アイシールド21の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『アイシールド21』とは原作・稲垣理一郎、作画・村田雄介によるアメリカンフットボールを題材とした漫画作品である。
主人公の小早川瀬那(セナ)は気弱な高校生だが、俊足の持ち主であった。彼の走りを見たアメフト部の主将、蛭魔に強制的にアメフト部に入部させられ、セナは最強ランナーである「アイシールド21」を名乗ることになる。
本作では、勝利のためにひたむきに努力する姿や、苦悩する姿が描かれ、胸を熱くさせる名言・名シーンが存在する。

「アメフト部に入って 良かった…!!」

クリスマスボウルの相手は、絶対王者帝黒アレキサンダースであった。帝黒には現本物の「アイシールド21」大和猛やモン太が憧れるプロ野球選手の息子である本庄鷹を含め、実力者ぞろいの選手が多くいた。帝黒の実力に押されながらもヒル魔の奇策や始めて芽生えた仲間への信頼とセナとモン太が大和と本庄に勝利したことで、2点差にまで追い詰める。最後は泥門デビルバッツ創設メンバーであるヒル魔、栗田、ムサシによる60ヤードのキックを成功させたことにより、絶対王者の帝黒から勝利を掴むことができたのだった。泥門メンバーやその場に応援に来ていたかつてのライバルたちも勝利に喜びを表していた。セナは最初こそアメフトをする気はなかったのだが、勇気を出したこと仲間やライバルとの出会い、数々の敵に勝利しとうとう夢を果たす事ができた、長い戦いが終わってしまったと様々な思いが溢れ出し、「泥門に入って みんなと会えて アメフト部に入って よかった…!!」と涙を流す。セナがアメフトに魅入られたからこそ成し遂げたもの、手に入れたもの、そして自らの人生までも変えてしまったことがわかる言葉であった。

「きっと一生超えられない わかっててそれでも挑んで戦い続けるそれがアメリカンフットボールが教えてくれた世界―自分で選んだ雄の生き方なんだ…」

アメリカンフットボールユースワールドカップの日本選抜メンバーになったセナは、チームメイト達と共に世界の強豪相手に勝ち進み、いよいよアメフトの本場であるアメリカの選抜チームと対戦することになった。アメリカ選抜メンバーには以前戦った「無重力の脚」を持つパンサーがおり、セナはパンサーとの再戦を心待ちにしていた。パンサーやアメリカ大統領の息子で世界最強のラインマンと称されるMr.ドンことドナルド・オバーマンなどのアメリカ勢に押される形となった日本。しかし、アメリカ戦に出場していた葉柱やヒル魔たちの策で何とか食らいついていき、セナはオバーマンに特攻するなどオバーマンが怯むほど執念を見せていた。セナはヒル魔がミシガン大学のヘッドコーチ ポール・スタックハウスの言葉を引用した「どんな凡庸な雄にも一つだけ許された権利がある それは 群れのボスに戦いを挑むこと 君はその権利を 使って生きても 使わずに生きてもいい――」という言葉を思い出し、パンサーとの戦いを経てセナは「きっと一生超えられない わかっててそれでも挑んで戦い続けるそれがアメリカンフットボールが教えてくれた世界―自分で選んだ雄の生き方なんだ…」と果敢に立ち向かう雄としての生き方を実感する。本作の裏テーマにある「オスの生き方」を再現した言葉であった。

蛭魔妖一(ヒル魔)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「『最後までよくガンバった』って褒められてーのか?『負けだけど俺たちガンバったよな』って慰め合うか?勝つためにやってんだ 勝つ気のねえガンバリなんざ何の意味もねェ」

春大会、王城戦との試合。王城の進が試合に出てきたことにより、泥門は追い詰められ、残り時間も無くなっていた。勝機が無いことを悟ったヒル魔は諦めて、試合を放棄しようとする。栗田は最後までやろうと泣きながら告げるが、ヒル魔は「『最後までよくガンバった』って褒められてーのか?『負けだけど俺たちガンバったよな』って慰め合うか?勝つためにやってんだ 勝つ気のねえガンバリなんざ何の意味もねェ」と言い、フィールドから去ろうとする。ヒル魔は勝算が低くても勝利を諦めることはなく、努力も惜しまないが逆に勝算のない試合は無意味と考え、勝ちにこだわる人間であることがわかる。

「一つでも間違えたら二度と俺に逆らうな 労働者として従順に働け」

セナがアメフト部に入部することになり、ヒル魔の暴挙からセナを守るためにまもりもアメフト部のマネージャーになることを決意。その翌日、セナはアメフトのルールをまだ正確に覚えてはいなかったが、まもりは勉強熱心ゆえにアメフトのルールを覚えたというのだ。ヒル魔は「一夜漬けで全部とか言ってりゃせわねーな」と嫌みを言い、まもりはルールを覚えたと告げる。ヒル魔は3問アメフトのルールについての問題を出すと告げ、まもりに「一つでも間違えたら二度と俺に逆らうな 労働者として従順に働け」と条件を突きつける。ヒル魔はこうして他人を支配し、泥門高校を裏で牛耳っているのだ。ちなみにまもりがルールを覚えたというのは本当であり、ヒル魔の出す問題を2問まで正解していた。残り1問となったところで不機嫌になったヒル魔は勝てないと踏み、筋トレと称して逃げ出すのだった。

「アメフトはビビらしたら勝ちだ」

レシーバーとしてモン太が泥門デビルバッツに加入することになった。その後、不良が集まる賊学カメレオンズと週末に試合をすることになった。賊学のアメフト部の主将で、ラインバッカーである葉柱ルイがあの強い進を馬鹿にしたことでセナの闘争心に火がいていた。モン太の活躍により、賊学を追い詰める泥門。そして、セナと葉柱の直接対決が行われ、葉柱は確実にセナを潰そうとしていた。しかし、セナは進との約束を胸にセナは葉柱を抜くことに成功する。それを見たヒル魔は勝利を確信していた。なぜなら、葉柱はすでにセナを止めることは出来ないと臆してしまっていたからだった。葉柱がセナを恐れていることを知ったヒル魔は「アメフトはビビらしたら勝ちだ」と勝利を確信するに至ったのだった。

「勝て 欲しいモンがあるならな」

月刊アメフト杯の出場権を獲得し、アメリカの高校生と対戦することになった泥門デビルバッツ。ヒル魔と対戦相手NASAエイリアンズの監督であるアポロは約束を交わしており、10点差をつけて勝利しなければセナたちは日本退去となってしまっていた。そして、とある事情からアメフト部を休部しているヒル魔と栗田の友人である武蔵厳(ムサシ)とこの試合で勝利すれば戻ってくるとセナとモン太は約束を交わしていた。NASAエイリアンズに何としても勝利しなければならなかったが、NASAエイリアンズのライン勢に押されており、セナに道を開けるためにラインの力が重要になっていた。ヒル魔に脅迫された上に栗田の勘違いによりほぼなし崩し的に入部することになった不良の十文字は、同じ不良仲間である黒木と戸叶が周囲からクズ呼ばわりされたことに怒りを感じていた。十文字は自分たちを認めてほしいと奮起し、セナに「頼む 黒木や戸叶や…俺らが なんとか一瞬でもブロックするから 抜いてくれ」と頭を下げる。「勝つ」という目的で一つとなった十文字たちは見事セナが通る道を作ることができた。観客にからの声援に驚く黒木と戸叶だが、十文字は喜びの表情を浮かべていた。そんな十文字に対し、ヒル魔は「勝て 欲しいモンがあるならな」と勝者にしか手に入れられないものがあると告げるのだった。

「1% 負けるんだぞ」

秋大会の初戦を見事勝ち抜いた泥門デビルバッツ。2回戦の相手は夕陽高校の夕陽ガッツであり、ミーティング内でヒル魔は勝利の確率は99%であると告げる。それを聞いた泥門デビルバッツのメンバーは初めての格下相手に余裕を見せるが、その姿を見たヒル魔が一言「1% 負けるんだぞ」と告げる。ヒル魔の言葉で、メンバーは真剣な面持ちになる。セナは試合に負ければクリスマスボウルという目標はなくなることを改めて実感する。ヒル魔の勝利するために格下相手にも油断を見せることのない言葉である。

「面白ぇから」

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@hiroro3777s4

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