産屋敷耀哉(鬼滅の刃)の徹底解説まとめ

産屋敷耀哉(うぶやしき かがや)とは、『鬼滅の刃』に登場する鬼狩りの組織『鬼殺隊』の長である。
カリスマ性があり、個性的な人物が多い鬼殺隊の隊員たちを取り纏めている。
『1/fゆらぎ』という特殊な声と、予知ともいえるような先見の明を持っている。
鬼の首魁である鬼舞辻無惨の打倒を宿願としている。

産屋敷耀哉のプロフィール・人物像

鬼殺隊を立ち上げた産屋敷家の97代目当主である。鬼の首魁である鬼舞辻無惨の打倒が産屋敷一族の宿願である。
産屋敷一族の人間は代々短命であり、若くして病で死亡している。耀哉も病に侵されており、その影響で顔の半分が焼けただれたように変貌している。鬼と戦おうとして刀を持った事もあったが、すぐに脈が狂ってしまい、10回も刀を振ることが出来ずに倒れてしまった。物語が進む毎に病状が悪化しており、柱合会議の時には目が見えておらず、刀鍛冶の里の戦いが終わった頃には寝たきりの体になっていた。

鬼殺隊の隊員からは『お館様』と呼ばれている。そして自身は隊士のことを『子供たち』と呼んでいる。
命を投げ打って鬼と戦う隊士たちの事を大事に思っており、当主になってから死亡した全ての隊士の名前と生い立ちを記憶している。また、死亡した隊員たちの墓参りを歩けなくなるまで毎日行っていた。
鬼殺隊の長であるが、自身が偉いという考えは全く持っていない。自身は使い捨ての駒にすぎないと考えており、隊士たちに敬うように強制した事は一度もない。隊士たちには鬼を倒して人を守る事だけを望んでおり、その人格から尊敬の念を一身に集めている。

耀哉が十三歳の時に十七歳のあまね結婚。五人の子供を持っている。
「貴方が嫌なら私からこの話は断ります」というあまねの立場を思いやった耀哉の発言に惹かれ、あまねは結婚を決めた。
子供の名前はひなき、にちか、輝利哉、くいな、かなたである。輝利哉以外は全員女の子であり、輝利哉が耀哉の後継である。
産屋敷一族の男は短命な為、十三歳まで女として育てられる。

『1/fゆらぎ』という特殊な声を持っている。この声は、聴く者の心を高揚させる力があり、カリスマがある人物が持っていることが多い。
産屋敷一族の人間は超常的な直感を持っている。その先見の明により、産屋敷一族は財を成した。また、その勘により多くの危機を回避してきた。禰󠄀豆子が上弦の肆である半天狗との戦いで太陽を克服した時には、無惨が襲来してくると予知していた。

実は無惨は産屋敷一族の人間であった。一族から鬼を出してしまった業により、産屋敷一族の者は若くして命を落としてしまうようになった。それを神職の者に相談したところ「同じ血筋から鬼が出ている…。その者を倒す為に心血を注ぎなさい…。そうすれば一族は絶えない…。」と告げられた。神職の家系から妻を娶ることで寿命は伸びはしたが、それでも三十歳を超えて生きた者はいなかった。
表に出すことはないが、心の中には無惨に対するとてつもない憎悪を秘めている。

産屋敷耀哉の来歴・活躍

炭治郎との出会い

柱合会議に姿を現した耀哉

鬼である禰󠄀豆子を連れていることは、鬼を滅する鬼殺隊の掟に反しており、炭治郎は拘束されてしまう。そして炭治郎は鬼殺隊の最高の剣士たちである柱が一同に会する『柱合会議』に連れてこられ、裁判を受けることになった。
柱たちのほとんどは禰󠄀豆子の存在を許さず、炭治郎たちを斬首にしようとした。炭治郎は、禰󠄀豆子が人間を喰っていない事、これからも喰わない事、自身と一緒に鬼と戦える事を訴えた。しかし、今後人を喰わないという保証が出来ずに、柱たちの意見は変わらなかった。風柱である不死川実弥は、結論が出る前に禰󠄀豆子を日輪刀で突き刺した。それを見た炭治郎は実弥に立ち向かい、2人は喧嘩を始める。そこに「よく来たね。私の可愛い剣士(こども)たち」と言いながら耀哉が現れる。

耀哉は「炭治郎と禰󠄀豆子のことは私が容認していた。そして皆にも認めて欲しいと思っている。」と告げた。しかし柱たちはそれを認めようとしなかった。そこで一枚の手紙が読まれた。それは炭治郎の師である鱗滝左近次からの手紙だった。そこには「炭治郎が鬼の妹と共にあることをどうか御許しください。禰󠄀豆子は強靭な精神力で人としての理性を保っています。飢餓状態であっても人を喰わずそのまま二年以上の歳月が経過致しました。俄には信じ難い状況ですが紛れもない事実です。もしも禰󠄀豆子が人に襲いかかった場合は竈門炭治郎及び鱗滝左近次、冨岡義勇が腹を切ってお詫び致します。」と綴られていた。
しかし、それでも禰󠄀豆子が人を襲わない証明にならないとして柱たちは異を唱えた。それに対し耀哉は「確かにそうだね。人を襲わないという保証ができない。証明ができない。ただ、人を襲うということもまた証明ができない。禰󠄀豆子が二年以上もの間、人を喰わずにいるという事実があり、禰󠄀豆子のために二人の者の命が賭けられている。これを否定するためには否定する側もそれ以上のものを差し出さなければならない。」と言った。そして「それに炭治郎は鬼舞辻と遭遇している。鬼舞辻はね炭治郎に向けて追っ手を放っているんだよ。その理由は単なる口封じかもしれないが、私は初めて鬼舞辻が見せた尻尾を掴んで離したくない。恐らくは禰󠄀豆子にも鬼舞辻にとって予想外の何かが起きているのだと思うんだ。」と続けた。

耀哉は炭治郎と禰󠄀豆子を認めた

しかし、それを聞いても実弥は納得できなかった。実弥は禰󠄀豆子を日輪刀で更に刺し、自身の腕から出血させてそれを禰󠄀豆子に突きつけた。実弥は自身を襲わせる事で禰󠄀豆子の危険性を証明しようとしていた。しかし、禰󠄀豆子が実弥を襲う事はなかった。
そこで耀哉は「ではこれで禰󠄀豆子が人を襲わないことの証明ができたね。」と告げ、炭治郎と禰󠄀豆子を無罪とした。耀哉は「炭治郎、それでもまだ禰󠄀豆子のことを快く思わない者もいるだろう。証明しなければならない。これから炭治郎と禰󠄀豆子が鬼殺隊として戦えること、役に立てること。十二鬼月を倒しておいで。そうしたら皆に認められる。炭治郎の言葉の重みが変わってくる。」と炭治郎に言った。炭治郎は「俺は…俺と禰󠄀豆子は鬼舞辻無惨を倒します!俺と禰󠄀豆子が必ず!悲しみの連鎖を断ち切る刃を振るう!」と宣言した。それに対し、耀哉は「今の炭治郎にはできないから、まず十二鬼月を一人倒そうね。」「鬼殺隊の柱たちは当然抜きん出た才能がある。血を吐くような鍛錬で自らを叩き上げて死線をくぐり、十二鬼月をも倒している。だからこそ柱は尊敬され優遇されるんだよ。炭治郎も口の利き方には気をつけるように。」と返した。

その後、炭治郎は柱合会議を後にすることになるが、その時、耀哉は「炭治郎、珠世さんによろしく。」と発言し、なぜか無惨の抹殺を目的としている鬼・珠世の事を知っている事が明らかになった。

鬼舞辻無惨との対面

無惨と対面した耀哉

禰󠄀豆子は上弦の肆である半天狗との戦いで太陽を克服した。無惨は太陽の克服を目的としている為、禰󠄀豆子の奪取に全力を尽くすと考えられた。嵐の前の静けさのように鬼が出現しなくなり、鬼殺隊の隊士たちは柱による稽古『柱稽古』を行うことになった。

その時、耀哉は珠世の所在地を突き止め、人語を話す『鎹鴉』を珠世の元へ送る。珠世は血鬼術により巧妙に隠れていたが、耀哉は珠世に家を売った人間から情報を収集して、その居場所を割り出していた。
耀哉は珠世に「鬼舞辻無惨を倒すために協力しませんか?産屋敷邸にいらしてください。」と伝えた。鬼殺隊の本部である産屋敷邸に鬼である珠世が赴くのは危険があったが、珠世はその提案を受け入れた。

耀哉は病状が悪化しており、寝たきりとなっていた。そこへ突如、無惨が現れる。
耀哉は超常的な勘があり、無惨の到来を予知していたことを告げた。無惨は「私は心底興ざめしたよ産屋敷。身の程も弁えず、千年にも渡り私の邪魔ばかりしてきた一族の長がこのようなザマで。醜い。なんとも醜い。お前からはすでに屍の匂いがするぞ産屋敷。」と言った。それに対し、耀哉は「そうだろうね…。私は…半年も前には…医者から…数日で死ぬと言われていた…。それでもまだ…私は生きている…。医者も…言葉を…失っていた…。それもひとえに…君を倒したいという一心ゆえだ…無惨…。」と話した。

耀哉は「君は…知らないかもしれないが…君と私は…同じ血筋なんだよ…。君が生まれたのは…千年以上前のことだろうから…私と君の血はもう…近くないけれど…。」と話した。無惨はそれを聞いてもなんとも思わず「何の感情も湧かないな。お前は何が言いたいのだ?」と言った。耀哉は「君のような怪物を…一族から出してしまったせいで…私の一族は…呪われていた…。生まれてくる子供達は皆病弱ですぐに死んでしまう…。一族がいよいよ絶えかけた時、神主から助言を受けた…。同じ血筋から鬼が出ている…。その者を倒す為に心血を注ぎなさい…。そうすれば一族は絶えない…。代々神職の一族から妻をもらい…子供も死にづらくなったが…。それでも我が一族の誰も…三十年と生きられない…。」と訴えた。しかし無惨は「迷言もここに極まれりだな。反吐が出る。お前の病は頭にまで回るのか?そんな事柄には何の因果関係もなし。なぜなら、私には何の天罰も下っていない。何百何千という人間を殺しても私は許されている。この千年、神も仏も見たことがない。」と涼しげな顔で答えた。
耀哉は「当てようか…無惨。君の心が私にはわかるよ。君は永遠を夢見ている…。不滅を夢見ている…。」と話し出した。そして「君は…思い違いをしている。私は永遠が何か…知っている。永遠というのは人の想いだ。人の想いこそが永遠であり、不滅なんだよ。」と続けた。無惨は「下らぬ…。お前の話は辟易する。」と吐き捨てた。

鬼の秘密を言い当てた耀哉

耀哉は「この千年間、鬼殺隊は無くならなかった。可哀想な子供たちは大勢死んだが、決して無くならなかった。その事実は、今君が…下らないと言った人の想いが不滅であることを証明している。大切な人の命を理不尽に奪った者を許さないという想いは永遠だ。君は誰にも許されていない。この千年間一度も。そして君はね、無惨。何度も何度も虎の尾を踏み、龍の逆鱗に触れている。本来ならば一生眠っていたはずの虎や龍を君は起こした。彼らはずっと君を睨んでいるよ。絶対に逃がすまいと。私を殺した所で鬼殺隊は痛くも痒くもない。私自身はそれ程重要じゃないんだ。この人の想いと繋がりが君には理解できないだろうね無惨。なぜなら君は…君たちは、君が死ねば全ての鬼が滅ぶんだろう?」と続けた。それを聞いた無惨は顔色を変えた。
無惨は耀哉を殺そうとする。耀哉は「最後に…ひとつだけいいかい?私自身はそれ程重要でないと言ったが…私の死が無意味なわけではない。私は幸運なことに鬼殺隊…特に柱の子たちから慕ってもらっている。つまり私が死ねば今まで以上に鬼殺隊の士気が上がる…。こんなに話を聞いてくれるとは思わなかったな…。ありがとう。無惨。」と遺した。そしてその直後、産屋敷の館が大爆発を起こした。
耀哉は妻のあまね、長女ひなき、次女にちかを道連れに自爆して命を落とした。

無惨が来る前、耀哉は岩柱の悲鳴嶼行冥と話していた。
耀哉は「五日…以内に無惨が…来る…。私を…囮にして…無惨の頸を…取ってくれ…。他の…子供たちは…私自身を…囮に…使うことを…承知しないだろう…。君にしか…頼めない…行冥…。」と伝えた。悲鳴嶼は涙ながらに「御意。お館様の頼みとならば。」と言い、耀哉の願いを了承した。耀哉は「ありがとう…。どうか…もうこれ以上…私の大切な…子供たちが…死なないことを…願って…。」と口にした。

爆破が起こる前、耀哉はこれから死ぬことに一つも動じることなく、笑みを浮かべていた。
爆破により体の大部分を失った無惨は「あの男の顔!仏のような笑みを貼りつけたまま、己と妻と子供諸共、爆薬で消し飛ばす!私は思い違いをしていた。産屋敷という男を普通の人間にあてる物差しで測っていたが、あの男は完全に常軌を逸している。」「私への怒りと憎しみが蝮のように真っ黒な腹の中で蜷局を巻いていた。あれだけの殺意をあの若さで見事に隠し抜いたことは驚嘆に値する。」という思いを胸に抱いた。

産屋敷耀哉の能力

1/fゆらぎ

『1/fゆらぎ』と呼ばれる、人を高揚させる特殊な声。
この声を聞くと、不思議と気持ちが高揚する。カリスマ性を持つ人物が有していることが多い。
炭治郎も耀哉と話した時にはフワフワとした気持ちになっていた。
無惨が耀哉と対面した時には、この声の効果なのか、不思議と憎悪の気持ちを抱かなかった。

先見の明

産屋敷一族の者は、超常的な直感を持っている。
この力により産屋敷家は財を成した。また度重なる危険もこの力で回避している。
無惨の襲来も事前に予知していた。

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