零~紅い蝶~・零~眞紅の蝶~(Fatal Frame II)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『零~紅い蝶~』とは、「零」シリーズの第2作目で、2003年にテクモよりプレイステーション2用ソフトとして発売された和風ホラーゲームである。
霊を射影機に写すことで撃退できることや、民俗学的な視点による謎解きなど、前作『零~zero~』の長所を生かしながらも一つの屋敷から一つの廃村へと舞台が変更されており、より広い範囲で行動することになる。登場人物の中には、前作に因縁のある人間も多く、今作によって明かされる前作の設定なども見どころだ。

皆神村の深道の最奥にある巨大な穴。黄泉の門であり、その中のものは見ることも口にすることも書き記すことも禁じられている。
この虚からあふれ出ようとする闇(恐怖)を抑える為に、紅贄祭や陰祭が行われる。

大償

虚から闇(恐怖)が溢れ出てしまうこと。
八重が逃げ出した後、通常とは違うやり方で紗重一人による儀式が行われた為に失敗し起こってしまった。大償で村は闇に飲み込まれ、村人達は異界となってしまった皆神村に魂を囚われたまま儀式を成功させようと彷徨い続けることになってしまう。

紅い蝶

皆神村では、昔から紅贄祭によって犠牲になった双子の魂が変化したものだと信じられている。
紅贄祭を成功させると、妹の首を絞めた姉の首元にはこの紅い蝶のような痣が出来る。姉と妹が一つになった、という証拠のようにも見える。

人形にもののけの魂が宿ってしまったもの。人の魂をさらうという。
紅贄祭にて妹の薊を失った茜の為に薊そっくりの人形が作られ、その人形が躯となってしまう。茜は躯に魂をさらわれ、躯を壊そうとした父を殺してしまうのだった。

射影機

麻生邦彦によって開発された「ありえないもの」を写すことの出来るカメラ。強い霊力を持った人間が使うことで、霊を封印することが出来る。しかし、射影機を扱うということは霊との関係を強めることになり、使用者の精神に大きな悪影響を与えてしまう。
今作で登場した射影機は前作『零~zero~』で使われたものとは別の個体であり、試作機である。その為、完全に霊を封じるだけの能力はない。

霊石ラジオ

射影機と同様に麻生邦彦によって発明されたもの。回路の一部に鉱石を使う鉱石ラジオを改良したもので、人想いや思念が宿った霊石を使うことで霊界からの声を聞くことが出来る。
前作『零~zero~』のカセットテープに当たる役割をする。

ゲーム中には沢山の霊が現れるが、撮影出来る場所や場面によっていくつかの種類に分類される。

怨霊

澪や繭に襲い掛かってくる敵の霊である。射影機を使って戦闘を行うことで撃退することが出来る。動きやデザインは、そのキャラクターの死因などに関係しているものが多い。

浮遊霊

攻撃してくることがない霊。突然現れては消えてしまうもので、あらかじめ位置を知らないと撮影することが難しいものもある。その霊の生前の行動や、澪になにかを伝えようと行動しているものが多く、ストーリー上重要な霊もいる。

地縛霊

浮遊霊のように戦闘を行わない霊。浮遊霊と違い動くことも消えてしまうこともない為撮影は簡単だが、霊を探す指針となっているフィラメントの反応が鈍い為に発見が難しくなっている。

封印霊

地縛霊に近しい存在だが、ゲームを進行するに当たって扉などを塞いでいる霊。指定された場所の撮影など、特定の条件を達成することで浄化されて先に進めるようになる。

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