リストランテ・パラディーゾ(GENTE〜リストランテの人々〜)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『リストランテ・パラディーゾ(GENTE〜リストランテの人々〜)』とは、『マンガ・エロティクス・エフ』(太田出版)で連載されていたオノ・ナツメによる、老紳士たちが織り成すハートフル漫画である。幼くして両親が離婚し祖父母に預けられたニコレッタは、母親の再婚相手を一目見るためローマにあるリストランテにやってきた。そこで働き始めたニコレッタは、従業員全員が老眼鏡着用必須のリストランテであることを知ったのである。数々の人気作品を生み出してきたオノ・ナツメが描く、老眼鏡紳士たちによるおもてなし漫画だ。

CV:喜山茂雄
「カゼッタ・デッロルソ」のソムリエで、周りからはジジと呼ばれている。ロレンツォの義兄にあたり、従兄弟である。親も兄弟で、父は弟に妻を寝取られたことを恨んで縁を切っている。無口な性格で、まかないに上等なワインを開けるのが日課だ。つまみ食いするのが好きで、ほっぺたが膨らんでいる様子が多く見られる。

フリオ

左の男性がフリオ

CV:西松和彦
「カゼッタ・デッロルソ」のシェフ。以前は一流レストランで働いていたことがあり、元従業員のヴァンナのあとに入ってきた。奥様向けの料理教室をしており、その気さくで優しい性格もあり、フリオ争奪戦が行われていることが多いようだ。愛妻家の既婚者で、眼鏡は伊達を着用している。

テオ

CV:上田燿司
「カゼッタ・デッロルソ」のシェフ。「カゼッタ・デッロルソ」のなかでは最年少だが、クールで男らしい性格で料理の腕前も抜群だ。悠々自適な独身生活を送っているが、かなりモテるようだ。周りから一目置かれておりドルチェが美味しい。

カゼッタ・デッロルソ元従業員

ヴァンナ

右の女性がヴァンナ

CV:沢海陽子
「カゼッタ・デッロルソ」の元シェフの女性。サバサバした性格もあって一見すると女性には見えないが、結婚して娘が3人もいるのだ。夫とは死別しており、娘も結婚しているため一人暮らししている。しかし、娘夫婦にイタリア料理店を開くために手を貸してほしいと言われ「カゼッタ・デッロルソ」を辞め、渡米したのだ。

マルツィオ

CV:岡和男
「カゼッタ・デッロルソ」の元厨房手伝いの男性。ロレンツォやジジとは「カゼッタ・デッロルソ」で働く前からの知り合いだ。リストランテ内で唯一の若者ダリオがシェフを辞めた後、シェフが必要にもかかわらずドルチェが得意なテオを紹介しロレンツォを困らせたことがある。年齢のせいか腰痛持ちで厨房には立てないが「カゼッタ・デッロルソ」の常連として足を運んでいる姿が見られる。テオが作るドルチェのファンの一人でもある。

ダリオ

右の男性がダリオ

リストランテ内で唯一の若者で、気弱な性格をしている。シェフとして働いていたが老眼でも紳士でもないことを気にして、「老眼になってから出直します」と言って2か月でやめてしまった。

その他の登場人物

オルガ

左の金髪の女性がオルガ

CV:寺田はるひ
ニコレッタの母でロレンツォと再婚した女性。美人で売れっ子の弁護士をしており、仕事も恋愛も両立できるほど完璧な女性だ。前夫とはニコレッタが幼い頃に離婚しており、ロレンツォと再婚するためにニコレッタを祖父母に預けた。ニコレッタが成人するまでほぼ会うことはなかったが、誕生日にはプレゼントを贈っているようだ。老眼鏡紳士を見るのが大好きで、「カゼッタ・デッロルソ」の従業員から大切にされている。クラウディオの元妻ガブリエッラとは同じ職場で働いており、カフェでお茶することも多いようだ。

ガブリエッラ

左の黒髪の女性がガブリエッラ

CV:渡辺美佐
クラウディオの元妻でオルガの友人。また、オルガと同じ弁護士事務所で働いており、できる女性の象徴である。クラウディオの複雑な心境に気づきつつも、「カゼッタ・デッロルソ」の料理が大好きなためよく顔を出している。そのことをニコレッタに咎められ、しばらく店に行くことをやめたこともあるようだ。

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@mairu_ogi9

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