ムーラン・ルージュ(Moulin Rouge!)のネタバレ解説まとめ

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『ムーラン・ルージュ』とは、2001年製作のアメリカ映画。ハリウッドを代表する2大スター、ニコール・キッドマンとユアン・マクレガーを主演に、 『ロミオ+ジュリエット』のバズ・ラーマンが製作・監督・脚本を担当したミュージカル大作。劇中の楽曲には20世紀を代表するポップ・ナンバーがふんだんに使用されている。19世紀末の夜のパリを象徴する魅惑のナイトクラブ“ムーラン・ルージュ”で繰り広げられる、若き作家と高級娼婦の悲恋物語を絢爛豪華にして幻想的に描く。

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ロートレック作:「ムーラン・ルージュ」複製版画

本作には実在した人物が登場している。
その代表的な人物は、画家のアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックで、彼の描いた「ムーラン・ルージュ」のポスターは現代に於いても人気を博している。また、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックのボヘミアン仲間として描かれているフランス人音楽家のエリック・サティも、西洋音楽に大きな影響を与えた人物として世界的に有名である。他に、「ムーラン・ルージュ」の支配人、ハロルド・ジドラーや唯一の黒人男性ショコラ、空中足のニニなども実在した人物とされている。
主役となるサティーンとクリスチャンは創作上の人物であるが、2人の恋物語は、『椿姫』(イタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディが1853年に発表したオペラ)や『ラ・ボエーム』(イタリアの作曲家、ジャコモ・プッチーニが1896年に発表した4幕オペラ)などを元に創作されている。また、本作に登場するショーの舞台や衣装などのほとんどは、当時の写真や絵画を元に制作されている。

ミュージカルナンバーのトリビア

『ロミオ+ジュリエット』の為に作った曲

本作の後半に登場し、サティーンとクリスチャンの愛の歌ともなる『Come What May』は劇中唯一の完全オリジナルソングである。だがこの曲、実は作曲家でフォーク歌手のデイビット・バアーワルドがバズ・ラーマン監督の前作『ロミオ+ジュリエット』の為に作った曲だった。結局、前作ではお蔵入りとなったが、本作用に書き直すことによって使用され、引き続きラーマン監督によって日の目を見ることとなった。

ニルヴァーナの曲は1300万円

『Smells Like Teen Spirit』は、アメリカのロックバンド、ニルヴァーナの代表曲。バズ・ラーマン監督はこの曲を本作で使用するために、ニルヴァーナのヴォーカル、カート・コバーンの妻として知られ彼の配偶者でもあるコートニー・ラブに、約1300万円支払ったそうである。因みに、ロックシンガーで女優でもあるコートニー・ラヴは、サティーン役のオーディションを受けていたとも言われている。

マリリン・マンソンが歌う構想があった

バズ・ラーマン監督は当初、ニルヴァーナの『Smells Like Teen Spirit』をアメリカのロックシンガー、マリリン・マンソンに歌わせる予定だった。ところがニルヴァーナのヴォーカル、カート・コバーンの妻、コートニー・ラブとマンソンの間に長年確執があったことが知られており、当然ながらラヴは激怒。新たなシンガーを探す必要に迫られた。最終的には無名バンドのヴォーカルに決まったが、レコーディングが映画公開のわずか6日前だったという。

オジー・オズボーンが妖精役に

意気投合したクリスチャンらボヘミアンの仲間が景気付けに緑色の酒・アブサンを飲むシーン。彼らの目の前に登場する"アブサンの妖精"を演じたのは、オーストラリア出身の美人女優、カイリー・ミノーグであるが、実は、初期の脚本ではイギリスの国民的ロックバンド「ブラック・サバス」のヴォーカル、オジー・オズボーンが演じる予定だった。最終的にオズボーンは妖精の声だけの出演になったが経緯は不明。

許可を出さなかったアーティスト

本作は20世紀を代表するポップ・ナンバーがふんだんに使用されているが、ポール・マッカートニー、マドンナ、エルトン・ジョン、ニルヴァーナなどは、楽曲の権利を全てクリアにするまで約2年の期間が必要だったと言われている。だが候補に挙がっていたザ・ローリング・ストーンズとキャットセブンという、この二組のアーティストだけは頑なに許可を出さなかったそうである。

他メディアでの使用

本作の音楽は主にフィギュアスケートで使用されることが多く、『Come What May』は、過去には高橋大輔、キム・ヨナが公式大会のショートプログラムやエキシビジョン、アイスショーなどで使用していた。またファットボーイ・スリムの『Because We Can』は、朝日放送の漫才コンクール番組『M-1グランプリ』の出囃子として使用され、以降、漫才を象徴する音楽として広範囲のメディアで使用されている。(因みにプロ野球阪神タイガースの赤星憲広選手の現役当時の入場テーマ曲としても使用されていた。)

ディカプリオもクリスチャン役候補だった

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『ロミオ+ジュリエット』のレオナルド・ディカプリオ

本作のメインキャストは歌唱も含め殆どがオーディションで選考されているが、クリスチャン役の選考には、当時まだ20歳そこそこの若手俳優ジェイク・ギレンホールやヒース・レジャー(オーストラリア出身)も受けていた。さらに、バズ・ラーマン監督とは、1996年の前作『ロミオ+ジュリエット』に主演以来、強い絆を結んできたレオナルド・ディカプリオも受けていたが、歌唱に難があったため落選となったと言われている。

ニコール・キッドマンは骨折していた

サティーンを演じたニコール・キッドマンは、ヒールで踊るダンスシーンの撮影中に階段から落ちて肋骨を二本骨折し、さらに膝も痛めてしまったため撮影が2週間中断された。その後しばらくは彼女は車椅子に乗ったままの演技となった(上半身しか映らないようなカットを多用)。
ところがその後、キッドマンはコルセットを直そうとした際に再び骨折をしてしまい、主役が予定されていた映画『パニック・ルーム』(デビッド・フィンチャー監督/ジョディ・フォスター主演)を降板することになってしまった。

ジョン・レグイザモは撮影後に治療が必要だった

本作に登場する実在の画家アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックは、13歳~14歳で両脚の大腿骨をそれぞれ骨折。以降脚の発育が停止し、胴体の発育は正常だが脚の大きさは子供のままという状態で、成人した時の身長は152cmとされている。アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックを演じたジョン・レグイザモは、本物の体型に合わせ、撮影中は両脚に特殊な器具を着けて膝での歩行を余儀なくされたという。そのため、撮影後のレグイザモは脚の感覚を失い治療を受けることになった。バズ・ラーマン監督から素晴らしい整体師を紹介してもらい順調に回復したそうである。

サティーンのネックレスの値段

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