神の力を取り戻していったルキアは、破面の現世襲来を受け恋次らとともに現世へと派遣されることになる。
一護と再会したルキアは、自分のせいで織姫とチャドが負傷してしまったと自責の念に駆られる一護に渇を入れた。ルキアは再び黒崎家の居候として先遣隊の活動をし始めた。
ルキアたちが現世に来てから間もなく、グリムジョー率いる破面たちが空座町に襲撃してきた。ルキアはその中の一人であるディ・ロイ・リンカーと戦闘。ルキアの斬魄刀である袖白雪（そでのしらゆき）の始解「初の舞・月白」を使用して倒した。その後グリムジョーと戦闘する一護のもとに駆け付けるがグリムジョーとの力の差に何もすることができなかった。

グリムジョーが去った後、ルキアは藍染と破面たちとの決戦に備え、尸魂界で織姫とともに修行を始める。
3度目の破面襲来時、尸魂界から現世へ戻る途中に織姫が虚たちの本拠地・虚圏（ウェコムンド）に連れ去られてしまう。ルキアは織姫を救出しようとするが、護廷十三隊総隊長である山本元柳斎重國（やまもとげんりゅうさいしげくに）の厳命によりほかの先遣隊メンバーとともに尸魂界に連れ戻されることになる。
白哉によって後押しされたルキアは恋次とともに一護たちの後を追って藍染と虚たちの拠点である虚圏に潜入する。一護たちが虚夜宮（ラスノーチェス）と呼ばれる虚たちの城へ突入しようとしているところをルヌガンガという門番に阻まれていた。
ルヌガンガが蟻地獄を発生させ生き埋めにしようとするところに間一髪間に合ったルキアが「次の舞・白漣」を使用して倒すことに成功する。一護たちと合流したルキアと恋次は虚夜宮に潜入し、通路が分かれていたためそれぞれ別の道を進む。
ルキアが向かった先には第9十刃（ヌベーノ・エスパーダ）であるアーロニーロ・アルルエリがいた。仮面に覆われて顔が分からないアーロニーロを警戒するルキアだったが仮面を取った姿に驚愕する。
その姿はかつての上司でありすでに死んだはずの海燕だった。驚くルキアに海燕は藍染を倒すためにアーロニーロとして潜入していると語る。一度は海燕が生きていたと喜ぶルキアだったが、海燕が「仲間全員の首を持ってこい」とルキアに言ったことで海燕が偽物だと見破った。
海燕の霊体を取り込んでいるアーロニーロは海燕の技やルキアがどんな技を使うか知っていた。そのせいで苦戦を強いられるルキアだったがアーロニーロが建物に入るまで仮面を取らなかったことから日の光が苦手だと判断し、建物を壊してアーロニーロの変身を解くことに成功する。その後も海燕の姿に戻りながら応戦するアーロニーロを海燕の記憶にはない新しい技「参の舞・白刀」で頭部を貫いて勝利する。
アーロニーロとの交戦で負傷したルキアに、第7十刃（セプティマ・エスパーダ）ゾマリがとどめを刺されそうとしたところに白哉がやってくる。白哉についてきた花太郎によって治療されルキアは助かる。

第1十刃（プリメーラ・エスパーダ）スタークに再び連れ去られた織姫の救出に向かう一護を援護するため、葬討部隊（エクセキアス）とその隊長であるルドボーン・チェルートと交戦。恋次とチャドと連携した攻撃でルドボーンに勝利するが、続けて第10十刃（ディエス・エスパーダ）のヤミーと交戦する。刀剣解放したヤミーは実は第0十刃（ゼロ・エスパーダ）だった。ヤミーに圧倒されるも、第4十刃（クアトロ・エスパーダ）のウルキオラを倒してきた一護によって危機を回避する。

最終決戦で一護が藍染と戦い、一護の死神の力の消失を見届けた後、ルキアは一護と別れる。

アニメオリジナル篇

斬魄刀異聞篇（ざんぱくとういぶんへん）

2009年7月28日から2010年4月6日までテレビアニメ『BLEACH』で放送された、本編と繋がらない独立したストーリー。突如、斬魄刀が実体化し持ち主の元を去り反乱を起こすという事件が起こる。
実体化した斬魂刀達が暴れ始めるなかで、ルキアは自身の斬魄刀である袖白雪の攻撃で瀕死の重傷を負ってしまう。命からがら現世に逃れてきたルキアは一護に尸魂界で起きた一件を話す。
一連の騒乱の中で行方が知れない白哉の身を心配するルキアは尸魂界に戻る。戻った先で再び袖白雪と対戦することになったルキアは自分の力を独占しているのではないか、という袖白雪の思いを知る。ルキアは袖白雪と完全に決別する決意を固め袖白雪と戦うことを決意する。ルキアは鬼道を主体として袖白雪と戦い相打ちになる。負傷したルキアはその後、四番隊に救出された。
袖白雪は反乱の首謀者である村正（むらまさ）によって洗脳されていた。それは自身の力に誇りを持っていた袖白雪が「一度は思うがままに行動したい」という思いを村正につかれたためだった。
ルキアと戦い、袖白雪はルキアと心を通わせたかに見えたが、村正に止められたことでルキアの元に戻ることはなかった。
袖白雪はその後、白哉が村正率いる斬魄刀の反乱軍側に入るための試験で、白哉と戦わされ一刀両断にされてしまう。しかし、護廷十三隊十二番隊隊長の涅マユリ（くろつちまゆり）によって修復され、村正の洗脳が解かれたためにルキアの元に復活した。
その後、ルキアは村正が現世に向かったあと、戦闘をしている一護達のもとに駆けつけ、マユリによって復活した袖白雪でともに戦った。

死神代行消失篇

藍染との決戦から17ヶ月後、現世では死神の力をなくした一護が再び戦う能力を取り戻そうとしていた。
その頃ルキアは一護と再会するまでの間に十三番隊副隊長へと昇進していた。肩にかかっていた髪も以前より短くなっていた。

信じていた仲間たちから孤立してしまい、さらには手に入れたと思った戦う力を失ってしまった一護の窮地に、ルキアは一護の父である一心（いっしん）や浦原とともに現れた。
絶望する一護にルキアは隊長格の死神たちの霊圧が込められた刀を突き刺す。この刀は他者に力を与える専用の刀で、ルキアは一護に死神としての能力を取り戻させようと尸魂界で独自に動いていた。
そんなルキアの動きを知った白哉を含め、他の死神たちは尸魂界の危機を救った一護の力になろうと協力したことで完成した刀によって一護は死神の力を取り戻す。

ルキアはその後、恋次・白哉・剣八・一角・日番谷とともに完現術（フルブリング）とよばれる物質に宿った魂を引き出し、使役する能力を使う集団「XCUTION（エクスキューション）」との決戦に参戦する。ルキアは毒ヶ峰リルカ（どくがみねりるか）と戦闘することになる。
リルカとルキアの相性は悪く、リルカは可愛いものを使って攻撃するスタイル。可愛いもの好きのルキアはリルカが投げつけてくる可愛いぬいぐるみたちを斬れないでいた。リルカが好きなものやかわいいと思ったものを閉じ込める能力「ドールハウス」によってルキアは気絶させられぬいぐるみの中に入られてしまう。
ぬいぐるみの姿でリルカから逃げるルキアはぬいぐるみの姿でも死神特有の高速移動術である瞬歩（しゅんぽ）ができることに気がつく。ルキアはぬいぐるみの状態でも鬼道が使えるのではないかと考え、破道の三十三・蒼火墜を放つ。結果、ぬいぐるみの中では鬼道が使えず自爆してしまう。満身創痍のルキアだがそれでも立ち上がる。ルキアはリルカに向けて始解「初の舞・月白」を発動し、驚いたリルカはルキアにくしゃみをかけてしまう。ドールハウスの解除方法はリルカ以外の者が力づくで入れ物になっている物を壊すかくしゃみをかけることだった。ルキアをぬいぐるみから出すと、代わりにリルカ自身がルキアの中に身を隠した。
その後、ルキアの中でリルカは一護と銀城との戦いを見ることになる。ルキアが心の中で一護によって尸魂界が守られ、いろんなことが変えられたことを思い返す。それがルキアの中で聞いていたリルカの心を変えるきっかけとなった。

千年血戦篇（せんねんけっせんへん）

千年血戦篇は滅却師と死神の戦いが描かれている。「見えざる帝国（ヴァンデンライヒ）」という謎の組織が尸魂界に来襲し多くの死神が殺される事件が発生した。
見えざる帝国の総統であるユーバッハは、それぞれの能力に対応したアルファベットを授けられた星十字騎士団（シュテルンリッター）と呼ばれる精鋭部隊を率いている。
ルキアは尸魂界に攻め込んできた星十字騎士団との戦いに参戦していた。戦いの最中、白哉の危機を感知して向かおうとした隙を突かれて重傷を負う。
その後、王属特務として霊王の住む王宮を守護する零番隊（ぜろばんたい）によって同じく戦いで負傷した一護・白哉・恋次とともに霊王宮へ連れていかれる。零番隊第一官、東方神将の麒麟寺天示郎（きりんじてんじろう）が管理する「麒麟殿」の身体から血と霊圧を絞り出す白い湯の「白骨地獄」と血と霊圧を補充する赤い湯の「血の池地獄」で治療を受ける。
回復後は、零番隊のリーダ的存在である兵主部一兵衛（ひょうすべいちべえ）の零番離殿で恋次とともに修行し、その後は恋次とともに瀞霊廷へ到着する。

ルキアは義理の兄である白哉から卍解を奪った星十字騎士団の一人でF（恐怖）の名前を持つエス・ノトと対峙。エス・ノトは「メダリオン」と呼ばれる真円状の金属板で、卍解を発動した死神から奪い取り、自らが使用する事が可能になる星章化（メダライズ）という術で白哉の卍解を奪っていた。修行により身につけた袖白雪の真の力と卍解「白霞罸（はっかのとがめ）」で応戦する。後から駆けつけた白哉の励ましによってエス・ノトから与えられる恐怖に打ち勝ったルキアは勝利を収めた。
その後、恋次と合流し星十字騎士団の一人H（灼熱）の名前を持つバズビーと対峙する。しかしバスビーは皇帝・ユーハバッハによる彼自身が不要と判断した星十字騎士団の者から能力を強制的に回収し、他の者に与え直す能力「聖別（アウスヴェーレン）」によって力を奪われたことにより戦闘は終わる。

霊王宮へと向かったルキアと浦原を含めた護廷十三隊の隊長格一行はその先で星十字騎士団でM（奇跡）の名前を持つジェラルドに妨害されるも、白哉や護廷十三隊十一番隊隊長の剣八、十番隊隊長の日番谷らの援護を受けてユーハバッハのいる場所へと向かう。ユーバッハとの最終決戦に挑む一護と恋次を織姫とともに見送る。
滅却師との戦いの後、10年後に十三番隊隊長へと昇進し、物語の最後では恋次と結婚して一女をもうけていた。

劇場版

劇場版「MEMORIES OF NOBODY（メモリーズ・オブ・ノーバディ）」

『劇場版BLEACH MEMORIES OF NOBODY』は、2006年12月16日に公開された『BLEACH』の記念すべき劇場版第1作目である。
物語は尸魂界篇の後になる。現世で死神代行を務める一護とともに再び現世での任務にあたるルキア。
2人の前に欠魂（ブランク）と呼ばれる認識不能の白い霊生物が発生する事態が起きる。

ブランクとの戦闘中に一護とルキアは謎の死神の少女、茜雫（せんな）」と出会う。
ブランクの大量発生は世界崩壊を目論む、厳龍（がんりゅう）率いる勢力・ダークワンによるものだった。
ダークワンに捕らわれた茜雫を助けるため敵地へ向かう一護を援護すべく、ルキアは恋次や日番谷などに声をかけ、同じく敵地に飛び込む。
ルキアは恋次とともにダークワンの一人であるジャイと戦闘になる。
ジャイはリング状の武器の使い手で枚数を増やしたり飛び道具として使用した。
ルキアは「初の舞・月白」を使うことで氷漬けにし粉々に砕いた。

劇場版「Fade to Black（フェイド トゥ ブラック） 君の名を呼ぶ」

『劇場版BLEACH Fade to Black 君の名を呼ぶ』（げきじょうばん ブリーチ フェイド トゥ ブラック きみのなをよぶ）は、2008年12月13日に東宝系で公開された漫画『BLEACH』を原作としたテレビアニメの劇場版第3作。主人公の一護とルキアをメインに描かれた原点回帰の作品。映画のキャッチコピーは「さよならルキア」「黒崎一護 対 護廷十三隊」と設定された。

尸魂界の技術開発局ではマユリがある装置の実験開発に成功したが、突然、黒づくめの姉弟に襲われてしまう。弟の鎌で切られたマユリは自分が何者なのか、副官であるネムのことすら分からくなり混乱状態になる。そのまま装置が暴走し、巨大な霊子の大蛇が出現する。そして瀞霊廷はその渦に飲み込まれ壊滅する。
異変に気付いたルキアも弟の鎌に襲われてしまい、自分自身の中の記憶だけでなく、ルキアのことを知っているすべての死神からルキアの記憶が消えてしまった。ルキアは記憶がないことに不安になりながらも姉妹が「守るから」と一緒にいてくれるため混乱しながらも共に行動することにした。

現世では一護も同様にルキアのことを忘れてしまっていた。しかし、コンから渡された「ルキアからの手紙」によって何とか記憶を取り戻した。
この一件でルキアの身に何か起こったことを察した一護は、コンと共に尸魂界に向かう。だが恋次を含めた死神達はルキアの記憶と一護に関する記憶を失っていた。一護はルキアとのことがあってから恋次達死神との関りがあったため記憶が失われていたのだ。
旅禍（りょか）として死神達に追われる身となった一護と遭遇したルキアは、一護に懐かしさを感じるものの姉妹とともに姿を消す。

姉弟がルキアに執着する理由は、姉弟が幼い頃南流魂街78地区「戌吊（いぬづり）」でルキアと生活し、ルキアを慕っていたためであった。流魂街でルキアと暮らしていた姉弟はある日、「魂魄に寄生し、記憶を刈り取る虚」に寄生された死神に襲われた。姉弟はルキアを庇って殺されてしまうが、虚を取り込み虚園に流れ着く。姉弟には名前がなく、ルキアが自分たちに名前を付けるという約束をしており、今回の事件を引き起こしたのもルキアを取り戻して名前を付けてもらいたい気持ちと、自分たちとルキアを引きはがした死神に復讐するためだった。

一護のことを信じ協力する恋次と一護達は再びルキアと接触し、ルキアは記憶を取り戻していく。「記憶を取り戻し始めたルキアが自分たちから離れてしまうくらいなら」、と姉弟はルキアと融合し、ルキアは再び一護に関する記憶をなくし、ルキアは一護に襲い掛かる。
一護は意を決してルキアを斬ることで自身の霊力を流し込み、それによってすべてを思い出したルキアから姉弟は分離。姉弟は衰弱しており、今にも消え去りそうだった。
ルキアは2人のそばに行き、2人に名前を告げる。姉には「ほむら」弟には「しずく」、名前を授かった2人は幸せそうに消えていった。

劇場版「BLEACH 地獄篇（じごくへん）」

『劇場版BLEACH 地獄篇（じごくへん）』は、2010年12月4日に公開された『BLEACH』の劇場版第4作。
地獄に送り込まれるのは生前、現世で大罪を犯した人間でその者たちは咎人（とがびと）と呼ばれている。地獄は死神の関与も禁じられている。
ある時、地獄に送り込まれた咎人達が空座町にある黒崎家、そして空座一高を襲撃するという事件が起こる。ルキアは恋次と共に現世に出現した咎人のシュリーカーと交戦する。
その戦いの中、一護は黒刀（コクトー）と名乗る咎人に窮地を救われるが、妹の遊子（ゆず）が地獄に連れ去られてしまう。
黒刀から咎人たちの目的が地獄からの解放であること、その野望ため虚の力を使い強大なパワーを持つ一護を狙っていることを聞かされる。
遊子を助けるために一護は、ルキアと恋次、石田と黒刀と共に地獄へと乗り込んでいく。

咎人たちと激闘を繰り広げる一護たち。しかし、そこで仲間だと思っていた黒刀が黒幕だと判明する。
虚化が暴走した一護は完全虚化してしまい、そのまま地獄で暴走してしまう。その代償に遊子は地獄の鎖に繋がれてしまう。
このまま一護が暴れれば地獄はおろか現世も危ないと判断したルキアたちは、強制的に一護を現世へと送り返す。
しかし、ルキア達は地獄に取り残されてしまい、地獄の鎖につながれてしまう。
意を決して再び地獄へときた一護はルキアが死と再生を繰り返す場面を目の当たりする。
一護によって鎖を斬ってもらい、ルキアたちは復活する。

朽木ルキアの関連人物・キャラクター

黒崎一護（くろさきいちご）

『BLEACH』の主人公。高校一年生の時に一護の家族が虚に襲われ、現世に派遣されていたルキアと出会う。虚との戦いで負傷したルキアに死神の力を譲渡された一護は、その日から死神代行となり、ルキアとともに数々の戦いを乗り越えてきた。ルキアは一護の部屋の押し入れで生活していた。
ルキアにとって一護は、初対面にもかかわらず信用できると思えた人物だった。それはルキアのかつての上司であり師匠でもある海燕の面影が一護にあったことも理由の一つである。
尸魂界篇ではルキアが一護に死神の力を譲渡したことが知れ渡り、重罪人として連行され処刑されそうになったところを救出してもらった。尸魂界篇の最後では一護は現世へと戻り、ルキアは尸魂界に残った。
ルキアは一護のピンチには必ず駆けつけていた。特に死神代行消失篇ではルキアは一護の死神の力を取り戻すために、浦原が開発した「複数の死神の霊圧を込められる剣」に霊圧を込めていたことが小説『The Death Save The Strawberry』で描かれている。