キングダム(KINGDOM)の飛信隊まとめ

『キングダム(KINGDOM)』とは原泰久の漫画で、中国の春秋戦国時代後期を題材にした作品。
信という元下僕の少年が秦王である贏政と出会い、天下の大将軍を目指すというストーリー。
主人公の信と共に成長していく、「飛信隊」の活躍が大きな人気を誇る一因となっている。

『キングダム(KINGDOM)』の概要

2006年9号より『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて連載されている青年漫画。
2012年〜2013年にかけてアニメ1期、2013年〜2014年にアニメ2期が放映されている。
原作者は原泰久でキングダムが初連載の作品である。
累計発行部数は1〜48巻までで3000万部以上を記録し、第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞している。

中国の春秋戦国時代を題材とした作品で、下僕という下位の身分から大将軍を目指す少年・信と秦国の若き王・政の成長とそれを取り巻く戦乱の時代が描かれている。
物語が進むに連れて主人公やその周囲の人物たちも成長していき、昔ながらの少年漫画を彷彿させる展開は歴史を知らない読者であっても夢中にさせる。
逆に歴史好きな読者にも今後の展開や物語の終わり方などを想像する楽しみがあり、万人から支持される作品となっている。

『飛信隊』のメンバー・隊員

将軍

李信(りしん)

戦争孤児で幼い頃から下僕として働くことになり、その仕えた先で同じ下僕の少年である漂と知り合う。
漂から将軍になるという目標を聞かされ一緒に歴史に名を残そうと約束する。
その後、漂が秦王贏政の影武者となり命を落とすと漂の分まで目標であった天下の大将軍になることを誓い、成蟜の反乱後の恩賞で家と土地をもらうと本格的にその道を歩み出す。

初陣は麃公が魏国を攻めた戦いで、敵副将宮元の副将・黄離弦と敵総大将呉慶の部下である麻鬼を討ち一気に百人将に昇格する。
続く趙国との戦では百人隊のリーダーとして参戦し、六大将軍の王騎から直々に「飛信隊」という名を貰う。
そして、敵将馮忌と王騎を射抜いた魏加を打ち取り三百人将へ昇格する。
しかし、その戦で王騎を失い、死の間際に王騎から矛を託される。
魏国との山陽攻略戦においては廉頗四天王の一人である輪虎によって多くの千人将が暗殺され、特例で千人隊の隊長に任命される。
歴戦の輪虎隊に苦戦を強いられるものの、玉鳳・楽華との連携により輪虎の首を取り、その功績で正式に千人将として認められる。

合従軍が攻めてきた際には麃公軍と一緒に趙国軍と対峙すると秦国を目の敵にする万極を討ち取り功績を上げた。
別働隊として咸陽を急襲した李牧の動きを察知した麃公と共に救援へ駆けつける。
麃公は李牧に接近するも武神・龐煖との壮絶な一騎打ちにより戦死してしまう。
しかし、その死の直前に自らの盾を信に託し「火を絶やすな」という言葉を遺した。
蕞での籠城戦の末、李牧を退けると龐煖とも一騎打ちを繰り広げ二太刀浴びせて退けた。
これらの功績により三千将に昇格し、屯留での反乱の際には四千人将になっていた。

屯留では成蟜救出へ向かうが間に合わず救出には失敗してしまうものの、副将である羌瘣の復帰と新たに加わった元麃公兵(飛信隊では「飛麃」と呼ばれている)の活躍で隊は大きく成長を遂げた。
信自身も武器を剣から矛へ持ち替えており、王騎の矛を使う訓練を積み始めた。

魏国の著雍を攻めた際には玉鳳隊と共に主攻のうちの一つを任され、魏火龍の一人凱孟と激突し、壮絶な死闘を繰り広げるも討ち取ることは叶わなかった。
戦の終盤では偶然出くわした魏火龍・霊凰を敵総大将の呉鳳明と誤認して討ち取る。この功績が認められ五千将へと昇格した。

贏政が加冠の儀を迎えている最中に反乱軍が咸陽へ攻め寄ると、昌平君からの暗号に気づいた飛信隊の軍師・河了貂の指示で咸陽の防衛へと向かう。
激しい戦闘の中、贏政の子・麗を救出するため王宮へと急ぐ。
負傷をしながらも王宮内を探し回りギリギリのところで麗と贏政の妻・向と宮女の陽を救い出した。
続く黒羊の戦いでは初めて桓騎軍と共闘し、敵総大将・慶舎を討ち取る功績を上げるものの、桓騎が無関係の村民を虐殺したために羌瘣が桓騎兵を殺してしまい、武功は取り消しとなってしまう。

趙国の鄴を攻めた際には王騎の矛を手に出陣し山の民と協力して列尾城を陥落させた。
その後、王翦軍が布陣した時には後方に配置された。そして楽華隊の活躍に追い詰められた左軍の敵将・紀彗の首を取るように命じられる。しかし、李牧の策により左軍を率いていた麻鉱が逆に討たれてしまう。その後、蒙恬と協力して左軍の立て直しに大きく助力した。
その後、玉鳳隊が配置されていた秦軍右翼へ飛信隊全軍が送られる。そして元三大天である藺相如の配下の武将である尭雲と相対する。尭雲は本能型の武将であり、河了貂が対処できない攻めを繰り広げるが、信は尭雲の考えを読み、その攻撃を食い止める。信と戦った尭雲はかつての秦国六大将軍と重ね合わせていた。

その後、敵将の一人である岳嬰を討ち取るように命じられる。そして岳嬰を一刀で切り伏せた。しかし、その時間稼ぎをしていた右軍の大将・亜光が重傷を負ってしまう。それにより右軍は大きく劣勢となってしまうが、信は飛信隊に檄を飛ばし、隊を覚醒させる。その時の飛信隊は、今までで一番強く、同時に玉鳳隊も覚醒した事により戦況をひっくり返した。そして開戦から十四日目に藺相如の配下の武将である趙峩龍を討ち取る。その後、王賁が重傷を負っていた事もあり、右軍の大将代理となった。

その後、龐煖を打ち取った武功により将軍になれるところまできた信であったが、将軍になるには1つ問題があった。将軍になるには性を名乗る必要があり、性を何にするか悩む信。そんな時、信は幼馴染であった漂が王宮仕えでかつ影武者の大任に就く際につけた性が「李」だったことを政から聞く。
「2人で天下の大将軍になる」ことを誓った親友と同じ性を名乗ることに決め、ここに将軍「李信」が誕生したのであった。
また飛信隊自体も構成隊員一万人、羌瘣隊を含めると一万五千人の大所帯になった。

軍師

河了貂(かりょうてん)

護衛・伝令兵を100人抱えている。

飛信隊の軍師であり、知略で飛信隊を支えている。
師匠は秦の総司令官である昌平君。
料理が得意であり、戦の最中には率先して隊員に料理を振舞っている。

副長

羌瘣(きょうかい)

騎兵1500人、歩兵3500人を抱えている。

伝説の刺客一族「蚩尤」の後継候補として育てられた羌族の少女。
幼い頃から剣技の修練を積み、“祭”という蚩尤を決める一戦に向けて戦い続けた。
元々は姉と慕う羌象に祭で勝ってもらい、自身はそこで生涯を終えるつもりだった。
しかし、羌象によって祭への参加を妨害され、その間に羌象は殺されてしまう。
祭で勝ち残り、新たに蚩尤となった幽連を姉の仇とし、復讐を果たすために里を後にする。

幽連が魏国にいるという情報を入手し、秦国と魏国との戦に参戦すると、そこで初陣だった信と出会い、後の飛信隊のメンバーとして目をつけられる。
魏国との山陽攻略戦では飛信隊が三百人に増強されると、天性の軍才で戦術立案の面でも隊を支えていく。
山陽戦が集結すると再び敵討ちの旅に出るが、飛信隊を自分の居場所と思うようになり、再び戻ってくることを約束する。

そしてついに幽連と遭遇し敵を討つために戦いを挑む。
“祭”を経て強くなった幽連を相手に窮地に追い込まれるが、飛信隊という絆により覚醒した剣技で遂に幽連を討ち、羌象の敵討ちを果たす。
本来は敵討ちが済んだらすぐに羌象のもとへ行くつもりだったが、飛信隊という新たな生きる道を手にしたことで、亡き姉に一時の別れを告げ飛信隊に戻った。

飛信隊に復帰後は大将軍になることと、信の子供を生むという2つの目標を掲げたが、自分の言ったことの意味をわかっておらず、それを知ってからはしばらく信を避けていた。
そこからの活躍は目覚ましく、屯留での反乱が起こった際にはすでに千人将になっており、魏国を攻めた著雍戦では河了貂の作戦によって信の本隊を囮とし魏軍本陣へ最初の突入を果たす。
これらの功績により三千人将に昇格し、信の率いる五千人隊合わせ合計八千人の大規模な隊となった。

趙国との黒羊戦では、敵陣地にいた敵将・劉冬を襲撃し、互いに重傷を負うも決着は着かなかった。
命からがらたどり着いた村で老人に看病をしてもらい、戦線に復帰する劉冬を討ち取る。
その直後に恩人である老人とその村の住人全員を桓騎軍が皆殺しにしてしまい、その怒りから桓騎兵を殺害してしまう。
桓騎軍と飛信隊の全面戦争に陥る寸前で事態は収拾したものの、最終的に敵の大将を討ち取った信の武功は帳消しにされた。
度々、信に惚れているような仕草を見せるもののはっきりとした態度は見せていない。

朱海平原の戦いでは尭雲軍との戦いで大きく力を発揮した。
尭雲は知略を備えた本能型の武将で、飛信隊の軍師である河了貂を大きく翻弄する。同じく本能型の武将である信が尭雲の策を見抜き、本陣を狙っていた尭雲と対峙する。尭雲は本陣を狙うのと同時に、ある箇所に多くの兵を投入していた。尭雲の考えではそこの戦いにより飛信隊は滅びるはずだった。しかし、そこにいた羌瘣が自身の所に多くの兵が流れるようにし、そのことごとくを葬った。多くの死体の中で佇む羌瘣を見た尭雲は、かつての秦国六大将軍の事を思い出していた。

趙峩龍軍との戦いでは、精鋭兵に包囲された信の元に駆けつける。その時、信は深手を負っており、羌瘣は趙峩龍を討って脱出する事ができないと判断する。そこで羌瘣は趙峩龍の精鋭兵のことごとくを討つ事を決める。

羌瘣は巫舞を使い、敵の精鋭のもとに先陣を切って飛び込み、多くの兵を葬った。その最後には口から血を吐くほどに限界を超えていた。しかし、この働きにより、趙峩龍の主力部隊は消滅した。

これらの功績により、朱海平原の戦いの後五千人将に昇格し、信の率いる一万人隊合わせ合計一万五千人のもはや”軍”と呼べるほどの隊になった。

渕(えん)

騎兵200人、歩兵800人を抱えている。

飛信隊の副長で千人将。元々は壁と信の連絡役であったが、信が王騎の元へ修行を付けてもらいに行った際に、なし崩し的に修行に付き合わされ、そのまま飛信隊の副長となる。信の修行に付き合ったことで集団戦の基礎を身に着けており、取り立てて秀でたところはないが誰よりも責任感が強く飛信隊にとって重要な存在。黒羊丘の戦いでは、不可能に近い急流渡河の任を全うして飛信隊の窮地を救った。

楚水(そすい)

騎兵を1000人抱えている。

飛信隊の3人目の副長であり元は郭備隊の副長を務めていた。魏国との山陽攻略戦で敵将・輪虎によって千人将である郭備が暗殺されたことで、急造千人隊となった飛信隊に加わった。入隊当初から信のことを新たな将として信頼しており、隊の補給を一任されるとその責務を全うする。その後、河了貂が軍師として加わると補給の役目も引き継ぎ、以降は飛信隊の主攻の役割に就いた。頑丈であり、山陽戦で輪虎に、著雍戦で凱孟に、黒羊戦で馬呈に重傷を負わされているが、いずれも回復して前線に復帰している。
その後も飛信隊の千人将として活躍している。

黒飛麃(くろひひょう)

岳雷が率いる飛信隊の中でも乱戦に特化した兵の集まった隊である。

岳雷(がくらい)

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