魔法使いの嫁(まほよめ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『魔法使いの嫁』とは、ヤマザキコレによるマンガ作品。2014年1月号から9月号まで「月刊コミックブレイド」で連載された後に「月刊コミックガーデン」へと移った。この物語は、夜の愛し仔(スレイ・ベガ)である「チセ」が異形の魔法使い「エリアス」に買われるところから始まる。人ではない者が見えることにより、たくさん傷ついてきたチセは、その能力により様々な出会いを繰り返し自分と向き合っていくのであった。

リンデル

CV:浪川大輔

「白花の歌(エコーズ)」の名を持つ、魔法使いでドラゴンの巣の管理者で、人間の目からドラゴンの国を隠す役目をしている。
見た目は若いが、エリアスよりもはるかに年上で、喋り方も老人っぽい。
遊牧の旅をしていた頃に森を歩き続けていたエリアスと出会い「知人」となる。
自分が弟子を取れるような身ではないとし「知人」と言うが、事実上はエリアスの師匠。
チセの事を孫のように思っている。
チセが杖を作りにドラゴンの巣を訪れた際はチセを見守り、歌を歌った。
「白花の歌(エコーズ)」という名前は、呪文が歌であるためにつけられた名前。

その他

セス・ノエル

CV:諏訪部順一

非公式なオークションの出品の取次ぎを行っている。
チセを闇オークションに出す際に協力した。
チセ自身が自分を売りに出したため、チセの取り分もあり保管してくれていた。
チセと再会した際は、チセに雰囲気が変わったと言い、チセの事を気にかけていたようであった。

ステラ・バークレム

CV:諸星すみれ

ロンドンに住んでいる普通の人間の女の子。
チセより5歳年下であるが、チセは自分と同い年くらいだと思っていた。
弟と喧嘩したことが原因で灰の目に弟を誘拐され、弟なんていらないと言った揚げ足を取られ、弟に関する記憶を両親及び自分から奪われてしまう。
チセに助けを求め、解決してもらった事でチセと友人になる。
助けてもらう契約としてクッキーを焼くという約束をし、時折お菓子をもってエインズワース家に現れる。
年頃の近い一般人の女の子と接するのが初めてあったチセは、戸惑いつつも嬉しがるが、エリアスはそれに嫉妬してしまう。
そして自分からチセを奪うステラを嫌うようになり、チセを救う為にステラを身代わりにしようとした。
チセとの関わりからステラはカルタフィルスから目を付けられ、体をカルタフィルスに乗っ取られ、カルタフィルスはステラの体を使ってチセを脅した。
カルタフィルスが眠りに付いた後は解放された。
自分の誕生日会にチセを招くが、チセが誕生日会をした事が無いと知り、チセの誕生日会も一緒に開き、チセにドレスをプレゼントした。

マリエル

CV:坂本真綾

羊飼いの魔女。
ドラゴンの雛がオークションにかけられた際、チセに話しかけ協力した。
チセがドラゴンの呪いを受けてしまった際には魔女集会にチセとエリアスを呼んだ。
その目的は同じく呪いで苦しめられている師匠のピュリスを、チセのドラゴンの力で救おうとしていた。
ピュリスはチセにまず他人より自分を救う事を優先するよう言い、マリエルの画策は失敗に終わる。
その際に、エリアスに命を救うには命しかないと耳打ちし、エリアスはこの言葉からステラを生贄にしようとした。
ピュリスはマリエルを叱り、マリエルは他人ばかりを優先するピュリスに反論するが、ピュリスに諭されチセたちに協力した。

カルタフィルス / ヨセフ

CV:村瀬歩

魔術師の間では「彷徨えるユダヤ人」と呼ばれている少年。
カルタフィルスと呼ばれると激怒し、「ヨセフ」と名乗る。
自分の体の痛みを無くす為に、キメラの研究をしている。
無邪気な口調で話すが倫理観は無く、マシューに猫を殺させたり、アリスとレンフレッドを脅しウルタールの澱みとルツをキメラの素材にしようとしたり、イザベルの遺体でキメラを作ったり、ドラゴンの雛を襲うなどした。
チセはカルタフィルスの行いに激怒するが、カルタフィルスはチセを監視しドラゴンの呪いを受けたチセを利用としようとする。
もともとヨセフは墓守の少年であったが、神の子に石を投げて不死の呪いを受けたカルタフィルスと出会う。
墓守であるため人から忌み嫌われていたヨセフは、カルタフィルスが自分に助けを求めた事が嬉しく、善意からカルタフィルスを助けようとした。
ヨセフはカルタフィルスの体調が回復したら2人でこんな村を出て行こうと言い、それを希望にして生きていた。
しかしカルタフィルスは一向に良くならず、精神を病んだヨセフは「2人で助かろう」とカルタフィルスと融合する。
カルタフィルス及びヨセフは、不死呪いで体は病むが死ぬ事もできず、出会った人間を殺して自分のパーツにしながら生きていく。
次第に自分が何者だったかも忘れ、体の痛みを失くすためにキメラの研究をし、死にたいのに死ねない生き地獄を味わう。
そして死に至るドラゴンの呪いを受けたチセを利用しようとする。
辛い境遇を持ちながらも恵まれてもいるチセを妬み、自分を犠牲にして何か得ようとするチセと、他人を犠牲にして何かを得ようとする自分の何が違うのかと問う。
チセは同じであると言い、痛いのは辛いとカルタフィルスに理解を示し、カルタフィルスを抱きしめ子守唄を歌って眠らせた。
眠ったカルタフィルスはエインズワース家の近くの離れに置かれ、時折チセが様子を見に来るなど面倒を見ている。
欲していた安らぎを得たカルタフィルスは起きてもなおそこから離れず、眠るという行為で癒された。

羽鳥智花(はとり ちか)

CV:井上喜久子

チセの母親。
チセの体質は母親から遺伝されたものであり、智花も人ならざるものが見えてしまう体質を持つ。しかしスレイ・ベガではない様子。
元々は優しい子煩悩な母親であったが、夫が失踪した事により追い詰められ、チセを首を締めて殺そうとする。
しかし寸前で留まり、ベランダから投身自殺をした。
この事はチセに深いトラウマを植え付け、チセは長らく優しかった母親ではなく死の間際の自分を憎む母親しか覚えていなかった。
カルタフィルスに見せられた夢により母親の事を思い出し、母親は自分を殺さないで居てくれた事に感謝し、記憶の中のチセを責める母親と決別した。

羽鳥夕輝(はとり ゆうき)

CV:川田紳司

チセの父親。
智花とチセを人ならざるものから守り、「守り男」と呼ばれていた。
ある日の深夜、弟の史輝を連れチセに「絶対にふたりとも迎えに来る」と言い残して失踪した。
何故失踪したのか、チセたちに愛想を尽かしたのか、他に事情が合ったのかなどの詳しい事は不明。

羽鳥史輝(はとり ふみき)

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