欅坂46(櫻坂46)とは【徹底解説まとめ】

欅坂46とは、2015年8月21日に「乃木坂46新プロジェクト」として誕生したアイドルグループ。乃木坂48と同じく秋元康プロデュースのグループであり、「乃木坂48」及び、のちに誕生する「日向坂46」などの「坂道シリーズ」の第二弾グループでもある。メンバー募集時は「鳥居坂46」というグループ名であった。センターの平手友梨奈を中心に「笑わないアイドル」として活動してきたが、2020年1月23日、その不動のセンターであった平手友梨奈が突然の脱退。今後のグループの活動に注目が集まっている。

1stシングル「サイレントマジョリティー」

●楽曲制作
作詞:秋元康
作曲:バグベア
編曲:久下真音

作曲を担当したバグペアとは、「こぎみいい」と「ここみらい」からなる男女二人組のフリーランスの音楽ユニット。男性の「こぎみいい」が作曲全般、女性の「ここみらい」がトラック作成・アレンジを担当している。欅坂46への楽曲提供はこの「サイレントマジョリティー」以外にも「僕たちの戦争」「不協和音」がある。ちなみに「こぎみいい」は欅坂46の箱推し、「ここみらい」は菅井友香推し。
坂道シリーズの楽曲では他にけやき坂46の「未熟な怒り」と「抱きしめてやる」の作曲も担当している。

編曲を担当した久下真音は、ハイキックエンタテインメント所属の作詞家、作曲家、編曲家。
作曲を担当したバグベアとの組み合わせで「僕たちの戦争」の編曲も担当している。
坂道シリーズの楽曲では他に「悲しみの忘れ方」(乃木坂46)、「夏色のミュール」(日向坂46)の編曲も担当している。

●フォーメーション
3列目:齋藤冬優花、織田奈那、上村莉菜、長沢菜々香、小池美波、佐藤詩織、原田葵、米谷奈々未、石森虹花
2列目:土生瑞穂、尾関梨香、守屋茜、菅井友香、志田愛佳、渡邉理佐
1列目:渡辺梨加、鈴本美愉、平手友梨奈、今泉佑唯、小林由依
センター:平手友梨奈

●ミュージック・ビデオ
監督:池田一真
振付:TAKAHIRO
衣装:尾内貴美香
撮影地:渋谷駅工事現場(旧東急東横線渋谷駅のホーム及び線路跡地)

監督を担当した池田一真は株式会社ピクス所属の映像ディレクター。多くのミュージック・ビデオやCMの作成を行っており、乃木坂46のCD特典映像である個人PVも作成している。
2020年4月現在、以下の坂道シリーズのミュージック・ビデオを監督している。
〇乃木坂46
・制服のマネキン
・扇風機
・孤独兄弟
・シンクロニシティ
・Sing Out!
・しあわせの保護色
〇欅坂46
・サイレントマジョリティー
・世界には愛しかない
・大人は信じてくれない
・W-KEYAKIZAKAの詩
・エキセントリック
・W-KEYAKIZAKAの詩<32人ver.>
・月曜日の朝、スカートを切られた
・Student Dance
〇日向坂46
・JOYFUL LOVE
・ときめき草
・こんなに好きになっちゃっていいの?
〇吉本坂46
・君の唇を離さない
・今夜はええやん
・STRAY SHEEP

ミュージック・ビデオ撮影当初は安全面の問題から撮影許可が下りなかったが、2日間だけ工事を一時中断する期間が発生したため、その2日間のみ撮影可能となった。
シングル発売日(2016年4月6日)の前である2016年3月15日からYouTubeで公開され、発売後には公開終了する予定であったが、発売前日の4月5日には再生回数が300万回を突破。その結果公開の延長が決定し、2016年7月20日時点では2000万回、2018年6月24日時点では1億回を突破している。
YouTube2016年「音楽」トップトレンド動画(日本)ランキングで4位を獲得している。
ちなみに同ランキングのトップ3は以下の通り。
1位:PPAP(Pen-Pineapple-Apple-Pen)/ピコ太郎
2位:前前前世(movie ver.)/RADWIMPS
3位:PERFECT HUMAN/RADIO FISH

衣装を担当した尾内貴美香は「乃木坂46と差が出るように作らせてもらいました。乃木坂46がフランス領の女子校みたいな感じだから、欅坂46はイギリスのモッズ寄りにしたらいいんじゃないかという話だったので。しかも今回は最初から曲も振付も軍隊っぽい感じを取り入れたいから、カワイイ感じじゃなくてもいい、尾内さんがカッコイイと思う衣装を作ってくださいと言われました。軍隊っぽいという理由は、彼女たちは意志の強い子たちで、乃木坂46の子たちと違うのはそこだからとおっしゃっていて。乃木坂46の『可愛らしく、高級感が出る感じ』とは反対に、『カッコ良く、スタイリッシュに』とのオーダーでした。いろんな軍服を調べました。それこそ世界各国の軍服から、軍隊をテーマにしたアニメまで。かつ欅坂46のテーマカラーはグリーンなので、それを基調にしようと。ただ、軍服的なグリーンだと重々しく見えてしまうので、顔映りがキレイになるようなブルーグリーンにしたんです」」と語っている。
またサブカルチャー系雑誌「Quick Japan」の中で「テーマカラーが緑というのは決まっていて、重厚なイメージは面白いかもしれないと話をしたところがはじまりです。ディティールはかっこいいのですが、ワンピースの形は坂道グループの雰囲気を踏襲して、上品にかわいく、というバランスでデザインしました。乃木坂46では制服と歌衣装は別なのですが、欅坂46は両方をひとつの衣装で対応できるようにするため特別な配慮をしています。本物の制服感を出すために、過度な装飾はつけず、いかにシンプルに仕上げられるかがポイントでした」と語っている。

振付を担当したTAKAHIROは「この曲のイメージは若い子たちが自分たちをグッと出していく、自分を持ってる人たちが発信していく、ということを教えていただいて。すごく芯のある作品にしたくて、しかもデビュー曲だからガツンとすごく挑戦的な感じでいきたい、ということでした。歌詞を読むと、荒波にもまれながら、それに抗って進んでいくような強さが感じられたので、これから先を切り開いていくような強いものを作るべきだと思いました。自分の振付の作り方は、基本あまり僕の意志フィルターを通しすぎないようにしています。曲を聴いて、歌詞を読み込んで、曲と歌詞が『こういうふうにやりなよ』と示すことを純度高く具現化したいタイプなんです。この曲からは『社会のシステマティックさと、若者の自我の焔の両面を対比させた画』というイメージが伝わってきました。衝動や衝撃、若さの中の不安定さ、それに打ち勝つパワーをバランスよく表現しようと思いました。お話をいただいて、次の日に前半を作ってメンバーに教え、また次の日に後半を作ってメンバーに教え、その翌日には撮影というタイトなスケジュール。彼女たちにとっては大変だったと思います。本当に試練ですよ。ダンサーとしても厳しいレッスンだったと思います。でもそれを若い力と情熱と熱意で乗り切ってくれたんです。練習しすぎて足にマメができちゃった子もいたし、泣いちゃう子もいた。泣いた子は無理だから泣いたというよりは、できなくて悔しい、他の人に迷惑をかけたくないという責任感のある涙でした」と語っている。
また「『サイレントマジョリティー』には3つのポイントがある。1つ目は振り付けに腕や手を伸ばす動作を取り入れていること。遠心力で手の曲げ方を気にせず思いっきり振ることができます。2つ目はシンプルな動きを複雑に見せること。最後はイメージしやすい言葉・画で伝えること。(平手友梨奈に対して)モーセが海を割り、紅海を渡った様子とウジェーヌ・ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』の絵を見せ、『これをイメージして歩いてください』と伝えました」と語っている。

以下は音楽サイト「Real Sound」に掲載されたTAKAHIROと撮影現場となった渋谷の再開発工事現場を管理する事業推進者の東京急行電鉄株式会社からのコメント。
・TAKAHIRO
今回、ダンスの振付は、二つの情景を取り入れました。システマチックに作られた社会を象徴するシーン。そして若者の力強さと勢いを表したシーンです。
作中では、若者の革命者の象徴として平手さんに特に意思の強い表現をして頂きました。
最初は、厳しさに呆然とした子、泣き出す子もいました。それでも賽は投げられたのだと、皆が必死に頑張りました。
ある日、散々詰め込んで練習したので、私がリハーサルを終わりにしようと言うと、
「もう一回やりたいです」とメンバーが申し出た時には、
もう限界はとっくに超えている筈だから凄いなと驚きました。
それが終わると、「もう一回お願いします」と皆から声があがりました。
その時、この子たちは未来を切り開いて行く!と確信しました。
彼女たちの気持ちが真っ直ぐ進んで行けるように、私も全力で向かい合いたいと思います。

・東京急行電鉄株式会社
今回撮影した場所は、旧東急東横線渋谷駅のホーム及び線路跡地で、
2018年秋には、オフィスやホテル、ホールの入った高層複合施設が完成します。
今回撮影した風景は、変わりゆく渋谷のまさに今しか撮影できない光景となりました。
いつかまたこの場所で、進化し続けている彼女たちと再会できることを楽しみにしています。

●メディア使用
ファッションレンタルアプリ「mechakari」(ストライプインターナショナル)のCMソングに起用。メンバー21人がそれぞれ出演するヴァージョンとメンバー全員が出演するヴァージョンの計22種類のCMが制作されている。

土生瑞穂「ゴリラの着ぐるみを着たんですけど、動きがわからなかったので、動画で検索して勉強しました」。
長濱ねる「女性に水をかけるシーンがあって、やったことがなくて難しかったので9回くらいやり直しました。相手の方が初対面だったので躊躇してしまって。(周りに)迷惑がかかってたのでもう行くしかない(と思い切って演じた)」。
渡邉理佐:「(バスルームで泣くシーン)友達がいなくなっちゃうことをイメージして泣きました。5分くらいかかちゃった」。

●楽曲概説
元々は「僕らの革命」という仮タイトルがつけられていた楽曲。「サイレントマジョリティー」とは、「物言わぬ多数派」の意。元々はベトナム戦争が泥沼化していたアメリカで、リチャード・ニクソンが使用した言葉に由来している。
当時、泥沼化していたベトナム戦争に反対する学生運動やヒッピー・ムーヴメントが勃興していたが、ニクソンは「そういう運動や声高な発言をしない大多数のアメリカ国民はベトナム戦争に反対していない」と発言。また1969年11月3日のテレビ演説において「そして今夜は、沈黙を守っている大多数のアメリカ国民の皆さんへ。私は皆さんの支持を求めたい」(And so tonight—to you, the great silent majority of my fellow Americans—I ask for your support.)というセリフで登場している。
ここで言われている「沈黙を守っている大多数のアメリカ国民の皆さん」とは「反戦運動に否定的だったり、戦争を継続しているアメリカ政府を支持してはいるけれどあえてそれを声に出して言わない大多数の人々(物言わぬ大衆は私に賛成なんだ)」の意。

平手友梨奈:「先輩が乃木坂46さんなので、ちょっとでも違った欅らしい色を出せればと思います。1stシングルがカッコいい曲でメッセージ性が強い歌詞なので、そこをちゃんとパフォーマンスで見ている方に届けられたら」。
今泉佑唯:「一歩を踏み出す勇気をもらえる曲。1人でも多くの人に聞いていただいて、勇気を出すきっかけになれば」。
小池美波:「『サイレントマジョリティー』の歌詞にもある、『君は君らしく』という言葉の通り、私は私らしく、頑張っていこうと思います」。
小林由依:「『サイレントマジョリティー』はすごく心に刺さる強い歌詞と、かっこいい振り付けが魅力の曲です。そんな素敵な曲とダンスをいただけたことにすごく感謝しています。
だからそんな素敵な曲を無駄にしないようにパフォーマンスに力を入れ、これからも大切に歌い続けていきたいです!」。
菅井友香:「私は『サイレントマジョリティー』が大好きです。欅坂46にこの素晴らしい楽曲を頂けて本当に有難いです。沢山の信頼出来るスタッフさんを初めこのチームでこのメンバーと共に制作に関わる一員になれたことが本当に嬉しいです」。
守屋茜:「サイレントマジョリティーはメッセージ性の強い曲ですので、聴いている方に想いが届くよう頑張ります!!」。

●カヴァーヴァージョン
大森靖子が2017年8月30日にリリースしたシングル「draw (A) drow」のカップリング曲として「サイレントマジョリティ」をカヴァーしている。
ミュージックビデオには、クマリデパートの早桜ニコ、優雨ナコ、Maison book girlのコショージメグミ、のちに大森靖子のZOCに参加する香椎かてぃ(当時はかてぃ名義)などが参加している。

サイレントマジョリティー/大森靖子

2ndシングル「世界には愛しかない」

●楽曲制作
作詞:秋元康
作曲:白戸佑輔
編曲:野中“まさ”雄一

作曲を担当した白戸佑輔は、ドリームモンスター所属の作詞家、作曲家、編曲家、ベーシスト。テレビのオーディション番組「ラストアイドル」の審査員も行っており、同番組からデビューしたアイドルグループ「ラストアイドル」のデビュー曲「バンドワゴン」の作曲も担当している。

編曲を担当した野中“まさ”雄一は、ヘッドオフ所属のミュージシャン、編曲家。AKB48グループでは最多楽曲数の編曲を担当している。2015年には日本の編曲者年間売上ランキングの1位に輝いている。
2020年4月現在、以下の坂道シリーズの楽曲の編曲を担当している。
〇乃木坂46
・会いたかったかもしれない
・遠回りの愛情
・なぞの落書き
・もう少しの夢
・光合成希望
・当たり障りのない話
・君が扇いでくれた
・ジコチューで行こう!
・ありがちな恋愛
・Sing Out!
・僕の思い込み
〇欅坂46
・世界には愛しかない
・チューニング
・避雷針
・ゼンマイ仕掛けの夢
〇けやき坂46
・ひらがなけやき
・誰よりも高く跳べ!

●フォーメーション
3列目:織田奈那、齋藤冬優花、原田葵、上村莉菜、長沢菜々香、小池美波、尾関梨香、米谷奈々未、佐藤詩織、石森虹花
2列目:土生瑞穂、長濱ねる、菅井友香、守屋茜、鈴本美愉、小林由依
1列目:志田愛佳、渡辺梨加、平手友梨奈、渡邉理佐、今泉佑唯
センター:平手友梨奈

●ミュージック・ビデオ
監督:池田一真
振付:TAKAHIRO
衣装:尾内貴美香
撮影地:北海道苫前町

監督を担当した池田一真は株式会社ピクス所属の映像ディレクター。多くのミュージック・ビデオやCMの作成を行っており、乃木坂46のCD特典映像である個人PVも作成している。
欅坂46のミュージックビデオとしては、1stシングル「サイレントマジョリティー」に続いての監督起用となる。
2020年4月現在、以下の坂道シリーズのミュージック・ビデオを監督している。
〇乃木坂46
・制服のマネキン
・扇風機
・孤独兄弟
・シンクロニシティ
・Sing Out!
・しあわせの保護色
〇欅坂46
・サイレントマジョリティー
・世界には愛しかない
・大人は信じてくれない
・W-KEYAKIZAKAの詩
・エキセントリック
・W-KEYAKIZAKAの詩<32人ver.>
・月曜日の朝、スカートを切られた
・Student Dance
〇日向坂46
・JOYFUL LOVE
・ときめき草
・こんなに好きになっちゃっていいの?
〇吉本坂46
・君の唇を離さない
・今夜はええやん
・STRAY SHEEP

草原で歌われるシーンは「想像の上に成り立つ自己の開放を感じさせる」シーンであり、その「想像」と対比する形で「学校」という現実のシーンが存在している。
当初、欅坂46運営委員会委員長の今野義雄は、北海道苫前町での撮影に難色を示していたが、風力発電所のインパクト、文明の象徴と自然の共存、風車が記号化された都会的なシーンに見えなくもない、という理由、および監督の池田一真の「自信があります」の一言からこのロケ地の提案を受け入れたという。
平手友梨奈によれば、前作「サイレントマジョリティー」が社会的評価を受けたことに対し、前作とは異なる白の衣装、笑顔で歌う振付を受け入れてもらえるか不安があり、イメージが固まるまで撮影地にバスが到着しても、なかなか降りることができなかったという。

監督を担当した池田一真は「前作が話題になっていたので嬉しかったですけど、プレッシャーでもありました。今回も歌やダンスをしっかり見せた”かっこいい欅坂46”を踏襲する方向で進んでいたのですが、打ち合わせの中で『青春ドラマにしたい』という話が挙がったんです。5分の尺の中でドラマも見せたい、歌もダンスも見せるとなるとこれは相当ハードルが高いな……と悩みました。でも、この楽曲の最大の特徴であるポエトリーリーディングをしっかり軸にして構成していければ、音に乗ってる感じを壊さずにドラマ部分を描けるなと。そこに光明を見出したんです」と語っている。

衣装を担当した尾内貴美香はサブカルチャー系雑誌「Quick Japan」の中で「1stのかっこいいイメージが強烈だったので、それは残しながら、曲の雰囲気に合わせて爽やかにも見えるようにした衣装です。夏服ということで、セーラー服をモチーフにしていますが、ただ単純にセーラー襟のようなものはつまらないので、現在の白と紺を基調としたものになりました。リボンなど女の子らしい装飾は今回も使っていません。先に踊りを見せていただいたとき、回る振付が印象的だったので、前回に続いてスカートの広がりが見ている人に残るようなデザインをしています」と語っている。

●メディア使用
欅坂46初の主演テレビドラマである「徳山大五郎を誰が殺したか?」の主題歌に採用されている。

●楽曲概説
ポエトリーリーディングをメインとした斬新な楽曲であり、前作「サイレントマジョリティ」では選抜に選ばれなかった長濱ねるが初めて選抜に選出された表題曲でもある。

秋元康「(メンバーに対し、ポエトリーリーディングを直接ディレクションしたことについて)ポエトリーリーディングから始まるということで、そのニュアンスを直接伝えたいと思いました。なぜこういうことをやるのか、どういう言い回しなのかということを理解してもらうために、その場でみんなにポエトリーリーディングを実演してもらった。この子の雰囲気はこのセリフに合うなというように、誰がどこを歌うのかを決めていきました。僕の中では女子高の演劇部みたいなものがあったら面白いんじゃないかというイメージがあって。例えば『舞台に立ったときに平手(友梨奈)が走ってきて、このセリフをどういうふうに言う?』というように、セリフの言い回しや解釈について話し合いながらレコーディングを進めたんです」。

以下は音楽サイト「TSUTAYA on IDOL」に掲載されたインタビューより。
(参加メンバー:志田愛佳、菅井友香、守屋茜、渡辺梨加、渡邉理佐)
——今回のジャケット写真やMVは、どのように?
守屋:ジャケット写真は、茨城県にある学校で撮りました。周りは森と田んぼのようなところでした。
梨加:私は茨城が地元なので……でも、あまり覚えてなくて。特に困ったこともなかったと思います(笑)。
志田:「サイマジョ」は、自分の中のキメ顔をやってと言われて撮ったんです。今回は、動きの中の自然なカットと言うか……学校生活を送ってる自然な感じを意識するように言われました。2列目と1列目で撮ったジャケは、(守屋)茜が後ろを走ってたり、うちらはしゃべってて顔もはっきり写ってないくらいで。そういう部分では、前作とはまったく違う印象になっていると思います。
守屋:MVは、北海道の、風車があるところで撮りました。アプリで現在地を見てびっくりして、日本の端にいるんだ!って。それに風が強かったし、途中から雨も降っちゃって、みんな寒くてブルブルだったんです。せっかく念願の半袖衣装になったのに、長袖に戻してくれ~って感じで(笑)。「今の時期の北海道は、涼しくていいよ」って、スタッフさんから言われて楽しみにしていたんですけど、みんなでめっちゃ寒くない?って。でも気合いで撮影しました。後は学校の体育館とかでしたね。
梨加:私は想い出があります。撮影する日の朝、朝焼けをみんなで見に行ったんですけど、それがめっちゃきれいだったんです。
守屋:そうそう。めっちゃキレイだったんですよ。
梨加:外に出たら、めっちゃ朝日がきれいで感動したんです。写メも動画も、しっかり撮りました。
守屋:みんながきれいきれいって騒いでて、私は日の出なんてどこで見ても変わらないと思ったんですけど(笑)。記念に見ておこうと思って見たら、本当にすごくきれいで。見て本当に良かったです!みんなで初日の出を見たような気分になりました。あとは何かあったっけ?
梨加:え~?あとは、寒いしか覚えてない。
守屋:寒くて、薪を焚いたストーブがあって、それがめっちゃ温かくて。そうだ、ぺえたん(渡辺梨加)のリップシーンは?
梨加:未だにリップシーン苦手です。2回目でしたけど、まだまだでした。
守屋:みんなでモニターを見ながら、「ぺえたんだ、大丈夫かな?頑張れ~!」って、みんなで応援してたんだよ。
梨加:ホントまだ苦手で。カメラ、怖い。(笑)
——北海道っぽい観光的なものはなかったんですね。
守屋:でも、行けて楽しかったです。朝早くの出発だったのは大変でしたけど、最終日にはご褒美が待ってて、北海道の美味しいものを食べることが出来ました。お寿司班とラーメン班に分かれて。私はもちろんお寿司班!すごく美味しかったです。帰りにはお土産も買えたし。生キャラメルの空港限定モノを買いました。もっと買いたかったんですけど、それ以上買っちゃうと、食べ過ぎて太っちゃうので。
梨加:私はラーメン班でした。魚介類が食べれないんです。
——楽曲の話に入りますが、曲は語りから入るという斬新な作り。最初に聴いたときの印象は?
守屋:え?セリフ!?歌じゃないんだ~。こういう感じなんだ~!って思いました。最初のイントロもすごく好きです。
——早口っぽく歌ってるところとかもあって。
守屋:そこがかっこいいですよね。みんな気に入って、すぐ口ずさんでました。
菅井:私も最初は驚きましたね。事前にセリフが入ることは聞いていたんですけど、まさかここまで長いとは思ってなかったし、でもそれが斬新だと思ったし。個人的には、疾走感のあるイントロが好きです。私は今大学生なんですけど、中高時代の青春を思い出して、爽やかだな~と思って、聴けば聴くほどハマっていった感じ。
梨加:私も、イントロ部分が好きです。
理佐:セリフから始まるのが新しいし、その新しさが欅坂46を知らない人にも欅坂の存在を知ってもらえるきっかけになったらうれしいですね。
——歌い分けみたいなものは?
菅井:私は、「夕立も予測できない未来も嫌いじゃない」というセリフを言っています。最初は、どういう風に言えばいいんだろう?と、すごく考えました。ただの朗読になってしまってはダメだし。そうしたらレコーディングのとき、「舞台でスポットライトを浴びながら、客席に向けて訴えかけているイメージ」とアドバイスいただいて。なので、夕立の中を全力で走っている歌の主人公になり切って、そして聴く人に訴えかけるイメージを持つようにして、頑張って歌いました。それが上手く伝わっていたら嬉しいです。でも、すごく緊張しました~。
——レコーディングはどういう感じでしたか?
守屋:4人とか3人でグループになって、グループごとに歌いました。みんないるけど、ヘッドフォンをしているから、周りの声は聴こえないんです。だから、周りとリズムが合ってるかとか、音程が間違ってないかとか、すこし不安になりますね。でも、なるべく1回で合うようにと、ブースに入る前にみんなで練習してから臨みました。
梨加:レコーディングは、緊張しますね。
——緊張のほぐし方は何かありますか?
守屋:レコーディングのときの話ではないのですが、ライブの前はメンバー同士で背中をパンって叩き合って、気合いを入れ合います。この曲も初披露したときは、ものすごく緊張して。
菅井:それで、円陣を組んで声を出して。その後、背中を互いにパンってやりました。
——1stシングルが1位だっただけに、今回の2ndシングルに対する周囲の期待感が大きいと思いますが。
菅井:はい。ものすごく不安でした。「サイレントマジョリティー」が、たくさんの方に聴いていただけたことは、本当に嬉しくて。それでせっかく良いイメージを持ってくださった人が2ndを聴いて、前とはまったく違う印象の曲になっていることで「そうでもなかったかな~」って、がっかりされたら怖いし。でも逆に、こういう一面も持っているんだと、興味を持ってくださる方が増えたら嬉しいなと思います。
——プレッシャーはありましたか?
志田:うーん、1stでも特にプレッシャーは感じてなかったくらいなので、2ndでも感じてなくて。感じてた?
理佐:うーん……。
守屋:プレッシャーと言うか、1stより質を落としたくないというのは、みんな感じていたと思います。特にダンスですけど、初披露のときとかは、齋藤冬優花ちゃんがリーダーシップを取って引っ張ってくれて。
理佐:特にテレ東音楽祭ときは、振り付けを間違えちゃダメだというのだけで、フリのことで頭がいっぱいでした。
志田:私は1列目で踊るのが初めてだったので、やっぱりフリのことだけを考えていましたね。
守屋:あと、今回の曲はパフォーマンスの際の表情がより細かいんです。最初は昔を思い出すような切ない感じで、その後は疾走感を出して、サビはキラキラの笑顔で。フリをやりながら、同時に表情も変えていかないといけないんです。イベント出演もこの夏は沢山あるので、そういう部分でもパフォーマンス力はあげていかないと、と思っています。
——1stは笑顔がなかったですが、今回は笑顔解禁?
菅井:振り付けの先生は「サイマジョ」と同じで。細かい歌詞の意味や表情の変化を教えてくださるのですが、今回は笑顔も見せることが出来ました。実は、この曲を聴いた方にどんな気持ちになってほしいか、みんなで話し合う時間があったんです。それで話し合いの結果、前向きな気持ちになってほしいという意見でみんな一致しました。なのでそれを意識しながら、ポジティブな気持ちになってほしくて、サビは笑顔で歌っています。
守屋:みんなで話し合ったとき、歌詞の「世界には愛しかない」と出てくるところは、みんなの顔を思い浮かべて歌ったらいいんじゃないかとなって。メンバーの顔を浮かべてたら、自然と笑顔になれました。
——「世界には愛しかない」というタイトルですが、これについてはどんなイメージですか?
菅井:恋愛だけじゃない、家族や友だち、メンバーへの愛もあるんだなって思いながら歌詞を解釈しました。
理佐:私は、分かんないです。まだ愛とかって、難しすぎちゃって。
——各自の考える聴きどころ
志田:「大人はみんな嘘が多すぎて忘れてる」というところが好きです。私たちの世代の言葉だと思うし。
菅井:私は、「最後に大人に逆らったのはいつだろう」というところです。「サイレントマジョリティー」でも大人に支配されたくないと出てくるので、前回から引き続き、大人への反抗もテーマになってるのかなと思いました。歌の主人公は男の子で、これもみんなで話し合ったとき「16歳の男の子だろう」と。
守屋:具体的な設定を決めたほうが、パフォーマンスにも統一感が出るということで。
菅井:大人に逆らうことを諦めていた男の子が、愛を知って、もう一回自分を信じて生きて行こうと決める。そういうストーリーを、自分自身とも重ねあわせました。
守屋:「マジョリティー」に掛けたのか分かりませんが、アイデンティティーとかリアリティーとか出てくるのもポイントですね。
——あと、フォーメーションも変わったわけですが。
守屋:私はユッカー(菅井)と位置が入れ替わりで。前回はかっこいいイメージで、今回は爽やかなイメージと言うか……。1stのカップリングでも二人でシンメなのですが、1stよりも二人の息も合ってきたと思います。きっと今のみんなの位置には、必ず意味があると思っています。前回は曲やフリを覚えるだけでいっぱいいっぱいだったので、今回は自分の立ち位置の意味もしっかり考えてやっていきたいと思っています。
志田:私は今回フロントに入れさせていただいて、最初は出来ないって言っていたんです。でもそれは、自分の気持ちばっかりで、スタッフさんが私たちにかけてくれた期待や想いまで考えられてなかった。そういう部分では、私に賭けてくださった人のために頑張りたいと思いました。
理佐:私も今回からフロントです。1stでは2列目で、前にメンバーがいたので、フリも甘えてるところがあったと思います。今回は1列目に立たせていただいて、前にはお客さんしかいないし、自分が一番前という場所を背負っているわけで、その分プレッシャーも大きくて。今までの考え方の甘さに気づけたというのもあるし、前回フロントだったメンバーは、こういう気持ちだったんだなって、気持ちも少しは気づくことができました。
——あと、初回仕様限定盤TYPE-CのC/Wには、この5人でのユニット曲「青空が違う」も収録。
梨加:メンバーの意味が謎です(笑)。
志田:3人はお姉さんメンバーって分かるけど、私たちは?
理佐:何でだろう?
守屋:大人っぽいからじゃない?でも活動していくうちに、どうしてこの5人なのか?その意味も分かって行くのだと思います。
菅井:ライブで歌うのは、これからすごく楽しみです!
梨加:さらに仲良くなりたいです!

3rdシングル「二人セゾン」

●楽曲制作
作詞:秋元康
作曲:SoichiroK、Nozomu.S
編曲:Soulife

作曲を担当したSoichiroKとNozomu.Sは、編曲でクレジットされているSoulifeのメンバー。Soulifeとはこの二人(河田総一郎:SoichiroK、佐々木望:Nozomu.S)による音楽ユニット。
2020年4月現在、以下の坂道シリーズの楽曲の作曲・編曲を担当している。
〇乃木坂46
・孤独兄弟
・Tender days
・あらかじめ語られるロマンス
〇欅坂46
・乗り遅れたバス
・キミガイナイ
・語るなら未来を…(編曲のみ)
・二人セゾン

●フォーメーション
3列目:織田奈那、尾関梨香、長沢菜々香、上村莉菜、米谷奈々未、石森虹花、土生瑞穂]
2列目:今泉佑唯、菅井友香、渡辺梨加、長濱ねる、渡邉理佐、志田愛佳、小林由依
1列目:齋藤冬優花、佐藤詩織、小池美波、平手友梨奈、原田葵、鈴本美愉、守屋茜
センター:平手友梨奈

●ミュージック・ビデオ
監督:新宮良平
振付:TAKAHIRO
衣装:尾内貴美香
撮影地:都内近郊(幕張新都心など)

監督を担当した新宮良平はEPOCH所属の映像ディレクター。安室奈美恵やKis-My-Ft2など多くのミュージックビデオやTVCMを手掛けている。また、この「二人セゾン」以降の欅坂46のシングル表題曲の全てのミュージックビデオの監督を担当している。
2020年4月現在、以下の坂道シリーズのミュージック・ビデオを監督している。
〇欅坂46
・語るなら未来を…
・二人セゾン
・不協和音
・風に吹かれても
・ガラスを割れ!
・アンビバレント
・黒い羊
〇吉本坂46
・泣かせてくれよ
・やる気のない愛をThank you!」

全編が自然光の元で撮影されており、夜をメインとした「サイレントマジョリティ」やまぶしい太陽光の「世界には愛しかない」とは異なる世界観になっている。振付もバレエ風になっており、前2作がきびきびとした「恰好良さ」を追求したものであれば、今回はしなやかさな動きと繊細な表情の変化が特徴的になっている。

衣装を担当した尾内貴美香はサブカルチャー系雑誌「Quick Japan」の中で「これは一押しのデザイン案だったんです。『今までにないデザインを』というリクエストから、かわいくしたいなと思っていて。秋らしく柔らかい印象のボルドーを使いつつ、かっこいい雰囲気も残そうと。流行だったチェック柄は場合によってはかわいくなりすぎることもありますが、トレンチコートをワンピース型にしたスマートなデザインの中で欅坂らしい使い方ができたと思います。ボルドーとキャメルの2色の案がそのまま欅坂とひらがなけやきの制服になりました」と語っている。

●楽曲概説
「セゾン」とはフランス語で「季節」の意味。「サイレントマジョリティ」や「世界には愛しかない」と異なり、ほんのりと切なさを感じさせる楽曲になっている。
また、今回は曲中での転調が一切ないのも特徴的であり、前2作にあった低音を強調するような歌声よりも、ファルセットを使用した高音を活かした楽曲になっている。

今回、小池美波&齋藤冬優花&佐藤詩織の三人が初めてフロントに選ばれている。以下は音楽サイト「Real Sound」に掲載されたその三人によるインタビューより。
——まずは10月16日に放送された『欅って、書けない?』(テレビ東京)での3rdシングル選抜発表を振り返ってみたいと思います。今回は過去2回とは異なり3列目の真ん中から発表していきましたが、皆さんはこれまで3列目だったので序盤で自分の名前が呼ばれずに不安を感じたのではないかと思います。
佐藤:ここ(齋藤と佐藤)は同じ気持ちで、最初は選抜から落ちたと思いました。
齋藤:でしたね(笑)。みーちゃん(小池)はずっと3列目の真ん中にいて、私としーちゃん(佐藤)はわりと端だったりしたので、あとがないというか、そういうふうにポジションを捉えたらいけないんですけど、気持ち的にはこれ以上後ろにも下がれないし、ちょっと不安でした。
佐藤:私は1stの「サイレントマジョリティー」で3列目の真ん中の隣の位置だったんですけど、2nd(「世界には愛しかない」)で端から2番目になって。1stのときに自分のダメな点がわかったので、2ndで端のほうに行ったことは自分的には納得していて。だから本当にあとがないなと思っていたので、3列目で名前を呼ばれなくて「ああ、落ちた」という思いが最初は強かったんです。
小池:私は3列目で名前を呼ばれなかったら、きっと落ちただろうなという思いはあって。1st、2ndと3列目の真ん中でやらせていただいたんですけど、でも前に行きたい気持ちもありました。だから3列目だけどパフォーマンスでは1列目、2列目にも負けないようにって思って頑張ってたんです。でも自分に自信がなくて、いつか前に行きたいなという気持ちはあっても、自分が前にいることが全然想像できなかったので、それを想像できたときが自分的に一番いいタイミングなのかなと思っていたんです。
——今回はまだその自分を想像できてなかった?
小池:はい。だから自分の名前が(立ち位置番号)3番で呼ばれたときは頭が真っ白になって。前に行けたことは絶対に嬉しいことのはずなのに、不安や恐怖が一気に押し寄せてきたんです。で、ファンの方が認めてくれるかもわからなくて、どうしたらいいんだろうっていう気持ちが大きかったんですけど、よく握手会でファンの方が「いつか前に行けるように頑張ろうね」と言ってくださっていたので、やっぱりファンの方も嬉しいことだと思ったので、私自身まだ不安もあるんですけど今はやるしかないなと根性でやってます(笑)。
——皆さん、「前に行けた」という前向きな気持ちより最初に「選抜から落ちた」と思ったんですね。
齋藤:はい。
佐藤:なかなかあの瞬間は前向きにはなれないです。
齋藤:でも途中まではちょっと期待もしていたんですけど、2列目で呼ばれた子にフロント経験者が多かったので、もうないなと。だから途中から表情にも出てしまって。
——確かに、番組中すごい表情でしたものね。
齋藤:放送されちゃいました(苦笑)。
佐藤:フロントを経験しているメンバーが2列目にいて自分が1列目に入ってやっていけるのかという不安と、現実を受け入れられない気持ちで溢れていて。だから1列目のメンバーが名前を呼ばれていくときは記憶がないよね。
——それが発表後の、皆さんのコメントに表れてると。それくらい予想外なことだったわけですね。
佐藤:衝撃でした。
——放送後のブログでも皆さん、不安な気持ちとやるぞという前向きさが入り混じった思いを綴っていましたね。齋藤さんのブログはいろんなところで話題になりましたし。
齋藤:あれを書くのにはかなり勇気が必要だったんです。思っていることを全部赤裸々に書いたので、決意表明というかどういう気持ちで3rdシングルの活動に向かっていくかがファンの人に伝わるといいなと。ブログは大切な場所なので、本当にしっかりやろうと思っていて。だからそのブログを読んで、私がフロントで踊ってる姿を見て少しでも「いろいろ考えてやってるんだな」と感じていただけたらいいなと考えたんです。あとは、私と同じように感じているメンバーがほかにも3列目にはいるので、そういうメンバーの気持ちもブログから伝わったらいいなと。前に行きたいけど言葉にしづらいんですよね、3列目って。そういう複雑な心境もファンの方に伝わったらいいなと思って、書きました。
——確かにそういう思いを言葉にすることは、勇気がいりますよね。どうしても位置で見てしまう人も多いですし。小池さんもブログでは「でも、この場所に選んでいただいたからには やるしかないんです」と綴っていましたが。
小池:やっぱり自分がここにいられるのは自分の力だけじゃなくて、ファンの方や家族、地元の友達、スタッフさんといろんな方たちのおかげだと思っているので、だったらやるしかないなと思うんです。
——佐藤さんは3rdシングルの発売日が、亡くなったおじいさんの誕生日と一緒だと書いていましたよね。
佐藤:3rdでフロントに来てから、自分の中で心の整理というかいろいろ思い返すことが多くて。まず欅坂46に合格できたのも、このオーディションを知らなかったらなかったことだし、そもそも受かったことも奇跡だし。合格してから何度か辞めたいなと悩んだこともあったんですけど、辞めずに今日まで続けてこれたから自分がまた人として成長できたと感じる部分も多くて。今までの自分は、自分の嫌な部分から目を背けることが多くて、できなそうだと思ったら何か理由をつけて辞めたがってたんですけど、でも今回は1列目に来たからには絶対に成功させないとダメだなと思ったんです。
——それはどうしてですか?
佐藤: 3列目から1列目に来るというのはなかなか考えられないことだし、そもそも選ばれた意味を全うしたいと思ったから。そういう意味でも、自分の心をもっと強くしないといけないなと。それに、3rdシングルの発売日がおじいちゃんの誕生日というのもあるし。おじいちゃんは欅に入ったことや大学に合格したことをすごく喜んでくれてたんです。しかもこの「二人セゾン」は大事な人の愛を感じて、その愛があったから自分は今変われたんだよっていう意味を持った曲なので、すごくぴったりだなと思って。おじいちゃんのことを考えながら歌って踊ったりもして、いろんな偶然が重なって今回1列目に来れて、自分も成長できるチャンスをもらえて、いろんな意味ですごく運命的だなと思います。
——今回皆さんはそれぞれ、目にわかる形で大きなチャンスをもらった。ここで成果を残すことは、今3列目に入るメンバーのチャンスにもつながると思います。それにしても欅坂46のように、毎回ここまでフロントがガラッと変わるグループも珍しいですね。
佐藤:私は今、あのまま3列目にいたらわからなかった感情をたくさん感じていて。1列目で前に出続けることってこんなに大変なことなんだなっていうことや、常にベストコンディションを保ってなければいけないこと、まず最初に見られることとか、いろいろプレッシャーもあって。それに気づいたとき、3列目にいた以前の自分はいろいろ甘えてたなと思ったんです。なので今回私たちがちゃんとこの役割を果たして、ほかのメンバーも前に行って同じ感情を味わって、全員がフロントを経験することでグループ全体の成長につながったらすごくいいんじゃないかというのを最近感じました。
——確かに全員がフロントを経験できたら、本当に強いグループになると思います。では皆さん、個性という点ではどうですか? グループ結成から1年ちょっと経ちましたが、そろそろ自分の役割や強みが、少しずつ見えてきた時期なのかなと思うんですが?
齋藤:私は強みというのが実はないんですけど、今回3rdシングルでフロントに選ばれたときにスタッフさんからなんで自分がこのポジションになったのかを聞いたことがあって。そのときに「今までは後ろからメンバーをまとめていたけど、今回は前からみんなをまとめて、前から見た景色をどう思うかを知ってほしい」と言われて、強みとは違うかもしれないけど、私がグループの中にいる役割ってこういうことなのかなと感じることができたんです。なので、これからも全体を見て動いていきたいし、そこをもっと伸ばしていきたい。今、選抜メンバーは21人いて、21人いるとみんながまとまらなかったり目が行き届かなかったりすることもあるんですけど、それじゃいけないし、ちゃんとまとまった状態で外に出ていけるように少しでもその力になれたらいいなと。そうすることで自分も少しずつ成長していけるのかなと思います。
——全体を俯瞰で見ることができたり、いろんなポジションから見ることたできたりすると、考え方も変わりますものね。
齋藤:そうですね。でも正直、1列目にいると後ろのメンバーの踊りが見えなくて、そこは動画を見て確認するしかないんですけど、それも大事なのかなと思って。それに私が3列目にいなくなって事細かに言えなくなったことで、今度はほかの3列目の子が言ってくれるようになったんです。例えば上村莉菜が率先してほかのメンバーに「ここは揃えよう」とか「ここは列を合わせよう」とか言ってるのを見ると、すごく頼もしかったです。
——自分の成長にもつながるし、人を育てることにもつながると。佐藤さんはどうですか?
佐藤:私、今まで自分の強みを聞かれたときは美術と答えていて。今、現役で美大にも通っているので、絵を活かしていつかグッズのデザインをして、ファンの方の手元に残るものを作れたらいいなと思っていたんです。実際、現役で美大に通っているアイドルさんもあまりいないと思うので、そこは強みとして頑張っていけたらいいなと思うんですけど。でも最近1列目に来て思うようになったのは、パフォーマンス力をもっと上げたいなということ。ダンスや歌を完璧にできるようになりたいと、強く思うようになりました。でもそれは強みじゃないですよね(笑)。
——これから自分やグループの強みにしたいということですよね。
佐藤:はい。可愛さだけじゃなくてすごくカッコ良く踊れたら、もっといいものになるんじゃないかと思って。ダンスで引っ張っていってくれるメンバーにはふーちゃん(齋藤)もいるので、みんなでそこを目指して成長していけたら、グループとしての強みにもなっていくんじゃないかと思います。
——なるほど。では小池さんは?
小池:私は自分の強みがわからないし、これといったものが何もなくて。別に絵がめっちゃできるわけでもないし、ダンスや歌が上手ってわけでもないんですけど、握手会でファンの方からは「みーちゃんの笑顔が本当にいい」と言っていただけるんです。今回の「二人セゾン」ではみんな笑顔で踊っていたりとか、曲の出だしで原田葵と一緒に、上手と下手からバーっと走ってくる振りがあるんですけど、そこも笑顔でやっていて。そういうことが理由で私は今このポジションに置かれているのかなと思うようになってからは、ちょっと考え方が変わってきたんです。
——それはどういうふうに?
小池:私は今まで自分の笑顔が好きじゃなくて、鏡や写真も大嫌いだったんです(笑)。むしろ笑いたくなくて、あえて控えめに笑うようにしてたんですけど、そうしたら一度本当に笑えなくなっちゃったことがあって。でも、ファンの方の「みーちゃんの笑顔は本当にいいから」という言葉を耳にしてから「私って笑っていたほうがいいのかな?」と思って、ファンの方はそういうふうに思ってくれてるんだなと気づいたんです。それからは、最近メンバーと話してるときも自然と笑顔になることも増えてきて、人工的な笑顔が減りました(笑)。だから、今はそれが強みなのかなと思います。
——小池さんはこの雰囲気を含めて、すでに個性になってるという印象がありますよ。
小池:そうなんですか?
佐藤:うん、そう思う。それに、みーちゃんみたいにほんわかしてるメンバーって、欅にあんまりいないから。
齋藤:カワイイと一言で表せるメンバーがね。みんな笑顔が苦手だったりするし。
佐藤:カッコいいほうが得意とかね。
齋藤:だから、平手をみーちゃんと葵がはさみ込むフロントには、そういう意味があるのかなって、私たち自身も感じていて。2人は今回の曲にすごく合っているし、最初のAメロでの2人の笑顔も曲にすごくぴったりだし。絶対に活かしていったほうがいい。笑顔は大事だよ(笑)。
小池:うん(笑)。
——その新曲「二人セゾン」のMVも、過去2作と大きく違うのは笑顔ですよね。そこがすごく印象的でした。「サイレントマジョリティー」や「世界には愛しかない」、「語るなら未来を…」といったMVではクールにキメたり、映像も薄暗かったりというイメージが強かったですが、今回は自然光を多用した温かみが前に出てますよね。
3人:ありがとうございます!
——曲調も今までとは違いますし。最初に聴いたときはどう感じましたか?
齋藤:私はフロントメンバーの真ん中にみーちゃんと葵がいることで、カッコいい系ではなくてカワイイ系かポップな感じの曲調になるのかなと想像していたので、曲をいただいたときは「可愛らしいポップな感じだ!」という気持ちでしたね。新しいなと思いました。
佐藤:メロディがカチカチしたカッコいい系じゃなくてすごく滑らかだったので、同じく小池、原田の雰囲気にぴったりだなと思いました。でも、歌詞を読んでいくといろんな深いメッセージが隠れていて、そこも新鮮でした。
小池:私は最初、カッコいい系の曲がよかったなと思ってたんですけど、歌詞を読んだら自分とすごく共通するところがたくさんあって。欅に入る前の自分は本当にひとりが好きで、<自分の半径1m 見えないバリアを張った別世界>という歌詞みたいに誰にも近づいてこないでほしいって感じでバリアを張ってたんですよ(笑)。そうやって、あんまり人と関わりたくなくて団体行動が苦手だったんですけど、欅に入ってからは周りのメンバーも人見知りなのにすごく話しかけてくれて、一緒にいてすごく居心地もいいし楽しくて。最初はただ「うんうん」と聞いてるだけだったんですけど、今では自分からネタをどんどん話すようになったりして(笑)。それぐらい、この欅に入って自分は変われたと思うし、この歌詞は以前の自分と今の自分を表しているような気がしました。
——そのぶん歌いやすかったと。
小池:はい。あと、この曲をもらったときに、葵と「絶対に笑顔でいこう」と話して。ハッピーオーラを出そうとか(笑)、そんな話もずっとメールでしているんです。そういう話し合いができるようになれたのも、すごく嬉しいです。
——「二人セゾン」はダンスも今までとは違って柔らかい印象があります。バレエやコンテンポラリーダンスの要素が感じられて、そこも大きな違いですよね。
齋藤:私はこのダンス、すごい苦手です(笑)。ずっとヒップホップとかをやってきたので、こういう滑らかなものを踊ることがあまりなくて。欅の中でもダンスが得意なほうの鈴本(美愉)も今回の踊りは苦手と言っていて、よく「難しいよね?」って話をしているんです。だから自分的には課題というか、すごく練習しました。
佐藤:私はクラシックバレエを11年習っていたので、欅でダンスレッスンを始めてからはカッコよくキメるというのがずっと課題だったんです。だから「サイレントマジョリティー」や「語るなら未来を」みたいなヒップホップ系のダンスがうまくできなくて戦ってたんですけど、今回フロントに来れたこの曲で自分の強みである滑らかさやクラシックバレエの感じを表現できるのがすごく嬉しくて。だから、今回の曲では一番になりたいなとすごく思っているのと同時に、やっていたからこそ極めたいなという思いが強くて、今までで一番というぐらいに練習してるし、経験してたからこそ一番うまく踊りたいという思いが強いです。
小池:私は今までの「サイレントマジョリティー」や「世界には愛しかない」の激しいダンスに慣れていたので、「二人セゾン」の滑らかでふわふわした感じのダンスをいただいて振り入れをするときは、逆になかなか入っていけなくて。しかも左に平手がいて、右にしーちゃんがいて、2人ともダンスがうまいし、しかもしーちゃんはバレエをやってたので滑らかに踊っていて覚えも早いし。それを見て焦っちゃって自分自身を追い詰めちゃってたんですけど、葵がメールで「みーちゃんならできるよ、大丈夫だよ」と言ってくれたので、これはもう自分が納得するまでやるしかないなと、毎日夜遅くまで練習ししてました。
——なるほど。その一方で、「二人セゾン」とは対極にある「大人は信じてくれない」もあるわけで。こちらは「ここまでやるか!」というくらい激しいダンスですね。
齋藤:ヘドバンしまくっていて、びっくりですよね(笑)。
——ダンスは「サイレントマジョリティー」で確立した形をさらに突き詰めた、非常に難易度の高いもののように感じました。
齋藤:でもみんな、踊っていてすごく楽しそうなんですよ。欅のメンバーって本当にカッコいい曲が好きなんですよね。だから「大人は信じてくれない」なんて、何かが憑依したみたいに踊ってましたもん(笑)。みんな髪の毛だけじゃなくて顔も気にせず、ただ踊りたいから踊るみたいな感じのMVになっていると思います。
——でも、序盤の全員で手を揃える振りはかなり難しそうに感じましたが?
齋藤:あそこは「サイレントマジョリティー」で似たようなパートがあったので、その応用というか。あの経験があったから、みんなすんなりとできてたよね。
佐藤:うん。
齋藤:あとは振付のTAKAHIRO先生からイメージを教えてもらって、それをイメージして踊った感じです。
——なるほど。先日TAKAHIRO先生とお話ししたときに、全員で揃えるパートと全員バラバラに踊るパートがあると聞きましたが、その対比も面白いですよね。
齋藤:そうですね。バラバラのパートは全員振りが違いますし。この曲は早くファンの方の前で披露したい気持ちでいっぱいです。
佐藤: TAKAHIRO先生は2ndシングルでも今回のシングルでも、「サイレントマジョリティー」での何かしら一部をどんどん受け継いで、次の振りに入れてくださっていて。「サイレントマジョリティー」でもポーズを自由にするとか、個人に委ねられる振りもあったし、「大人は信じてくれない」でもサビでみんなバラバラに踊っていたりと、毎回何か新しいことにチャレンジしつつも前回得たものをしっかり受け継いでいるので、そういう部分にも注目してほしいですし、私たち自身もさらに成長した姿を見せていきたいです。
——冷静に考えると皆さん、「サイレントマジョリティー」でのデビューからまだ1年経ってないんですよね。今その事実に気づいて、ちょっと怖くなりました。
3人:(笑)。
——1年前というと、FNS歌謡祭で初パフォーマンスを披露するかしないかの時期でしたものね(※2015年12月16日放送のフジテレビ系『2015 FNS歌謡祭 THE LIVE』で、欅坂46は乃木坂46「制服のマネキン」カバーで初パフォーマンスを披露)。
齋藤:そうですよね。ここまですごいスピードでした。
佐藤:いろいろあった1年だね。
小池:すごく濃かったです。
——そんな中、12月24、25日にはついに初の単独ライブも決定しました。初ライブがいきなり有明コロシアムというのもすごいことですね。
齋藤:3公演もあるので、埋まるのかなという不安もあります。しかもクリスマスだし、皆さん来てくれるのかなって。
小池:デビュー前に一度だけ(東京国際フォーラムホールAで単独ライブを)やらせていただいたことがあったんですけど、それとは違う大きさだし人数も違うし、それにクリスマスというのもあるので、なんかもう不安すぎて頭がゴチャゴチャになっていて。正直、今回の単独ライブは私自身にとってもすごく大きな壁で……(涙ぐむ)。
齋藤:大丈夫だよ、みんないるから。
小池:(無言で頷く)
佐藤:私は有明コロシアムがすごい場所だとは理解できたんですけど、どんな場所かまったく想像がつかなくて。インターネットで「有明コロシアム ライブ」と検索してどんな感じかを調べたら、出てきた写真を観てそのすごさに余計不安になってしまって(笑)。私たちはデビューしてからいろいろ、普通では考えられないすごいことを経験してきているけど、それと同じぐらい不安や怖い気持ちも感じていて、ときどきそのプレッシャーに押し潰されそうになるけど、それを超えていくとさらに成長できる気がするので、今回この初ライブを超えた先にまた成長が見れるんじゃないかと思うとワクワクしてます。

●アンサーソング
株式会社クレディセゾンのクレジットカードである「セゾンカード」が、「勝手にアンサーソング」として2017年5月19日に、アイドルグループ「東池袋52」による「わたしセゾン」を発表。以降「なつセゾン」「あきセゾン」「雪セゾン」「愛セゾン」「幸せのセゾン」とリリース。2枚のアルバムもリリースしている。楽曲はWEBで閲覧可能であり、CDはセゾンカードの永久不滅ポイントとの交換限定製品として制作されている。

わたしセゾン/東池袋52

4thシングル「不協和音」

●楽曲制作
作詞:秋元康
作曲:バグベア
編曲:バグベア

作曲・編曲を担当したバグペアとは、「こぎみいい」と「ここみらい」からなる男女二人組のフリーランスの音楽ユニット。男性の「こぎみいい」が作曲全般、女性の「ここみらい」がトラック作成・アレンジを担当している。
デビュー曲の「サイレントマジョリティ」に続く楽曲提供となる(編曲は久下真音)。欅坂46への楽曲提供はその「サイレントマジョリティ」と本作「不協和音」以外に「僕たちの戦争」がある。
ちなみに「こぎみいい」は欅坂46の箱推し、「ここみらい」は菅井友香推し。
坂道シリーズの楽曲では他にけやき坂46の「未熟な怒り」と「抱きしめてやる」の作曲も担当している。

●フォーメーション
3列目:土生瑞穂、石森虹花、尾関梨香、原田葵、齋藤冬優花、小池美波、佐藤詩織
2列目:鈴本美愉、今泉佑唯、渡辺梨加、守屋茜、渡邉理佐、小林由依、志田愛佳
1列目:長沢菜々香、上村莉菜、長濱ねる、平手友梨奈、菅井友香、織田奈那、米谷奈々未
センター:平手友梨奈

●ミュージック・ビデオ
監督:新宮良平
振付:TAKAHIRO
衣装:尾内貴美香
撮影地:山下埠頭(神奈川県横浜市中区山下町の山下公園地先)

監督を担当した新宮良平はEPOCH所属の映像ディレクター。安室奈美恵やKis-My-Ft2など多くのミュージックビデオやTVCMを手掛けている。また、前作「二人セゾン」以降の欅坂46の全てのミュージックビデオの監督を担当している。
2020年4月現在、以下の坂道シリーズのミュージック・ビデオを監督している。
〇欅坂46
・語るなら未来を…
・二人セゾン
・不協和音
・風に吹かれても
・ガラスを割れ!
・アンビバレント
・黒い羊
〇吉本坂46
・泣かせてくれよ
・やる気のない愛をThank you!」

以下はCSテレ朝チャンネル1で放送された「4thシングル『不協和音』発売記念! 欅坂46 サマステLIVE アンコール放送』のインタビューより。
(参加メンバー:小林由依、守屋茜、米谷奈々未)
——欅坂46史上最も激しいパフォーマンスと聞いていますが。
小林:楽曲が終わった瞬間は、本当に立てないですね。
守屋:1曲のみだったらまだなんとか耐えられるんだけど…。
米谷:連続でやるときついです(笑)。
守屋:確かに、連続で歌った後は、息がハァハァみたいな…。
小林:最後、「欅坂46」(のロゴマーク)の三角形を作って終わるんですが、カットがかかるまで耐えてます(笑)
守屋:そうですね! その間の皆の呼吸がすごく聞こえる! ハァハァって、みんな一緒だね。最後の歌詞のあたりは、本当に気合いです!
小林:踊っている時は呼吸してないっていうか、息止めていますね。だから最後に息が整わない…。
米谷:吸うタイミングが無いんですよね(笑)。
小林:結構フリを合わせるんですけど、この「不協和音」という楽曲から振り付けのTAKAHIRO先生は、立ち位置とかはあまり細かく決めずに“不協和音感”を出そうかみたいな。それは新しいなって思いました。
守屋:あと、TAKAHIRO先生には、最後の「ウォー」と叫ぶところは、「センターの平手(友梨奈)にパワーをあげるような感じで」とご指導いただきました。(今回、センター平手の真後ろのフォーメーションで…)平手の表情が毎回違うことにビックリしています。2番の最初の箇所なんですけど、その振り付けが「撃たれるように下がっていく」と言われていて、大体パターンは決まると思うんですが、テイクごとにその表情に変化があって、「え!?」ってビックリして、久しぶりに平手の後ろで踊らせてもらって、たくさんの刺激をもらいました。
——「不協和音」のタイトルと歌詞について。さすがに10代の皆さんの年齢では、「軍門に下るのか」は初めて聞いたんじゃないかと思うんですが。
守屋:ですよね! なので、調べました(笑)。
米谷:私も調べました。
小林:本当に難しかったです。
守屋:ただ、難しいですけど、その意味を理解して表現するってすごく楽しいなって思いました。
米谷:MVは全体で撮ってもらっているシーンが今回は多いと思うので、間奏もそうなんですけど、そちらにもぜひ、注目していただけたらうれしいです。
小林:やっぱり一人ひとりの表情とパフォーマンスで「不協和音」という世界観を作っていって、メンバー皆がすごい表情をしてるんですよ。だから細かい所まで見ていだけると「不協和音」の良さがもっとわかっていただけると思います。
守屋:「不協和音」は、本当に「視点」を変えるといろんなものが見えてきて、すごく楽しめると思うので、いろんな見方をしていただけたらうれしいなって思います。

衣装を担当した尾内貴美香はサブカルチャー系雑誌「Quick Japan」の中で「この時期は今までの要素をこれからも出していくのかどうかチームで迷っている時期でしたね。まず曲調がバキバキなのに驚いて、MVの話し合いにお邪魔したのが衣装のアイデアになっています。女の子たちが一心不乱に戦うように踊ると聞いて、私には(アニメの)『攻殻機動隊』しか浮かばなかったんです。だから『戦う女感』のあるフォルムでどこか二次元的というか、非現実感のある制服にデザインしています」と語っている。

●楽曲概説
「不協和音」という漢字のみのシングル表題曲タイトルは坂道シリーズでは初。

「僕は嫌だ」と叫ぶ特徴的なセリフが印象的な楽曲。作曲を担当したバグベアのTwitterに「ずっと疑問だったのですが、不協和音の『僕は嫌だ!』の部分は作曲の段階から入れようと思っていたのでしょうか?」という質問が投稿され、それに対してバグベアは「めっちゃ良い質問ありがとうございます。言葉は『僕は嫌だ! 』では無かったですけど、作曲段階でもちろん入れていました。ラジオでもそこが決め手となったと秋元先生が仰ってくれていて、固定概念にとらわれず、叫びを入れて良かったと思っております」と答えている。

2017年の「第68回紅白歌合戦」で披露した際、楽曲終了後にメンバーの平手友梨奈、鈴本美愉、志田愛佳の3人が過呼吸が原因でステージ上で倒れている。その後、平手友梨奈が参加した欅坂46のライヴではこの「不協和音」は披露されることがなかった。
2019年9月に開催された東京ドーム公演。ずっと「封印」されていたこの「不協和音」が平手友梨奈のセンターとともにアンコールで披露される。
同年の「第70回紅白歌合戦」で再びこの曲を披露、最後にセンターの平手友梨奈が意味深な笑みを残している。
そして平手友梨奈は欅坂46を「脱退」してしまう。
結果的にそうなってしまったのだろうが、非常に曰く付きな楽曲となってしまった1曲である。

5thシングル「風に吹かれても」

風に吹かれても
●楽曲制作
作詞:秋元康
作曲:シライシ紗トリ
編曲:シライシ紗トリ

作曲・編曲を担当したシライシ紗トリはOrganic Sound Design所属のミュージシャン、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー。2005年には自身のソロアルバム「Happydom」をリリースしている。またこの「風に吹かれても」で2017年の第59回日本レコード大賞の優秀作品賞を、2018年には作曲を手掛けた乃木坂46の「シンクロニシティ」で第60回日本レコード大賞の大賞を受賞している。
2020年4月現在、以下の坂道シリーズの楽曲の作曲・編曲を担当している。
〇乃木坂46
・狼に口笛を(編曲)
・音が出ないギター(編曲)
・シンクロニシティ(作曲・編曲)
・心のモノローグ(作曲・編曲)
・サヨナラ Stay with me (作曲・編曲)
〇欅坂46
・風に吹かれても(作曲・編曲)

●フォーメーション
3列目:齋藤冬優花、上村莉菜、織田奈那、今泉佑唯、佐藤詩織、長沢菜々香、米谷奈々未]
2列目:志田愛佳、渡邉理佐、原田葵、長濱ねる、小池美波、渡辺梨加、守屋茜
1列目:土生瑞穂、菅井友香、小林由依、平手友梨奈、鈴本美愉、尾関梨香、石森虹花
センター:平手友梨奈

●ミュージック・ビデオ
監督:新宮良平
振付:TAKAHIRO
衣装:尾内貴美香
撮影地:「木更津かんらんしゃパーク」北側駐車場(千葉県木更津市)

監督を担当した新宮良平はEPOCH所属の映像ディレクター。安室奈美恵やKis-My-Ft2など多くのミュージックビデオやTVCMを手掛けている。また、3rdシングル「二人セゾン」以降の欅坂46の全てのミュージックビデオの監督を担当している。
2020年4月現在、以下の坂道シリーズのミュージック・ビデオを監督している。
〇欅坂46
・語るなら未来を…
・二人セゾン
・不協和音
・風に吹かれても
・ガラスを割れ!
・アンビバレント
・黒い羊
〇吉本坂46
・泣かせてくれよ
・やる気のない愛をThank you!」

全員が黒のタイトスーツに黒のネクタイを身にまとい、笑顔を全面に打ち出した今までとは異なるアプローチの作品になっている。センターの平手友梨奈は髪をバッサリと切り、黒縁メガネをかけて、ボーイッシュでクールなルックスになっている。そして最後に彼女は空高く舞い上がっていく。
ミュージックビデオで披露されたタイトスーツ以外にも今までの制服を継承したユニフォームも作成されている。

衣装を担当した尾内貴美香はサブカルチャー系雑誌「Quick Japan」の中で「シングルの表題曲としては初めて制服と歌衣装がわかれたので、この制服では踊ることは想定していません。今まではかっこいいものをワンピースに落とし込むという方向性だったので、今度はかわいいワンピースにいかつい要素を組み合わせたらどうなるだろう、と。モッズやパンクといったイギリス的なものがモチーフになっていて、今までとはまた異なるデザインです。ただ、欅坂のこれまでの楽曲で歌われてきた反骨精神を感じられるものにしてグループのイメージは壊さないようにしています」と語っている。

●メディア使用
ファッションレンタルアプリ「mechakari」(ストライプインターナショナル)のCMソングに起用。ミュージックビデオの一部が映像として使用されている。

●楽曲概説
長濱ねるが欅坂46(漢字欅)専任になってから初のシングルとなる。
長濱ねる:今、あんまり自分の気持ちが整理できてないんですけど、ツアーを通して自分の存在がどっちのグループにも半端で迷惑かけてるな、と思ってたので、今回は専任という役割を全うしたいです。

今回、土生瑞穂と石森虹花が初めてフロントに選ばれている。以下は音楽サイト「rankingbox」に掲載されたその二人によるインタビューより。
——ふたりは今作でついに初フロント。決まったときの感想と、これまでの想いを聞かせてください。
土生:初めて聞いたときは嬉しい気持ちより“どうしよう?”って不安の方が大きかったです。
石森:私も“自分はまだフロントにふさわしくない”って正直、焦りました。1枚目の「サイレントマジョリティー」の頃は素直にフロントをやりたいって思っていたけど、気付いたら3列目の中で私ひとりが前に行けず残ってしまって。でも、そこで落ち込むというよりこのポジションでできることを確立していけばいいって、どこか安心しちゃっていたんですね。だから、いきなりフロントに出るってなった瞬間は心の準備ができていない状態でした。
土生:私も前に行きたい気持ちより、支えていこうって気持ちの方が強かった。でも、せっかくチャンスをいただいたんだから頑張らなきゃって徐々に受け止めたというか。
石森:「不安な気持ちを捨てよう」って、もうひとりの初フロントの尾関(梨香)と3人で話し合って、メンタルを作っていったんですよ。
——そんな想いで挑んだ今作「風に吹かれても」のMUSIC VIDEOは注目ポイントが盛りだくさん。まずメンズスーツの衣装に萌えまくりました(笑)。
石森:人生初のスーツです。でも着ると、不思議と気分が“男性”になるんですよ(笑)。
土生:背筋も伸びるし、表情も変わるよね。私、元々コスプレが大好きで男性ファッションにも憧れていたから着た瞬間はすっごく興奮しました。
石森:全員揃ったジャケット撮影のときはもう鳥肌。特にメガネをかけた平手(友梨奈)のスーツ姿は、日本中の女の子が平手に恋するんじゃないかって思うくらい私も萌えました(笑)。
——しかも、“笑わない欅坂46”が笑っている。スーツで笑顔ってヤバいですよね。
土生:実はまだ私達も笑顔に慣れていないんですよ。
石森:曲を聴いたとき、「これ、めっちゃ笑う曲じゃん!」って焦ったよね(笑)。でも撮影で踊っているうちにみんな自然に笑っていて、ナチュラルでいい笑顔になれた気がします。
——踊りもこれまで以上に難度が高い上にキレッキレでした。初フロントのダンスはいかがでしたか?
土生:前は踊りながら前髪を気にしたりしていたけど、今回は何も考えず、カッコよく見えることだけを意識して全身で踊りました。
石森:私は逆に後ろの列のときはダンスに必死すぎて、前髪が崩れようがヘッドセットが飛んでいこうが気にしていなかった(笑)。でもフロントだと髪とかがボサボサだと絵にならないので、今回は前髪をスプレーでしっかり固めて踊りました。
——フロントで踊るってやっぱり気持ちいい?
石森:気持ちいいっていうより楽しいかも。存在を知ってもらえるチャンスでもあるのでワクワクします。
土生:私は、振り覚えが悪くてこれまでは前の人を見て踊ることもあったんですね。でも、1列目だとそれができないから緊張してしまって。もっとダンスを体に染み込ませないとダメだなって反省して楽しむ余裕はなかったかも。
——話を聞いていると、ふたりはかなりストイックで真面目(笑)。「風に吹かれても」は逆に“なるようになるさ”って肩の力が抜けるような歌詞ですが、それについてはどう思った?
土生:ありのまま素の自分を出してもいいのかなと。私はバラエティ番組とかでも、きっちりと台本通りにやってしまうというか。よそゆきの顔を崩せないところがあるんだけど、もっと“自分まかせ”で自由にやってもいいのかなって思いました。
石森:私は一回、失敗すると引きずってしまうタイプで、例えば電車を乗り間違えて待ち合わせに遅れただけで1日中、後悔しちゃうんですよ。でも、“なるようになるさ精神”でやることも大切だなって、この曲を聴いてから実感しましたね。そのせいか、これまでの欅坂46の曲は体力的にも精神的にも気合が必要だったんだけど、今回は楽しく踊って歌える気楽な部分もあって。そういう意味ではここまで頑張ったご褒美的な曲なのかなと思っています。
——では最後、欅坂46は結成2周年を迎えましたがグループとしての目標は?
石森:今のカラーを守り続けていきたい。欅坂46はパフォーマンスも曲も独特な雰囲気を持っていると思ってもらえるようにしたいし、そこには妥協しないでやっていきたいのでこれを崩さず守ることが一番の目標。そこを維持しながら、世界に通用するようなトップレベルのアイドルグループを目指したいですね。
土生:2年前と比べるとメンバー全員、すごく成長したし、曲自体も大人っぽくなったと思うんです。そういったすべての変化を含めて欅坂46のストーリーを知ってほしい。そして、終わりのないストーリーとして私達の物語を見せ続けていきたいです。

6thシングル「ガラスを割れ!」

●楽曲制作
作詞:秋元康
作曲:前迫潤哉、Yasutaka.Ishio
編曲:APAZZI

作曲を担当した前迫潤哉は音楽ユニット「Singer Song Drivers」のヴォーカルも務める作詞家、作曲家、編曲家、シンガーソングライター。共作のYasutaka.Ishioが所属する株式会社GRACEにはPartner Creatorとして参加している。
2020年4月現在、以下の坂道シリーズの楽曲の作曲・編曲を担当している。
〇乃木坂46
・Another Ghost(Yasutaka.Ishioと共作曲)
〇欅坂46
・W-KEYAKIZAKAの詩(Yasutaka.Ishioと共作曲)
・ガラスを割れ! (Yasutaka.Ishioと共作曲)
・ここにない足跡(Dr.Lilcom、春川仁志と共作曲)
〇けやき坂46
・イマニミテイロ(Yasutaka.Ishioと共作曲)
・JOYFUL LOVE(Dr.Lilcomと共作曲)
〇日向坂46
・こんなに好きになっちゃっていいの?(7th Avenueと共作曲)

作曲を担当したもう一人のYasutaka.Ishioは株式会社GRACEに所属する作曲家。
2020年4月現在、以下の坂道シリーズの楽曲の作曲・編曲を担当している。
〇乃木坂46
・三角の空き地(Hiroki Sagawaと共作曲、編曲も担当)
・Another Ghost(前迫潤哉と共作曲、編曲も担当)
・急斜面(FURUTAと共作曲)
〇欅坂46
・W-KEYAKIZAKAの詩(前迫潤哉と共作曲)
・ガラスを割れ! (前迫潤哉と共作曲)
〇けやき坂46
・イマニミテイロ(前迫潤哉と共作曲)

編曲を担当したAPAZZIはフリーランスの作詞家、作曲家、編曲家、トラックメイカー。
2020年4月現在、以下の坂道シリーズの楽曲の作曲・編曲を担当している。
〇乃木坂46
・今、話したい誰かがいる(Akira Sunsetと共作・編曲)
・ハルジオンが咲く頃(Akira Sunsetと共作・編曲)
・釣り堀(編曲)
・憂鬱と風船ガム(編曲)
・裸足でSummer(編曲)
・2度目のキスから((Akira Sunsetと共作・編曲))
・インフルエンサー(編曲)
・設定温度(編曲)
・醜い私(編曲)
・その女(編曲)
・のような存在((Akira Sunsetと共作・編曲))
・Am I Loving(編曲)
・夜明けまで強がらなくてもいい(編曲)
・〜Do my best〜じゃ意味はない(浦島健太と共作・編曲)
〇欅坂46
・東京タワーはどこから見える?(編曲)
・ガラスを割れ!(編曲)
・Nobody(編曲)
〇日向坂46
・ノックをするな!(作曲・編曲)
・こんな整列を誰がさせるのか?(編曲)
〇吉本坂46
・抱いてみるかい?(ビター&スイート)(編曲)
・やる気のない愛をThank you!(RED)(作曲・編曲)

●フォーメーション
3列目:齋藤冬優花、長沢菜々香、原田葵、織田奈那、米谷奈々未、佐藤詩織、石森虹花
2列目:志田愛佳、上村莉菜、菅井友香、長濱ねる、守屋茜、尾関梨香、渡辺梨加
1列目:土生瑞穂、鈴本美愉、小林由依、平手友梨奈、今泉佑唯、小池美波、渡邉理佐
センター:平手友梨奈

●ミュージック・ビデオ
監督:新宮良平
振付:TAKAHIRO
衣装:尾内貴美香
撮影地:長野県諏訪市にある巨大な工場跡地

監督を担当した新宮良平はEPOCH所属の映像ディレクター。安室奈美恵やKis-My-Ft2など多くのミュージックビデオやTVCMを手掛けている。また、3rdシングル「二人セゾン」以降の欅坂46の全てのミュージックビデオの監督を担当している。
2020年4月現在、以下の坂道シリーズのミュージック・ビデオを監督している。
〇欅坂46
・語るなら未来を…
・二人セゾン
・不協和音
・風に吹かれても
・ガラスを割れ!
・アンビバレント
・黒い羊
〇吉本坂46
・泣かせてくれよ
・やる気のない愛をThank you!」

真紅のMA-1(フライトジャケットの一種)を着た平手友梨奈を、黒いMA-1を着たメンバーが囲んで前進していくシーンは、「スイミー」という絵本をイメージしている。
また終盤での平手友梨奈のソロ・ダンスは彼女のアドリブである。
撮影は長野県諏訪市にある巨大な工場跡地にセットを組み、最低気温マイナス10度という冷え込んだ中で行われた。
撮影においては世界最速でカメラを動かす最新鋭の機材「BOLT」が使用されている。

●メディア使用
NTTドコモ「ドコモの学割」「ハピチャン」、及びApple Japan「Apple Music ー 4,500万曲の世界へ ー」のCMソングに起用。

●楽曲概説
志田愛佳は次のシングル「アンビバレント」には活動休止により不参加。その次の「黒い羊」リリース前に卒業してしまったため、この「ガラスを割れ!」が彼女が参加した最後のシングルとなった。

以下は音楽サイト「TSUTAYA on IDOL」に掲載されたインタビューより。
(参加メンバー:尾関梨香、小池美波、長濱ねる)
長濱:ロック調で明るい印象の楽曲だったので、初めて聴いたときは、どういうダンスになるのかワクワクしました。イントロの「OH」やサビでの掛け声も思わず口ずさんでしまい、聴くたびにハマっていきました。
尾関:今まで歌ってきた表題曲、カップリング曲には無いような楽曲だったので、ダンスや衣装がどんなものになるのだろうかと、私も興味深かったです。
小池:これまでのクールなものや反抗するものではなく、自分たちの心の中にある強さを全力に出していきたいなと思いました。
——好きなフレーズやメロディなど、お気に入りのポイントを教えてください。
尾関:1番のサビの冒頭、「Rock you! 目の前のガラスを割れ!」のフレーズがお気に入りです。本当に歌詞の通り何かを壊したい、超えたいという気持ちを込めてパフォーマンスしています。
小池:私は、2番のサビ前の歌詞が好きです。誰でも貪欲になってでも、必ず欲しいものや手に入れたいものがあるんだろうなって。私自身も、自分の手に入れたいものに対してもっと貪欲にならないといけないなと感じました。
長濱:私は終盤にある「おまえはもっとおまえらしく 生きろ!」という歌詞が力強くて、背中を押されました。くよくよしてる暇なんかないよ、と言われている気がしました。
——激しいダンスも見所ですね。MVでは、エキストラのダンサーも含めた大人数で踊るシーンが圧巻でした。ダンスやMVについてのエピソードはありますか?
小池:自分の身体で、使っていないところはないというくらい全力で踊りました。MVはクールというよりも、戦いに行く前のような勇ましい雰囲気になっています。
尾関:ダンスの振りがとにかく速いです。個人的には、スタンドマイクを使ってダンスをするのが夢でした! ただ、マイクを傾けたりするのが意外と難しくて。メンバーと向き合って踊る部分があったのですが、みんなの顔を見ながら時々笑わせあったりして楽しくMV撮影をしました。
長濱:私は守屋茜ちゃんと二人で、MV撮影の空き時間にマイクを使って“ノリノリに踊るごっこ”をしていました(笑)。
——衣装もスキニーパンツにMA-1という、かなりボーイッシュなスタイルですね。
小池:衣装にも強さが表れていて“いつでも常に戦える準備はできているぞ!”というような、かっこいいものになりました。
長濱:新しいけど、欅坂46らしいすごくかっこいい衣装ですね。
尾関:欅坂46のイメージを、さらに違うものへと変えるような衣装になったと思います。私は黒のMA-1が好きで、私服でも持っているので、とても嬉しかったです! 他のメンバーたちも絶賛していました。
——ロック色全開の「ガラスを割れ!」が表題曲となっている一方、初回仕様限定盤 TYPE-Dには、長濱さん・小池さん・尾関さんによるユニット曲「バスルームトラベル」もc/wとして収録されます。思いっきり可愛らしく、女の子らしいポップな楽曲で驚かされました。
長濱:「バスルームトラベル」は、今までの欅坂46にはなかったアイドルソングになりました。三人で色の違うカチューシャをつけていて、衣装も見ていて楽しいものになっています。スカートの形も人形みたいですごく素敵なんです。“かわいこぶるのを頑張って! 振り切って!”と、普段だと絶対言われないようなアドバイスをいただいたのですが、それがすごく難しくて…。
——とってもキュートなMVに仕上がっていると思います。
長濱:間奏のシーンで、三人でバスタブに入ってドライブするシーンがあるのですが、私が荒い運転をしていて二人が「あぶなーい!」というのを表現しているんです。あの場面は、完全に素の私です(笑)。たくさん笑って楽しい撮影でした。
——他にはどんなc/w曲が収録されますか?
尾関:全形態に収録される「もう森へ帰ろうか?」は、1曲を通してずっとクールな表情で踊っています。ものが生産されているようなイメージの振りも入っていたり、一つひとつの振りに意味が込められた楽曲になっています。
小池:平手友梨奈のソロ曲「夜明けの孤独」(初回仕様限定盤TYPE-A収録)や、約1年ぶりとなるゆいちゃんず(今泉佑唯、小林由依)の楽曲「ゼンマイ仕掛けの夢」(初回仕様限定盤TYPE-C収録)も収録されています。他にも、けやき坂46(ひらがなけやき)たちの今までとは違った曲調や強めの歌詞が魅力的な「イマニミテイロ」(初回仕様限定盤TYPE-B収録)や、ひらがなけやきの二期生だけで歌った初めての曲「半分の記憶」(通常盤収録)もあります。
——聴き応え抜群の1枚になっていますね。それでは最後に、本作が2018年第1弾シングルとなりますが、今年はどんな1年にしたいですか?
長濱:今年も自分たちを超え続けていきたいです。皆さんのイメージを良い意味で裏切っていきたいし、たくさん欅坂46を知っていただけるように、新しいことに挑戦してパフォーマンスを磨いていきたいです。
小池:今までの印象を大事にしつつも、皆さんが想像できないようなところにどんどん踏み込んでいって、新しいものを見せていきたいです。私個人としては、もっと自分に対して厳しく貪欲になって、自信をつけたいです。
尾関:一つひとつのことに対して、後悔が残らないように挑んでいきたいと思います。私にできることは全て出し切りたいです。グループとしては、今年もパフォーマンスを大事に考えてライヴをしていきたいです。ファンの方から“早くライヴが見たい”という声もいただいているので、期待に応えられる年にしたいですね。

7thシングル「アンビバレント」

●楽曲制作
作詞:秋元康
作曲:浦島健太、TETTA
編曲:浦島健太、TETTA

作曲・編曲を担当した浦島健太はHOVER BOARD所属の作詞家、作曲家、編曲家、シンガー。
2020年4月現在、以下の坂道シリーズの楽曲の作曲・編曲を担当している。
〇乃木坂46
・さゆりんご募集中(菊池博人と共作・編曲)
・~Do my best~じゃ意味はない(APAZZIと共作・編曲)
〇欅坂46
・アンビバレント(TETTAと共作・編曲)

作曲・編曲を担当したもう一人のTETTAはHOVER BOARD所属の編曲家、トラックメイカー。
2020年4月現在、以下の坂道シリーズの楽曲の作曲・編曲を担当している。
〇乃木坂46
・Sing Out!(Ryota Saitoと共作曲)
〇欅坂46
・アンビバレント(浦島健太と共作・編曲)

●フォーメーション
3列目:織田奈那、齋藤冬優花、守屋茜、渡辺梨加、尾関梨香、米谷奈々未、石森虹花、佐藤詩織
2列目:上村莉菜、菅井友香、長濱ねる、小池美波、長沢菜々香
1列目:土生瑞穂、鈴本美愉、平手友梨奈、渡邉理佐、小林由依
センター:平手友梨奈

●ミュージック・ビデオ
監督:新宮良平
振付:TAKAHIRO
衣装:尾内貴美香
撮影地:かずさアカデミアホール(千葉県)

監督を担当した新宮良平はEPOCH所属の映像ディレクター。安室奈美恵やKis-My-Ft2など多くのミュージックビデオやTVCMを手掛けている。また、3rdシングル「二人セゾン」以降の欅坂46の全てのミュージックビデオの監督を担当している。
2020年4月現在、以下の坂道シリーズのミュージック・ビデオを監督している。
〇欅坂46
・語るなら未来を…
・二人セゾン
・不協和音
・風に吹かれても
・ガラスを割れ!
・アンビバレント
・黒い羊
〇吉本坂46
・泣かせてくれよ
・やる気のない愛をThank you!」

撮影にはバレットタイムが使用されている。バレットタイムとはSFXの一つで、被写体の周囲にカメラをたくさん並べて、アングルを動かしたい方向にそれぞれのカメラを順番に連続撮影していき、被写体の動きはスローモーションで見えるが、カメラワークは高速で移動する映像を撮影する技術のこと。映画「マトリックス」で使用されたのが有名。

●メディア使用
ローソン「スピードくじ」のCMソングに起用。

●楽曲概説
タイトルの「アンビバレント」とは、ある対象に対して、相反する感情を同時に持ったり、相反する態度を同時に示すことを意味する。歌詞中に登場する「二律背反」と訳されることもある。例えば「私はいつも嘘をついています」という発言は、字義通りに受け取ると「嘘」にもなるし「本当」にもなる。このように一つの対象に対して相反する感情や意味が含まれる状態をいう。

志田愛佳は活動休止により不参加。その次の「黒い羊」リリース前に卒業してしまったため、前作の「ガラスを割れ!」が彼女が参加した最後のシングルとなった。
また原田葵とが学業のため、今泉佑唯が体調不良のために不参加となっている。

平手友梨奈が体調不良で一部活動を休止している際には、鈴本美愉、土生瑞穂、渡邉理佐、小林由依らがセンターを務めた。

以下は音楽サイト「Real Sound」に掲載された菅井友香のインタビューより。
——『欅共和国 2018』は4月のアニバーサリーライブ以来の単独ライブでした。アニバーサリーライブは平手友梨奈さんが欠席したことを受け複数のメンバーがセンターを担当し、それによって皆さんの中でライブの向き合い方や意識に変化が芽生えたかなと感じます。
菅井:はい、それはあると思います。
——そこを踏まえて、この『欅共和国』ではお客さんにどういうステージを見せようと思いましたか?
菅井:アニバーサリーライブを経て、メンバー一人ひとりが前より責任感を持つようになったと感じることが増えました。そのうえで、『欅共和国』は去年すごく楽しかった思い出もあったし、今年も絶対に成功させたいって気持ちがみんな強かったので、リハーサルに向けてエンジンがかかるのも結構早くて。わりと早い段階で、みんなと意識を共有できていた気がします。それに、久しぶりに平手ちゃんと一緒にライブをできることもあって、みんな嬉しがっていたし。もちろん今もメンバー全員揃ってはいないんだけど、平手ちゃんがいないライブを経験したからこそ、センターにずっと立ってきた平手ちゃんがいることによるワクワク感もありました。
——平手さんは『欅共和国』の前にまず、『THE MUSIC DAY 伝えたい歌』(※7月7日放送・日本テレビ系)でグループに復帰して「ガラスを割れ!」を披露しました。その後も音楽番組や『JUMP MUSIC FESTA』(※7月8日、横浜アリーナで開催)などでパフォーマンスしましたが、そういう活動を重ねることでグループとして熱量を高めているような感覚もあったんじゃないでしょうか?
菅井:もちろんどの現場も変わらず全力で、そのときのベストを尽くそうという気持ちでやっていたんですけど、やっぱり平手ちゃんがいることですごく締まるなと思いましたし、久しぶりにセンターに立って踊ってくれたときは「ああ、この感じがすごく懐かしいな」って気持ちになりました。アニバーサリーライブで違う子がセンターを務めたときも、「みんなにこういう一面があったんだ」とか「このセンターもすごくいいな」とか思うこともたくさんあったけど、表現力やパフォーマンス力に関してはやっぱり平手ちゃんは本当にずば抜けているんだなと実感することも多くて。もちろん頼りすぎてはいけないんだけど、でも「ずっと私たちを引っ張ってくれていたんだな」って感じて……どの曲も平手ちゃんセンターに合うように書いてくださっていると思うので、やっぱり平手ちゃんが真ん中に立つとしっくりハマるというか、本当に主人公なんだなって感じますね。
——『欅共和国』の話題に戻りますが、今年は3日間にスケールアップして、放水量もえげつないくらい激しくて(笑)。
菅井:濡れましたか?(笑)。
——高く放水した水が、時間差で後方にまで届いてしっかり濡れました(笑)。ライブ中はお客さん同様に、メンバーの皆さんからも自然と笑顔がこぼれてましたよね。もちろん笑顔になれる楽曲が多めにセレクトされていたのも大きいと思いますが、アニバーサリーライブと比較してとにかく笑顔が印象に残りました。
菅井:1曲目からすごく濡れる演出で攻めていたし、始まってすぐにお客さんもびしょびしょになったけど、メンバーも一緒にびしょびしょで、せっかく髪もキレイにセットしていただいたけど、それもすぐに崩れちゃったし、いい意味でどうでもよくなったというか(笑)。今が楽しければいいかなって気持ちで、自然と笑顔になっていました。ライブ中、移動で走ることが多かったんですけど、メンバーとすれ違うときもみんな笑顔で楽しそうだったし、自分も子どもに戻った気持ちで水をかけてました(笑)。
——野外ライブで、しかもスタート時はまだ明るかったのでお客さんの顔もよく見えたでしょうし。
菅井:「(水をかけられるのが)嫌だったらどうしよう?」と思っていたんですけど、皆さん積極的に「水をかけて!」ってアピールしてくださったので容赦せずに、なるべく遠くまで届くように水を振り撒きました(笑)。去年よりも大掛かりなセットを組んでいただいて、70メートルも飛ぶようなウォーターショットとかバブルマシンとか新しいアイテムが増えたので、大規模な野外ライブができるこの環境をありがたいと思いながら楽しみました。
——オープニングとエンディングでは、“集団行動”も披露しました。別のインタビューでお話を聞いたときに、あれが一番大変だったとおっしゃっていましたよね?
菅井:本当の集団行動はもっときっちり揃っていて、完璧にするまでには何年もかかるそうなんです。私たちは見本となる映像を観させていただいて「これ以上のものを作りたい」と言われてから練習を始めたので、最初はその難しさに戸惑いました。ただ一列に並んで歩くだけでも、一人ひとり身長も歩幅も違うから、合わせるのが本当に大変なんです。
——ライブ中、スクリーンで上からの映像を観て思いましたが、形を一切崩さずに移動するのは本当に大変でしょうね。
菅井:動きの一つひとつが緻密に計算されていて、シンプルだからこそ合わせるのが難しくて。普段のパフォーマンスでも横一列に並んで合わせることが多いんですけど、そこは最初からずっと課題だったんですよ。なので、ここでの経験が今後にどんどん活かさせると思いますし、こうやってライブで新しいことにどんどん挑戦していくことで常に進化し続けていきたいなと思います。
——この経験が、グループにより深みを与えてくれるかもしれませんね。
菅井:そうですね。いろんな引き出しが増えていくし、大変なこともあるけどやりがいを感じます。また、それによってライブに来てくれたお客さんが驚いてくれたり迫力を感じてくれたら、何より嬉しいですね。
——今年の『欅共和国』はセットリストが独特でしたよね。アニバーサリーライブはデビュー2年目に発表した楽曲が中心だったこともあって、『欅共和国』では久しぶりに披露した楽曲も多かったですし、曲順もかなり練られていて新鮮に楽しむことができました。なおかつ、アンコールでは従来の欅坂46の世界観が反映された演出もあり、笑顔とクールの二面性をうまく両立させられたんじゃないかと思います。
菅井:ありがとうございます。例えば「太陽は見上げる人を選ばない」は今までライブの最後にやることが多かったんですけど、今回はあえて中盤に持って来て。ちょうど太陽がいい感じの位置にあるときに、ひらがな(けやき坂46)のみんなと一緒に歌えたのは印象深かったですね。欅ってクールとかカッコいいって思っていただけることが多くて嬉しいんですけど、それだけじゃない爽やかな曲や一緒に騒げる曲もあるってことを『欅共和国』では伝えることができたんじゃないかなと思うし、普段とのギャップを見せられたんじゃないかなと。特に私は「僕たちの戦争」をパフォーマンスするのが好きで、あの場にぴったりだなって思うんです。ユニット曲だけど、ライブ中で良い役割を果たしてくれたんじゃないかな。
——「僕たちの戦争」や「AM1:27」は、もともとは少人数のユニット曲だったものをメンバー全員でパフォーマンスしたりと、新たな見せ方が増えましたよね。
菅井:それもライブの良さだと思うんです。でも、「AM1:27」のときは移動がすごく大変だったことが記憶に残ってます。センターステージから登場するので、みんなで花道の下を屈みながら必死で走って(笑)。今思えばちょっと笑っちゃうけど、そのときは曲に間に合うようにと必死でした。
——けやき坂46と一緒にライブをするのは去年の夏の全国ツアー以来でしたが、彼女たちの成長はどのように映りましたか?
菅井:ひらがなちゃんは去年の『欅共和国』の「誰よりも高く跳べ!」がすごく印象的だったんですけど、今年はさらに盛り上げ方がすごくて。ライブをたくさん経験してきたことで、さらに見応えのあるグループに成長していました。圧倒されちゃうぐらいの実力を付けていたし、煽りやMC含めてカッコいいなと思いました。あと、ひらがな2期生と同じステージに立つのは今回が初めてだったんですけど、みんな慣れるのが早いなと思って(笑)。
——自分たちと比べて?
菅井:はい。私たちはあの時期、もっと緊張していたし、いまだにうまく喋れないとかあるんですけど、2期生はすでに堂々としていて、すごく元気だなと感じました。グループの雰囲気も2期生が入ったことで少し変わって、漢字欅とは全然違ったものになったし。
——現在、坂道合同オーディションの最中ですが、漢字欅も新メンバーが加わることで空気感が変わるかもしれませんね。
菅井:どんな子が入ってきてくれるのか、全然想像できないんですけど……若い子が入ってきてくれたら、また活気づくのかな。3年近くずっとこのメンバーで活動してきたので、これからは変化することも必要かもしれないけど、今はまだその変化をちょっと怖く感じることもあって。でも、良い方向に進んでくれるのなら、グループの今後のためなのかなとも思いますし。いろんなメンバーの意見を聞くと、そこに対してちょっと複雑に感じている子もいるので。
——そう考えると、8月の全国ツアーが今のメンバーでライブをする最後のチャンスになるかもしれませんね。
菅井:そういう意味ではこの3年の集大成というか、今までやってきたことをすべて、ツアーにぶつけていきたいなと思っています。
——ちょうどオーディション最終審査の直前に、ニューシングル『アンビバレント』が発売になります。この曲は『欅共和国』最終日のダブルアンコールで、初披露されました。
菅井:選抜発表もまだしていない状態だったので、お客さんからどういうリアクションが来るかドキドキもあったんですけど、初披露することに対してはワクワクしていて。初めてお客さんの前でパフォーマンスしたことで、ライブで盛り上がっていただける曲だなって気づけました。
——本当にライブ映えする楽曲だなと思いますよ。サウンドのカッコよさはもちろんですが、歌詞もすごく“らしい”内容ですし。菅井さんは最初にこの曲をいただいたとき、どう感じましたか?
菅井:歌詞を読んで最初に、平手ちゃんと欅の関係性がまず思い浮かんで。と同時に、どんな人にも当てはまる内容だなとも思いました。どんなにみんなと一緒にいる時間が楽しくても孤独でいたいときもあるし、ひとりでいたいと思っていても人恋しくなっちゃうこともあるし。自分自身にもそういうときがあるので、みんなと一緒にいるのに心のどこかで孤独を感じたりとか、そういうどっちつかずな気持ちはきっと皆さんにも共感してもらえるんじゃないかな。MVでも社会の中のしがらみが表現されているので、この単純じゃない歌詞も含めてすごく欅っぽいなと思いました。
——前作「ガラスを割れ!」もそうですが、欅坂46の歌詞には自分自身の内面と対峙して、そこから外に広げていく、メッセージ性の強い歌詞が多いですよね。
菅井:確かにそうかもしれませんね。でも、この「アンビバレント」は自分と向き合いつつも曲調はちょっと明るくて、今までのダークさとはまた違っていて。そういう意味では、ネガティブな気持ちを吹き飛ばせる曲でもあるのかなと思います。
——MVは特に、途中途中に入る皆さんの笑顔がすごく印象的でした。
菅井:間奏の部分で、TAKAHIRO先生から「野生のゴリラになれ」って言われて、実際にゴリラみたいに踊ったのが楽しかったです(笑)。全体的にダンスは激しいんですけど、その激しい中にもちょっと主人公が大人になったからか、少しだけ女性らしい振り付けも含まれていて、そこは新しい一面かもしれません。
——そういう部分が、このシンプルな衣装にも反映されているんでしょうか?
菅井:そうですね。一応ズボンなんですけど、裾を持ってヒラヒラしたりとか。飾りのない衣装は、アイドルっぽくないかもしれないけど、すごく気に入っています。
——MVのオープニングでは皆さんが重なり合ってひとつになっていますが、あれはみんなでひとつの生命を表現しているそうですね?
菅井:はい。「みんなで重なり合ってひとつの生命体になって、一人ひとりが皮膚であり心臓である血管なんだよ」と言われて。そこから平手ちゃんは、その生命体の温もりから離れていくんですけど、でも途中で立ち止まって迷って、また最後は戻ってこようとする。そこに“アンビバレント”が表現されているなと思いました。
——なるほど。歌詞の世界観があの動きにすべて集約されていると。振り付けといえば、先日の『欅共和国』で披露したものと、MVの中とでは若干異なりますよね。
菅井:『欅共和国』で披露したバージョンでは、平手ちゃんがメンバー一人ひとりに触れていく振り付けがあって。ちょっと暗い気持ちで歩いていたメンバーに平手ちゃんが触れることで、すごく明るくなるんです。舞台の上で半分がすごく明るくて、半分がすごく暗い、その感情の変化もダンスで表現されていて、それが歌詞にある“二律背反”を表しているんです。あとは、アクロバットもみんな練習していて、それはまだ披露できるかわからないんですけど、いつかお見せできたらいいな。きっと「アンビバレント」のパフォーマンスは観るたびに違うものになっていくんじゃないかと思います。
——カップリングの「Student Dance」も楽曲、MVともにすごくクールですね。
菅井:ちょっとアイドルっぽくないMVかもしれませんが、こっちもシンプルな衣装を着て、円形ステージの中でいろんなことが表現されていて。見る側と見られる側の気持ちが描かれていたり、歌詞は真夜中の学校で秘密で会う恋愛ソングになっていたりと、今までにない感じなんです。私は間奏の部分がすごく気に入っていて、ダンスをもっとカッコよくできたらいいなと思っています。
——「アンビバレント」も「Student Dance」もダンスの激しさが増していて、難易度もかなり高くなっているんじゃないでしょうか。
菅井:正直、ついていくのに必死です(苦笑)。ダンスに関してはスキルも見せ方も高い技術が求められるし、避けては通れないなと思っていて。曲を皆さんにどう伝えるかを大切にしてきたので、その伝える手段もより高いスキルを身に付けることで、より皆さんに伝わりやすくなると思うので、今後もっと頑張っていかなきゃいけないと思います。実は先日、坂道AKBでテレビ出演させていただいたときに、AKB48グループの皆さんと一緒になって(※『THE MUSIC DAY 伝えたい歌』にて)、本当にダンスが上手だなと感じたばかりで。
——ほかのグループの皆さんと交流することで、刺激を受ける機会も増えていると。
菅井:はい。そのときは、皆さん女性らしいダンスが上手でびっくりしました。私は今までバキバキ踊ってきたので、そういうしなやかなダンスにも今後もっと挑戦しなくちゃって思いました。
——菅井さん自身はダンスを極めていくために、今何が必要だと思いますか?
菅井:やっぱり基礎をちゃんと学びたいです。最初は合宿をして基礎を教えていただいたんですけど、すぐデビューとなると毎回振り付けを覚えることに必死で。どんどんそれが重なってしまって、基礎がみっちり付かないまま振りが入っていく状況なので、やっぱり昔からダンスをやっていた子と比べると動きが全然違うんです。指先や膝の使い方ひとつを取っても違うなと感じることが多いので、しっかりと基礎を積む時間があったら嬉しいですね。
——いろんなメンバーにお話を聞くと、皆さん必ず「基礎をもう一度やりたい」と言うんですよね。
菅井:確かに。「もっとレッスンしたい!」って言う子も多いですし。ボイトレも含めて、ここに来て一度初心に返りたいという気持ちが強いのかもしれません。
——欅坂46は特にデビュー以降、ものすごいスピードで物事が進んでいますし、下積みや基礎を再び経験することで自信につなげたいという気持ちもあるんでしょうか。
菅井:そうですね。このスピード感もすごくありがたいことなんですけど、でも下積み期間もやっぱり必要だと思っていて。個人的にはそこが不安な部分でもあるんです。だからこそもう一度、最初の気持ちを思い出して、また足場を固めてここから再スタートしたいという気持ちもあります。
——8月21日には欅坂46も結成3周年を迎えます。
菅井:あっ、そっか。3周年かあ……早いけど「まだ3年か」という気持ちもあるし、なんとも言えないですね(苦笑)。でも、人って3年ですごい変わるなと思います。
——菅井さん自身、この3年でどこが一番変わったと思いますか?
菅井:なんだろう……すごく変かもしれないけど、ちょうど昨日考えていたのが、すごく代謝が良くなったなって(笑)。ライブとかダンスとかするようになって新陳代謝が良くなって、体の巡りが良くなりました(笑)。
——(笑)。加入前とは、使う筋肉も全然違うでしょうし。
菅井:そうなんです。乗馬はしていたけど、それとはまた別の大変さもありました。でも、性格はなんだかんだあまり変わってないような気がするんですよ。「変わりたい」と思って欅に思い切って応募したんですけど、人ってそう簡単に変われないなと思ったし(苦笑)。今でも高校の友達や乗馬の友達に会うと、「何も変わらないね」って言われます。
——そうなんですね(笑)。そういえば坂道合同オーディションのCMでは、菅井さんバージョンも流れていましたが。
菅井:あれを観ると、自分のことが嫌になります(苦笑)。でも欅に入ってから、自分がこんなにも泣き虫だってことに初めて気づきました。それまで泣くほど悔しいこととか、泣くほど嬉しいこともそんなになかったし、この気持ちを知れたのは欅に入れたからこそ。自分の知らなかった感情とたくさん出会えて最初は戸惑ったけど、3年経っていろいろ新しい自分も知れたし、素敵な人とたくさん出会えて人生に彩りが増えたな、ありがたいなと思います。
——極端な世界に飛び込んだからこそ、感情を以前よりもストレートに出しやすくなったんでしょうね。
菅井:そうですね。特にライブではそれが顕著で、応援してくださる方が目の前にいらっしゃることが、すごく不思議だなって感じることがあるんです。皆さん、私たちのために電車賃とかチケット代とか体力とか使って会いに来てくださるわけですよね。そういうありがたさがあるからこそ、「来なくてもよかった」と絶対に思ってもらいたくなくて。心から「来られてよかった」とか「これで明日からも頑張れる」とか思ってもらえるようなライブにする責任が私たちにはあるし、そういうパワーの源になりたいんです。
——なるほど。
菅井:欅の楽曲には私たち自身もパワーをもらっているので、それを次は自分たちが皆さんに届けたい。去年の全国ツアーは悔しいことも多かったので、今年のツアーではこの1年の成長をお見せしたいんです。それに、初めて欅のライブに来てくださる地方の方にお会いできる貴重なチャンスでもあるので、どの会場でもその日できる最高のライブを大切にお届けしたいなって、今は気合いがばっちり入っています。
——楽しみにしています。最後になりますが、菅井さんの中で結成3周年を迎えるにあたり、また新メンバーが入ってくるこのタイミングに、今後こうなりたいといか、こういうことをしたいという目標はありますか?
菅井:欅は関東での活動がどうしても多くなってしまって、全国のいろんな場所にあまり行けていなくて。もっと欅坂のパワーを全国の皆さんに届けたいし、全国ツアーも今後はもっといろんな都道府県に行けたらいいなと思っています。あと、すごく大きなことかもしれないけど……去年の年末にメンバーと「いずれ海外でもライブができるようになりたいね」って話したことがあって。もっと力を付けて、いつかは海外でもライブをすることができたらいいなと思っています。
——海外という話は、初めて聞きましたね。
菅井:今まであまり言ってこなかったんですけど、そういう夢を持っているメンバーがいたことが、私はすごく嬉しくて。それは私もずっと心に秘めていたことなので。でも、まだまだ足りないこともたくさんあるし、そんな甘くないと思うので、ここからもっと成長できるように頑張っていきます。

以下は音楽サイト「TSUTAYA on IDOL」に掲載された小林由依と土生瑞穂のンタビューより。
——表題曲の「アンビバレント」は、どんな楽曲ですか?
土生:坂46らしいかっこよさを残しつつ、夏にぴったりな疾走感もある曲です。一度聴いたら、耳から離れなくなりました。
小林:欅らしさのある強めの歌詞ですが、曲調が明るいので、重く感じなくて素敵な曲だなと思いました。
——「アンビバレント」のフォーメーションでは、小林さんと土生さんは、1列目(フロントメンバー)に選ばれていますね。
小林:3作連続で1列目に選んでいただけて、とてもうれしいです。期待に応えられるようにがんばりたいし、パフォーマンスで欅坂46を支えていきたいです。
土生:フロントメンバー5人の中に選ばれて、私もとてもうれしかったです。「風に吹かれても」や「ガラスを割れ!」のフロントで学んできたことを活かせるように、頑張りたいと思います。
——MVや衣装は、どんなものになりましたか?
土生:今までの楽曲の振りつけも盛り込まれているので、これまでみんなでやってきた想いなどが、お見せできるMVになったのかなと思います。衣装はただ着るだけではなく、振りの中で裾を持ったりするので、振り付けがさらにかっこよく見える衣装だと感じました。
小林:MVは、ダンスシーンの撮影がすごく楽しかったです。笑顔も似合う曲なので、ネジが外れたように笑いながらダンスをしました。衣装の“スカーチョ”をヒラヒラさせるフリもあります。少しダボっとしている所も、今までの衣装にはなかった部分なので気に入っています。
——TYPE-Cには、お二人で歌唱されるc/w曲「302号室」も収録されます。初の組み合わせになりますが、手応えは?
土生:ゆいぽんとユニットで組むのは初めてだったので、うれしかったし、びっくりしました。“どんなユニットなの?”と最初は思われてしまうと思うのですが、ライヴなどでパフォーマンスを披露して、新たなキャラクターのユニットを二人で作っていきたいです。
小林:土生ちゃんとは、「アンビバレント」でもシンメ(立ち位置が左右対称)のポジションなので、一緒にユニット曲を歌えてすごくうれしいですし、とても新鮮な気持ちです。
——「302号室」はどんな楽曲になりましたか?
土生:古風な感じの楽曲です。MVでは飛ぶ小型カメラが足の間をすりぬけたり、家の中に入っていったり…。観て下さる方に楽しんでいただけるMVになったと思います。
小林:MVはシュール部分も多々あって、ちょっとクスッとします。1台のカメラだけで撮ったシーンもあるので、素早く移動するのが大変でした(笑)。
——同じくc/w曲である「Student Dance」(全TYPE収録)や「I’m out」(TYPE-Aのみ収録)についても教えてください。
土生:どちらの楽曲も、曲調が今までにない感じで気に入っています。新しい欅坂46をお見せできる楽曲が、また増えたと思います。
小林:「Student Dance」はMVがあり、水に濡れながら撮影したシーンが楽しかったです。歌詞は、2番のAメロが好きです。「I’m out」は、個人的にもメロディや曲調がすごく好きで、お気に入りの曲になりました。
——本作のリリース後も、“欅坂46 夏の全国アリーナツアー2018”は9月5日まで続きます。意気込みを聞かせてください。
土生:観てくださった方に、“欅坂46がやっぱり好きだな”と思っていただけるようなパフォーマンスをすることが一番の目標です。
小林:欅坂らしい、ストーリーや曲の雰囲気を大事にしたライヴができたらいいなと思います。
——最後に、お二人にとって2018年の夏はどんな夏になりましたか? また、残りの夏はどんな風に過ごしたいですか?
小林:欅坂46の中で“欅共和国”が夏の風物詩の一つになっています。今年も開催できたし、水に濡れたり、かき氷を食べたりして、今年の夏も楽しめました!
土生:ライヴでアツくなった体を、欅坂46のメンバーやファンの皆さんと一緒に、これからもっとアツくしたいです!

以下は音楽サイト「rankingbox」に掲載された上村莉菜によるインタビューより。
——ランキング(16日掲載)ではメンバーに対して「かわいい!」を連発していた上村さんですが、ご自身も十二分に女の子らしくてかわいいので、ちょっとビックリしてしまいました。
上村:私、かわいい女の子が好きなんですよ。欅坂46に入って良かったと思うこともソレですね。かわいい子が近くにいる(笑)。
——じゃあ、欅坂46、けやき坂46の2グループが集まった先日の『欅共和国2018』なんて……。
上村:天国でしたね!けやき坂46の2期生と一緒にライヴをしたのは初めてでしたし、ステージ上にパンパンに人がいるのを見て“人数増えたなぁ”って。ひらがな(けやき)ちゃんもしばらく見ないうちに煽りとかも上手くなっていて、“うわ、すごい!”って親戚のおばさんみたいな気持ちになっちゃいました(笑)。
——当然、ご自身たちの欅坂46のほうの成長も感じられたんじゃありません?
上村:なんだろう……集中力?リハでオープニングからエンディングに新曲、それ以外にも覚えなきゃいけないことがあって、夜遅くまでみんなで練習していたんですよ。特に私は身長が一番小さいから、みんなと歩幅が合わなくて、最初はどうなることかと!でも、手の振りなどいっぱい練習して、そういう団結力は高まったかもしれません。
——久々に平手友梨奈さんもワンマンのステージに復帰しましたしね。
上村:やっぱりファンの方の空気も違った気がします。最終日に「アンビバレント」を初披露したときもセンターの歓声がすごくて、“この時を待っていたんだね”ってにやけそうになりました(笑)。<Hey!>っていうかけ声も一緒に言ってくださって、ファンの方の対応力はさすがだなぁと思ったり。ただ、リアルタイムではそんなことを考える余裕がないくらいダンスが大変なんですよ。カウントを取って“踊る”というより、感情を爆発させて“表現する”っていう感じなので、タイミングを掴むのが難しい!
——ちなみに上村さんは、どんな感情を爆発させました?
上村:もう“やるしかない!”って。今回すごく共感できる歌詞が多くて、メンバーとも「メッチャすごいね。なんで秋元(康)さんって私たちの気持ちがわかるんだろう?」って話していたんですよ。例えば<一人になりたい なりたくない>とか、<他人に何を 思われても 何を言われても聞く耳持たない>とか。やっぱり人に見られている時間が多いので、いろんなことを言われるけど、それを覚悟で飛び込んだんだからやるしかない。ホント世のみんなが思っているけど言わないことが歌詞になっているんですよね。
——わかります。夏らしいサウンドに乗せて、夏にありがちなリア充押しつけ感への反発を歌っているのにも頷けましたし、孤独でいたいのに一人じゃ生きられないっていう二律背反には共感できる人も多いはず。
上村:私も実家を出る前は“一人になりたいな”って思うことも多かったけど、いざ出てみたら“やっぱり実家が良かったな”ってなったり。でも、独り暮らしの良さもいっぱいあるし。『欅共和国2018』のときもパンとかロールケーキとかの差し入れを見ながら、“食べたいけど食べたら明日顔がむくむ……”っていう“アンビバレント”と戦っていました(笑)。ライヴって下からファンの方に見られるし、おまけに野外で明るいからヤバいなぁって。
——プロ根性!そんな“アンビバレント”って、性格面でもあったりします?
上村:握手会とかでは、よくファンの方にビックリされますね。大人しい子に見えがちですけど、緊張しているファンの方には自分からいっぱい話しかけるので、よく「見た目と違っていてビックリしました」っていうファンレターも貰います。私を知っている人には“毒舌”とも言われるし、実は人見知りもしないんですよ。
——なるほど。そういう意味も含めて今回の「アンビバレント」は、とても“らしい”曲だと思うんですね。欅坂46自体も一般的な女性アイドルとはイメージの違う、ちょっと“アンビバレント”な存在じゃないですか。
上村:確かにそうかもしれないですね。実際そういうところを好きになってくださる方とか、共感して応援してくださる方が多いですし。「アンビバレント」に関しては“仕事で嫌なことがあっても、歌詞を見たら共感できて頑張れる”っていうメッセージもいただくので、そうやってファンの方々が共感できる曲をもらえたのは嬉しいです。
——より幅広い層に訴えかけるようになった印象もありますよね。“自分の思うままに生きろ”というメッセージをダメ押しした「ガラスを割れ!」が第一章の完結だとしたら、この曲は欅坂46第二章の始まりとも言えるかもしれない。
上村:こういう明るいけどクールっていう曲自体、今までの表題には無かったかもしれないですよね。パフォーマンス面でも、もっとアクロバットを増やしたいねっていう話を今、メンバーとしているんですよ。そういうところでも新しいインパクトを出せたらいいなって。
——いや、さすが欅坂46。どんどん見た目のイメージを覆してくる。
上村:『欅共和国2018』のときも初日の夜に、9人くらいで客席裏の森に行ったんです。みんな夜のテンションになっちゃって、「もう森へ帰ろうか?」を歌いながら森を抜けたら、高台からステージがよく見えて、そこでまたいろんな歌を歌い踊りながら「こんなことやるのウチらだけだよね」って(笑)。メッチャ涼しくて気持ち良くて、いつも東京にいるから「こういう自然豊かなところに住みたいね」って話していました。
——でも、いざ移住したら、今度は「都会がいい!」ってなりますよ。きっと。
上村:そうですよね!要するに、無いものねだり。“アンビバレント”って、そういうことなのかもしれないですね。

8thシングル「黒い羊」

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