グッドライアー 偽りのゲーム(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『グッドライアー偽りのゲーム』とは、ニコラス・サールの小説『老いたる詐欺師』を映画化したクライムミステリーである。監督は数々のヒット作を持つビル・コンドン。イギリス映画界の重鎮であるヘレン・ミレン、イアン・マッケラン、ジム・カーターを起用し、緊張感に満ちた、良質な大人のサスペンスを生み出した。世間を知らない初老の資産家ベティの全財産の乗っ取りを企む老獪な詐欺師ロイと、相棒のヴィンセントが仕掛ける危険な罠。60年もの間ベティの心の奥底にくすぶっていたロイへの怒りが今、解き放たれようとしていた。

英陸軍ライン軍団中尉。ハノーファーに本部を置くロンドン直属の諜報課「Vセクション」に配属されたロイは、ナチを狩り出す使命を帯びていた。ベルゲン・ベルゼン収容所で管理者をしていたマルティン・ガイガーの潜伏先に、通訳者のハンス・タウブと踏み込むが、格闘の末ガイガーに殺害される。

フィル・ダンスター
2016年のブラナー・シアター・ライブ2016年・第三弾『エンターテイナー』、2015年『UKコネクション』、2019年『ジュディ 虹の彼方に』など。

スティーヴン(演:ラッセル・トーヴィー)

吹き替え:津田英三
ベティの孫で、大学の博士課程に在学中。ベティの良き理解者。老紳士ロイとの急速な接近に警戒心を抱くが、交際までは否定しない。ベルリン旅行の際にロイの過去を突きつけ、彼の嘘を暴いていく重要な役割を果たす。

ラッセル・トーヴィー
1981年イギリス生まれ。10代からテレビ・舞台出演を数多く経験。2007年のテレビシリーズ『ドクター・フー』のクリスマス・スペシャルにアロンゾ・フレイム役で出演。2009~2010年にも同じ役で再登場する。2008年~2013年『ビーイング・ヒューマン』では主要キャストのジョージ役でレギュラー出演。2012年のドラマ『SHEOLOCK』のシーズン2のエピソード2『バスカヴィルの犬』では、ヘンリー・ナイトを演じた。また、米・ABCスタジオ製作『クワンティコ・FBIアカデミーの真実』でシーズン2から登場するファーム訓練生ハリー・ドイル役で活躍。映画は2006年『ヒストリーボーイズ』などがある。

ヴィンセント(演:ジム・カーター)

吹き替え:佐々木啓夫
ロイの投資顧問役。長年ロイと組んで投資詐欺を繰り返してきた彼は、ベティの資金乗っ取り計画に慎重な姿勢を見せるようになる。その理由が後半でベティにより明かされる。ベルリンに発つ前に、スティーヴンがヴィセントに会い、ロイと企んだ投資詐欺を知っていることを告げ、スティーヴンとベティに協力しないと警察に知らせるぞと脅していた。

ジム・カーター
1948年イギリス生まれ。1997年『英国万歳!』、1997年『ブラス!』、2008年『ライラの冒険 黄金の羅針盤』、2017年『トランスフォーマー/最後の騎士王』、2019年『シンクロ・ダンディーズ』、2020年『ダウントン・アビー』劇場版など。
ジム・カーターの名を知らしめたのはテレビドラマ『ダウントン・アビー』の執事カーソン役だろう。彼は2019年3月に「大英帝国勲章」を授与された。ジムは映画やテレビ業界の舞台裏で仕事をする人たちを応援するイギリスの慈善団体「CTBF」へのチャリティ活動にも力を入れていて、『ダウントン・アビー』への出演で有名になったことでチャリティ活動への資金調達が容易になったと語っている。妻のイメルダ・スタウントンとは1983年に結婚。ベシー・カーターは実の娘。ベシーはNetflix配信『ブリジャートン家』のプルーデンス・フェザリントン役で出演中。

1948年のハンス・タウブ(演:ローリー・デヴィッドソン)

第二次世界大戦から3年後のベルリンでドイツ語通訳として働いていた時に、イギリス軍人のロイ・コートネイ中尉と共にナチのマルティン・ガイガー確保に失敗し負傷するが、死亡したロイ・コートネイに成り代わって英国への脱出に成功し、現在に至る。

ローリー・デヴィッドソン
1992年イギリス生まれ。2014年映画『ヴァンパイアアカデミー』で俳優デビュー。イギリスBBC Twoドラマ2017『ダイアナと私」、イギリステレビドラマ2017年『ウィル』では主役のウィリアム・シェイクスピアを演じる。Will (TNT) Trailer HD - Bing video。2019年のミュージカル映画『キャッツ』にミストフェリーズ役で出演し注目される。

1943年のハンス・タウブ(演:スパイク・ホワイト)

当時15歳だったハンスは裕福な事業家の娘リリーの英語の家庭教師だったが、ある出来事がきっかけで職を失い、リリーの家族を巻き込む行動をしてしまう。

1943年のリリー/ベティ(演:ネル・ウィリアムズ)

英語の家庭教師ハンスに憧れ、彼が自宅を訪れる毎週火曜日を心待ちにしている純真な少女(のちのベティ)。ハンスと姉3人との間の諍いに巻き込まれ、不幸な運命に翻弄される。

ネル・ウィリアムズ
1998年イギリス生まれ。主な映画は、2016年『ロンドンタウン』、2019年『カセットテープ・ダイアリーズ』など。テレビでは、CBBCドラマ『スタンリーブラウンの反抗的な世界』、HBOテレビシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』・2015年シーズン5『新たな戦いの幕開け』でサーセイ・ラニスターの少女時代を演じる。また、2017年イギリステレビドラマ『ウィル』のエピソード3『二人の紳士』にもアグネス・オースティン役で出演している。

マイケル(演:タンジ・カシム)

ベティの実の孫。銀のアウディでベティの家の周辺を巡回して、ロイへの牽制をする。プライベートではスティーヴンのパートナー。

タンジ・カシム
1987年イギリス生まれ、ナイジェリア育ち。主に舞台やテレビで活躍。2013年~2016年に収録されたロイヤル・シェイクスピア・カンパニー『恋の骨折り損』にデュメイン役で出演。2019年にスタートした米・ドラマ『ナンシー・ドリュー』ではネッド・ニカーソン役で出演。

ブリン(演:マーク・ルイス・ジョーンズ)

吹き替え:浦山迅
ロイとヴィンセントの策略に引っ掛かり、10万ポンドを奪い盗られる。復讐の機会を狙い、ロイの後をつけて地下鉄まで追いかけて行くがロイに突き飛ばされ、ホームに入ってきた電車にはねられ死亡。

マーク・ルイス・ジョーンズ
1964年イギリス生まれ。舞台とテレビでキャリアを積む。彼の代表作は2005年のBBCテレビ『55Degrees North』のラッセル・ビング警部補役だろう。映画では、2004年ブラッド・ピット、エリック・バナらと共演したヒット作『トロイ』、2010年ラッセル・クロー主演作『ロビンフッド』ではロビンの父親を演じた。他には、2015年『チャイルド44』、2017年『スターウォーズ:最後のジェダイ』、2020年『レベッカ』など。

ヴラド(演:ヨハネス・ハウクル・ヨハネッソン)

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