極東学園天国(漫画)のネタバレ解説まとめ

『極東学園天国』とは、『週刊ヤングマガジン』にて連載された、日本橋ヨヲコによる日本の漫画作品である。荒くれ者の巣窟、五色台(ごしきだい)学園に転校してきた主人公・平賀信号。彼は転入早々、この学園を統べる3年・城戸信長の号令により、突如学食優先権を賭けた学年対抗の戦争に巻き込まれていく。全4巻。2013年に新装版が発売され、巻末におまけマンガが新しく追加された。

ゲート

五色台は唯一の出入り口を、厳重なゲートで閉ざされている学園である。
一度そのゲートをくぐった生徒は、卒業するまで外には出られない。

大学入試も校内から出られないので、遠隔地入試という方法を採っている。

学生運動処理班

隊長の目黒浩司率いる学生鎮圧部隊。
『極東最高教育委員会』に呼ばれ、五色台学園の強制排除を決行した。

強制排除当日。
目黒隊長の判断で生徒への暴力行為は禁止されていたはずが、城戸栄源に密かに金を積まれた班長の田代などが違反を犯し、目黒に殴られた。

ボイラー室

『学食争奪戦』の際、避難場所確保のために岸和田廉が調べた部屋。
ボイラー室というのはダミーで、普段は山金仁がタバコを隠れて吸う時の秘密基地として使われている。

奥には立入禁止の扉があり、この扉を開くためにSAVANTというシーザー式暗号を解く必要がある。
見事暗号を解き、扉の先のステップを登れば、職員塔の一番上にある温室に出られる。

職員塔

五色台学園にある一番高い建物。
職員塔の2階から上は原則生徒は立入禁止となっている。

しかし、生徒兼学長である間宮純は、この職員塔の屋上にある学長室にいる。
学長室の隣には温室があり、城戸信長が副賞に選んだ染井吉野も、ここで間宮の手によって丹精込めて育てられていた。

「国公立」と「私立」

『極東学園天国』の中では、「国立」を進むものは勉学に懸命に励み、正しい道を行く生徒。
「私立」に堕ちるものは、今さえ良ければいいような問題児であると見なされている。

『極東学園天国』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「たましいが腐るから」

転校生・平賀信号と2年甲組の初顔合わせシーン。

不良の溜まり場である私立五色台学園では、3年生が食券を買い占めたために2年生との暴動が起きていた。
そんな最中に転校してきたのが、本作の主人公・信号。

彼は2年甲組の武藤利一と羽根田黒子を助け、得意の馬鹿力で3年生を壁に沈めた。
それを3年生の城戸信長に気に入られ、『学食争奪戦』に巻き込まれていく。

利一は信号に問う。何故助けたのかと。
すると信号は、少し悩んだ顔を見せて「たましいが腐るから」と答えた。

彼の純粋な良心が垣間見える、そんなシーンである。

「投げられた石が自由に飛ぶと 思ってるのと同じだな」

城戸信長が、殴りかかってきた高津勘介に向かって言い放った言葉。

信長が暇つぶしで企画したゲーム『学食争奪戦』。
その副賞として、信長は2年の羽根田黒子と鷲尾定子に男の慰みものになるようにと頼みに来ていた。

黒子は自分が副賞になることを了承する代わりに、『学長に会いたい』という願いを信長に頼みこみ、定子もその願いのために自分の体を売ってもいいと話す。
それを黙って聞いていられなかったのが、定子に恋心を抱いている勘介だった。

信長の話を「くだらんのじゃ」と馬鹿にして殴りかかった勘介だったが、信長の腕力にかなわず、簡単にのされてしまう。
その時、信長が「投げられた石が自由に飛ぶと思ってるのと同じだな」と発言した。

去っていった信長の言葉の意味を図りかねる一同だったが、スピノザの「引力で石は下に落ちる」という言葉を思い出した平賀信号は、「自由には限界があって運命にはさからえないってことじゃねえ?」と語った。

「別に オレ お前が捕まったって行ってっぞ?」

『学食争奪戦』時、3年にさらわれた山金仁を助けるために乗り出した、2年甲組のメンバー。
しかし偏屈な仁を嫌っていた武者小路是清は、なぜあんな奴を助けに行くのかと声を荒げる。
そんな是清に向かって、武藤利一は「別にオレ、お前が捕まったって行ってっぞ?」とあっけらかんと言った。

その後山金を助けに去っていく利一たちを見て、自分は利一のように嫌な奴にまで手を差し伸べられないとする是清だったが、それでもどこか羨ましさを感じたのだった。

「冬のように生きても 春は来るって」

父を愛せなかった武藤利一に平賀信号がかけた言葉。

信号は小学生まで施設で暮らしており、学校で書いた作文をきっかけとして後に養父となる平賀白線と知り合った。
白線は当時の信号に「君のことをもっと知りたくなったよ 会えてよかった」という言葉をかけた。
それを聞いた瞬間、信号ははじめて自分の存在理由を実感したという。

対する利一は、アルコール依存症の肉親に手をあげられたという悲惨な過去を持っている。
信号の過去を聞いて「うらやましい」という利一に、信号は「冬のように生きても、春は来るって」と言葉をかけた。

どんなにツライ過去があろうと、いつか報われるときがくる。
信号は、きっと利一が救われるときがやって来ると励ましたのだった。

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