交響詩篇エウレカセブン(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『交響詩篇エウレカセブン』とは、2005年4月17日から2006年4月2日まで毎日放送をキー局として、TBS系列で全50話が放送された、ボンズ制作のSFロボットアニメ。この作品のために作られた放送枠の朝7時より放送。
主人公の少年レントン・サーストンは、エウレカという少女に出会って一目惚れし、彼女を追って反政府組織ゲッコーテイストに参加。冒険の中で成長していく一方、知的生命体「スカブ・コーラル」と星の謎を追う巨大な陰謀に巻き込まれ、世界の命運を巡る戦いに巻き込まれていく。

チャールズ・ビームス

CV:小杉十郎太

元塔州連邦軍SOF第2機動部隊部隊長。現在は塔州連邦軍遊撃部隊所属フリーランサー。
レイ・ビームスの夫で、共に空船・白鳥号で生活している。何事にも情熱的なかなり「濃い」人物で、リフも音楽も妻のレイも愛する男。ホランドのリフの師匠。
元SOF第2機動部隊のチーフとして活動していたが、セブンスウェルで精神的に深い傷を負ったレイとともに軍を辞職。白鳥号で賞金を稼ぎながら生活していた。
ニルヴァーシュとエウレカの奪取をデューイから依頼され傭兵として行動。偶然にもホランドに反発して月光号を家出中のレントンと知り合い白鳥号へ迎い入れた。
一時的に彼と白鳥号で家族のような幸福なひと時を過ごす。チャールズ夫妻はレントンがゲッコーステイトのメンバーであることを知り、デューイの命令で月光号追っていることを告げる。レントンがエウレカを守るために月光号へ帰った後、任務を果たすべくレイと共に月光号に潜入するが、ホランドと遭遇し激しい銃撃戦を繰り広げた後、死亡する。遺体はレイによって爆破された。
フェイバリットソングは「GET IT BY YOUR HANDS」。

搭乗機は「スピアヘッド SH-101」。

レイ・ビームス

CV:久川綾

チャールズの妻。元塔州連邦軍SOF第2機動部隊隊員。現在は塔州連邦軍遊撃部隊所属フリーランサー。
跳ねた前髪とキツネ目がチャーミングな若奥様で、料理をはじめ家事の腕前は一流。ウィザード級のハッカーでもある。
子供が産めない体で、その原因がある任務の際に目撃したセヴンスウェル現象のせいと信じており、セヴンスウェル現象をを引き起こしたエウレカに対して尋常ではない憎しみを抱いている。
ふとした偶然から行き倒れ寸前のレントンと知り合い、彼を白鳥号へと迎え入れた。心を通わせるうちにレントンを養子にしたいと望むようになるが、彼がゲッコーステイトのメンバーであることが発覚し断念。レントンの正体がわかってもなお彼を「自分達の息子」であると言い、別れの際には泣きながら彼を見送った。
その後、月光号突入作戦でチャールズを失ったことで精神的に不安定になっていく。最後の一戦で、エウレカへの憎しみとレントンへの愛情の両方を狂気と共に吐露しながら白鳥号ごと月光号へ特攻するが敗れる。最後は結婚指輪をはめた左腕が切断され、その腕を求めもがいている内に白鳥号の爆発に巻き込まれ、チャールズの後を追うように落命した。

搭乗機は「スピアヘッド SH-101」。

その他

アクセル・サーストン

CV:青野武

レントンの祖父でアドロックの父親。「有限会社サーストン工業 ガレヱジ・サーストン」を営むメカニックで生粋の頑固職人。職人肌らしく口調は厳しいが子供には優しい。メカニックの世界では有名な人物の一人。元トレゾア技研研究員。レントンに対してはメカニックとして平穏な人生を送ってほしいと思っていたが、彼が隠し持っていたアドロックの遺品といわれる謎のパーツ、アミタ・ドライヴをレントンに託すことになる。
自ら多くを語らないが、メカニックの間では「サーストンといえばアクセル」と言われる程で、科学者や発掘屋たちからも尊敬されている。ガレヱジ・サーストンではマシンのチューンはピーキーに仕上げるのがデフォルトらしく、その伝統はレントンにも受け継がれている。

アドロック・サーストン

レントンの父。かつて世界を襲ったトラパーの異常発生に伴う大災害、サマー・オブ・ラブから命を賭して人類を救ったと言われる英雄。住民票によると11990年9月10日死亡。当時まだ幼かったレントンは彼のことをほとんど覚えていない。
アドロックが残した言葉「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」はサーストン姉弟、ノヴァク兄弟、チャールズらに引き継がれている。軍の科学技術者だった彼はスカブ・コーラル研究に関する独自の仮説を唱え「アゲハ構想」のレポートを残した。

ダイアン・サーストン

CV:玉川紗己子

レントンの姉であり、ホランドの初恋の相手(元恋人)。
優しい性格で、幼くして両親を亡くしたレントンは彼女を母親のように慕っていた。
ホランドの口添えもあって塔州連邦軍へ入隊。父アドロックのスカブ・コーラル研究を引き継ぐが、レントンが幼少の頃に突然消息を絶った。後にスカブ・コーラルと融合し、司令クラスター内で精神が生きていることが判明する。

グレッグ・ベア・イーガン

CV:銀河万丈

世界中の科学者から崇拝を集めるアーキタイプ研究の第一人者。ミーシャの元夫で、今でも彼女を「僕のこぐまちゃん」と呼んでいる。
Dr.ベアという愛称のとおり大柄な肥満体に丸眼鏡の姿はクマを連想させる。いつもキャンディーを食べている。ニルヴァーシュのスペックアップに際して助言する。「クダンの限界(宇宙の崩壊)」が生じるという仮説を打ち立てた。

ノルブ

CV:小山力也

ヴォダラク教の高僧。
シウダデス・デル・シエロにてホランドにこの世の真実を教え、ゲッコーステイト設立のきっかけを作った人物。
彼の胸にはコンパク・ドライヴが埋め込まれ、超自然的な力を持つ。
昔、聖女サクヤの世話係として仕えていたことがあり、感情を示さない彼女を笑わそうと気配りするうちに、彼女を一人の少女として意識するようになり恋に落ちた。
40年来の風呂嫌いで、過度のマヨラー。

サクヤ

CV:矢島晶子

「ヴォダラク教」における賢者。エウレカによく似た少女で、その正体は人型コーラリアン。現在は蓮の花に姿を変え、ヴォダラクの総本山ヴォダラ宮を結界により守護している。初めは人間らしい感情をほとんど持たなかったが、一人の人間として接してくるノルブとの交流や恋愛を経て年頃の少女らしくなっていく。
およそ40年前、ふたりは未知の空間へと繋がっている次元の歪みであるグレートウォールの突破を試みるも失敗した。その結果、サクヤはスカブコーラルへと還りその姿は大きな睡蓮と化した。
エウレカとレントンをグレートウォールの彼方へと送るため、サクヤはノルブと共に超常現象であるポロロッカを起こす。

『交響詩篇エウレカセブン』に登場する機体

ニルヴァーシュ type ZERO

スカブコーラルの地層から人類が最初に発掘した世界最古のLFO。
LFOの起源となった存在で、その意味を込めて「ZERO」の名が付けられている。白地に赤いラインのカラーリング。
他の機体と違って左右に並んだ複座式となっており、操縦席にエウレカ、複座にレントンが搭乗する。武装は肩に装着したブーメランナイフ二本のみ。
コンパク・ドライヴなしでも稼動することが可能なLFOであるが、エウレカやレントン以外では意図どおりに動作をしないなど、自律した意思をもつ特別な機体。
当時の名工の技術を用いて作られた専用リフボードの性能も手伝って、旧型機ながらその飛行速度はターミナスシリーズをも凌駕する。ビーグルモードと呼ばれるレーシングカータイプの形態にも変形可能。
レントンが「コンパク・ドライヴ」とその拡張パーツである「アミタ・ドライヴ」を装着させたことで、「セブンスウェル」と呼ばれる現象を発生させた。

中盤ではフレーム全体を刷新し、改良が施された「ニルヴァーシュ type ZERO spec2」へとスペックアップし、新たに高速飛行形態への変形が可能になったのと、リング状の七色の光「チャクラ」を使い、相手の装甲や武装のみを破壊し、無力化させることが可能な「セブンスペクトラム」の使用ができるようになった。

最終話では、エウレカを救い出そうとするレントンの強い想いにニルヴァーシュが反応し、最終進化形態「ニルヴァーシュ type ZERO spec3」へと自ら進化した。
コックピットから機械類は消失し、全方位モニターで囲われている。操縦者の体を支えるリング状のアーチがあり、手足を広げて操縦し、その動きにシンクロした動作をとる。自らトラパーを放出することで、リフボードなしでの自力飛行と超高速飛行が可能。
胸部に大口径トラパルザー砲を一門有しており、コーラリアンの大群を一瞬にして全滅させる驚異的な破壊力を持っている。
レントンがエウレカを救出後、ニルヴァーシュは二人の想いを受け取り、この世界で生きていくよう語りかけ、自身と「半分の存在」は別宇宙へと旅立っていった。

ニルヴァーシュ type the END

Parfait557
Parfait557
@Parfait557

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