ふしぎ駄菓子屋 銭天堂(児童小説・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』とは廣嶋玲子による児童小説。挿絵はjyajyaが担当し、2013年から刊行されている。全国の小学生が投票する「小学生がえらぶ!“こどもの本総選挙”」(第3回)で1位を獲得。2020年にアニメ映画化され、その後NHKのEテレにてアニメ放送が開始。2024年には実写映画が公開される。舞台は幸運な人だけが辿り着ける駄菓子屋「銭天堂」。銭天堂の駄菓子はどれも客の悩みに寄り添う不思議な力を持つ。だが、食べ方や使い方次第では不幸を招くこともある。主に1話完結の短編構成の作品である。

オープニングソング「奇想天外ふしぎをどうぞ」は、新進気鋭のシンガーソングライター・野田愛実が担当し、銭天堂の世界観を怪しく鮮やかに歌い上げている。
映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 つりたい焼き』のオープニングソングともなっている。

銭天堂のストーリーと同様、オープニングソングも子どもを意識し過ぎない曲調が聴く者を惹きつける。
また、オープニング・エンディング監督をつとめるのは、“劇メーション”という手法で注目 を集める宇治茶(うじちゃ)である。“劇メーション”とは、劇画とアニメーションを融合させた表現技法のことをいう。
通常のアニメでは、少しずつ異なる絵(動画)を撮影することにより動いているように見せかけるが、"劇メーション" では1枚の絵や切り絵を用いて、位置を変化させる程度の動きとカメラワークのみで映像表現する。この“劇メーション”によって生み出されるぎこちなさや不完全さが銭天堂の怪しさを表現し、見る者の想像力を駆り立てている。

ED(エンディング):KOCHO「はにゃ○満点、銭天堂。」

エンディングソング「はにゃ○満点、銭天堂。」を歌うのは、TV ドラマ・アニメ・CM など数多くの映像作品の音楽を手掛けるKOCHO(こちょう)。猫たちの「にゃ~」という言葉を織り交ぜた可愛い歌詞を使い、銭天堂の地下工房で駄菓子を作る、金色の猫たちの様子を歌い上げている。映像では銭天堂の駄菓子作りの裏舞台が見られる。オープニング同様、劇画とアニメを融合させた“劇メーション”という表現技法が使われ、駄菓子を作る際のリアルな煙と猫たちのぎこちない動きのギャップなどにより、独創的な世界観を創り上げている。

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