グランメゾン東京(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『グランメゾン東京』とは、2019年に放送された、天才シェフが東京で三ツ星レストランを目指すテレビドラマ。尾花夏樹は経営するパリの店で事件を起こして全てを失ってしまう。そんな中、女性シェフ早見倫子に出会い、共に「グランメゾン東京」を開店させ、三つ星獲得を目指すストーリー。『グラグラメゾン♥東京 〜平古祥平の揺れる思い〜』というスピンオフドラマも放送された。

『グランメゾン東京』の概要

『グランメゾン東京』とは、2019年10月から12月にかけてTBS系で放送された、木村拓哉演じるフランス料理シェフが東京で三ツ星レストランを目指すヒューマンドラマ。番組公式サイトにおけるキャッチコピーは「自分だけの星を掴め」。エンディングテーマは山下達郎の『RECIPE(レシピ)』。
料理に人生をかけ、パリで二つ星レストランを経営する天才シェフ尾花。彼の料理は周囲から評価され「カリスマシェフ」と称されていたが、なかなか三つ星に届かず、そのことをプレッシャーに感じていた。ある時、パリの店で大事件が起こり、天才シェフは全てを失ってしまう。そんな中、同じく料理人として行き詰っていた女性シェフ早見倫子に出会い、仲間たちと共に自分たちの新しいレストラン「グランメゾン東京」を開店させ、三つ星獲得を目指して動き出すというストーリー。
2019年8月30日、パリの有名三つ星レストラン「ランブロワジー」でクランクインした。同店でドラマ撮影が行われるのは世界初である。
スピンオフドラマとして、『グラグラメゾン♥東京 〜平古祥平の揺れる思い〜』が、動画配信サービスParaviにて本編終了後の深夜から毎週配信された。こちらは平古祥平を主人公に、料理人としての成長と苦悩、そして蛯名美優・松井萌絵との三角関係の恋愛模様を描いている。
第103回ザテレビジョン・ドラマアカデミー賞で、木村拓哉が主演男優賞、玉森裕太が助演男優賞、山下達郎のエンディングテーマ『RECIPE』がドラマソング賞を獲得した。

『グランメゾン東京』のあらすじ・ストーリー

グランメゾン東京の始動

gakuで働く京野(左)に会いにきた倫子(右)。

2015年、パリの首脳会談で尾花夏樹(おばななつき)のレストランエスコフィユが会食に使われていた。その最中、フランス外務大臣がアレルギー食材であるナッツオイルを何者かが入れたことで、大臣が卒倒して重篤な状態に陥ってしまう。このいわゆる「ナッツ混入アレルギー事件」によって尾花はエスコフィユを去ることとなった。
2018年、パリの三ツ星レストランランブロワジーの面接を受けていた早見倫子(はやみりんこ)は実技テストまで漕ぎつける。そこでたまたま見ていた尾花は突然倫子の代わりに勝手に作りだす。憧れのシェフに突然であって驚く倫子。しかし、尾花はエスコフィユ閉店で抱えた借金があり、そこに突然現れた借金取りに追われ逃げていってしまう。その後、面接に落ちてしまった倫子は、偶然街中で尾花に再開する。自分の自信作を作ったらテストに落ちたこと伝えると、尾花はあるレストランの厨房で手長エビのエチュベを作って見せると、倫子はその味に感動して涙する。尾花の料理を以前にも食べたことがあった倫子は、その料理に入っていた材料を全て言い当てる。それに驚いた尾花は一緒に店をやろうと誘い、ミシュランの星を取ることを目標にしている彼女に、「もったいねいな!2人で一緒にグランメゾンを作ってはどう?俺が3つ星取らせてやる」と言い放つのであった。
一方、東京の一つ星レストランgakuでは、シェフの丹後学(たんごまなぶ)がミシュラン調査員を気にしている。尾花と倫子がgakuに食事に来ると、尾花とかつて一緒に働いていたシェフの丹後や京野隆太郎(きょうのりくたろう)がウエイターとして働いていたのを見つける。久々の再会となったのだ。その後、お金のない尾花は倫子の家に寝泊まりをするようになる。倫子は京野に「尾花が居座るから困っている」と相談し、京野を家に連れてくると、そこでは尾花が京野のために料理を作っていた。京野を引き抜きたい尾花だが、エスコフィユで負った借金があると京野は断る。以前エスコフィユの首脳会談で首脳がアレルギーで倒れてしまい、店はなくなり京野は巨額の借金を背負っていたのであった。
倫子は丹後に呼び出され、うちで働かないかと誘われる。家に勝手に尾花が上がっていることに不信感を募らせていた倫子は心が動くが、同時に尾花の才能を高く評価していたためその申し出を断る。その頃gakuではミシュラン二つ星を獲得。そこに倫子が現れ、いきなり1千万円を渡す。このお金で京野の借金を返済し、京野を引き抜きに来たと言う。その頃尾花は店の物件を探しながら、パリで首脳が倒れた時にアレルギー食材を含ませた疑いをかけられ、官僚を殴ってしまったことを思い出していた。そこに倫子、そして京野もやってきて「グランメゾン東京」が始動したのであった。

融資の決定

尾花と倫子、そして京野が加わりグランメゾン東京が始動した。しかし開店のためには看板シェフが必要。京野はシェフを引っ張ると言い、相沢瓶人(あいざわかめひと)の元に向かう。相沢はかつて尾花のレストラン・エスコフィユのシェフをしており、現在は人気料理研究家になっている。相沢はフランス人の妻が出て行ったため一人で娘を育てており、レストランはできないと断る。協力が見込めないと分かった尾花は、自分のことを料理教室の助手として雇ってくれないかと頼み、さらに突然今ある食材で5分で作る料理対決を仕掛ける。2人は真剣な表情で料理に取り組み、生徒たちが味見を始めると、高級食材を使った尾花の料理より相沢の料理のほうが好評という結果となった。その頃京野は、gakuにいた時に知り合った銀行員の汐瀬智哉(しおせともや)に開店資金の融資を頼みこんでいた。そして汐瀬から、原価率を10%下げるのなら、融資を検討すると言う回答を得る。
尾花、倫子、京野は、エスコフィユで尾花の下で働いていて、現在は一流ホテルで働く平古祥平(ひらこしょうへい)の元を訪ねる。そしてレストランを開店することになったと倫子を紹介する。平古は事件で迷惑をかけられたと怒っていて尾花をよく思っていない。尾花が作ったグレイビーソースを渡すが、平古はゴミ箱に捨ててしまう。
一方汐瀬は、パリで「ナッツ事件」を起こして有名な尾花が今回のレストランに関わっていると知り融資を断ってくる。そこで尾花は、店で出すメニューを1週間で完成させるから汐瀬に食べに来てほしいと誘うこととなった。
平古は婚約者の父の都議会議員と会食し、尾花と関わらないよう釘を刺される。その頃京野に汐瀬から料理を試食するという連絡があった。試行錯誤する尾花たちは相沢の家のキッチンを借りて料理作りに励むが、思うように作れず相沢に意見を求める。ナスとチョコレートを提案された尾花たちはようやくナスと白レバーのプレッセを作り上げ、汐瀬に振舞う。「美味しい!」と感激した汐瀬だったが、融資は認めない。原価率を下げ手間をかけることを説明するが断る汐瀬に、倫子は家を担保にすると提案する。家を手放したくなかった倫子だが、この店のために決断する。それによって融資が決定する。

ジビエ勝負

グランメゾン東京のメイン料理が決まらず悪戦苦闘しているところに、フードライターの久住栞奈(くずみかんな)が訪れる。鹿肉を使ったジビエ料理のコンクールに出てほしいという依頼で、尾花と倫子はそれを快諾。栞奈は同時に丹後にも声をかけていた。
メンバーたちは仕入れに行くが、gakuの経営者・江藤二三男(えとうふみお)が手を回しており、欲しい部位が購入できない。そこで相沢を訪ね、2ヶ月だけという期限付きで協力を要請する。相沢の紹介でジビエ猟師である峰岸剛志(みねぎしつよし)を訪ねる。尾花たちを冷たくあしらう峰岸に対し、尾花はわざと挑発し料理を振舞ってもらうと、そのおいしさに感動する。しかし肉は譲らないと言われてしまう。何処かから京野が何とか鹿のもも肉を手に入れ、低温調理した肉は完成する。なかなかソースが決まらなかったが、尾花と倫子の意見を合わせ、コンソメと鹿の血を合わせたソースを完成させた。
そしてコンクール当日。尾花と連絡がとれなくなり仕方なく倫子が調理を開始する。その頃尾花は峰岸を訪ねていて、コンクールの料理を振舞っていた。その料理に感動した峰岸は心が動く。一方のコンクールでも倫子の料理は評判だったが、優勝したのはgakuの丹後。しかし丹後は江藤が手を回して他店がいい肉を手に入れられなかったことを知り腹を立てる。
コンクールの後、京野は平古に礼を言う。実は、もも肉が手に入ったのは平古のおかげであった。
また、尾花の料理に感動した峰岸はグランメゾン東京に肉や野菜を卸してくれることになる。相沢は約束の2ヶ月が過ぎたことで店を去る。しかし幼稚園のお庭でさみしそうにしている相沢の娘アメリの表情を見た尾花は、アメリのためにハイクオリティーなキャラ弁を届けていた。かわいいキャラ弁によってアメリは幼稚園で人気者になっていく。そのことを知って感動した相沢は、グランメゾン東京に正式に加わることになった。

プレオープン当日

グランメゾン東京のプレオープンがあと7日と迫り、グルメ雑誌の編集長で尾花の元彼女・リンダ・真知子・リシャールが自分も招待してほしいと告げる。リンダはデザートを重要視していることから、尾花はデザートの改良に入る。そして尾花たちは、平古のホテルにいたパティシエの松井萌絵(まついもえ)に声をかけることにした。しかし、萌絵の試作品は尾花たちにダメ出しされる。しかし萌絵の料理の見た目のセンスを認めている京野は、平古に萌絵を指導するように頼む。
そして栗の鬼皮を使ったモンブランを作り上げた萌絵は、プレオープンのデザートを任されることとなった。そしてプレオープン当日。新たに雇った柿谷光(かきたにひかる)に雲丹を任せた倫子は、柿谷が雲丹の処理を何もせず姿を消したことに気づく。実は柿谷の裏には江藤がいて、プレオープンを邪魔しようとしていたのであった。倫子が急いで雲丹の下処理を始めると、招待されていた平古は魚料理が出てくるのが遅れていることに気が付く。京野は平古にエプロンを渡し、手助けを依頼して平古が手伝ったおかげでなんとか間に合うのであった。全ての料理を終え、リンダにデザートの感想を聞くと、モンブランを大絶賛する。しかし、萌絵は喜ぶかと思いきや、「ごめんなさい」と謝る。実はモンブランは、平古が必死に考えて作ってくれたものであった。そして、グランメゾン東京で勉強したいから働かせてほしいと頭を下げる。それに対し倫子は「うちは厳しいから」と言い承諾する。
一方で、見習いシェフの芹田光一(せりたこういち)は江藤に声をかけられ、毎月10万円でグランメゾン東京のメニューを教えてほしいと頼まれる。そして、リンダの雑誌でグランメゾン東京は高い評価を受けたのであるが、一方で記事の文末にわざと尾花の名前を出していたのであった。

フードフェスへの出店

ジビエカレーを作る尾花(左)と倫子(右)。

リンダが3年前のナッツ混入事件の当事者である尾花の名前を記事に掲載したことで、せっかくオープンしたグランメゾン東京は予約キャンセルが相次ぐ。一方、平古は、彼女の蛯名美優(えびなみゆ)の父親に尾花との関係を指摘され、別れるように言われてしまう。その後グランメゾン東京に美優が現れ、尾花に「あなたのせいで」と泣きながら訴えるのであった。そして平古はホテルを辞めてフレンチから足を洗うと宣言する。
このままではお客さんが来ないので、こちらから出向こうと尾花はフードフェスタに出店することを提案する。余った食材でジビエカレーを作ることにし、尾花は手伝いを平古に頼む。フェスでは口コミが広がり、ジビエカレーに長蛇の列ができていた。グランメゾン東京もキャンセルは入るものの、少しずつお客さんが来始めていた。フェスの取材に来ていた栞奈は倫子に、「3年前のナッツ混入事件の犯人をおびき出すために、リンダはわざと名前を出したのだ」と告げた。
gakuを訪れた平古は、丹後にシェフの下で働くポジションであるスーシェフのテストを受けないかと誘われる。そして丹後は、「3年前の犯人はお前なのか」と平古に尋ねた。平古は「自分が仕上げに使ったオイルにピーナッツオイルが含まれていたことに気づき、ホテルを辞めたあとに告白するつもりだ」と答えた。
フェスは江藤の横やりで出店中止になってしまう。悪名高い尾花が店にいることをSNSで拡散したのだ。尾花らが混乱に陥る中、さらに疲労で倫子が倒れてしまう。すると京野が突然、「3年前の犯人は自分だ」と告白する。尾花は「お前じゃない」と反論すると、倫子は「そんなのどうでもいい」と言う。口を開こうとした平古に尾花は「何も言うな」と言い、まかないを作ると言って厨房に立つ。それは昔平古が尾花を励ますために作った、栗ときのこのポテトグラタンであった。一口食べた平古は、ナッツオイルが入っていることに気付く。尾花は平古がナッツ混入の犯人であり、ナッツオイルが原因だということを知っていたのだ。そして平古にフレンチを辞めないよう釘を刺すのであった。

魚料理

平古はgakuで働き始め、活躍を見せる。一方グランメゾン東京はトップレストラン50を狙うため、魚料理を改良することにする。尾花は鰆を仕入れ、早速試作に取り掛かる。gakuでは柿谷が作ったメニューではなく、平古が作ったあんこうの料理を改良することになった。そして江藤は芹田を呼び出し、グランメゾン東京で今作っているレシピを教えろと命令する。
グランメゾン東京は賑わい始めており、ホールスタッフに栞奈が加わる。芹田はまかないを作らせてほしいと懇願し炒飯を作るも、不評で誰も食べてくれない。心配した京野は芹田を飲みに誘い、みんなが芹田をちゃんと見ていることを伝える。
相沢が店で鰆をさばいていたところ、芹田は自分にやらせて欲しいと言い、勝手に鰆をさばき始める。それを見た尾花に「もうお客様には出せない」と言われ、怒りから芹田は店を辞めてしまう。そのまま芹田は江藤に鰆のレシピを渡してしまう。
後日、客としてグランメゾン東京に来た芹田は、鰆を食べ顔をしかめる。実はこの鰆は芹田が辞める時にさばいたもので、アクの強い野菜を切った包丁でさばいたため、その臭いが残っていた。芹田は土下座し、レシピを江藤に渡したことを謝罪。しかし全員「マネできるわけない」と言い、一流料理人はレシピが流出しても怖くないと笑う。実際、柿谷が作った鰆は「ただの焼き魚」と酷評され、gakuではあんこうのメニューが決定。
もう一度炒飯を作った芹田に、みんなはいろいろ言いながらもおいしいと食べ始めた。そして尾花は芹田に、「まかないはお前の仕事だ」と言うのであった。

エリーゼの来日

トップレストラン50発表の1週間前、相沢の妻エリーゼがパリからやって来る。エリーゼはパリに新しいパートナーがいて、娘のアメリーを連れて帰るというのであった。相沢がここまで懸命に子育てをしてきたとフォローする倫子だが、エリーゼは再びレストランに誘った尾花を責める。そこで以前トップレストラン50でエスコフィユが獲得した10位を超えれば、相沢を認めるということになった。エスコフィユ時代は家族ぐるみで仲が良かったため、尾花とエリーゼと京野は倫子の家で昔話に花を咲かせる。相沢の元にアメリーが熱を出したと連絡が入り、尾花はアメリーの好きなフランボワーズのゼリーを作る。しかしアメリーはそのゼリーを食べてくれない。そこに倫子がエリーゼの作ったものを持っていくと、アメリーは「ママのだ」と喜んで食べるのだった。
尾花と相沢は内緒でキノコ料理の試作を始める。そして熱が下がったアメリーとエリーゼたちを招いて、グランメゾン東京のコースを振舞う。最後にエリーゼのためだけに作ったキノコ料理を出し、その味にエリーゼは感動する。しかし、この料理のために相沢がアメリーとの時間を犠牲にしたため、エリーゼは再び怒り出す。そこに尾花がアメリーと作った、「mama」と書かれたフランボワーズのゼリーを出した。アメリーはママに帰って来て欲しいと願っており、ママのためにゼリーを作りたいと尾花に相談していたのであった。
相沢は三ツ星を獲ったらパリに帰ってやり直したいとエリーゼに伝える。エリーゼも新しいパートナーがいることは嘘だと打ち明けるも、もう相沢とはやり直すつもりはないと言う。
そしてトップレストランが発表され、グランメゾン東京は10位。オープン1年未満で20位以内に入るのは素晴らしいことだと皆が喜ぶが、gakuはそれを上回る8位を獲得していた。グランメゾン東京は10位を超えられなかったため、アメリーはエリーゼが連れて帰ることになった。相沢は涙ながらに娘と別れる。
改めてグランメゾン東京の10位獲得をお祝いをする倫子たち。しかし、尾花と倫子が仲良くキッチンに並んでいる姿を見た京野は複雑な心境になっていた。尾花と倫子が毎日一緒に生活して二人だけの時間を積み重ねていくことに嫉妬していたのだ。そしてついに「私は倫子さんのことが好きです」と告白する。それを聞いた倫子は驚きを隠せずにいた。

グランメゾン東京の忘れていたこと

京野が倫子に告白したことに対して、尾花は店を困らせるなとダメ出しをする。翌日尾花は店に姿を現さない。皆が尾花を探していると、リンダがトップレストラン50についての取材にやって来る。そこへ尾花から連絡が入り、大事な人を連れて行くから1席空けて欲しいとのこと。すると尾花を「なっちゃん」と呼ぶ女性の声がする。尾花は料理の師匠である潮卓(うしおすぐる)を連れて来ており、声の主は潮の娘の凪子(なぎこ)であった。潮は3年前に心筋梗塞を患ったものの薬を飲みたがらず、尾花は凪子に潮を説得して欲しいと頼まれていた。
早速尾花は潮のためにコースを振舞う。しかし潮は途中で席を立ち、「尾花は腕を落とした。一番の問題はお前だ」と京野に指摘し帰ってしまった。
次の日、潮の店を訪ねた尾花と倫子はビーフシチューを食べ、その美味しさに倫子は感動する。
倫子の家を出て潮の家に居候していた尾花。するとある日、突然潮が倒れてしまう。軽い心筋梗塞だったが、すぐに店へ戻るのは難しく、代わりに店に立って欲しいと尾花に頼む潮。そして退院した潮を再びグランメゾン東京に招待する。京野は潮の好みを聞きながら接客し、尾花は塩分に気を付けた料理を出していく。潮は「そういうことだ」と満足げな様子だった。尾花たちは星を狙うあまり、お客様に向き合うという当たり前のことを忘れかけていたのであった。そして尾花は、潮が病気のせいで味覚障害に陥っていることを指摘する。尾花は「自分が舌になるから店は辞めるな」と潮に伝えた。
後日、リンダが改めて倫子の取材に訪れた。栞奈から3年前の事件の犯人は平古で、尾花がそれを庇って店を出て行ったことを聞いたリンダ。すると彼女はその場で、「グランメゾン東京と平古を業界にいられなくする」と怒りを露わにするだった。

ノロウイルス事件

尾花はコースのワインを日本産のものに変えたいと提案し、ソムリエの資格を持つ栞奈にワインのチョイスを依頼する。
一方gakuをフランス大使館のフェルナン・文則・ベルナールが訪ね、平古が3年前のアレルギー事件の犯人だと告げる。丹後がうまくフォローするが、平古の表情は曇っていた。
グランメゾン東京ではいきなり萌絵が倒れて運ばれる。萌絵はノロウイルスにかかっており、栞奈はこっそりリンダに連絡。相沢はそれを見ていた。食中毒だった場合、病院から保健所へ連絡が行き店は営業停止となる。原因を探ると、栞奈が仕入れた生牡蠣ではないかと疑いがかかる。疑心暗鬼に陥っているメンバーに対して尾花は「今やるべきことは、お客さまのために出来ることをする」と言い、自ら保健所に連絡する。京野は感染の可能性のある客ひとりひとりを訪ねる。
後日、尾花と倫子、栞奈はワイナリーに行き、気に入るワインを見つけた。
平古を呼び出し、3年前の犯人かどうかを尋ねるリンダ。正直に自分が犯人だと答える平古。そして彼女はそれを録音していた。
保健所で偶然栞奈の履歴書を見ていた京野は、父親の名前からあることに気づき慌てて店に戻る。3年前、日仏首脳会談の店を決めたのは、当時外務省の秘書官をしていた栞奈の父親だった。責任を取らされたという父親のことを、京野は彼女に謝罪する。栞奈はアレルギー事故を起こした尾花を恨んでいて、店を潰すために働いていたことを明かした。そしてノロウイルスを仕込んだことも認めた。店を去ろうとする彼女に前菜を出す尾花。そして栞奈はエスコフィユが好きだったと話す。
保健所の検査の結果、食材からノロウイルスは検出されなかった。ウイルスは日常の中で萌絵がどこかから感染したことが分かり、一同は安心する。栞奈は自分が食べる料理にウイルスの液体を入れ、自分が倒れることで店を追い込もうとしていたことを明かしたが、結局彼女にはできなかったのである。そして尾花と倫子は正式にグランメゾン東京のソムリエになることを栞奈に提案する。
その頃gakuを去る平古だったが、そこにやってきた尾花は「グランメゾンに来い」と誘うのであった。

平古の加入

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マスカレード・ホテル(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『マスカレード・ホテル』とは、東野圭吾が書いた人気小説『マスカレード・ホテル』を原作とした大ヒット映画である。木村拓哉主演の映画で、長澤まさみや小日向文世、渡部篤郎など豪華キャストがそろっている。物語は予告連続殺人事件の捜査のために、警視庁の刑事たちがホテル・コルテシア東京に潜入捜査をする。エリート刑事の新田はフロントクラークとして同じホテルの仕事をする山岸と共に、次々とホテルに来る怪しい宿泊客の対応をしていく。誰が殺人事件を起こそうとしている犯人なのかを突き止めていくミステリー映画。

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相棒 season20(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

相棒 season20(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『相棒 season20』とは、警視庁特命係の刑事コンビが数々の事件を解決していく、テレビ朝日によるテレビドラマである。 「警視庁特命係」は、不祥事を起こした刑事や辞職してもらいたい刑事が上層部の意向で送り込まれる窓際部署。“人材の墓場”とも揶揄されるここには、しかし優秀過ぎて上層部が隠しておきたい秘密まで暴いてしまう刑事・杉下右京と、その杉下への好奇心からキャリア官僚の道を捨てて刑事となった冠城亘がいた。その推理力と、上司の叱責を物ともしない行動力で、2人は難事件に挑んでいく。

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相棒シリーズ(ドラマ・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

相棒シリーズ(ドラマ・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『相棒』は、テレビ朝日・東映制作の刑事ドラマシリーズ。 水谷豊演じる主人公『杉下右京』は、人材の墓場と呼ばれた「警視庁特命係」に属する警部である。 その右京が自身の下についた「相棒」と共に超人的な推理力・洞察力を駆使して活躍していく。 亀山薫(演:寺脇康文)、神戸尊(演:及川光博)、甲斐享(演:成宮寛貴)、冠城亘(演:反町隆史)と相棒は代替わりしている。

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僕のヤバイ妻(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

僕のヤバイ妻(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『僕のヤバイ妻』とは、2016年にフジテレビで放送されていた、脚本・黒岩勉、主演・伊藤英明のサスペンスドラマだ。その他、木村佳乃や相武紗季などが出演している。カフェを経営する望月幸平は、妻の望月真理亜との結婚生活に嫌気がさしていたが、別れられない事情があった。そんなある日、幸平は愛人の北里杏南に妻の殺害を持ち掛けられる。そこで幸平は真理亜の飲むワインに毒を仕込んで殺そうとするが、突然彼女が誘拐されてしまった。しかしその誘拐事件には、真理亜の思惑が潜んでいた。

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王様のレストラン(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

王様のレストラン(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『王様のレストラン』とは、三谷幸喜脚本、松本幸四郎(現:松本白鸚)主演のテレビドラマである。1995年にフジテレビ系列で放送された。オーナーシェフの死によって経営難に陥り、スタッフもやる気がない、料理も不味い散々な状態の三流フレンチレストラン「ベル・エキップ」。新しくオーナーになった原田禄郎(演:筒井道隆)に頼まれて、かつて伝説のギャルソンとして活躍していた千石(演:松本幸四郎)が「ベル・エキップ」で復活し、スタッフや客を巻き込みながら一流レストランへの再建を目指すドラマである。

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HERO(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

HERO(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『HERO』とは、第1期が2001年に、第2期が2014年にフジテレビ系で放送された、検察をテーマにした日本のテレビドラマシリーズ。木村拓哉が主演を務め、自身の正義と価値観で捜査を行う型破りな検事・久利生公平と彼を支える検察事務官、同僚検事たちの活躍を描いている。その他、2006年にドラマ特別編が、2007年には劇場版がそれぞれ制作され、2015年には劇場版第2作が制作された。第28回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞を受賞した。

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HERO(2015年の映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

HERO(2015年の映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「HERO」とは2015年7月18日に公開された日本の映画作品。2001年に第1期、2014年に第2期としてフジテレビ系で連続ドラマとして放送された同作の劇場版2作目。監督は鈴木雅之。脚本は福田靖。2015年の日本映画興行収入第3位 (実写映画では第1位) を記録 (46.7億円)。木村拓哉演じる主人公・久利生検事が不審な交通事故を通して大使館の疑惑に関わることになる。

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相棒 season21(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

相棒 season21(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『相棒 season21』とは、警視庁特命係の刑事コンビが数々の事件を解決していく、テレビ朝日によるテレビドラマである。 「警視庁特命係」は、不祥事を起こした刑事や辞職してもらいたい刑事が上層部の意向で送り込まれる窓際部署。“人材の墓場”とも揶揄されるここには、優秀過ぎて上層部が隠しておきたい秘密まで暴いてしまう刑事・杉下右京が籍を置いていた。ある時東南アジアの小国サルウィンに関する国際テロが発生し、杉下はかつてこの国へと旅立っていった元特命係の亀山薫と共に捜査に乗り出していく。

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夜行観覧車(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

夜行観覧車(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『夜行観覧車』とは、2010年6月に単行本が発行された原作者・湊かなえによる小説で、2013年にテレビドラマ化されている。主演は平凡な主婦・遠藤真弓を演じた鈴木京香。憧れの高級住宅街であるひばりヶ丘に一軒家を建てて引っ越してきた遠藤一家と、向かいに住む高橋一家。家族ぐるみで親しくなっていく内に起こった事件をきっかけに崩壊していく家族の様子を描いた主婦の愛憎劇。読み終わったあとにイヤな気分になるミステリー「イヤミス」の女王と称される湊かなえの代表作の一つである。

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Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜(ビューティフルライフ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜(ビューティフルライフ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜』とは、2000年1月にTBS系列で毎週日曜に放送された日本のテレビドラマ。腕はあるが人気のない美容師・沖島柊二と、病に侵され車椅子で生活する図書館司書・町田杏子の出会いと別れを描いた、切ないラブストーリー。平均視聴率32.3%、最高視聴率41.3%を記録。第26回放送文化基金賞本賞受賞し、主演の木村拓哉と常盤貴子の演技が高く評価された、平成中期の最大のヒット作である。

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大奥(2023年のドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

大奥(2023年のドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『大奥』とはNHK総合の「ドラマ10」枠で放送された、よしながふみ原作のテレビドラマで、男女逆転した大奥を描く物語である。2023年1月10日から3月14日まで放送。2023年3月度のギャラクシー賞月間賞を受賞している。原作はよしながふみによる漫画『大奥』で、2004年から2021年まで白泉社『Melody』にて連載されていた。舞台は謎の疫病により男の数が激減した江戸時代の日本。世の権力が男から女へと移っていく様、女将軍と支える大奥の男たちの物語を描いている。

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新選組!(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

新選組!(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『新選組!』とは2004年1月から12月まで放送されたNHKの大河ドラマである。幕末を舞台に若者たちが命を懸けて己を貫く姿を中心に、青春群像劇として高い評価を得た。多摩の百姓であった近藤勇が真の侍になるため京に上り、仲間たちと新選組を結成し誠の忠義を貫くために戦い、生きていく姿が描かれている。香取慎吾をはじめ若手俳優たちが生き生きと演じたこと、また人気脚本家三谷幸喜の脚本も見どころの一つとされている。

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祈りのカルテ(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

祈りのカルテ(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『祈りのカルテ』とは、 2018年に刊行された知念実希人の医療ミステリ小説原作で、2022年に放送されたドラマ作品である。研修医の諏訪野良太(すわのりょうた)は医者としてはひよっこだが、顔色を伺うことが抜群にうまい。問題を抱えた患者達に向き合い、心の謎を解き明かしていく。医者として成長していく姿や、カルテを見て患者の問題を暴いていくミステリー要素、コミカルな演技などがみどころの一つとなっている。

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謎解きはディナーのあとで(謎ディ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

謎解きはディナーのあとで(謎ディ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『謎解きはディナーのあとで』とは、東川篤哉による同名小説を原作とした、フジテレビ系列の連続推理テレビドラマである。2011年10月から火曜21時枠で放送され、最高視聴率18.1%を記録した。世界有数の大企業の令嬢・宝生麗子は、お嬢様であることを隠し国立署の新人刑事として日々奮闘していた。麗子の新たな執事となった影山は毒舌を吐きながら、麗子から聞く捜査内容だけで事件を推理し解決に導いてゆく。毒舌執事を嵐の櫻井翔が、お嬢様刑事を北川景子が演じ話題となった。

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ラヂオの時間(三谷幸喜)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ラヂオの時間(三谷幸喜)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ラヂオの時間』とは三谷幸喜が脚本を手掛けたコメディ映画である。この映画は三谷幸喜の映画監督初作品で、1997年11月に映画公開されている。第21回日本アカデミー賞を受賞した作品で、三谷幸喜は脚本賞を受賞している。ストーリーはラジオ局の収録スタジオに集まったスタッフや出演者たちが、生放送のラジオドラマで二転三転するシナリオに対応していくドタバタコメディである。ラジオ局のディレクターの工藤学役に唐沢寿明、自分で書いたシナリオがラジオドラマ化された主婦の鈴木みや子役を鈴木京香が演じている。

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相棒 season22(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

相棒 season22(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『相棒 season22』とは、警視庁特命係の刑事コンビが数々の事件を解決していく、テレビ朝日によるテレビドラマである。 「警視庁特命係」は、不祥事を起こした刑事や辞職してもらいたい刑事が上層部の意向で送り込まれる窓際部署。“人材の墓場”とも揶揄されるここには、優秀過ぎて上層部が隠しておきたい秘密まで暴いてしまう刑事・杉下右京が籍を置いていた。十数年の時を経て特命係に出戻った亀山薫とのコンビを復活させた杉下は、次々に起こる難事件の調査に乗り出していく。

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ATARU(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ATARU(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ATARU』とは、2012年にTBSで日曜21時に放送された、櫻井武晴が脚本を手掛けたドラマ。主演は中居正広。その他、北村一輝や栗山千明などが出演している。サヴァン症候群で特殊な能力を持った謎の青年・アタルが、警察と一緒に難事件を解決していく推理ミステリードラマである。2013年に公開された映画では、アタルと同じサヴァン症候群の女性が現れ、アタルが彼女の起こした事件に巻き込まれていく。

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Night Doctor(ナイト・ドクター)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

Night Doctor(ナイト・ドクター)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Night Doctor(ナイト・ドクター)』とは、2021年6月から9月にフジテレビ系”月9”枠で放送された、若き医師達の葛藤と成長を描いた医療系テレビドラマである。主演は本作が月9初出演・初主演の波瑠が務めた。医師の働き方改革に伴い、柏桜会あさひ海浜病院では試験的に夜間勤務専門の救急医”ナイト・ドクター”制度を始めた。ナイト・ドクターとしてそこに集まったのは年齢も性格も価値観も異なる5人の医師だった。夜は医師として命に、昼はそれぞれの人生に向き合う医師達を描いた青春群像医療ドラマ。

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忍者に結婚は難しい(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

忍者に結婚は難しい(小説・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『忍者に結婚は難しい』とは横関大による小説、およびそれを原作としたテレビドラマである。小説は2022年に講談社から刊行、ドラマは2023年1月から3月までフジテレビ系で全11話が放送された。主人公である草刈蛍と草刈悟郎は、忍者である秘密をお互いに隠して結婚している夫婦である。任務をこなしていくうちにお互いに違和感を覚えていき、2人の間には不穏な空気が流れる。忍者として生きるのか、ただの人間として生きるのかを迫られていく、ヒューマンラブコメディーである。

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引っ越し大名!(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

引っ越し大名!(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『引っ越し大名!』とは、土橋章宏原作小説の『引っ越し大名三千里』をもとにした、2019年に公開された時代劇映画である。監督は犬童一心。姫路藩の書庫番・片桐春之介は、藩の国替えに伴い「引っ越し奉行」に任命されてしまう。しかし春之介には国替えの経験が全く、幼馴染の鷹村源右衛門や前引っ越し奉行の娘・於蘭の力を借りて引っ越しの成功へ向けて奔走する。この作品は、引っ込み思案な春之介が国替えという一大事に直面し、成長していく姿がコメディ調に描かれている。

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TOKYO MER(走る緊急救命室)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

TOKYO MER(走る緊急救命室)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『TOKYO MER(走る緊急救命室)』とは、2021年7月から9月まで放送された本格救命医療ドラマ。都知事の号令で東京海浜病院内に設置された、試験運用中の救命救急プロフェッショナルチームTOKYO MER。最新の医療機器とオペ室を搭載したERカーで、危険な重大事故・災害・事件の現場に駆けつけ、負傷者に救命処置を施すチームの活躍を描く。一人も死者を出さないことが、彼らに課されたミッションである。コロナ禍で新型コロナウイルスとの闘いを続ける医療従事者に感謝の意を込めたドラマとして放送された。

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ナミヤ雑貨店の奇蹟(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ナミヤ雑貨店の奇蹟(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』とは東野圭吾の長編小説および、それを基に2017年に制作された日本映画。監督は廣木隆一、脚本を斉藤ひろしが手がけ、主演は山田涼介と名優・西田敏行が務めた。なんとなく悩み相談窓口を始めたナミヤ雑貨店の主・浪矢雄治は手紙のやり取りを通じ、様々な悩みを持つ人たちの人生を変えていく。雑貨店は過去と現在が繋がる不思議な場所となり、現実から逃げ続けてきた青年・矢口敦也を感化させていく。雄治と敦也の奇蹟の一夜の交流を描いた、心温まるファンタジー・ドラマである。

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