BLEACH(ブリーチ)の名言・名セリフまとめ

久保帯人による日本の漫画作品。愛称は『鰤』。
死神をテーマにした作品は現代において珍しく、また既存の死神のイメージを打破するようなキャラクター設定や世界観が多くの読者を魅了した。
多種多様な能力や奥深い設定、独特なセリフなどが本作の魅力となっており、連載が終了した今でもなお、根強い人気を誇っている。

『BLEACH』概要

久保帯人による日本の漫画作品。愛称は『鰤』。
幽霊が見えるだけの普通の高校生だった黒崎一護はある日、死神の少女朽木ルキアと出会う。その日、虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊に襲われた一護は、虚との戦いで負傷したルキアから死神の力を受け継ぎ、人間でありながら死神の力を持つ存在、死神代行となった。その日から一護は、戦いの渦中へと身を投じていく。
『赤マルジャンプ』2001WINTER号に読み切り版が掲載され、その後2001年『週刊少年ジャンプ』36・37合併号から連載を開始。2016年31号の扉絵にて「連載完結まであと●回!」とカウントダウンが黒く塗りつぶされて書かれ、同年38号で完結した。タイトルの『BLEACH』は、英語で「脱色」「漂白」を意味し、「死神をイメージする黒の反対である白を連想させる言葉を選ぶことで、黒をより引き立たせる」という理由から付けられた。
アニメ化の後、四本のアニメ映画作品や多数のゲーム作品を輩出した。2018年には福士蒼汰主演の実写映画作品の公開が予定されている。
作者独自のセンスから繰り出される作中の名言の数々は、連載が終了した現在でも、インターネットの様々な場所で散見されている。

BLEACHの名言・名セリフ

「俺はスーパーマンじゃねぇから世界中の人を守るなんてデケーことは言えねぇけど両手で抱えられるだけの人を守れればそれでいい・なんて言えるほど控えめな人間でもねぇんだ 俺は山ほどの人を守りてぇんだ」

死神代行になって間もない頃、目前で虚に襲われる霊の少年を前にして、助けようとする一護だったが、ルキアに止められる。彼女は、死神は全ての霊魂に平等でなければならず、手が届く範囲のみ助けるという都合の良い考え方でいてはならないという。ルキアは更に、今その少年を助けるならば、他の全ての霊を助けるという覚悟を持てと続ける。彼女の言葉を聞いて尚、少年を助ける一護だったが、覚悟が決まったのかと問うルキアに対し、死神の義務など関係なく、助けたいと思ったから助けたのだと一護は言うのだった。

世界を救いたい等、少年漫画の主人公の望みは大それた使命感に基づくものが多い。しかし、一護の望みはそうではなく、自分に可能な範囲で精いっぱいのことをしたいというものである。他の主人公のような大義を語ることは少ないが、だからといって、冷めているわけではなく、むしろ内に秘める熱さは人一倍強い。この台詞はまさに、彼のそのような性格を端的に表した台詞といえる。

「…兄貴ってのが… どうして一番最初に生まれてくるか知ってるか…? 後から生まれてくる… 弟や妹を守るためだ!!」

ある日、一護のクラスメイトである井上織姫が、虚に襲われた。彼女を助けに向かった一護は虚と戦うが、その際、虚の仮面が壊れてしまう。仮面の下の素顔が人間だと知った一護は、驚愕するのだった。織姫もまた、虚の仮面の下の素顔を見て、動揺する。その顔は、織姫の亡き兄のものだったのだ。虚は人間の魂を主食としており、生前の近親者を襲う習性がある。彼もまた、その習性に則って織姫を襲ったのであった。変わり果てた兄の姿に怯える織姫。自らに怯える妹の姿を目の当たりにし、虚となって理性を失った彼は、織姫を殺そうとする。虚が彼女を攻撃しようとした刹那、一護は虚に立ちふさがるのだった。

一護自身、二人の妹の兄であり、幼くして母を亡くしているため、妹を守らなければならないという使命感を抱いている。彼の内に秘めたる想いの発露といえる一言である。

「しっかり生きてしっかり年喰ってしっかりハゲてそんで俺より後に死ね。そんでできれば笑って死ね。でなきゃ俺が真咲に合わせる顔がねぇ」

一護の母である真咲は、彼が幼い頃、虚に殺されてしまった。そのことが一護の心に、暗い影を落とし続けていたのである。彼女の命日に、彼女を殺した虚が姿を現し、一護は交戦。激闘の末に敵を討った一護は、母の墓前に立った。母の死について強い罪の意識を抱える一護は、誰も自分を責めないことが耐えられないと父の一心に明かす。一心はそんな一護に対し、どうして一護を責める必要があるのかを問う。彼は、自分の惚れた女は、自分の子供を守って死ねる女だったのだと発言する。そして一心は、落ち込む一護に対し、しっかり生きるように言い聞かせ、悲しみを背負うにはまだ一護は若すぎると言う。

いつもへらへらしている一心が見せた、真剣な一面。罪に苛まれる一護を解放した一言である。一心らしい言葉選びであるが、息子である一護のことを思った言葉であり、一護を立ち直らせた台詞である。シーンと相まって、この言葉が深く印象に残っているとする読者も多い。

「死にに行く理由に他人を使うなよ」

現世で蒲原商店という駄菓子を営む男、蒲原喜助。しがない駄菓子屋の店長でありながら、死神の事情に精通しており、一護に力を譲渡して以降、力を無くしたルキアを支援するなど、彼には多くの謎があった。ある日、人間に死神の力を譲渡した罪で死神の世界である尸魂界に連行されたルキア。それを止めようとした一護はルキアを連れ戻しに来た死神に大敗し、瀕死の重傷を負ったが、蒲原によって救われる。ルキアを助けたいと嘆く一護に、尸魂界へ行く方法を知っていると明かす蒲原。すぐにでも尸魂界に向かってルキアを助けると言う一護だが、蒲原は今の一護の実力では尸魂界に行ってもすぐに死ぬと発言し、彼に自分の許で修行するように説得する。それでも聞かない一護に対し、蒲原は威圧的な態度で言ったセリフ。

いつも飄々としている蒲原喜助が見せたシリアスな一面であり、彼の底知れなさを窺わせる台詞。ルキアを助けたいという使命感と焦りに駆られて冷静さを失った一護を、一言で思いとどまらせるほどの影響力がある。

「ちくしょう…強くなりてえな…!」

十一番隊隊長更木剣八は、戦うことが好きな戦闘狂。彼は朽木ルキアの処刑を止めるべく現れた一護たちに興味を示し、一護に勝負を挑む。一度は一護を倒した剣八だったが、一護は斬魄刀との対話を行い、潜在能力が覚醒する。斬魄刀をただの道具としか認識していない剣八は一護の覚醒に理解を示せないものの、全力を出しても楽しめそうだと感じ、大いに喜んだ。剣八はついに、持てる力全てを発揮して一護と戦い、敗北する。悔しさを噛みしめる剣八は、勝敗を決したのが斬魄刀との絆だと感じ、自らの斬魄刀との対話を試みるのだが、斬魄刀は反応を示さなかった。

自身の強さに絶対的な自信を持つ剣八が敗北を経て、悔しさを前面に出す描写であり、常に強気な彼に珍しい挫折を表した場面である。更木剣八は以降も登場回数が多いが、明確に敗北に対する悔悟の念を示す場面はここのみである。

「ありがとな。お陰で心は此処に置いていける」

四大貴族の一角である朽木家に引き取られたルキアだったが、彼女は貴族の生活に馴染めずにいた。それは護廷十三隊に入隊した直後も変わらなかったが、副隊長の志波海燕との出会いで状況が一変する。海燕はルキアを気に掛けるようになり、次第に彼女の心の支えとなっていった。だがある日、海燕の妻である志波都が虚に襲われる事件が発生する。妻を殺された海燕は虚に復讐すべく戦うが、虚の能力によって虚と融合してしまう。その結果、身体を乗っ取られ、ルキアに襲い掛かってしまう。咄嗟に刀を抜いたルキアは、襲い掛かってきた海燕を刺すことで難を逃れたが、海燕は死んでしまう。死の間際、海燕が口にしたのは自らを殺したルキアに対する恨み言ではなく、感謝の言葉だった。

肉体は支配されたが、ルキアに刺されたことで、心だけは支配されずに済んだ海燕の感謝の想いが込められた言葉であり、同時にルキアのその後に暗い影を落とすことになる台詞である。海燕が伝えたかったのは感謝の意だが、ルキアはそれに対し、罪の意識を感じるようになった。両者間のすれ違いが切なく、それ故に名言となっている。

「ただ俺の魂にだ!!!!」

六番隊副隊長阿散井恋次、十一番隊隊長更木剣八を次々と撃破した黒崎一護だが、その先の戦いに勝利し、ルキアを助けるためには斬魄刀による戦いの奥義である卍解が必要だった。蒲原喜助と旧知の仲である四楓院夜一の下で修業に取り掛かる一護。同時刻、ルキアを助けると決意した恋次は、ルキアの兄であり直属の上司である六番隊隊長朽木白哉と交戦する。白夜はルキアが裁かれることを望んでいた。恋次は卍解を使い、白哉に挑むが、彼の強さの前に苦戦を強いられ、深手を負う。それでもなお、闘志を燃やす恋次に対し、白哉はどうしてそうまでしてルキアを助けたいのかと尋ねる。一方、卍解を会得するため、一護は自身の斬魄刀である斬月と戦うが、苦戦する。期限が刻々と迫る中、斬月もまた、一護にルキアを助けることに固執する理由を問う。一護と恋次は、投げかけられた問いに、他の誰でもなく、自分の魂に誓ったからだと答えるのであった。

刃を交えて以降、一護と恋次はライバル関係になる。そんな二人が、離れた場所にいながら、同じ言葉を口にするという熱い展開を見せた名言である。

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