Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『Re:ゼロから始める異世界生活』とは、長月達平によるライトノベルであり、アニメ化もされたファンタジー作品である。略称は『リゼロ』。引きこもりの高校生ナツキ・スバルは突然異世界に召喚された。命を落とすとやり直しが出来る「死に戻り」の力を与えられたスバルは、大切な人を救うために立ちはだかる敵と戦い、自分の命の価値を知って成長していく。今回は、繰り返し難局に立たされるスバルやスバルを取り囲むキャラクター達の葛藤、想い、たどり着いた答えが込められた名セリフを紹介する。

「笑えレム!!今日のオレは鬼より、鬼がかってるぜぇぇっ!!」

とんできたラム(左)を受け止め、隙を見せるレム(右)。

スバルは魔獣ウルガルムに身体中を噛まれ、呪われていた。スバルを救う方法は、森の中に数多いるウルガルムを全滅させ、呪いの発動を止める以外になかった。無謀ともいえる方法だが、ロズワール邸に仕えるメイドのレムはスバルが呪われたのは自分のせいだと責任を感じ、1人森の中に入っていく。レムは鬼族で、鬼化することによって多数のウルガルムと戦うことを可能とするが、身体は傷付き自我も失う。スバルはレムを止めるために、レムの双子の姉ラムとともに森へ入る。魔獣が魔女の匂いに引き寄せられる性質を利用し、スバルの匂いを餌にウルガルムごとレムを誘き寄せた。作戦通りレムと会えたものの、レムはすでに凶暴な鬼と化しており、スバルの声は届かない。レムを止めようにも、ただの人間であるスバルと、角を失って鬼本来の力が使えないラムでは戦力が足りない。ラムはスバルに「レムを鬼たらしめているのはあの角だから。1発強烈なのを叩き込めば、それで戻ってくる」と助言。スバルは知恵を絞り、レムの隙をついて角を叩く方法を考える。スバルはレムに向かって、ラムを投げた。とんできたラムを本能的に敵でないと判断したレムは、ラムを受け止める。レムの両手が塞がった隙にスバルがレムの角を叩く計画だったが、スバルは寸前でビビり、空ぶってしまう。その時スバルがいた地面が盛り上がり、レムの真上に打ち上げられたスバルは、もう1度チャンスを得る。スバルは覚悟を決め「笑えレム!!今日のオレは鬼より、鬼がかってるぜぇぇっ!!」とレムの角に剣を振り下ろした。レムを助けようと、レムと命懸けで向き合うスバルのかっこいい名場面である。

「お互いに寄りかかって進めばいいよ。笑いながら肩組んで、明日って未来の話をしよう。オレ、鬼と笑いながら来年の話をすんの夢だったんだよ」

スバルの言葉で救われ、涙を流して微笑むレム。

村の子供たちに呪いをかけた魔獣ウルガルムとの戦いで、致命傷を負いながらも一命を取り留めたスバルは、ベットで目を覚ました。隣では、レムが手を握ってくれていた。レムは、村があるメイザース領の領主ロズワールに仕えるメイドである。スバルがウルガルムに呪いをかけられたことや身体中に大怪我を負ったことは、自分のせいだと考えているレムは、スバルに謝罪をする。スバルは自分が無事であることを伝え、「落ち着いているように見えて、レムって実は全然、冷静でも落ち着いてもないよね」と続けた。それを聞いたレムは、「レムは非力で、非才で、鬼族の落ちこぼれです。だからどうしても姉様に届かない。レムは姉様の代替品。それもずっとずっと劣った、出来損ないなんです」と自分をどんどん卑下していく。スバルは、レムのおかげで助かったことやスバルの隣にいてくれたのはラムではなくレムだったことを伝え、感謝を述べる。姉と自分を比べてばかりのレムにスバルは、レムの代わりはいないのだと言い、「笑いながら未来の話をしよう」と提案する。それでも頷かないレムは、「レムは、とっても弱いです。ですからきっと、寄りかかってしまいますよ」と言う。そんなレムにスバルは、「お互いに寄りかかって進めばいいよ。笑いながら肩組んで、明日って未来の話をしよう。オレ、鬼と笑いながら来年の話をすんの夢だったんだよ」と言った。それを聞いたレムは、「鬼がかってますね」と涙を流して微笑んだ。レムの心に根強くあった姉との格差に対するコンプレックスや罪悪感からレムを救った名セリフである。

「ついてこいや。言っとくがオレはシカト出来ねぇほど、ウザさに定評のある男だぜぇ?」

スバルの匂いにおびき寄せられ、白鯨討伐隊の射程距離まで、引きずり下ろされた白鯨。

クルシュ率いる白鯨討伐隊は、討伐不可能と思われた白鯨戦に挑み、3体に増えた白鯨を前に絶望の色を隠せなかった。そんな中、スバルだけは諦めずに、勝つ方法を考えていた。3体になった白鯨は軽くなった、と白鯨を斬りつけたものが言った。果敢に攻めてくる白鯨2体と高高度を保って、空中を泳いでいるだけの1体。スバルは、宙を泳ぐ白鯨こそが本体だと見抜く。そして、白鯨を攻撃が届く場所まで引きずり下ろすため、自らが囮になることを提案。レムの魔法アルヒューマによって作られた氷の塊に乗ったスバルは、本体の白鯨まで飛んでいき、その角に降り立った。スバルは、白鯨に向かって、「ついてこいや。言っとくがオレはシカト出来ねぇほど、ウザさに定評のある男だぜぇ?」と発言。白鯨から飛び降り、白鯨の鼻先で、「死に戻り」の単語を出し、魔女の匂いを強くする。「死に戻り」の権能を誰かに話そうとすると、魔女がスバルの心臓を潰そうと握りにきて、スバルから発せられる魔女の残り香が強くなる。魔獣は魔女の匂いに吸い寄せられる性質を持っていた。スバルから発せられた匂いに釣られた白鯨は降下を始め、白鯨討伐隊の射程距離まで、引きずり下ろされた。無茶なことを覚悟を持ってやり遂げるスバルのかっこいい名セリフである。また、作者も認めるウザキャラのスバルが自分でウザさを自覚していることが分かる、くすっと笑える名セリフだ。

「エミリアが好きだから。オレは君の力になりたいんだ」

エミリア(右)に膝枕をしてもらうスバル(左)。

お互いを思いやるが故、すれ違って、喧嘩別れをしていたスバルとエミリア。2人の再会は緊迫したものだった。ロズワールの屋敷があるメイザース領が魔女教徒らに襲われることを知ったスバル。スバルは村の人々とエミリアを竜車に乗せて、領地から避難させていた。村の人々の避難には、商人たちの竜車を借りた。商人たちが竜車で運んでいた商品を買い取る代わりに、避難の足として協力を要請したのだ。避難後、商人の積荷の中にあった、村に残っているはずの火の魔石が見当たらないことが発覚。魔女教徒に村の情報を流していた裏切り者が、故意に火の魔石を乗せたまま、村人を乗せたのではと予想出来た。スバルは商人の1人オットーの力を借り、森を突っ切って、避難していた竜車に追いつく。火の魔石が乗っていたのは、エミリアと村の子どもたちが乗っていた竜車だった。スバルは、その竜車に飛び込んで火の魔石を回収。そのまま、地竜で出来るだけ遠くの洞窟に魔石を放り込み、逃げ戻る。直後に起こった魔石の爆発に巻き込まれたスバルは気を失い、エミリアの膝の上で目を覚ました。スバルとエミリアはお互いに気持ちを伝え、誤解を解いて、仲直りをする。どうしてここまでしてくれるのかと問うエミリアに、スバルは「エミリアが好きだから。オレは君の力になりたいんだ」と答えた。魔女の容姿と同じ銀髪のハーフエルフである自分に自身が持てなかったエミリアは、「誰かに好きだなんて言ってもらえる日が来るなんて考えたこともなかった」と嬉し涙を流す。「いいのかな。私なんかが、こんなに幸せな気持ちで贅沢なんかして」とエミリアは言い、スバルは「しようよ贅沢」と返した。2人が喧嘩をした時、エミリアは、ハーフエルフである自分をスバルなら特別扱いしないのではないかと期待した。一方スバルは、エミリアのために頑張っている自分に酔っていた。お互いに反省した2人。スバルは「エミリアを好きという感情で特別扱いしたいんだ」と言い、エミリアは「されて嬉しい特別扱いなんて、生まれて初めて」と返した。スバルが初めて、エミリアにしっかり好意を伝える名場面であり、スバルのこれまでの行動の原動力となってきた気持ちが伝わる名場面である。

「地獄なら知ってる」

ガーフィールと向き合うスバル。

スバルは聖域に入ってから、何度死に戻りを繰り返しても大切な人全てを救うことが出来ず、絶望していた。この後、聖域は雪で覆われ、魔獣の多うさぎが全てを食い尽くす。聖域が危機を迎えるのと同時に、ロズワールの屋敷が腸狩りのエルザの襲撃を受け、メイドたちが殺される。それが分かっているのに、スバルは聖域で権力を持つ半獣のガーフィールに監禁される。何度も繰り返した世界で、大切な人が死んでいくのを目にしたスバルは心を壊していた。そんなスバルの心を救ったのは、強欲の魔女エキドナだ。エキドナはスバルを魔女の茶会に招待した。エキドナはスバルが死に戻りをしていることを知る、唯一の人物だ。スバルはエキドナと、死に戻りの能力について話し合い、スバルは自分の力を最大限利用することを決意する。死に戻った世界で、スバルは1人、早朝から屋敷に向かおうとしていた。そこに現れたのは、ガーフィールだ。ガーフィールは魔女の匂いを放つスバルを野放しには出来ないと主張し、スバルが出ていくのを止めようとする。スバルはガーフィールの態度が前日と違うことを指摘。スバルは、ガーフィールが自分に都合の悪いことを聞かれたのだろうと推察し、挑発する。ガーフィールも何かを隠し、何かを守ろうとしていた。ガーフィールは「痛ぇ思いも辛い思いも知らねぇ奴が、分かったような口を聞くんじゃあねぇ!」とスバルに怒鳴る。スバルはガーフィールを睨みつけ「地獄なら知ってる」と返す。そう言うスバルの死地を潜り抜けてきた目にガーフィールは黙るしかない。スバルの足跡の重みが伝わる名場面だ。

「オレは、傷付くのが怖いよ。辛いのも苦しいのも、悲しいのも嫌だ。痛い思いもしたくないし、オレ以外の誰かが酷い目に遭うところだって見たくない。死にたくない!だから、犠牲前提のお前の手は、もうオレには取れない。みんながオレに死ぬこと以外の価値を見出してくれるのなら、オレはそれを探そうと思う。それがあれば、オレは死ぬこと以外で、みんなに報いれる気がするんだ」

スバルに手を伸ばすサテラ。

スバルは3度目となる魔女の茶会に招待された。そこでスバルはエキドナから、今後スバルが乗り越えられない障害と対峙した時、力を貸すという契約を持ちかけられる。スバルが契約を結ぼうとすると、憤怒の魔女ミネルヴァが、「契約した場合の不都合なことは、何も聞いてないでしょう!?」と怒りながら止めにくる。エキドナがその対価の説明をすると、色欲の魔女カーミラが現れ「嘘は言ってないけど、隠してること、いっぱいだよ」と言う。そして、この場のお目付役として怠惰の魔女セクメトも現れる。続いて、傲慢の魔女テュフォンと暴食の魔女ダフネも現れ、魔女5人が揃う茶会となった。スバルは改めて、エキドナから契約の詳細、金書庫を管理しているベアトリスとの契約についてを聞き、エキドナとの契約を断った。そのタイミングで、嫉妬の魔女サテラが現れる。サテラはスバルだけを見つめて、スバルに愛を伝えた。サテラはスバルに、「もっと自分を愛して」とも言った。そんなサテラにスバルは、「オレが自分可愛さでこの能力を失くしたら、オレに何が残るって言うんだよ!」と主張。スバルは、自分がどうなったところで誰も気に留めないから、自分の命を使うべきだと考えていた。それなのに、レムを助けられなかったことを考え、頭を抱えて泣き出すスバル。そんなスバルにサテラが手を伸ばした。他でもないこの死に戻りの力をスバルに与えたサテラをスバルは拒絶し、自分の舌を噛んで死のうとする。サテラは死の瀬戸際にいるスバルに「どうして気づかないの?あなたが救いたいと願う全ての中には、あなたもいるべきだって、当たり前のことに」と声をかける。魔女たちは自分たちの意思で、スバルを死の淵から引き戻した。魔女たちの言葉を聞き、死の淵から戻ったスバルに、エキドナは再度契約を提案。スバルは、「オレは、傷付くのが怖いよ。辛いのも苦しいのも、悲しいのも嫌だ。痛い思いもしたくないし、オレ以外の誰かが酷い目に遭うところだって見たくない。死にたくない!だから、犠牲前提のお前の手は、もうオレには取れない。みんながオレに死ぬこと以外の価値を見出してくれるのなら、オレはそれを探そうと思う。それがあれば、オレは死ぬこと以外で、みんなに報いれる気がするんだ」と答える。死ぬことしか自分の価値がないと思い込んでいたスバルが、自分の命の価値を改める名場面である。

「オレは君を守る。君の願いを叶える。オレの名前はナツキ・スバル!エミリア、君だけの騎士だ」

エミリアに誓いを立てるスバル。

スバルをエミリアの正式な騎士とするため、騎士叙勲の儀式が執り行われる。エミリアが壇上で、スバルへの祝詞を述べ、「この時よりこの身を守ってくれることを、誓っていただけますか?」と締める。スバルは、父と母にかけて誓うことを宣言し、「オレは君を守る。君の願いを叶える。オレの名前はナツキ・スバル!エミリア、君だけの騎士だ」と言った。エミリアはその言葉を聞き、目に涙を溜めて微笑んだ。このルグニカ王国に召喚されたスバルが、エミリアと出会ってから、ここまで一緒に奮闘してきた日々が報われるような名場面である。そして、エミリアとスバルが以前より強い絆で結ばれたことが感じられる名セリフとなっている。

エミリアの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「もう。スバルのおたんこなす!」

スバルに照れるエミリア。

Ai-Kamioka
Ai-Kamioka
@Ai-Kamioka

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