SIREN(サイレン)のネタバレ解説まとめ

『SIREN』とは、2003年にソニー・コンピューターエンタテイメントが開発、PlayStation2用に販売されたホラーゲームである。他人の視界を利用してマップを見渡せる幻視ジャック(視界ジャック)や純日本風の舞台設定など、他にはないシステムや世界観から、国内外で大ヒットとなった。主人公の進め方次第でシナリオの難易度が変化はするも高難易度であることも知られている。

笑いの絶えない前田家

玲子を失った春海は、民家に隠れていた。押し入れに隠れていたが、民家に響く楽しげな声に目を覚ます。押し入れから覗き見ると、屍人化した前田一家が一様に笑いながら生活してた。春海は前田一家に気付かれないように、民家から脱出する。
せっかく脱出出来たと思えば、屍人化した玲子と出くわす。恩師の姿に衝撃を受けながらも、春海は単身、安全を求めて逃亡を続ける。

いつの間にか消えていた依子を追っていた多聞は、医院に辿り着いていた。既に依子の姿は無かったが、院内にあった依子のメガネから、多聞は依子が死んだのではないかと不安になる。
また院内のアルバムを発見し、ページを繰ってみると、かなり古いアルバムに関わらず、現在と同じ姿の比沙子が写っていることに気付く。いつまでも変わりのない比沙子の姿を見た多聞は、異変の元凶は比沙子ではないかと思い始めた。

写真の比沙子。現代と同じ姿。

医院から出ていた恭也と依子は、総本山・屍人ノ巣に辿り着いた。恭也は美耶子が自分を呼んでいると信じ、依子も多聞に呼ばれていると信じ、共に屍人ノ巣に入っていく。

三日目

豪華に包まれる美耶子

日付が変わる頃、遂に儀式が再開される。
「楽園の門が開かれる」という比沙子の声に応じて噴き出した炎は、生贄の美耶子を包み込んだ。堕辰子の復活を見届けた比沙子は、儀式が成功したと思い込んだ。そして次の生贄を生むはずの者、亜矢子にも炎を向ける。儀式は完全に成功し、これ以上の生贄は必要ない。そう踏んでのことだった。
罪は洗い流された、そう思った矢先、堕辰子が暴走し始める。生贄であった美耶子の血が不完全だった為だ。
儀式の失敗に落胆する比沙子、恐ろしい儀式に驚愕する慶、そこに遅れて現れた恭也と依子、多聞。堕辰子は彼らにも次々襲いかかる。
比沙子は恭也、多聞、慶を捕らえて監禁したが、依子は脱出。多聞を求めて屍人ノ巣の中を彷徨う。

美耶子と約束を交わした恭也

恭也は夢を見ていた。

穏やかな平原、青い空、座って語らう恭也と美耶子。美耶子は恭也に「村も屍人達も全て消し去り、全てを終わらせてくれ」と懇願してきた。恭也が顔を上げて美耶子の顔を見ようとすると、そこに美耶子は居なかった。
恭也は美耶子の懇願を受け入れ、全てを終わらせるために立ち上がる。

恭也は赤い水たまりの中で目を覚ます。同じく比沙子に監禁されていた多聞も慶も居た。慶はすっかり気力を失い、最早動けない。多聞は二人に異変の大元は比沙子であると話す。多聞はこの場から出ようと、慶を置いて恭也と二人で出発する。

相談する恭也と多聞

屍人ノ巣にたどり着いていた春海は、疲れて眠り込んでいた。そこに近付く何者かの気配に起こされ、急いで身を潜めた。
そこに現れたのは何とか動けた慶。そんな慶にライトが向けられた。
光の主は司郎だった。二人はこの境地で初めて、蟠りだらけだった兄弟関係に心を開く。司郎は自分のすべきことは終わった、と銃を手にした。そして己に向け、静寂の中、銃声が響き渡った。

多聞と二手に分かれた恭也は、美耶子を求めて彷徨っていた。途方に暮れていた恭也の元に、慶が現れた。先程と雰囲気の違う慶を怪訝に思う恭也に、慶は宇理炎の盾のみをを手渡し「全て消し去れ」と告げて立ち去る。
慶はそのまま、サイレンの響く中廃村に降りていく。日が暮れ始めている。堕辰子は日光に弱いと知っている牧野は、これからの「行動」に支障が出ると焦り始める。
目的地である水門に着いた慶は、井戸に隠されていた爆薬で水門を爆破。赤い水が勢い良く流れ出ていき、貯水池は空となる。
貯水池の底には、土砂災害、そして屍人化から逃れていた人々が、もがき苦しみながら蠢いていた。慶は長く苦しみ続けてきた彼らに同情し、彼らを救おうと決心する。

貯水池の底に移動した慶は、自らの命を引き換えに宇理炎の炎を呼び出す。地面に大穴が空き、巨大な炎が燃え盛る。炎は長らく苦しんできた人々を飲み込み、死の世界へと誘っていく。
慶自身も生命力を使い果たしてしまった。実はこれは慶ではなく、慶を殺してなりすましていた司郎だった。司郎は「殺人医師」を捨てて「求導師」となったのだ。だが自身の命も限界だった。司郎は炎の中に理沙と美奈の姿を見て、最後の力を振り絞って彼女らに歩み寄る。
そして、司郎は煉獄の炎の中に消えていった。

司郎の最後

恭也と分かれた多聞は、恐怖と絶望にがっくりと項垂れていた。
その場所に依子が現れる。ようやく出会えた多聞に喜んで駆け寄ってくるが、多聞は依子の姿に怯える。多聞は依子が死んだと思い、屍人化してしまったと思っていた。依子はただ多聞に会えて喜び勇んで駆け寄っていく。
そこに堕辰子が現れた。絶体絶命の状況になった多聞と依子。
そこに、先程慶が破壊した水門から流れ出た水が、土砂のごとく流れ込んできた。濁流となった水は屍人ノ巣を破壊するほどの威力だった。堕辰子は濁流には耐えたが、壊れた巣の隙間から差し込んだ陽光に当たり燃え上がり、慌てて逃げ出していく。

多聞の前に現れた堕辰子

堕辰子から逃れた多聞は、巣からも逃れていた。
辿り着いたのは生まれ育った実家だった。呆然としながらも足を踏み入れてみれば、そこに居たのは幼いころ見たままの両親の姿。多聞は両親にすがりつき、両親も多聞を受け入れて抱きしめた。
両親は既に死人であり、その姿は既に人間のものでは無かった。だが屍人化し始めている多聞の目には、生前のまま見えていたのだ。
そこに依子が登場、異形の者となった多聞の両親を殴り倒した。自分を連れ戻そうとする依子もそのままに、多聞は狂ったように両親を呼び続けた。

恭也は比沙子と対峙していた。比沙子は口調こそ優しいものの、顔には得体のしれない不気味な笑顔。恭也は比沙子に恐れをなして後ずさりする。
ふと比沙子は恭也の手にある宇理炎に気が付いた。途端に比沙子の表情が一変し、宇理炎を渡せ、と手を伸ばしてくる。

その時、赤い濁流が流れ込んだ。

濁流のおかげで比沙子から逃れた恭也は、堕辰子が逃げ込んだ水鏡を発見した。覗き込むと、背後に美耶子の姿が見えた。
美耶子に語りかける恭也と、笑いかける美耶子。美耶子は「こっちに来て」と恭也に語りかける。恭也が戸惑っていると、美耶子の手が恭也の手を水面にかざす。すると光が発せられ、恭也は『いんふぇるのの扉』の向こうへ渡る事が出来た。
美耶子の力でいんふぇるのに着いた恭也は、堕辰子を追い詰めた。傷付いた堕辰子の姿を見て悲しむ比沙子だったが、すぐに恭也が『不完全な生贄』を作り出した張本人だと気付いた。怒り狂った比沙子と、美耶子との『全てを終わらせる約束』を果たす為に立ち向かう恭也が対面する。
比沙子は堕辰子完全復活のために、足りない物があると知った。比沙子は自らを不備の部分として差し出そうと祈りを捧げる。祈りは通じ比沙子は生贄となり、堕辰子は完全復活を遂げる。

復活する堕辰子

恭也は美耶子の力を借りて、堕辰子を倒すことが出来た。
堕辰子が倒されたその瞬間、比沙子の髪は白く染まり、御神体を失った衝撃のあまり悲鳴を上げて地に伏せた。傍に転がった恭也が切り落とした堕辰子の首を抱え、比沙子は出せる力を以て祭壇に這い寄り、そのまま倒れ込む。その直後に祭壇は崩壊。比沙子は堕辰子の首と裁断と共に奈落へ落ちていく。

奈落へ落ちる比沙子

一方春海は、屍人ノ巣に残ったままだった。屍人に襲われていたところ、死しても尚春海を守ろうとする玲子に救われながら、春海は九死に一生を得る。崩れていく巣に飲み込まれていく玲子の姿、春海は「お母さん」と呟く。
春海はすぐに疲れ切って眠り込んでしまうが、いんふぇるのから戻った恭也に助け出され、現実世界へと還ることが出来た。

が、恭也自身は村に残り、『全てを終わらせる』為に屍人狩りに向かうのだった。

『SIREN』のゲームシステム

keeper
keeper
@keeper

目次 - Contents