王様のレストラン(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『王様のレストラン』とは、三谷幸喜脚本、松本幸四郎(現:松本白鸚)主演のテレビドラマである。1995年にフジテレビ系列で放送された。オーナーシェフの死によって経営難に陥り、スタッフもやる気がない、料理も不味い散々な状態の三流フレンチレストラン「ベル・エキップ」。新しくオーナーになった原田禄郎(演:筒井道隆)に頼まれて、かつて伝説のギャルソンとして活躍していた千石(演:松本幸四郎)が「ベル・エキップ」で復活し、スタッフや客を巻き込みながら一流レストランへの再建を目指すドラマである。

『王様のレストラン』の概要

『王様のレストラン』とは、1995年4月19日より7月5日までフジテレビ系列で21:00〜21:54で放送されたテレビドラマである。三谷幸喜が脚本を手がけた。平均視聴率は17%、最高視聴率は20.4%である。
三流フレンチレストラン「ベル・エキップ」を舞台に、伝説のギャルソンだった千石(演:松本幸四郎)が新しいオーナーの禄郎(演:筒井道隆)やシェフのしずか(演:山口智子)とかつて一流だった「ベル・エキップ」を再建するために奮闘する群像劇。すべての話がレストランの中だけで完結するという制約によって脚本が書かれている。
主題歌は服部隆之、エンディングテーマに平井堅の曲が起用されている。

『王様のレストラン』のあらすじ・ストーリー

伝説のギャルソンと「ベル・エキップ」の再会

「ベル・エキップ」で食事をする千石(左)と禄郎(右)と支配人として挨拶する範朝(中央)

フレンチレストラン「ベル・エキップ」。閑古鳥が鳴く店内で2人の男性が食事をしていた。一人はかつてこの店で伝説のギャルソンとして働いていた千石武(せんごくたけし)。もう一人はこのレストランのオーナーの息子であり、オーナーの死によって新しくオーナーになることになった原田禄郎(はらだろくろう)。禄郎は、現在給食センターで働いている千石に「ベル・エキップ」で一緒に働かないかと説得していたのである。
「ベル・エキップ」にはかつての一流レストランの面影はなかった。掃除は行き届いていない、ギャルソンが料理の質問に答えられない、スタッフが厨房の入り口で煙草をふかしているなど目も当てられない状況だった。そんな状況を見て断り続ける千石。禄郎は必死に説得をするが、そんな折2人組の客が来店する。
2人組のうち1人の男性は横柄な態度で注文をしている。料理が進むうち、ワインをめぐってソムリエと言い争いになる。理不尽な主張を繰り返す客に、千石がギャルソンに扮しこう言った。
「お客様は王様。だが王様の中には、首を刎ねられた奴も大勢いる。」
こう言われて客が決まり悪そうに帰っていった。
このことをきっかけに、かつての血が騒いだ千石と、この一部始終を見ていたスタッフたちとで、「ベル・エキップ」を再建するための物語が始まっていくのである。

見出された才能

やる気の出ないしずか(左)と政子(右)

はじめのうちは千石の高いプロ意識や考え方、やり方についていけず反発するスタッフばかりだった。
とくにバイトからシェフに昇格した磯野(いその)しずかは退職も口にするほどだった。しかし千石は彼女に期待をかけていた。
しずはか以前パリに住み、3年間客として通い続けた有名レストランの「サーモンの臓物パイ」の味を完全に再現していたのである。最初の来店でそれを食した千石は、彼女の舌の繊細さと再現力など料理のセンスに期待を感じていた。さらに先代のオーナーの得意料理も盛り付けは雑であったが、味は完全に再現していた。
「自分は三流だ」、「この仕事を続けるつもりはない」、と言うしずかに千石は、彼女に才能があることを根気強く伝えていく。
自分自身も気づかなかった才能を認められ、気づきはじめたしずかは、今まで吸っていたタバコを止め、それまでおざなりだった盛り付けにも気を配るようになった。
千石に協力するようになり、一緒に一流シェフとしての道を歩み始めていく。

個性豊かなスタッフたち

「ベル・エキップ」には個性豊かなスタッフがそろっていた。
かつてやる気がなかったスタッフたちも千石や禄郎、しずかに影響されながら、それぞれ自身の中のやる気に目覚め、前向きに仕事に取り組んでいくようになる。
ディレクトール(支配人)である範朝(のりとも)は店の金を「カラーひよこ」という怪しい事業につぎ込んでいた。「ひよこ好きに悪い奴はいない」と考えを曲げない範朝。だまされたことがわかり店の権利書まで持ち出そうとするが、弟である禄郎のおかげで店にいられることになり、考え方を改める。
メートル・ド・テル(給仕長)の梶原民生(かじはらたみお)は別れた息子と嫁との再会で、支配人のふりをしてやり通そうとする。見栄っ張りな嘘を重ねボロが出そうになるも、スタッフの機転でばれずにすんでいたが、範朝を追ってきた借金取りに「支配人はどこだ」とすごまれてしまう。おびえながらも、千石の姿を思い出し勇気を出して追い返す。お店のピンチを救ったのである。
バルマン(バーテンダー)の三条政子(さんじょうまさこ)は範朝の愛人だ。支配人と個人的な関係があることで他のスタッフたちと一線を引いていたが、しずかたちが新メニュー開発に取り組む姿を見てカクテルの新作を作るなど、仕事への取り組み方が変わってくる。
決して立派ではないが、憎めないキャラクターたちがそれぞれの個性を認め合い、チームワークによって「ベル・エキップ」は進化をしていく。
そんな中偶然が重なってできた奇跡の「オマール海老のびっくりムース」を看板メニューに、「ベル・エキップ」はかつての賑わいを取り戻しつつあった。

しずかの引き抜き

千石(左)としずか(右)は信頼関係を築いていく

日仏経済会議の後、両国の要人たちが「ベル・エキップ」に来店することになった。当初の予定のホテルに爆破予告があったため、急遽マスコミに知られていない、普段からお客が少ないという理由で「ベル・エキップ」が選ばれたのである。開店以来最大のVIPの来店にはりきって準備をするスタッフたち。しかし事前の会議は決裂しており、会食の雰囲気は最悪。出した料理は手を付けられず下げられていった。政子や千石の機転で食事をすすめたフランスの要人はしずかの料理に感激する。要人は帰国後、パリの有名レストランへしずかを紹介し、引き抜き話が持ち上がった。
しずかは突然の話に戸惑う。千石は「料理人として最大の名誉」としてパリに行くことを勧める。ただただ驚くオーナーの禄郎。仲間たちは「しずかがいなくなったら困る」と、様々な引き留め工作をしはじめる。
レストラン担当者と面談をする夜、しずかは複雑な気持ちで迎えを待っていた。千石は買い出しに行ったまま帰ってこない。するとしずかにしか作れない「びっくりムース」の注文ばかり入り、迎えの人も来ない。実はしずかを慕うスタッフたちが画策し、客に扮したスー・シェフの畠山秀忠(はたけやまひでただ)が「びっくりムース」ばかり注文していた。迎えの人はバルマンの三条政子が作るカクテルで酔わされていた。仲間たちの引き留め作戦を見破り面談に出かけるも、しずかは「ベル・エキップ」で働くことを選ぶ。
買い出しから千石が帰ってきた。しずかの「仲間たちと働く」という選択を、千石は笑顔で受け入れるのだった。

千石の失踪

しずかと開く差に、いじけてしまう稲毛

ただ、腕を上げていくしずかを横目にパティシエの稲毛成志(いなげせいじ)は落ち込んでいた。ある雑誌でしずかの料理は高評価だったが、稲毛の作るデザートは「独創性がない」と書かれ、味も酷評されていたからだ。もともと稲毛の実力に不安をもっていた千石は、雑誌の記事を機に、彼をクビにして新しいパティシエを雇うようにオーナーである禄郎に進言した。すると禄郎はかたくなにそれを拒否し、「今のメンバーで一流店を目指す」と言った。
千石はかつてのオーナーシェフが必要のない人材を切り捨てていったことを思い出していた。千石はそれを止めようとしてオーナーと意見が対立し、店を去ったのだった。「今自分がかつてのオーナーと同じことをしようとしている」と自分の中に驕りを感じた千石は、何も言わず店を去っていった。

千石との再会

千石(左)と禄郎(右)は「ベル・エキップ」で再会する

千石がいなくなってから1年後。禄郎は給食センターで働いていた千石を探し当て、「ベル・エキップ」に招待する。「千石がいなくても立派にできるところをみせたい」とスタッフは息まいていた。メニューにない料理を次々に注文する千石。それを千石の挑戦と受け止めたしずかは慌てることなく、料理を仕上げていく。きれいな店内、無駄な動きなく立ち回るスタッフ、お客の好みを考えたワイン、支配人の挨拶、かつての三流レストランの面影はない。
デザートがきた。フルーツのグラタンという、稲毛の創作料理である。稲毛は息をのみながら千石の表情をうかがっていた。千石は一口食べ終わるとこう言った。味は酷評されるも、その独自性が「素晴らしい!」と無事に及第点をもらった稲毛。スタッフ一人一人が成長し、力を合わせていくことで「ベル・エキップ」は一流レストランへとなったのだった。
千石へ戻ってきてほしいと懇願する禄郎とスタッフたち。戸惑う千石に範朝がギャルソンの制服をつきつける。受け止めた千石は「この店は最低だ。だが素晴らしい!」と答え、「ベル・エキップ」で再出発することとなった。

『王様のレストラン』の登場人物・キャラクター

千石武(せんごくたけし/演:松本幸四郎)

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