銀河英雄伝説(銀英伝)のネタバレ解説まとめ

銀河英雄伝説とは、田中芳樹によるSF小説を原作としたアニメ、マンガ、PCゲーム等の関連作品を指す。銀河系を舞台にした帝国軍(専制主義)と自由惑星同盟(民主主義)の戦いを描いたスペースオペラである。アニメ版本伝では帝国軍主人公ラインハルトが皇帝になり、同盟側の智将ヤンとの戦いを経て人生を終えるまでを描いている。

ヤンが脱出したこと、レンネンカンプが自害したことを知ったラインハルトは、バーラトの和約を破棄し再び宣戦布告をする。
これが「第2次ラグナロック作戦」である。

ハイネセンを脱出したヤンたちは惑星エル・ファシルへ向かう。そこで「イゼルローン再奪取」のための計画を立てる。
イゼルローン再奪取の作戦ではヤンとアッテンボローがエル・ファシルに残留、艦隊指揮をメルカッツ、突入部隊がローゼンリッター連隊、ユリアン、ポプラン、マシュンゴらだった。また、情報操作担当としてバグダッシュも参加している。

バグダッシュの情報操作により帝国軍の足並みが乱れ、その隙に彼はイゼルローン要塞に向けて「ある仕掛け」を作動させた。
それは以前、ヤンがイゼルローンを手放した際に仕掛けていた細工で、予め定めた暗号文を受領すると要塞の制御システムが停止するといういわゆる「サイバー攻撃」のような手法だった。

これによりイゼルローンに上陸したユリアンらは更に暗号文を入力しシステムの掌握に成功、帝国軍からイゼルローン要塞を奪取することに成功した。

マル・アデッタ星域会戦…老将と金獅子の戦い

ビュコックは降伏を促すラインハルトに民主主義を貫く意思を示した

侵攻を続ける帝国軍に対抗しようとする同盟軍…マル・アデッタ星域での交戦は同盟軍ビュコックの最期の戦いとなった。

マル・アデッタは不安定な恒星であり無数の小惑星を抱え、地形的には戦いにくい場所ではあった。しかしラインハルトはビュコックに対し「老将の死を覚悟の挑戦、受けねば非礼にあたる」と言いマル・アデッタでの戦いを受け入れる意を示している。

圧倒的な兵力と強さでラインハルト艦隊はビュコックを迎撃した。同盟軍は次々にやられ、敗走していく(ビュコックは離脱を許可している)。
ラインハルトの命を受けミッターマイヤーがビュコックに対し降伏を勧告するがビュコックはそれを拒否。
映像通信にて民主主義に対する思いをラインハルトらに伝え、同乗する仲間らと乾杯をし最期を迎えるのだった。

魔術師ヤンの死…自由惑星同盟の滅亡

ラインハルトはヤンとの直接対決のためイゼルローン回廊へと侵攻する。

両者は持ちうる限りの智恵と戦術、戦略でぶつかり合うが、やや帝国軍が押す中同盟軍のフィッシャーが戦死したことによりヤンは敗北を覚悟する。
フィッシャーの艦隊運用に依存していたヤンにとってフィッシャーを失うことはかなりの致命傷であったからだ。

機雷を敷き、イゼルローンへ一時撤退しようとしたところでラインハルトから停戦の呼びかけがなされ、戦闘は終結した。
この時圧倒的有利な状況にあったラインハルトが停戦をよびかけたのは、「夢にキルヒアイスが出て、これ以上戦うなと諌めたからだ」と本人が話している。

ラインハルトの呼びかけにこたえ、会見に応じることを決定したヤンは、一部の側近のみを連れて巡行艦レダ2に乗り出発した。
この時フレデリカは風邪で同行できず、明確な理由は描かれていないがユリアンも同行していない。
レダ2が出航した後、フェザーン商人でヤンの幼馴染であるボリス・コーネフからイゼルローンへ通信が入る。それは、ヤンに私怨を抱いていた同盟軍軍人アンドリュー・フォークが、地球教にそそのかされヤン暗殺を企てているという情報だった。

レダ2には帝国軍を装った地球教の教徒たちがヤン暗殺のために侵入した。ヤンを守るため次々に倒れていく側近たち。ヤンは一人になりながらもなんとか艦内を逃げる。
その頃、ユリアンやシェーンコップたちがヤンを助けるためレダ2に到着し乗り込む。次々と敵を倒しながらヤンを探し回るが、一歩遅かった。

ヤンは地球教教徒の凶弾を受け、33歳の生涯に幕を下ろしたのだった。

永遠のライバル、ヤンの死はラインハルトにも大きな衝撃を与えた。
失意の中、ラインハルトは首都をフェザーンに移す。そうすることでイゼルローン要塞の価値を無くすのが目的であった。

ユリアンはラインハルトがそのようにすることを既に予測しており、民主共和制の最後の砦としてイゼルローン共和政府を樹立した。
ヤンを失った世界は、それぞれ新たな一歩を踏み出そうとしていた。

あらすじ・ストーリー(第4期)帝国と共和政府、共存の道へ

共和政府の希望と失意のラインハルト

ヤン亡き後、イゼルローンに共和政府を樹立させたユリアンたち。
ユリアンは立憲制を銀河帝国に広めることで民主主義を残すことができないかと考えていた。それはヤンの遺志ではなく彼独自の考えでもあった。
イゼルローン共和政府においてユリアンは軍司令官として、フレデリカは政治首班として、民主共和制を守る砦として道を模索するのだった。

一方ラインハルトは帝国軍戦没者墓地の完工式で、リップシュタット戦役において起きた「ヴェスターラントの悲劇」(惑星ヴェスターラントで起きた民間人大量虐殺事件。ラインハルトの明確な阻止命令がなかったため200万人が犠牲となった)で家族を失った者から命を狙われる。

ラインハルトの皇帝という地位が多くの犠牲者の上に成り立っていることを痛烈に自覚させられたラインハルトは失意のどん底に落ちる。
自分のために亡くなったキルヒアイス、別離を余儀なくされたアンネローゼへの思いが重なり落ち込んだラインハルトは、ヒルダに一夜の慰めを求めるのだった。

この一夜の契りをきっかけにラインハルトはヒルダに求婚するが、ヒルダは即答をせずにいた。その後、ヒルダの妊娠が発覚しラインハルトのプロポーズを承諾することになる。

ウルヴァシー事件…ロイエンタールの反逆

オーベルシュタインがラインハルトを押し切って政治を進めているという噂を聞いたロイエンタールは、ラインハルトの真意を確かめるために新領土(旧同盟領)への行幸を求めた。
それと反対にラインハルトの元には「ロイエンタールに謀反の意思あり」という噂が届き、オーベルシュタインをはじめとしたラインハルトの周辺は行幸の中止を勧めたがラインハルトはそれを聞き入れなかった。

ロイエンタールの元へ向かう途中、戦没者慰霊のために訪れた惑星ウルヴァシーで事件は起きた。
ラインハルトが乗る車が襲撃を受け、母艦ブリュンヒルトも攻撃を受けてしまう。ラインハルトを安全に脱出させるためルッツが留まり応戦したが命を落としてしまう。

ロイエンタールの管轄地域である新領土においてラインハルトが襲撃を受けたことはすなわちロイエンタールの謀反を暗に示すものであったことを、ラインハルトをはじめ部下たちも認識せざるを得なかった。しかしこれはのちの調査で地球教の仕組んだことであり、その裏にはフェザーン元領主ルビンスキーと内務省内国安全保障局長ラングの存在があった。

ランテマリオ会戦…親友同士のかなしき戦い

ウルヴァシーでの事件とその真相を知ったロイエンタールは、本当に謀反を起こす意思を固めた。
それは、ラングのような小者に謀反者に仕立て上げられ釈明するくらいならば自ら謀反者を選ぶ方がよい、と彼自身が思ったからである。それだけ彼のラインハルトに対する忠誠心が高かったことがうかがえる。

ラインハルトはロイエンタール討伐に親友であるミッターマイヤーを指名した。
ミッターマイヤーは最後までロイエンタールの謀反が真意ではないと信じていた。
しかし両者が再び親友として肩を並べることは叶わなかった。

戦闘の末、瀕死の重傷を負ったロイエンタールは「最期の仕事」としてハイネセンにおける全権利を放棄し、ラインハルトを嘲笑したトリューニヒトを射殺した。
最期に酒と2つのグラスを用意しミッターマイヤーを待ったが、杯を交わすことなくロイエンタールはこの世を去った。

イゼルローン攻防戦~柊館炎上事件…衰弱していく皇帝

旧同盟領では暴動が頻発しはじめていた。これは流通ルートを何者かが妨害したことによる物資不足によるものだったが、裏で糸を引いていたのはかつての領地を追われたフェザーン自治領元領主のルビンスキーだった。

これにより旧同盟領の各惑星はイゼルローン共和政府に救援要請をしはじめた。ユリアンはここでイゼルローン共和政府としての立場を明確にするためにも帝国への開戦を決意する。

イゼルローン要塞を巡り、帝国軍とイゼルローン革命軍の戦いが始まった。
戦況は、ヤンの戦略センスを受け継いだユリアンにより革命軍優勢で進んでいった。ラインハルトも自ら出征する予定だったが、高熱により倒れてしまう。それによりこの戦いは革命軍の勝利となって幕を閉じた。

以前より度々原因不明の高熱で倒れていたラインハルトであったが、その発作の頻度が徐々に増えてくる。

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