ONE PIECE（ワンピース）のバスターコールまとめ

『ONE PIECE』（ワンピース）の概要

『ONE PIECE』（ワンピース）とは、海賊を題材にした少年漫画。作者は日本の漫画家・尾田栄一郎である。1997年に集英社の『週刊少年ジャンプ』にて連載が開始。1999年にはTVアニメ化され、2000年には劇場版アニメ映画の製作・公開がされた。小説やゲーム、舞台など、様々なメディアミックス展開がされており、多種多様な企業とのコラボ企画も多い。日本を代表する漫画と言えるほどの人気を博する本作は、世界的にも人気がある。2021年には、全世界を対象としたキャラクター人気投票企画「第1回 ONE PIECE キャラクター世界人気投票 WT（ワールドトップ）100」が開催された。

少年漫画の王道とも言えるバトル、ギャグ、感動をメインとし、ストーリーでは権力と世界の闇、差別、宗教といった社会問題も取り込まれている。作中では、正義の組織であるはずの海軍が、命令とはいえ、無抵抗の何の罪もない民間人に向けて武力を行使する痛ましい場面も描かれている。

バスターコールとは

バスターコールとは、少年漫画『ONE PIECE』（ワンピース）における正義の組織・海軍の大規模な戦力を一点に召集する緊急命令のこと。具体的には、海軍本部に所属する5名の中将と、軍艦10隻が招集される。その戦力は国家戦争クラス。島1つをまるごと消し去ることが可能だ。バスターコールを発動できるのは、海軍本部元帥と大将、もしくは元帥や大将から権利を委譲された役人に限られる。金色の電伝虫（ゴールデン電伝虫）を押すと命令が発令され、銀色の電伝虫（シルバー電伝虫）がその電波（念波）を受信することで命令が発動。攻撃が開始される。

任務遂行が絶対であり、敵味方関係なく無差別に攻撃をする、「何をもってもまず殲滅」というスタンスを持つ。発動場所に役人や民間人が残っていようが、関係なく攻撃が始まり、任務が完了するまで攻撃は続く。殲滅対象外である民間人の避難は認められており、攻撃前に避難猶予が与えられたり、避難するための船が用意もされる。ただし、現場の判断によっては殲滅対象外でも攻撃される場合がある。その場合、その攻撃を命令した現場の責任者は罪に問われない。中には罪もない民間人を巻き込むことに躊躇する海兵もいるが、その海兵は命令違反、もしくは遅延として銃殺刑（私刑）に処されることもある。

作中では、主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わらの一味の考古学者ニコ・ロビンの故郷、西の海（ウエストブルー）の島・オハラと、司法の島エニエス・ロビーでバスターコールが発動した。オハラは島にたくさんの民間人がいたにも関わらず、攻撃が開始され、島民はロビンを除いて全て死亡し、地図上からその存在が消えた。エニエス・ロビーは島の建物が原型を留めないほど破壊された。

原作漫画以外でも劇場版でバスターコールが発動されたこともある。2019年に公開された劇場版『ONE PIECE STAMPEDE（ワンピース スタンピード）』では、元ロジャー海賊団のダグラス・バレット（映画オリジナルキャラクター）に向けてバスターコールが発動された。

『ONE PIECE』（ワンピース）で発動されたバスターコール

24年前（発動場所：不明）

2019年に公開された劇場版映画第14作目『ONE PIECE STAMPEDE（ワンピース スタンピード）』内で言及された過去のバスターコール。

バスターコールの発動場所、発令者は不明。海賊王ゴール・D・ロジャー率いるロジャー海賊団に在籍していたダグラス・バレット（映画オリジナルキャラクター）個人に向けて発令された。

ダグラス・バレットはロジャー亡き後、世界最強を目指して暴れ回っていた。そこで海軍は、ダグラス・バレットを捉えるためにバスターコールを発動。一個人に向けてのバスターコール発動は前代未聞である。当時海軍本部大将だったセンゴクが率いる艦隊が出撃した。

海軍側には甚大な被害が出たが、物量戦・長期戦に持ち込んで、ダグラス・バレットを徐々に疲弊させることに成功。ダグラス・バレットに恨みを持つ海賊も加わったことで勝利することができた。このバスターコールの後、ダグラス・バレットは世界政府所有の大監獄インペルダウンのLEVEL6に収容される。

劇場版 ONE PIECE STAMPEDE（ワンピース スタンピード）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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『劇場版 ONE PIECE STAMPEDE（ワンピース スタンピード）』とは、2019年に公開されたアニメ映画。アニメ『ONE PIECE』の放送20周年記念の作品で、劇場版の第14作目。世界中の海賊たちが集結する祭典「海賊万博」が開催されると聞きつけて、会場となる島を訪れたモンキー・D・ルフィ率いる麦わら海賊団。そこでは、海賊王が遺した宝の争奪戦が行われた。しかし、「海賊万博」の真の目的は世界中に戦争を仕掛けるという罠だった。その罠にルフィたちがどのように立ち向かっていくのかを描いた作品。

ダグラス・バレット（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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ダグラス・バレットとは、『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE』を原作とした劇場版『ONE PIECE STAMPEDE （ワンピース スタンピード）』の登場人物。悪魔の実「ガシャガシャ」の実の能力者。
元は一国の少年兵だったが、上官の裏切りにあい全てに失望。それをきっかけにただ強さを求める狂人と成り果てる。海賊王ゴール・D・ロジャーと出会い、戦いの末ロジャー海賊団に入団。ロジャーの死後、時を経て祭り屋ブエナ・フェスタと手を組み、「世界最強」になるために動き出す。

22年前（発動場所：オハラ）

新世界編から22年前に発動されたバスターコール。発動場所は、麦わらの一味の考古学者ニコ・ロビンの故郷であり、考古学の聖地と呼ばれた島・オハラ。オハラには考古学研究所がありたくさんの考古学者がいた他、研究とは何も関係ない民間人が多く住んでいた。

オハラの考古学者達は、法律で禁止されていた「歴史の本文（ポーネグリフ）」の研究を密かに行っていた。そのことが世界政府にばれ、オハラに世界政府の闇の諜報機関「CP9（シーピーナイン）」がやってくる。考古学者の代表であるクローバー博士は、「CP9」に捕縛されながらも、自分達の研究結果を世界政府の最高意思決定機関「五老星（ごろうせい）」に報告したいと進言。そしてクローバー博士は、800年前に実在した「巨大な国家」の存在について報告した。「五老星」はその報告を聞き、「オハラは知りすぎた」として、バスターコールの発動を命令。センゴクからバスターコールの発動権を委譲されていた当時の「CP9」の長官・スパンダインが金色の電伝虫（ゴールデン電伝虫）を押してバスターコールを発動させた。オハラのバスターコールに参加したのは、当時海軍中将だった青雉（本名：クザン）と赤犬（本名：サカズキ）。それ以外は不明である。

攻撃対象はオハラという島全体だったが、あくまで考古学研究所と考古学者が対象であり、バスターコール発動前に民間人には避難猶予が与えられていた。避難するための船も用意され、民間人はそれに乗り脱出の準備もしていた。しかし赤犬は、民間人の乗る船を攻撃、殲滅。理由は、民間人の中に考古学者が紛れている可能性があるからだった。ロビンは、オハラに漂着した元海軍中将の巨人ハグワール・D・サウロに助けられ、戦火から逃亡。青雉に追い詰められるが、ロビンを逃がそうとした親友・サウロの意を汲み、青雉はロビンを1人、オハラから逃がすのだった。

このバスターコールにより、オハラは壊滅。地図上から姿を消した。オハラ壊滅はロビンのせいにされ、当時8歳だったロビンには8000万ベリーの懸賞金が賭けられることとなった。

ニコ・ロビン／ミス・オールサンデー（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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ニコ・ロビン／ミス・オールサンデーとは、『ONE PIECE』に登場する海賊である。
主人公・ルフィ率いる『麦わらの一味』の考古学者。ハナハナの実の能力者で、自由に身体の一部を咲かせる事ができる。
考古学の聖地『オハラ』の唯一の生き残り。8歳にして考古学者になり、ポーネグリフの解読を可能にした天才。現状、ポーネグリフを解読できる唯一の存在であり、物語の中で重要な役割を担っている。

スパンダイン（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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スパンダインとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、かつて世界政府の諜報機関「CP9」の長官を務めていた人物である。オハラが禁じられた「歴史の本文」を研究していたという確証を掴み、バスターコールで殲滅させた。当時8歳だったニコ・ロビンに多額の懸賞金をかけた張本人。出世欲の塊のような人物で、性格は非常に冷酷である。後に長官の座を息子のスパンダムに譲ってCP9の殲滅を目論むが、病床の為権力が弱まっている。

クザン／青雉（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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クザン／青雉（アオキジ）とは尾田栄一郎による漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。元海軍本部大将であり、通称”青雉”と呼ばれている。海賊と海軍の抗争である頂上戦争の後、同じく大将であった”赤犬”ことサカズキと元帥の座を掛け決闘を繰り広げるが敗北。その後、海軍を辞職し消息不明となる。かつてニコ・ロビンの故郷「オハラ」に向けて発令されたバスターコールにも参加していた。自身の体を氷に変え、またあらゆるものを凍らせることができる「ヒエヒエの実」の能力者である。

サカズキ／赤犬（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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サカズキ（赤犬）とは、漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、海軍の元帥である。元三大大将の一人で、「徹底的な正義」を信念として掲げている。頂上戦争にてエースを殺害し、奪還を目論んだルフィを加勢していたジンベエごと貫いて瀕死の重傷を負わせた。戦後大将の一人だったクザン（青キジ）と方針の違いから対立・交戦し、勝利する。元帥に就任したが、新戦力の大将イッショウ（藤虎）、アラマキ（緑牛）の奔放さに頭を悩ませている。

ハグワール・D・サウロ（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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ハグワール・D・サウロとは、尾田栄一郎の漫画『ONE PIECE（ワンピース）』に登場するニコ・ロビンの命を救った元海軍中将の巨人。ロビンの母オルビアと知り合ったことで、学者が歴史を調査するだけで殺してしまう海軍や世界政府に不信感を抱き、オルビアを海軍から逃がして海軍から脱走した。流れ着いたオハラでロビンと友達になり、オハラが火の海と化す中命がけでロビンを逃がすために親友であるクザン／青キジと戦った。全身を氷漬けにされ死亡したと思われていたが、実は生きており、エルバフに逃れていたことが判明する。

2年前（発動場所：エニエス・ロビー）

新世界編から2年前に発動されたバスターコール。発動場所は司法の島エニエス・ロビーである。エニエス・ロビーには、司法の島を警護する海兵や役人が多く滞在していた。

麦わらの一味の考古学者ニコ・ロビンや、後に船大工になるフランキー（本名：カティ・フラム）を取り戻すため、麦わらの一味やフランキーの子分達、造船会社ガレーラカンパニーの船大工達が司法の島エニエス・ロビーを襲撃。エニエス・ロビーに拠点を置いていた「CP9」の長官スパンダムは、当時海軍本部大将だった青雉から、バスターコール発動権を委譲されていた。これは抑止力として与えられていただけであり、エニエス・ロビーでバスターコールが発動される予定はなかった。しかし、麦わらの一味の快進撃に焦ったスパンダムが、誤って金色の電伝虫（ゴールデン電伝虫）を押してしまいバスターコールが発動してしまう。これにより、招集されていた海軍中将ドーベルマン、オニグモ、モモンガ、ストロベリー、ヤマカジの5人と軍艦による一斉攻撃が始まった。

攻撃対象は、麦わらの一味やフランキーの子分達、造船会社ガレーラカンパニーの船大工達、約60名。ただし、青雉の命令でロビンだけは攻撃対象から外されていた。エニエス・ロビーは、世界政府の重要な施設の1つだが、攻撃は躊躇なく行われ、バスターコール終了後のエニエス・ロビーの建物は跡形も残らなかった。しかし、攻撃対象となった麦わらの一味達には逃げられたため、任務遂行が絶対であるバスターコールは失敗に終わった。

スパンダム（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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スパンダムとは、『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。「CP（サイファーポール）」と呼ばれる世界政府の諜報機関に所属している。初登場はエニエス・ロビー編。「CP9（シーピーナイン）」の司令長官として登場した。父親スパンダインの権力で出世してきたため、戦闘力は皆無。政府の重要機関の長とは思えないマヌケな性格である。新世界編では、「CP」の中でも最上級機関「CP-0／サイファーポール”イージス”ゼロ」の諜報員になっており、かつての部下ロブ・ルッチと同僚という立場になっている。

劇場版『ONE PIECE STAMPEDE（ワンピース スタンピード）』（発動場所：デルタ島）

2019年に公開された劇場版映画第14作目『ONE PIECE STAMPEDE（ワンピース スタンピード）』で描かれたバスターコール。発動場所は偉大なる航路（グランドライン）にあるデルタ島である。デルタ島では、海賊による海賊のためのお祭り「海賊万博（かいぞくばんぱく）」が開かれており、たくさんの海賊とそれを捕まえに着ていた海軍の海兵がいた。

デルタ島で行われた「海賊万博」は、「祭り屋」という異名を持つブエナ・フェスタと、大監獄インペルダウンを脱獄したダグラス・バレットが開催した。フェスタは海難事故で死んだとされていたロジャー時代の大海賊で、ロジャーが大海賊時代の幕開けという”最大の祭り”を行ったことに嫉妬していた。そこで事故で海王類に飲み込まれた時にその腹の中で見つけた「ラフテルへの永久指針（エターナルポース）」を餌に海賊をおびき寄せ、フェスタは自身が開催した「海賊万博」のことを海軍にリーク。海賊を捕まえに集まってきた海軍をダグラス・バレットが一掃することをきっかけに、フェスタは自身が再び世界に戦乱という名の”祭り”を巻き起こすことを目的としていた。

ダグラス・バレットは世界最強を目指しており、一度敗れたバスターコールを返り討ちにすることを目的としていた。海軍本部元帥の赤犬は、現場にいた大将・黄猿（本名：ボルサリーノ）にバスターコールの発動を命令。黄猿は命令通り、金色の電伝虫（ゴールデン電伝虫）を使ってバスターコールを発動した。発動時、島には数多くの海兵が取り残されており、伝令の海兵が島からの撤退を呼びかけて周っていたが、それに構わず攻撃が始まった。バスターコールの招集で島にやってきたのかは不明だが、発動時デルタ島には海軍中将のモモンガ、ダルメシアン、オニグモ、ストロベリーなどがいた。

ルフィがダグラス・バレットを倒したことで、バスターコールの攻撃対象は消失。デルタ島にいた海軍本部少将スモーカーからバスターコール停止の連絡が黄猿に行き、バスターコールは中止された。