D.Gray-man(ディーグレイマン・Dグレ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

『D.Gray-man(ディーグレイマン)』とは、星野桂により『週刊少年ジャンプ』にて2004年から連載を開始したダークファンタジー漫画。悲しい悪性兵器である「AKUMA」とその製造者である千年伯爵は、世界の終焉を計画している。そして唯一AKUMAを破壊できる神の結晶である「イノセンス」に選ばれたエクソシストたちは、世界を救うために仲間と共に長く険しい戦いに身を投じるのだった。命をかけた戦いの中で紡がれる言葉には、自身や仲間へ向けた強く心に残る名言が多く存在している。

ロードは深刻なダメージを負い弱いながらも、アレンのために「『立ち止まるな、歩き続けろ』。ネアが、マナに遺したことば…。ネアはマナの為に戦ったんだ」という言葉を残す。

アレンは14番目の浸食のせいで、エクソシストとしていられない状況になってしまった。
苦悩するアレンにロードは、「内緒だけどね」と言いながら涙を流し、ネアがマナに遺した言葉を託す。
ずっとアレンの道しるべであった「立ち止まるな、歩き続けろ」という言葉が、ネアからマナに、そしてマナからアレンに繋がっていたのだと分かる言葉である。

ティキ・ミックの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「失いたくない。ただ…白いオレと、黒いオレ、どっちもあるから楽しいんだよ」

人間として自分とノアとしての自分を使い分けているティキは、「失いたくない。ただ…白いオレと、黒いオレ、どっちもあるから楽しいんだよ」と独白する。

ティキは、人間を好ましく思っている珍しいノアである。
表では人間の仲間たちとの生活を楽しみつつ、裏ではノアとしてエクソシストの排除を楽しんでいる。
どちらもあるから楽しいのだと独白する、ティキの恐ろしくも人間味のある一面を見ることができる言葉である。

「少年。本当にエクソシストを貫きたいってんなら戻るな。自分のなかの化け物と白黒つけに行け」

14番目とエクソシストの間で揺れるアレンの立場を中途半端だと指摘し、ティキは「少年。本当にエクソシストを貫きたいってんなら戻るな。自分のなかの化け物と白黒つけに行け」と叱咤する。

14番目の浸食が進む中、アレン自身がエクソシストでいたいと思いながらも、周りがそれを許さない状況になりつつあった。
それでもエクソシストであろうとするアレンに対して、ティキは今の中途半端な立場をどうにかするように指摘する。
過去に白黒つけないことを楽しんでいたティキだが、今は黒でいることを貫いている。
そんなティキが、今度はアレンに白黒つけるように叱咤する言葉である。

千年伯爵の名言・名セリフ/名シーン・名場面

衝撃の事実が明かされる場面

マナとネアは、元は2人で1人の千年伯爵であったという衝撃の事実が明かされる場面。

アレンを乗っ取ったネアは、自身に会いに来た千年伯爵を迎え入れる。
「ネアとともに居たい」と言う千年伯爵に、ネアはその理由を問うが、千年伯爵はその問いへの答えを持っていなかった。
そんな千年伯爵を「マナ」と呼んだネアは、何故千年伯爵が自分を欲するのかを語り始めるのだった。
マナとネアは双子ではなく、元は同じ1人の人物であり、本来の千年伯爵であるのだという。
7千年の歴史の中で唯一、千年伯爵が表舞台から消えた瞬間があった。
それは自分たちが「マナ」と「ネア」として別れたからだと告げ、ネアが殺されたあの時まで17年間を共に生きたのだという。
物語の核心に触れる、衝撃の事実が明かされた場面である。

コムイ・リーの名言・名セリフ/名シーン・名場面

残された仲間の為に非情な選択を下しながら、その苦しみを1人背負うコムイ

コムイは残された仲間のために、司令官として非情な選択を下しながらも、1人その苦しみを背負う。

戦死した仲間たちは、AKUMAを生み出さないためにもその死体を遺族に返すことが許されない。
さらに火葬も教団で行われ、戦死したことすら知らされることはないのだという。
仲間の死を家族に届けたいと懇願する部下たちに、コムイは「それは許されない」「彼らには世界のために消えてもらう」と非情な決断を下す。
冷静な表情を崩すことなく対応したコムイだったが、影では1人でその業を背負い苦しんでいるのだった。

「ここにいてくれ、お願いだから…」

室長として非情な決断もしてきたコムイが、リナリーだけは失いたくないと、「ここにいてくれ、お願いだから…」と懇願する。

コムイは、イノセンスの適合者として教団に連れられて行ったリナリーを追いかけて、室長の地位にまで上り詰めた。
リナリーの傍に居るために、そのためだけに他の全てを捨ててこの道を歩み始めたコムイにとって、リナリーを失うことだけは耐えられない。
普段のおちゃらけた様子もなく、室長としての姿でもない、ただのリナリーの兄としてのコムイの言葉である。

「犠牲じゃない。一緒に生きるために助け合ってるんだ、ボクらは」

自分のせいで他の全てを犠牲にさせてしまったと思っているリナリーにコムイは、「犠牲じゃない。一緒に生きるために助け合ってるんだ、ボクらは」と伝える。

互いの為に互いを犠牲にしていると思ってしまっていた兄妹は、苦節の果てにただ一緒に生きるために助け合っているのだと伝えることができた。
自分に負い目があるのだとずっと気にしていたリナリーに、「犠牲だなんて思う必要はない」のだとまっすぐに告げるコムイの家族を思う温かな言葉である。

室長として、散っていった全ての命を背負っていく覚悟を見せるコムイ

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