紫夏(キングダム)の徹底解説・考察まとめ

紫夏(しか)とは、『キングダム』に登場する趙国の商人の女頭目である。養父から家督を継いでから規模を倍にした商才の持ち主でもある。紫夏は後の秦の始皇帝である、秦国大王・嬴政(えいせい)の運命を変えた重要人物として登場する。敵国趙で生まれた秦の王族である嬴政を秦国へ逃がす際に、虐待により精神を深く閉ざし、痛みや味覚といった感覚を失っていた状況から救い出し、嬴政の閉ざされた心を開いた。嬴政は後に妻となる向(こう)と伽をしていた際、紫夏の事を自身の重要な恩人であると語っている。

紫夏のプロフィール・人物像

生年月日:不明
血液型:不明
年齢:不明
CV:大原さやか
紫夏(しか)とは『キングダム』に登場する趙国の商人の女頭目である。養父である紫啓(しけい)から家督を継いでから規模を倍にした商才の持ち主でもある。紫啓の元で共に育った江彰(こうしょう)と亜門(あもん)と共に仕事をし、時にはスパイのような闇仕事も請負っている。後の秦の始皇帝となる秦国大王・嬴政(えいせい)は敵国である趙国 ・邯鄲(かんたん) で生まれ壮絶な幼少期を過ごし、敵国の王子として日々虐待を受けて育っていた。ある時、秦国・昭王が崩御し、父親が荘襄王として即位したため、皇太子となった嬴政を趙国から救出して秦国へと運ぶ計画が立てられた。そこで秦国丞相・呂不韋の推薦で白羽の矢が立ったのが、紫夏達であった。紫夏とその一味は旅の商人に扮し、嬴政を秦国へと運んだ。逃亡の過程で、嬴政は何度も“秦国に生き埋めにされた趙国の人達の亡霊に襲われる”という幻覚に苦しめられるが、紫夏の必死の説得と身を呈した献身が、嬴政の心の奥底に眠っていた人間性を揺り動かし、ついにこれを取り戻した。紫夏は過酷な境遇で育った嬴政の様な経験を持つ王族は居ないと考え、嬴政であれば民の立場に立ち国を良い方向に導く事が出来ると信じ、自らの命を懸けて嬴政守り、人の光の尊さを教えた。紫夏によって救われた嬴政は、悲劇を生む戦乱の世を次の世代に引き継がないために中華統一を志す事となる。

紫夏の武器・技・戦術

弓術の心得がある

紫夏は女商人であるにも関わらず、弓術の心得がある。秦国の王子である嬴政を趙国から脱出させる際に、追ってきた甲冑を纏って武装状態である趙国騎馬兵団に対し、的確に弓を放ち多数の兵に命中させている。これに驚いた趙国兵の隊長も「弓使いの心得があるぞ、気を付けろ」と注意を促すほどであった。

腕利きの商人として交渉術に優れている

紫夏は、家督をついでから商売の規模を倍に増やしたことからも、腕利きの商人として国内外で名が通っている。秦国の王子・嬴政(えいせい)を趙国から逃すため、積荷に嬴政を紛れ込ませ馬車で関門を通過する際も、日々紫夏が関門の関係者に根回しを行い人脈を作っていた事により、疑われる事なく「毎度」の一言で通過する事ができた。このように常日頃から、商売を成功させるための努力を怠らない、努力家である事が窺える。

紫夏の来歴・活躍

養父・紫啓に育てられる

義父・紫啓の最期の言葉を聞く紫夏

紫夏は戦災孤児となり餓死しそうな所を、趙国で商人をしていた紫啓(しけい)に拾われ、同じく幼い頃に、闇商で知り合った江彰(こうしょう)、亜門(あもん)と共に育てられた。紫啓は紫夏が十歳の時に、再び別の人を救おうとして命を落としてしまった。紫啓は亡くなる前に最期の言葉として、紫夏をはじめとする三人の養子達に「私の命も幾人かの命によって救われてきた、その恩をお前達に注いできた、お前がこの先他人のために何かできたら、それは私にとって大きな意味を持つ、受けた恩恵を次のものへ」と言い残した。紫夏はその言葉を胸に、家督を継ぎ、商売の規模を紫啓の倍にまで増やす事に成功させ、天才商人と呼ばれるまでになった。共に育った二人は、紫夏に恋をしていたが、紫夏にとっては血はつながっていなくても、兄弟の様な存在として捉えていた。紫夏は後に、紫啓の最期の言葉に従い、過酷な運命の元に生まれ育った秦国の王子・嬴政を救う為の行動を起こす事となる。

嬴政との出会い

腕を切り落とされそうになっている嬴政を救った紫夏

後の秦の始皇帝となる嬴政は、敵国である趙国 ・邯鄲(かんたん) で生まれ育ち、壮絶な幼少期を過ごしていた。嬴政が生まれる少し前に、秦国へ投降した趙国の兵士40万人を生き埋めにした「長平の戦い」があったため、その仕返しの矛先として国中からの憎悪の対象となり、仇たる敵国の王子として日々虐待を受けていた。次第に嬴政は人間の闇に触れ続け感情を失い、味覚・痛覚・嗅覚までもがなくなり、人を信じる事ができなくなってしまった。やがて嬴政の祖父である昭王が崩御し、嬴政の父親が荘襄王として即位したため、皇太子となった嬴政を趙国から救出して秦国へと運ぶ計画が立てられた。そんなある日、いつもの様に袋叩きに合っていた嬴政は、住民たちに手を切り落とされそうになる。その場を紫夏は制止し嬴政を救った。紫夏達は秦側から嬴政の逃亡の協力を依頼されており、「商人として運び荷を確認するのは当然だ」と言って、嬴政の様子を伺っていた所での出来事だった。

嬴政を秦国に運ぶ仕事を受ける事にした

嬴政を秦国へ逃す仕事を請け負う事にした紫夏

紫夏と共に仕事をしていた江彰(こうしょう)と亜門(あもん)は、依頼の危険性や困難さから「嬴政(えいせい)を運ぶ依頼は受けない」とし、秦国の武官で嬴政を脱出させる任務についていた道剣(どうけん)に断りを入れた。二人が秦国側にその話をしている際に、紫夏は一人で月を見ながら歩いていると川原の端で寝転がって空を見ている嬴政を見かけた。紫夏は嬴政の横に座り話しかけ「苦しみのどん底で見る月はいつも以上に美しく輝いて見える。まるで自分をあざけり笑っているかのよう。しかし、義父がそうではないと教えてくれた。月がいつも以上に輝いているのはくじけぬように励ましてくれているのだ」と語った。嬴政は紫夏に、趙国の住民に腕を切り落とされそうだった所を助けてくれた事、月の秘密を教えてくれた事について、礼を言った。江彰と亜門の元に戻った紫夏は、「もしも、あの時、紫啓が拾ってくれなければ私たちは死んでいた。そして今、我々の目の前に手を差し伸べなければすぐにも殺されてしまう一人の少年がいる。迷う事は無い。我々がする事は明白だ」と言って、深夜に自力で嬴政を趙国から脱出させようとしている道剣の前に現れ、仕事を受ける事を伝えた。

嬴政の眠っていた人間性を揺り動かし、取り戻す

過酷な生い立ちのせいで、痛みや嗅覚といった感覚を失ってしまった嬴政を救い出した紫夏

壮絶な幼少期を過ごし、人間性を失ってしまっていた嬴政。その主な原因は、嬴政が生まれる少し前に、秦国へ投降した趙国の兵士40万人を生き埋めにした「長平の戦い」に起因している。その亡霊に取り付かれていると思い込み、自分だけ秦国に帰り、王として平穏に暮らして良いものかと葛藤していた。また、趙国民の怨念と虐待により、人間の闇に触れ続け感情を失い、味覚・痛覚・嗅覚までもがなくなり、人を信じる事ができなくなってしまっていた。嬴政を積み荷に紛れさせ、趙国最期の関門を無事通り抜けた一行だったが、また亡霊に苛まれた嬴政は馬車を飛び降りてしまう。紫夏は一行に自分に任せるように言い残し、嬴政の後を追った。嬴政は、紫夏の目の前で自らの腕に木の枝を刺し、自分は痛みを感じない事を訴えた。怨念と虐待で人間性を失っていたため、痛みどころか味覚や嗅覚まで失ってしまっていると告げた。嬴政に事情を聞いた紫夏は、その幼い身体が抱え込んでいる事実に驚愕するものの、紫夏は、「あなたは絶対王になれる、もし何も感じないなら代わりに私が感じてあげる、けれどもあの夜あなたは月に感動してましたよね」と、涙を流しながら説得した。その紫夏の言葉から、嬴政は自分の持つ感情に気づかされ、襲ってくる亡霊の幻想を克服する事に成功した。

最期まで嬴政を守り続けた

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