武装錬金(和月伸宏)のネタバレ解説まとめ

『武装錬金』(ブソウレンキン)とは2003年から2005年にかけて週刊少年ジャンプで連載されていた和月伸宏による漫画及びアニメ・ゲーム作品。
ホムンクルスによって命を落とした少年・武藤 カズキ(ムトウ カズキ)が錬金術の力によって蘇り、激闘に身を投じる様を描く王道少年漫画である。
またヒロインである津村 斗貴子(ツムラ トキコ)との出会いから始まるボーイミーツガールものでもある。

『武装錬金』の概要

『武装錬金』(ブソウレンキン)とは2003年30号から2005年21・22合併号まで連載されていた和月伸宏による漫画および、それを原作とするアニメ・ゲームなどのメディアミックス作品。
黒碕薫がストーリ協力をしている。
2005年8月16日の赤丸ジャンプに『武装錬金ファイナル』が、2006年1月16日には『武装錬金ピリオド』が変則掲載された。
単行本は全10巻が刊行されており、最終10巻には『武装錬金アフター』という後日談漫画が乗っている。
2017年6月からは全5巻の文庫版が刊行されており、こちらには『武装錬金アフター アフター』という後日談が追加掲載されている。
その他の違いとしては文庫版にはジャンプコミックス版にあった『キャラクタープロフィール』・『武装錬金(武器)解説』・『ストーリーのライナーノーツ』が収録されていない。
そのため詳細なデータなどが知りたければジャンプコミックス版を購入する必要がある。
また国外展開として北アメリカ・ブラジル・フランス・ドイツ・イタリア・スペインなどワールドワイドに単行本が発売されている。
2006年10月4日 から2007年3月28日まで、XEBEC制作のアニメ版がテレビ東京系列で放映された。
さらにFunimation Channel(英語版)において、北米でもアニメ版が放送された。
キャラクターフィギュア・ドラマCD・小説・ゲームなど幅広くメディアミックスが行われている。
星雲賞コミック部門にノミネートされており、日本国内での売上は300万部を超える大ヒットとなっている。

『武装錬金』のあらすじ・ストーリー

蝶野攻爵(蝶人パピヨン)編

主人公・武藤カズキは私立銀成学園高校の2年生である。
ある晩のこと、彼は巨大な怪物に襲われている少女を目撃する。
思わず助けにはいった武藤カズキであったが、力及ばず落命してしまう。
翌日目覚めた彼は自らが無傷であることに驚く。
彼の携帯電話には謎のメッセージ、「新しい命、大事にしなさい」が残されていた。

自らに起こった不可思議な事象に頭を悩ませるカズキ。
そんな中彼は再び怪物と少女が退治している場面に出くわしてしまう。
携帯に残されたメッセージは少女こと『津村 斗貴子』(ツムラトキコ)が残したものだった。
また残されたメッセージの言う『新しい命』とは、自らに埋め込まれた『核鉄』の力によるものだと知る。
彼女の口から語られる『武装錬金』(ブソウレンキン)の力、そして人を食らう化け物『ホムンクルス』。
『突撃槍の武装錬金』の力に目覚めた彼は、持ち前の正義感から戦士として戦場に立つことを決意する。

津村斗貴子とともにホムンクルスの創造主を探し始めるカズキ。
そんなとき激闘の中で津村斗貴子が人間をホムンクルスにする攻撃を受けてしまう。
タイムリミットが迫る中、二人はとうとう一連のホムンクルス事件の首謀者・創造主が『蝶野攻爵』であることを突き止める。
『蝶野攻爵』は自らホムンクルスとなる道を選び、『蝶人パピヨン』を名乗る。
そしてカズキは蝶野攻爵ことパピヨンとの激闘を制し一連の事件に終止符をうち、斗貴子を救うことにも成功するのであった。

LXE(超常選民同盟)編

「自らの信念を疑うならば戦い続けろ」、斗貴子の上司である『戦士長・キャプテンブラボー』はそうカズキに語りかける。
そしてカズキは正式な武装錬金の戦士として戦い続ける決意を固める。
一方その頃『蝶野 爆爵』(チョウノバクシャク)ことDr.(ドクトル)バタフライを首魁とする『LXE(超常選民同盟)』が蠢動をはじめていた。
LXE(超常選民同盟)はカズキに敗れたはずの蝶野攻爵こと「蝶人パピヨン」を復活させ自分たちの仲間としていた。
そして彼らはカズキらの学校である『銀成学園』を自らの狩場とし、食料源とするために策動する。

ホムンクルスの信奉者である『早坂 桜花』(ハヤサカオウカ)と『早坂 秋水』(ハヤサカシュウスイ)は錬金の戦士となったカズキを抹殺すべく急襲を仕掛ける。
しかしカズキの信念の前に敗れ去り、斗貴子の所属組織である『錬金戦団』に保護された。
そしてパピヨンは自らの核鉄を確保した後、LXEに反旗を翻す。

LXEの首魁・Dr.バタフライの真の目的、それは錬金戦団裏切りの戦士と呼ばれる『ヴィクター』を復活させることであった。
そのために銀成学園を襲撃し、それを阻むべくカズキたちは戦いを挑む。
激闘のさなかパピヨンも参戦、自らの高祖父に当たるDr.バタフライを抹殺する。
しかし激闘虚しく裏切りの戦士・ヴィクターは復活を果たしてしまう。
ヴィクターに戦いを挑むカズキであったが、その圧倒的な力の前になすすべもない。
そんな中カズキは禁忌の力である黒い核鉄の力に目覚め、それによってヴィクターを撤退に追い込んだ。

VS錬金戦団編

夏休み、カズキたちは千葉県海豚海岸で海水浴を楽しんでいた。
その中で錬金戦団本部から帰還したキャプテンブラボーはカズキに残酷な現実を突きつける。
カズキは黒い核鉄の力によって6週間でヴィクターと同じ存在になること、そして己がカズキを再び殺さねばならないことを。
そうしてカズキとキャプテンブラボーは激突する。
だが彼我の実力差はいかんともしがたく、カズキはキャプテンブラボーに敗北する。
そのまま敗死するかと思われたカズキだが、斗貴子がエネルギー供給したことにより一命を取り留めた。
カズキが生き残ったことを知った錬金戦団は戦士長・火渡率いる再殺部隊を差し向けるとともに、来たるべきヴィクター戦に備え準備を始める。

新米戦士『中村 剛太』(ナカムラゴウタ)は同時期に火渡率いる再殺部隊と出くわす。
彼は斗貴子を個人的に慕っていたのだが、その斗貴子までも再殺部隊の標的になっていると知る。
そして斗貴子とカズキの逃避行に同行し、斗貴子を守る意思を固めた。
一方かつて信奉者としてカズキと敵対した『早坂 桜花』。
彼女もまたカズキを救うべく行動を起こす。
その行動とはカズキのライバルであるパピヨンに協力を要請することであった。
何を思ったのかパピヨンはそれを承諾、カズキたちを追うことになる。

カズキたち3人はカズキのヴィクター化を防ぐための方策を練っていた。
その手がかりを得るために彼らは斗貴子がカズキに埋め込んだ核鉄を手に入れた横浜市にある『ニュートンアップル女学園』を目指すことになる。

キャプテンブラボーはカズキの生存を確認すると再殺部隊の一員として追跡を開始する。
そうしてついに追いついたキャプテンブラボーとカズキは再び激闘を繰り広げる。
苦戦するカズキだったが、救援に駆けつけた斗貴子と剛太は機転を利かせ、キャプテンブラボーの猛攻を防ぐことに成功。
そして互いに全力の一撃をぶつけ合い、カズキはキャプテンブラボーの打倒に成功する。

だがそこで乱入してきたのが戦士長・火渡。
彼は敵味方とわない無差別攻撃を敢行する。
とっさに駆けつけた『大戦士長坂口』のおかげで自体は一旦の収束を見るが、代償としてキャプテンブラボーが負傷。
戦線を離脱することになるのだった。

VSヴィクター血戦編

錬金戦団によるカズキの再殺任務。
それは一時凍結されることになった。
それはついに行方を補足したヴィクターとの血戦に全戦力を投入するためだった。
そうして一時的に逃避行を終えたカズキたちは『ニュートンアップル女学園』の本格的な調査に乗り出す。
そこでヴィクターの妻であるアレキサンドリアと娘ヴィクトリアと邂逅を果たした。
アレキサンドリアはそこで、残された最後の黒い核鉄を基礎としてあるものを生み出していた。
それはヴィクターの黒い核鉄の力を無力化し元の人間に戻す『白い核鉄』であった。
ヴィクターはすでに第三段階と呼ばれるステージに突入しており、その力は錬金戦団の全戦力を凌駕するほど強大だった。
太平洋上で激突する両者に割って入るカズキ。
カズキはヴィクターに埋め込まれた『黒い核鉄』の上から『白い核鉄』をかぶせることで、ヴィクターを人間化しようとする。
しかし、もはやその手段も通じないほどヴィクターは強大化していたのだった。
そしてカズキは最後の手段としてヴィクターを自らの突撃槍で突き上げ、ついには月面へと降り立つ。
そこでヴィクターとカズキの最終決戦が行われるのだった。

武装錬金アフター編

カズキとヴィクターが月へと消失してから、1ヶ月以上が過ぎた。
彼らは無事地球へと帰還することに成功した。
カズキはパピヨンの生み出した『白い核鉄』によって、ヴィクターもまた『白い核鉄』の力によって人間へ戻った。
ヴィクターは自らをホムンクルスとすることを決意し、ヴィクトリアたち生き残りのホムンクルスを伴って月へと旅立ったのである。
そして目標を失った錬金戦団もまた、その活動を一時凍結することになった。

カズキは決戦後のパピヨンを見逃した。
そしてパピヨンは人を食らうこともなく、人々に『パピヨン』と称賛される日々を送っている。
斗貴子とカズキもまた平穏な世界へと戻り、戦いのない日々を銀成市で送るのであった。

『武装錬金』の登場人物・キャラクター

主要人物

武藤 カズキ(むとう かずき)

CV・福山潤
本作の主人公。
武装錬金は『突撃槍の武装錬金・サンライトハート』。
私立銀成学園の生徒であり、学年は2学年、クラスは2年B組、学級委員長。
誕生日は12月1日、身長170cm、体重59kg。血液型O型。
性格はかなりの熱血漢にして正義感の強い好漢である。
さらに情に厚くかつ曲がったことを嫌う、ほがらかで明るい少年。
少々天然ボケのきらいがあり、周囲の失笑をかう場合も多い。

黒い核鉄を埋め込まれたことにより、ヴィクターと呼ばれる存在となる。
最終的には人間に戻り、ライバルであるパピヨンとも殺さずに決着をつけた。
全てが終わったときには、ついに津村斗貴子と結ばれ周囲も羨む恋人同士となる。
どうやら将来的には結婚するようだ。

津村 斗貴子

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