Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『Re:ゼロから始める異世界生活』とは、長月達平によるライトノベルであり、アニメ化もされたファンタジー作品である。略称は『リゼロ』。引きこもりの高校生ナツキ・スバルは突然異世界に召喚された。命を落とすとやり直しが出来る「死に戻り」の力を与えられたスバルは、大切な人を救うために立ちはだかる敵と戦い、自分の命の価値を知って成長していく。今回は、繰り返し難局に立たされるスバルやスバルを取り囲むキャラクター達の葛藤、想い、たどり着いた答えが込められた名セリフを紹介する。

メイザース領に張り込んでいた魔女教徒らを退けたスバルたち。スバルは避難させていた村の人々を連れて、メイザース領に戻ってきた。スバルは屋敷にも顔を出すが、出迎えには誰も現れず、屋敷は静まり返っている。スバルが違和感を覚えた時には、スバルの腸が抉り取られていた。スバルが最期に見たのは、王都で戦った腸狩りのエルザの姿だった。死に戻りをして、村の人々を避難させていた聖域に戻ったスバルは、ラムを連れて前回よりも早く屋敷に戻る。屋敷では、メイドのペトラが出迎えてくれる。ペトラは村の子どもの1人だが、スバルに恋をし、力になりたいと屋敷のメイドになった女の子だ。屋敷では、最近復職したメイドのフレデリカを加え、スバルとラムの3人で聖域についての話をしていた。するとその部屋に、ペトラを囮にしたエルザがやってくる。なんとかその場から逃げた4人だが、屋敷で眠るレムと禁書庫を守るベアトリスを救うため、再度屋敷に入ることになる。屋敷には魔獣も配置されており、フレデリカとラムがそれぞれエルザと魔獣の足止めをする。レムがいる場所に向かうスバルとペトラだが、エルザの針の攻撃を受けてしまっていたスバルは、痛みで足を止めた。そんなスバルを助けるため、ペトラは自分の手を犠牲にスバルに刺さっていた針を抜き、怪我をした場所をハンカチで縛る。血だらけになったペトラの手を見たスバルは、いつも危険な目に合わせていることをペトラに謝罪。するとペトラは、「私、スバルに感謝してるの!いつも危ない目に遭ってるの、助けに来てくれるもん!だから今度は、私の番。レム姉様とベアトリスちゃんも連れて、ラム姉様とフレデリカ姉様とみんなで…!」と言った。まだ幼いながらしっかりと自分の意見を持ち、真っ直ぐに生きるペトラの言葉は、スバルに頑張る勇気を与えた名セリフである。

フェルトの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「ま、あたしとしては、買取価格が高い方に売りつけるだけだ。儲かる可能性がある話なら、なんだって聞くぜ?」

自分の家を覗き込むスバルに剣を向けるフェルト。

スバルは「死に戻り」という死んだらやり直しが出来る能力で、ルグニカ王国に召喚されてからの時間を、4度繰り返していた。4度目の世界のスバルは、銀髪美少女のエミリアやエミリアから徽章を盗んだフェルト、盗品蔵を営むロム爺にも会っていないないことになった。しかし、1度知った人間が殺されると分かっていて放っておけないスバルは、フェルトに盗んだ徽章とそれ以上の価値がつく自分が持っていた携帯を交換してもらえないか交渉しようとフェルトの家に向かう。フェルトの家は家と呼べるようなものではなく、木と布で出来た簡素なもので、そこにフェルトの姿は無かった。すでに、殺された後ではないかと焦り、家の中を覗き込むスバル。その後ろから、フェルトが現れ、自分の家を覗き込んでいた不審者のスバルに襲いかかる。フェルトがスバルの首に剣を突きつけたところで、フェルトがやっと話を聞いてくれ、スバルは徽章を買い取りたいことを話す。それを聞いたフェルトは、「ま、あたしとしては、買取価格が高い方に売りつけるだけだ。儲かる可能性がある話なら、なんだって聞くぜ?」と返した。逞しいフェルトの生き様が分かる名セリフであり、また、まだ子どもの彼女がそうやって生きるしかなかった貧民街の実情が窺える名セリフである。

「あたし1人なら。無理すりゃやってけねぇこともねぇだろうけど…なんでもねぇよ!」

スバルに頭を撫でられるフェルト。

ロム爺が営む盗品蔵に向かう、フェルトとスバル。スバルは、フェルトに徽章を盗むように依頼したエルザが盗品蔵に来る前に、徽章を手に入れようと焦っていた。そんな余裕のないスバルを見たフェルトは、「強く生きろよ」と言う。貧民街の住人から同じ言葉を聞いたスバルは、スローガンか何かなのか、とフェルトに聞く。するとフェルトは、ここの奴らと一緒にするなと怒る。フェルトは貧民街で一生を終わらせるつもりはなく、そのために盗みをはたらき、お金を貯めていた。今回の徽章を売れば夢が叶えられそうなのかとスバルが聞くと、フェルトは「あたし1人なら。無理すりゃやってけねぇこともねぇだろうけど…なんでもねぇよ!」と言い淀んだ。スバルは繰り返してきた世界で、フェルトのわがままに付き合い、フェルトを守ってやりたいと言っていたロム爺の姿を思い出す。フェルトの気持ちが分かったスバルは、思わずフェルトの頭を撫でる。フェルトとロム爺がお互いを家族のように思っていることが分かる名セリフだ。

「やってやるよ、王選!王様ってのを目指しゃあ良いんだろ?」

王選参加の覚悟を決めたフェルト。

ルグニカ王国の次期国王を決める王選の候補者たちが集められた王城に、なんの説明もなく連れてこられた、貧民街の浮浪児であった少女フェルト。以前依頼を受けたフェルトは、王候補の1人であるエミリアから王選参加の資格ともいえる徽章を盗んだ。フェルトがいた盗品蔵まで追いかけてきたエミリアと、フェルトへの依頼主であった腸狩りのエルザが顔を合わせてしまい、盗品蔵で戦闘が勃発。エルザの圧倒的な強さの前に全滅しそうになるが、騎士ラインハルトが助けに来て、ことなきを得た。徽章窃盗の罪は不問になったが、徽章を握るフェルトを見たラインハルトは血相を変えて、フェルトを連れて行ってしまう。ラインハルトはその時、徽章が王候補としてフェルトを選んだのを確認し、フェルトを王選に参加させようとしていたのだ。王城でも「王になんてならねぇ」と、場の雰囲気に流されず主張するフェルト。そんな中、フェルトの家族のような存在であるロム爺が連れていかれたフェルトを助けるため、王城に忍び込んだ。煙幕を使い、フェルトを抱えるロム爺だが、すぐにバレてしまい取り押さえられる。本来であれば、王城に忍び込んだ場合、死刑は免れない。フェルトが、放せと言うが、王選参加者ではないフェルトの指示には従えないという。フェルトはロム爺を救うため、「やってやるよ、王選!王様ってのを目指しゃあ良いんだろ?」と宣言。王候補となったフェルトの指示で、ロム爺は丁重に扱われることとなる。フェルトは王選への意気込みとして、「貴族も騎士も大嫌いだ。あたしが王様になったら、全部ぶっ壊してやる!この国の風通しを良くしてやるよ!」と主張した。フェルトが王選に参加することになる名場面であり、自分の人生が決まる選択を一瞬でしてしまうほど、フェルトがロム爺を何よりも大切に思っていることがわかる名セリフである。

ラインハルトの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「幸いなことに、怪物狩りは僕の専売特許でもあるんだ」

エルザの前に立ちはだかるラインハルト。

依頼を受けた貧民街の少女フェルトは、次期国王候補の1人であるハーフエルフのエミリアから徽章を盗み、依頼主との交渉を行う予定の盗品蔵に向かう。盗品蔵には、フェルトの家族のような存在であるロム爺がおり、用心棒代わりでもあった。エミリアのために徽章を取り戻したいスバルは、フェルトに徽章を買い取りたいと交渉を持ちかけ、フェルトに同行して盗品蔵に入る。しばらくして、盗品蔵の扉がノックされる。入ってきたのはエミリアだ。エミリアとフェルトが一触即発というところで、フェルトの依頼主である腸狩りのエルザが現れる。エルザは、徽章を買い取れないことが分かると力づくで徽章を奪おうと襲ってくる。エルザの強さは筋金入りで、巨人族のロム爺、風の加護を受けるフェルト、精霊使いのエミリアが揃っても太刀打ち出来ない。スバルは、隙を見て、フェルトを逃す。フェルトは逃げ、大声で助けを呼んだ。その叫びに応じてくれたのは、王国近衛騎士のラインハルト。ラインハルトはスバルに「さっきぶりだね」と声をかけ、助けに来てくれる。ラインハルトはスバルに、少し離れているようにと指示をした。スバルが、「化物みてぇな女だから、油断しないでな」というと、ラインハルトは、「幸いなことに、怪物狩りは僕の専売特許でもあるんだ」と返す。エルザとの戦闘からラインハルトの底知れない強さと、ラインハルトの正義感が伝わるかっこいい名場面である。

ユリウス・ユークリウスの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「王国の威信を知らしめるため、我らは日々自覚と覚悟を高く持つ。君に、それと並ぶ覚悟があるのかな?」

ルグニカ王国近衛騎士団の覚悟を知らしめるユリウス。

ルグニカ王国の王都では、次期国王選が始まろうとしていた。王候補の1人であるエミリアと、その推薦人であるロズワールは、王選のため王都の王城に召集されていた。エミリアとは別の目的で王都まで同行してきたスバル。エミリアを心配して王城までついて行きたがるスバルだが、エミリアはそれを拒み、良い子で待っていてと言う。みんなが恐れ疎む嫉妬の魔女と同じ銀髪のハーフエルフであるエミリアが人前に姿を晒すのは誹謗中傷の的になりかねない。どうしてもエミリアの側に付いていたかったスバルは、エミリアのお願いを無視し、王城へ足を踏み入れた。王城では、不在の王に代わり国を統べる賢人会の役員たちに、王候補たちの紹介が行われる。エミリアが紹介されると、「半魔だ」「王座の間に入ることすら恐れ多く、穢らわしい」と予想できた通りの心無い言葉が飛ぶ。スバルは、その言われように耐えられず、「ふざけんじゃねぇー!!」と声を上げる。エミリアが止めるのも聞かず、スバルは賢人会に怒鳴りつける。賢人会の1人から、スバルはどんな立場の人間かと問われ、スバルはエミリアの1の騎士であると自称した。それを聞いた、ルグニカ王国近衛騎士団の1人であるユリウスが前に出て、「王国の威信を知らしめるため、我らは日々自覚と覚悟を高く持つ。君に、それと並ぶ覚悟があるのかな?」と聞く。この場には日々鍛錬に励む近衛騎士団が勢揃いしており、突然現れた人間が騎士を名乗ることは、近衛騎士団への侮辱ともとれる。スバルは、力不足は承知の上だが、自分がエミリアの願いを叶えるのだと主張した。ユリウスはそんなスバルに、力不足や覚悟不足、この場に立つ資格の有無などをことごとく指摘していく。スバルはそれでも自分にとってエミリアは特別だから、エミリアを王にしたいのだとなんとか答える。そんなスバルにユリウスは、「隣に立ちたいと望む相手に、そんな顔をさせるのは、騎士ではない」と言った。スバルの後ろには、表情を曇らせ顔を伏せるエミリアの姿があった。ユリウスの騎士としての覚悟と誇りが感じられる名場面となっている。

「君の目で私が斬ろう。我が友、ナツキ・スバル!」

お互いのことを認め合うスバル(右)とユリウス(左)。

スバルはメイザース領を襲う魔女教徒と戦うべく、作戦を練る。時期国王候補の1人アナスタシアが、スバルの考えを読み、戦力を用意してくれていた。戦力としてやってきたのは、アナスタシアの騎士を務めるユリウスだった。スバルとユリウスには苦い思い出がある。王都の王城に時期国王の候補者たちが集められた時、スバルはエミリアを守ろうと王城に潜り込んでいた。エミリアに向けられる嫌悪の視線に対し、スバルは声を荒らげ、自分はエミリアの騎士だと主張する。騎士として誇り高くあるため、日々鍛錬を重ねる近衛騎士団が勢揃いしていたその場で、突然出てきたスバルが騎士を名乗ることは彼らを侮辱するのに等しかった。そんなスバルが騎士たちから襲われるのを防ぐため、ユリウスはスバルを模擬戦に誘う。騎士たちが見守る中、騎士たちの鬱憤が晴れるように、ユリウスはスバルが気絶するまでボコボコにしたのだった。ユリウスはそのせいで謹慎処分を受けている。2人は魔女教大罪司教ペテルギウス・ロマネコンティを前に共闘する。ペテルギウスは権能「見えざる手」で攻撃をしてくる。魔女の匂いを纏うスバルには、その手が見えていた。スバルとユリウスは視覚を共有し、スバルが見る「見えざる手」を見て、ユリウスが戦う作戦を実行。ユリウスはスバルに、私を信じられるのか、と聞く。スバルはユリウスのことは大嫌いだと返すが、「お前を信じる。お前がすげぇ騎士だってことを、俺の恥が知ってるからだ」と続けた。それを聞いたユリウスは、それに応えようと言う。スバルと運命共同体となったユリウスは、スバルとともにペテルギウスの「見えざる手」を斬り、「君の目で私が斬ろう。我が友、ナツキ・スバル!」と言う。スバルとユリウスが、あの日の模擬戦を乗り越え、友達としてお互いを認め合えるようになったことが分かる名セリフである。

エルザの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「あぁ、やっぱり。あなたの腸は、とても綺麗な色をしていると思ったの」

Ai-Kamioka
Ai-Kamioka
@Ai-Kamioka

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