メタルギアソリッドV ファントムペイン（MGSV: TPP）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

音声:ドナ・バーク
スネークはオセロットから渡された携帯端末「iDROID」で「ACC」ヘリの迎えや支援物資の配送、装備品やバディの変更などが行える。マップの確認やミッション受注も可能で基本的なゲームの始動はこの端末からできる。
また従来のシリーズではこの手の端末を開いているときはゲームの時間も止まったが、このiDROID使用中はゲームもシームレスに進行するため、開く際は周囲の安全を確保してからでないといけない。

オンライン要素

オンラインで遊べる要素としてミッションクリア時の評価がランキング形式で集計されていき、全世界のプレイヤーと競うことができる。
さらに対戦モードとして「メタルギアオンライン」なるものがあり、このモードでほかのプレイヤーたちと直接対決することができる。

『メタルギアソリッドV ファントムペイン（MGSV: TPP）』の登場人物・キャラクター

主人公

ビッグ・ボス / パニッシュド”ヴェノム”スネーク / エイハブ

CV：大塚明夫
『METAL GEAR SOLID THE PHANTOM PAIN』の主人公にして「ダイアモンド・ドッグズ」のリーダー。年齢42～43歳（GROUND ZEROES時）、 51～52歳（THE PHANTOM PAIN時）。
『GROUND ZEROES』の終盤にてパスの体内にあった爆弾をうけて重傷を負い、入院生活余儀なくされていたところ襲撃にあい、再び戦いの中に身を投じることになる。爆弾の件で左腕を失い、破片が額右側に刺さったため言語野の損傷して口数が大きく減っている。また色覚障害で作中様々な幻覚を見ることになる。主治医からは身元を隠すために「エイハブ」と名乗るように命じられ、ヘリ内でのコードネームとして使われる。目覚めた後はXOFに復活を悟られ始末されそうになっていたところをイシュメールとオセロットに救われた。
それ以降は傭兵集団を拡大していきながら自分たちを襲ったサイファーの目的を探る。失った左腕にはオセロットから譲り受けた「バイオニックアーム」を装着している。作中では節々で彼にまつわる不可解な出来事が起きるが、その正体は「スネーク」本人ではなく『GROUND ZEROES』の最後のシーンで本物のスネークと共にヘリに乗っていた「メディック（衛生兵）」。顔は整形手術で変えられている。
パス体内の爆弾の爆風から身を挺してスネークを守った彼は重傷を負い本物と共に昏睡状態に陥っていた。しかしオセロットが施した睡眠学習でスネークの記憶と経験を追体験したことにより自身をスネークと信じ込むファントム（影武者）に変貌した。スネーク本人に「あいつは隊員のなかで最も優秀だった」と評されるほどに能力を持ち、スネーク本人と差し違えないほど優れている。そのため影武者として選ばれたという経緯がある。物語途中でスネークから真実を語られるが、それでも忠誠心は変わらずに後のストーリーで出てくる要塞「アウターヘブン」を設立し、初代『メタルギア』での本物の「ビッグボス」のクローン「ソリッド・スネーク」との戦いで命を落とした。

ビッグ・ボス / スネーク / イシュメール

CV：大塚明夫
『METAL GEAR SOLID3 SNAKE EATER』及び『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』、『METAL GEAR SOLID V GROUND ZEROES』の主人公として登場した。
隠密行動のエキスパートであらゆる銃火器、兵器の扱いに長け、CQCの達人である。
『GROUND ZEROES』にてキューバ米軍基地に捕らわれたパスとチコを救いヘリで脱出するも、パスの体内の爆弾の被害にあい9年間昏睡することになる。その時点で世間では存在が抹消され、プライベートフォースの兵士からは「自らを犠牲にサイファーの危険性を示してくれた」と誤った噂が流れる。エイハブより先に目覚めており自由に動けない彼をサポートするようにオセロットから事前に頼まれていた。そして病院では顔に包帯を巻いてイシュメールと名乗り、影武者として覚醒したもう一人のスネークを病院脱出までの手助けをした。
ゲームエンディングでは真実を語ったカセットテープをもう一人のスネークに送り、表舞台を彼に任せて自身は裏でサイファーに対抗するための力を蓄えるためどこかに去っていった。

ダイアモンド・ドッグズ

ベネディクト"カズヒラ"ミラー

CV：杉田智和
『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』にて登場したスネークの相棒的存在。「国境なき軍隊」が存在したときは副指令を担当していた。
『GROUND ZEROES』では国連の査察を受け身動き取れないためパス達の救助をスネークに頼んだ。しかし査察は罠であり「XOF」の襲撃を許してしまう。カズも銃器を取り抵抗するも空しくスネークともにヘリによる撤退を強いられる。ヘリ内にいたパスの体内の爆弾の被害を受けるが、比較的軽傷で済む。その後ソ連軍に捕まってしまう。
『METAL GEAR SOLID THE PHANTOM PAIN』では「ダイアモンドドッグズ」の基盤を作り上げていたがアフガニスタンに拘束され拷問の末、右腕と左足を失う。スネークに助けられた後は彼にダイアモンドドッグズを任せて自身は後方支援を担当する。かつて失った仲間達と苦しみを忘れないために義手義足をあえてつけずに杖をついて活動する。前作までは真面目に勤めつつもノリの良さを忘れない陽気な青年だったが、XOFの襲撃以来は人が変わったように冷徹で非情な性格になる。
「ヴェノム・スネーク」が影武者であると事前に気付いており、本物の目的を聴いて「スネークに見捨てられた」と思い込んでしまう。そしてビッグボスと決別し、いずれヴェノム・スネークやダイアモンド・ドッグズともにビッグボスを討つことを誓う。
ゲーム内で聴けるカセットテープでは秘密裏にバーガーショップを経営しており、いずれハンバーガーで世界を"平和"にすることが目標であると語っている。

リボルバー"シャラシャーシカ"オセロット

CV：三上哲
過去シリーズにも多く出演し、様々な事件で「スネーク」達と関与している存在。
ビッグボスとは『METAL GEAR SOLID3 SNAKE EATER』での戦いの中で出会い、一人の男として心酔し尊敬している。その時に自動拳銃ではなくリボルバー向きとビッグボスにアドバイスされてからはシングル・アクション・アーミーを使用しているが、今作では「TORNADO-6」という架空のモデルの銃器を使用している。リボルバー銃の扱いに長け、早撃ちはもちろん跳弾で相手を射抜くといった離れ業もやってのける。語学が堪能でロシア語、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語と七か国語に精通しているが、フランス嫌いなところがある。
ヴェノム・スネークの正体は最初から知っており、その為かため口で話しているがビッグボスには敬語で接している。基本的にプレイヤーの敵として登場しているが、今作では味方としてヴェノム・スネークをサポートしている。作中では自分と同じでリボルバー向きの兵士にアドバイスしつつ「いいセンスだ」と称賛しているが、これはビッグボスからもらった言葉の受け売りである。

”ヒューイ”エメリッヒ

CV：田中秀幸
『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』にて「ビッグボス」と出会い、以降マザーベースの開発スタッフとして活動している。
本作においても事件に関係しており、「国境なき軍隊」が崩壊する原因を作った人物。『GROUND ZEROES』においては骸骨のような見た目をしたスカルフェイスに脅迫され、保身と恋人であるストレンジ・ラブの安否を気にしてIAEAの査察を独断で受け入れてしまう。結果国境なき軍隊は壊滅状態に陥り、自身もそれ以降の9年間はスカルフェイスの監視の下で二足歩行型兵器の研究と開発を行う。『THE PHANTOM PAIN』ではメタルギア・サヘラントロプスを開発していたところ直立二足歩行兵器の実現が難しいとして取り上げられそうになるが、ダイアモンド・ドッグズに救助依頼を要請。それを受けて駆け付けたヴェノム・スネークに助け出されるも、元々仲間だった古い仲間に国境なき軍隊を裏切った疑いをかけられ、軟禁される。
しかし彼の行動で特定の言語を発すると症状が現れる「変異型声帯虫」が基地内にばらまかれてしまい、またしてもダイアモンド・ドッグズは危険にさらされてしまう。ヴェノム・スネークは何とかこれを抑えたがかなりの被害者が出てしまった。裁判の結果で死罪を望むものが多い中、追放という形でボートで海に投げ出された。ヒューイとストレンジ・ラブの間には子供ができており、後に出てくるビッグボスの息子ソリッド・スネークと共に「ハル・エメリッヒ」という名で共に行動するようになる。

クワイエット