メタルギア2 ソリッドスネーク(METAL GEAR 2: SOLID SNAKE)のネタバレ解説・考察まとめ

『メタルギア2 ソリッドスネーク』とは、1990年コナミから発売されたMSX2用ステルスアクションゲーム。同社が手掛けた『メタルギア』の続編となる『メタルギアシリーズ』第2作目である。前作『メタルギア』でのアウターヘブン蜂起から4年後、核武装国家ザンジバーランドを舞台に、ザンジバーランドによって誘拐されたマルフ博士の救出を目的として主人公ソリッド・スネークが単身潜入、極秘ミッションにあたるストーリーである。コナミによるMSX2作品最終リリースとなった集大成とも言える作品。

『メタルギア2 ソリッドスネーク』の概要

『メタルギア2 ソリッドスネーク』(METAL GEAR 2: SOLID SNAKE)とは、1990年7月20日にコナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)から発売されたMSX2用ゲームソフト。「メタルギアシリーズ」の第一作、『メタルギア』から3年の歳月を経て発売されたシリーズ第二作目であり、前作と同じMSX2作品でありながらもアクション性、グラフィック、BGMなどが大幅強化されている正当派続編である。
本作を最後に「メタルギアシリーズ」は一旦終わりを迎え、1998年に発売された『メタルギアソリッド』から、前2作品と密接な関係を持った「メタルギアソリッドシリーズ」が始まることとなる。また、「メタルギアソリッドシリーズ」ではお馴染みの匍匐前進を使ったステルスアクションや、音を立てて敵をおびき寄せるといった要素、そして敵に見つかった状態である「危険フェイズ」からの「回避フェイズ」への移行など、後のシリーズに繋がるシステムが本作の時点で確立されており、「メタルギアソリッドシリーズ」の土台を作り上げた作品である。
そんなシリーズの根幹を担った作品となっているが、発売当時のMSX2市場の低迷により一般的な知名度は低く、国外での販売もされていなかったため国内のコアなユーザーのみ知る作品となっていた。そういった背景により長らくMSX2のみでしかプレイすることが出来なかったが、2004年10月11日には携帯アプリとして復刻版がコナミネットDXにて配信開始、2005年12月22日にはPS2ソフトである『メタルギアソリッド3 サブシスタンス』にて本作が収録、さらには2011年11月8日にPS3/Xbox 360で、2012年6月28日にPlayStation Vitaで発売された『メタルギア ソリッド HD エディション』にて収録されるなど、現在数多くのゲーム機でのプレイが可能となっている。なお、MSX2版から復刻版として発売するにあたってキャラのグラフィック、名前等に変更が加えられている。(本記事では復刻版に基づいて記載)
本作では前作『メタルギア』での「アウターヘブン蜂起」(ビッグボスという人物が設立した独立武装国家アウターヘブンによる核武装事件を発端とした米政府によるアウターヘブンの調査、破壊活動からなる一連の騒動)から4年後、世界各地の廃棄用核兵器貯蔵庫を襲撃し、世界唯一の核武装を遂げた小国家ザンジバーランドが舞台となる。世界のエネルギー問題解決の鍵を握る「OILIX」の開発者であるマルフ博士がザンジバーランドに誘拐されたことによって、極秘任務「OPERATION INTRUDE F014」が緊急発令。マルフ博士の救出を目的してザンジバーランド内に単身潜入、調査を行う主人公ソリッド・スネークの奮闘を描く。

『メタルギア2 ソリッドスネーク』のあらすじ・ストーリー

「アウターヘブン蜂起から4年後、再び主人公ソリッド・スネークに下される極秘ミッション」

1990年代後半、冷戦の雪解けに始まり米中ソ等の対立は沈静化、各地の地域紛争も緩和へと向かうこととなり、核の脅威の時代は終焉を迎えようとしていた。世界各国が核放棄を掲げ世界の安定化を図る最中、中東のソ連、中国、中近東に隣接するザンジバーランドに新たな軍事政権が樹立。ザンジバーランドは世界中の廃棄用核兵器貯蔵所を襲撃し、核武装化、隣国への無差別侵攻を開始する。
一方世界では30年は持つだろうと言われていた石油資源が予想より遥かに早く枯渇し始め、深刻なエネルギー危機に直面していた。代替エネルギーも見つからず世界中がひっ迫した状況となるが、そんな中チェコの生物学者「キオ・マルフ博士」が、高純度の石油を精製することの出来る微生物「OILIX」の発明に成功。わずか数ミクロンの微生物を巡り、各国は緊張状態へと再び突入する。そして「OILIX」に目を付けたザンジバーランドによるマルフ博士誘拐というまたしても世界を揺るがす事件が発生。
この事態を受け、米政府は極秘任務「OPERATION INTRUDE F014」を緊急発令。主人公ソリッド・スネークを緊急招集する。彼に与えられた任務は、ザンジバーランド内の武装要塞に単身潜入し、科学者キオ・マルフを救出、奪還するというもの。世界を危機から救うべく、彼の壮絶な物語が幕を開ける。

チェコの生物学者キオ・マルフ博士の捜索

現地で任務「OPERATION INTRUDE F014」の確認を行うスネーク(無線機左側)とFOXHOUND総司令官ロイ・キャンベル(無線機右側)

任務の目的はザンジバーランドへの潜入、拉致されたチェコの生物学者キオ・マルフ博士を救出すること。
FOXHOUND総司令官ロイ・キャンベルによると目標であるキオ・マルフ博士の奥歯には発信機が埋め込まれており、接近さえできればレーダー上に居場所が投影されるという。今回から導入された新デバイス「動体反応センサー」を手掛かりに、スネークは広大なザンジバーランドの軍事基地内を手探りで捜索することになる。
敵地に痕跡を残すことのないよう無線機とレーダー以外の物資を持ち込むことはできない。スネークは監視カメラや巡回兵の目を搔い潜り、食料や武器、基地内での通行証となるICカードを現地調達しながら単身基地の奥へと進んでいく。

基地内部で敵対することとなったかつての戦友「カイル・シュナイダー」

事前にジャーナリストとして潜入していたという女性「ホーリー・ホワイト」(無線機右側)

狭いダクトを通り抜け、軍事基地内への侵入に成功したスネークに無線通信が入る。一か月前からジャーナリストとしてザンジバーランド内に侵入していたと話す彼女は、「ホーリー・ホワイト」と名乗り、スネークに情報提供者として協力することを申し出る。心強い仲間を手に入れたスネークはさらにザンジバーランドの奥へと進んでいくのであった。

かつての仲間「カイル・シュナイダー」が残した「あの人」という言葉

ホーリーから無線でのサポートを受けつつマルフ博士の捜索を続行するスネーク。ようやくマルフ博士らしき人物を発見したが、それは敵の変装であった。
「ブラック・ニンジャ」と名乗る敵兵士と死闘を繰り広げ退けるも、彼の正体は「アウターヘブン蜂起」でスネークのサポートをしたレジスタンス集団のリーダー「カイル・シュナイダー」であり、かつての仲間からアウターヘブン蜂起に関する衝撃の事実を明かされることとなる。
スネークによるアウターヘブンでのメタルギア破壊後、NATO軍による大規模な爆撃作戦が決行され、レジスタンス集団もアウターヘブンに居た女子供達もまとめて焼き払われることとなってしまった。元々アウターヘブンの子供達は世界各国から集められた戦争孤児や難民であり、戦争に関わる各国にとって触れたくない存在だったのだ。そんな世界から存在を否定された彼らだが、とある人物から手を差し伸べられ、救われたと語るカイル・シュナイダー。
瀕死になりながらも、「借りはあってこそ恨みはない」と最後に博士の居場所の手掛かりを伝え彼は息を引き取る。
カイル・シュナイダーの口にした「あの人」という言葉に胸の奥で引っかかりを感じつつも、彼の残したヒントを元にスネークは基地の奥へと歩みを進めることとなる。

倒したはずの宿敵「BIGBOSS」の再来

カイル・シュナイダーから得た「グリーンベレーの男を追えば博士の監禁された独房へ辿り着ける」という情報を元に博士の囚われている小屋を発見したスネークは、何者かが部屋の壁を叩いていることに気づく。それが「タップコード」という暗号であると気づいたスネークは、暗号を解読し無線機で連絡をとる。だが無線の先の相手はマルフ博士ではなく、かつてアウターヘブンで救出した「ドラゴ・ペトロヴィッチ・マッドナー」であった。彼はアウターヘブンでは娘を人質に核搭載歩行戦車「メタルギア」の開発を強要されており、今回このザンジバーランドでもメタルギアの開発を強いられているという。
カイル・シュナイダーの残した「あの人」という言葉。そしてアウターヘブン、ザンジバーランドで共通する『メタルギア』の存在。マッドナー博士の言葉とともにスネークは、今回の事件の首謀者がアウターヘブン蜂起と同じく伝説の傭兵「BIGBOSS」であるという確信を得ることとなる。

タワービル内での「ホーリー・ホワイト」、「マッドナー博士」救出

マッドナー博士からマルフ博士は既にタワービルに移送された後だという情報を得たスネークは、「ランニング・マン」や「ハインドD」といった強敵と死闘を繰り広げつつもタワービルへと辿り着く。内部への侵入に成功するが、ホーリーから正体がばれてタワービル内のどこかへ監禁されてしまったと通信が入る。彼女から告げられた「前後からの水の音、右からポンプ音、左からエレベーター音」が聞こえるという手掛かりを元に、スネークはタワービル内地下の独房からホーリーを救出する。そして彼女から、マルフ博士の飛ばした伝書鳩を見つけたという情報を得たスネークは、敵兵士たちよりもいち早く鳩を発見するため屋上を目指す。道中ブービートラップを使う「レッド・ブラスター」という敵を撃破し、屋上で鳩を捕まえたスネークは、手紙に書かれていた暗号を元にマルフ博士へと無線機での通信を試みるが、彼はチェコ語とスロバキア語しか話せないということをマッドナー博士から告げられることとなる。マルフ博士と意思疎通を図るため、スネークはマッドナー博士とマルフ博士を護衛していた「グスタヴァ・ヘフナー」という女性を捜索することになる。どうやら彼女は敵兵士のユニフォームを奪い潜伏しているらしい。ザンジバービルへと戻り彼女を発見したスネークは、共にマッドナー博士を救出し、3人でマルフ博士がいるというタワービル北のクレバスを超えた先の収容所へと向かう。

アウターヘブン陥落後行方不明となっていたかつての親友「グレイフォックス」

アウターヘブン陥落後行方不明となっていた「グレイ・フォックス」(無線機右側)

マッドナー博士救出後、マルフ博士がいるという北の収容所へ向かっていたマッドナー博士、グスタヴァ、スネークが橋へ差し掛かる最中、ミサイルが飛来し橋が破壊されてしまった。ミサイルを発射した巨体が姿を現し、スネークの名を呼ぶ。「グレイフォックス」だ。1995年のアウターヘブン陥落後行方不明となっていたグレイフォックスが、再びスネークの前に姿を現したのだ。グスタヴァは致命傷を負い、スネークにザンジバーランド内での通行証であるカード6とブローチを託しこの世を去ってしまう。マッドナー博士までが連れ去られてしまい、北の収容所へと向かう術を失ったスネークは、タワービルへと戻ることとなる。

裏でザンジバーランドと繋がっていた「マッドナー博士」

グレイ・フォックスによって送り込まれた暗殺部隊「フォー・ホースメン」に襲われるスネーク

橋を破壊されたことで北の収容所へのルートを失ったスネークは、ホーリー・ホワイトからの情報を元にハンググライダーを手に入れ、タワービル20Fから滑空してクレバスを超えることで北の収容所へ向かおうと試みる。タワービル20Fへと向かう途中のエレベーターでグレイ・フォックスによって送り込まれた暗殺部隊「フォー・ホースメン」に襲われるもなんとか撃破し、20Fへと辿り着いたスネークはハンググライダーを用いてクレバスを超えたのだった。
その先の高原地帯では草木を利用した奇襲攻撃を仕掛けてくる「ジャングル・イーブル」が、さらに基地の地下ではカモフラージュスーツによって姿の見えない敵「ナイト・フライト」が待ち受けるも、なんとか撃破しスネークは先へと進む。

スネークに「メタルギア」の破壊方法を伝えるマッドナー博士

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