交響詩篇エウレカセブン(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2005年4月17日から2006年4月2日まで毎日放送をキー局として、TBS系列で全50話が放送された、ボンズ制作のSFロボットアニメ。この作品のために作られた放送枠の朝7時より放送。
主人公の少年レントンがヒロインの少女エウレカと出会って恋に落ち、成長していくボーイ・ミーツ・ガールの物語。それと同時に知的生命体「スカブ・コーラル」と星の謎を追う。

CV:松本保典

月光号機上フリーカメラマン。30歳。
細い口ひげを蓄え、赤いベレー帽と緑のジャージを着用。
ゲッコーステイト参加前は戦場カメラマンであったが、彼自身が戦争孤児というのがその理由。
ホランドの目的を知り、その壮大な目的を写真のフレームに納めるべく行動を共にしている。
ジャーナリストとして乗員の姿を撮影すると同時に、雑誌「ray=out」の編集にも携わる。生粋の報道写真家であり、自己のモラルに反する場面ではレンズを向けない。
リフの心得はまったくないが、それを写真やテキストで表現することにかけては卓越している。

ゴンジイ

CV:石森達幸

月光号に乗り込んでいる謎の老人。年齢不詳。
占い師らしく、その占いはよく当たるのでメンバーには好評。神出鬼没で艦内の何処かしらでお茶を入れては飲んでいる。
その正体はゲッコーステイトの成すべきことを見ていた人型コーラリアンだった。
最終話でサマー・オブ・ラブによりスカブコーラルと共に旅立つ。

孤児

月光号に同乗する3人の孤児。デル・シエロ殲滅の時にエウレカが保護した。人種も個性も異なる3人だが、実の兄弟のようにいつも寄り添い行動する。
エウレカをママと呼び慕っており、彼女に好意を持つ新参者のレントンに対して悪戯ばかりするが、徐々に打ち解けていく。
最終話ではレントンとエウレカの子供として住民票に記載されており、全員の苗字も『サーストン』になっている。
また、レントンの祖父であるアクセルを「おじいちゃん」と呼ぶ。
名前の由来は「青い鳥」の作者、『モーリス・メーテルリンク』から。

モーリス

CV:根谷美智子

アジア系の男の子。5歳。
口数が少ない人見知りだが、メーテルやリンクより年長で精神的に長男の立場から責任感は強い。洞察力が良くするどい意見を言う。
あまりレントンのことを快く思っていないが、それはエウレカがレントンを気にかけるあまりに、自分らが見捨てられるのではと感じていたからである。初恋の相手はエウレカで、自分の親を殺したエウレカには複雑な思いがあった。
エウレカのためにストナーに写真のテクニックを教えてもらうなど努力家でもある。

メーテル

CV:木川絵理子

白人の女の子。4歳。
面倒見が良くおしゃまで勝気。明朗快活で、当初はレントンにいたずらをしていたが、次第にレントンとエウレカの仲が好くなったのをきっかけに、モーリスやリンクらと共に家族の一員となった。

リンク

CV:水沢史絵

黒人の男の子。3歳。
興味のあることしかしない年相応の子供で、泣き虫だが我慢強い。
メーテルと仲良しであり、一緒になってレントンに悪戯をしていた。額の傷はデル・シエロ殲滅の時についたものと思われる。

塔州連邦軍

惑星全土を統治するプレッジオ塔州連邦の中央政府軍。
賢人会議と呼ばれる最高権力機関が政府全土の意思決定をおこなっているが、惑星自体の危機に対処するために、賢人会議は幽閉中だったデューイ・ノヴァク中佐を大佐に昇進させると同時に軍務に復帰させた。
軍の指揮官となったデューイは人類の運命を巻き込みつつ、最終目的である『セカンド・サマー・オブ・ラブ』を目指して邁進する。
かつてはホランド、エウレカが所属していた特殊機動部隊SOFが存在したが、彼らの脱退で解散した。

デューイ・ノヴァク

CV:辻谷耕史

王家の血を引くノヴァク家の長男。36歳。
ホランドの兄であり上官だった。タルホの元恋人でもある。
階級は当初中佐だったが、のちに大佐。塔州連邦軍最高司令官、統幕本部アゲハ隊指揮官。

数年前、アドロック・サーストンが提唱していた「アゲハ構想」を指揮していたが、デル・シエロ惨劇事件で部下であり実弟のホランドの反乱とエウレカの出奔により計画は中断。その責任を取らされる形で軍籍を剥奪され、幽閉されていた。
『金枝篇』などの読書に明け暮れていたが、しばらくしてニルヴァーシュによるセブンスウェル現象が発生し、アドロックの仮説が証明され賢人会議から幽閉を解除された。軍務に復帰し、塔州連邦軍最高司令官として「アゲハ構想」実現のため特別編成部隊アゲハ隊を組織し、アネモネを率いて塔州軍統幕本部の指揮をとる。

かつてはホランドにとって優しく優秀な自慢の兄であったが、母に自分の命と引き換えにホランドを生ませた権力者であった父をを憎み、青年時代に「王殺し」と称して父を殺害する。その後ホランドと共に放浪の旅に出て、塔州連邦軍に入隊。情報部に配属され、着実に実績を伸ばしていった。

自分の肉体にコンパク・ドライヴを埋め込み、コンパクフィードバックシステムを利用したシステムにより自身の命を人質とし、人名を無視した非道な作戦で、スカブコーラルの中心核である司令クラスターへの攻撃を強行した。
最後には、エウレカとアネモネの2人の首輪に組み込まれた、彼女らを「代理司令クラスター」とするためのプログラムを発動させる。その鍵はデューイ自身の命であり、自らの肉体に埋め込んだコンパク・ドライヴと共に命を絶つことで、己が背負った「業」を全うした。

ドミニク・ソレル

CV:山崎樹範

塔州連邦軍統幕本部情報7課所属。少佐、のちに特務大尉。20歳。
デューイの腹心でアネモネの世話役。何度かレントンと対比される。

整った顔立ちの二枚目。アネモネに恋心を抱いており、どんな罵倒や暴行をうけてもその気持ちは揺らぐことなく、いつも彼女の身を案じている。重度の方向音痴で地図と方角の相関概念がない。死体を見ると吐き気を催してしまうなど、軍人として深刻とも思える欠陥を持つが、頭脳明晰でその戦術眼は確かである。

幼くして家族を失った戦災孤児。
セヴンスウェル現象を独自に調査するためにベルフォレストへ赴いた際、レントンの祖父アクセルからレントンの事を聞かされる。
お互いに父母を早くに亡くしていることや、アネモネに似た少女エウレカの存在という共通点からレントンに親近感覚える。その後、アネモネに接する際の彼の態度にも微妙な変化が現れるようになる。
レントンには複雑ながらも友情のような感情を抱いているが、その立場上敵対するしかない事に歯がゆさを感じている。
ノヴァク財団研究施設で、自らがアネモネに投与していた薬物の脅威を目の当たりにし、デューイに反旗を翻す決意を固めた。

アネモネがデューイから見捨てられ自暴自棄になっていることを彼女のペットのガリバーから知ることとなり、アネモネを救うために単身司令クラスターへと突入。小型艇が破壊されて空中に投げ出され、the ENDの攻撃の余波に巻き込まれて吹き飛ばされるが、覚醒したthe ENDに導かれたアネモネと再会。お互いが自分にとって大事な人である事を再認識し、アネモネと結ばれた。

アネモネ

Parfait557
Parfait557
@Parfait557

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