違和感のなかったタレント声優

ここ十数年、いやもっと前から「タレント声優」なる分野がありますね。別に批判じゃないんですけど、声だけの演技と全身での演技はやっぱり違います。何か違和感が出ちゃうんです。しかしたまにいるんですよね、プロ声優並にうまい方が…。

ウッディ(『トイ・ストーリー」シリーズ)声:唐沢寿昭

棒読みでもないし、うまく抑揚をつけたりしてなりきってましたね、ウッディに。

場面場面での感情がちゃんと伝わってきました。

龍太郎狐(『平成狸合戦ぽんぽこ』)声:福澤朗

長らく分かりませんでした…昔からよく知っている人なのに。狐の姿から人間に変化する時の「こ~やるんですよ」という声の出し方。元々アナウンサーはナレーションなどを務める声のお仕事。でも演技ともなるとやっぱり「何か違う」と言った感じを与えてしまう。けれど、福澤氏は見事に狐の流太郎を演じておられました。『平成狸合戦ぽんぽこ』は落語家の方も多く出演されており、「うまいから、タレント声優とかもうどうでもいい」状態ではあるんですが。ほぼ唯一の「狐」キャラとして、十分狐の怪しさが出ていたと思います。

モロの君(『もののけ姫』)声:美輪明宏

圧巻のモロ様。中の人も圧巻でした。男性なのにちゃんと「母親」を演じきっておられるところが、またすごいです。

人間を憎んでいるように見えて、サンを娘として育てる。いろんな葛藤があったんでしょう。人間の「毒つぶて」を受け、「もう十分生きた」と悟った物言い…最後までサンや山犬たちの母として、言い聞かせるような声。プロの声優さんでももちろん演じきれたでしょうが、やはり美輪さん以外には考えられないですね。

ハウル(『ハウルの動く城』)声:木村拓哉

期待していなかったからこその相乗効果、という見方もありますが、まったくもって違和感なし。「あ、そーいやキムタクだった!」というほどに。「棒読みだ」という意見に関しては、ネット上である意見を見て納得しました。確かに、あるシーンを境に棒読みじゃなくなってます。

「疲れた演技」「ごねる演技」、いずれもプロ級とまではいかなくとも、イライラして見るほどひどくはなく、むしろ「うまい」といえる域でした。

リューク(『Death Note』)声:中村獅童

これまた違和感なし。落語といい歌舞伎といい、伝統芸能をやっている方に多いですね、うまい「タレント声優」。やはり声を張り上げたりする分、その声だけの演技でもうまくいくんでしょうか。

リンゴ関係の「驚くリューク」「禁断症状に苦しむリューク」、無理なく微笑ましく見られました。

カマキチ(『みつばちハッチ勇気のメロディ』)声:中村獅童

中村氏は虫の声もやっておられます。ちーとも気づきませんでした…。

ハッチと一緒にスズメバチにボコボコにされた時の「ざまあねえ」というセリフ、ミツバチたちと作戦を立てる時のセリフなど、プロ級です。

サリー(『モンスターズ・インク』『モンスターズ・ユニバーシティ』)声:石塚英彦

えどのゆうき
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@edono78

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