けいおん!(K-ON!)のネタバレ解説まとめ

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『けいおん!』はまんがタイムきららに連載されていた、かきふらいによる四コマ漫画が原作のアニメ。
音楽経験の全く無かった高校生平沢唯と個性的な仲間達が織りなす、ほのぼのとしていながらも時折ふっと切なくなる空気系青春バンドストーリーである。
劇中でキャラクター達が結成するバンド「放課後ティータイム」の楽曲のクオリティの高さも相まって社会現象にもなった。

『けいおん!』概要

学校内でガールズバンドを結成して活動していく高校生たちの物語ではあるものの、原作の主題とも言えるほのぼのとした日常描写の占める割合がほとんどであることが特徴的なアニメーション作品。
制作は『CLANNAD』などの恋愛アドベンチャーゲ―ム原作の物から『涼宮ハルヒの憂鬱』などのSFコメディ、そして『フルメタル・パニック!』のような本格的なロボットアニメや『氷菓』などの学園ミステリー物と幅広く話題作を発表し続けている京都アニメーション。熱狂的なファンも多数いるこの会社が制作するということで、放送前から注目が集まっていたことが人気につながったとも言われている。監督は『たまこラブストーリー』や『聲の形』の山田尚子。当時はまだ若手での抜擢だった。
原作者のかきふらいは京都府出身の男性漫画家。元々は「海の幸定食」というサークルで活動する同人作家だった。左利きであり、登場キャラクターの秋山澪が劇中で話す左利きであるがゆえの悩みは作者本人の経験が反映されている。
第一期の放送が開始されるやいなや、作中でキャラクターが使用している楽器、ヘッドホン、文具などが注目され、全国的に高校の軽音部の活動が活発になり、楽器店にはそれまでの数倍の数の若い女性達が来るようになるなど、大ブームとなった。

『けいおん!』のあらすじ・ストーリー

私立桜が丘女子高等学校軽音楽部は、前年度までいた部員が全員卒業してしまい廃部寸前の状態だった。
音楽が好きな新入生の田井中律と秋山澪はそれを知り、何とかして部を立て直そうと決意する。そこへ同じく新入生である琴吹紬が合唱部と間違えてやって来てしまうのだが、律と澪の夫婦漫才のようなやり取りを見て部に加わりたいと申し出る。
「最低四人は揃わなければ廃部」と顧問の教師山中さわ子が言っていたことを思い出し、あと一人集まれば危機を免れると律たちは喜ぶ。
そんな時、どんな部に入ろうか決めかねていた新入生の平沢唯が「軽い音楽って書くからきっと簡単なことしかやらない(カスタネットとか)」と思い込んで見学に訪れる。
この機を逃すまいと律、澪、紬は唯の前で演奏してみせる。「どうだった?」と律が訊くと唯は「何て言うか、すごく言葉にしにくいんだけど…あんまりうまくないですね!」と率直な感想を述べてしまう。それでも三人の演奏は唯の心に確実に響き、彼女は軽音部への参加を決めるのだった。

正式に活動を開始した軽音部だが、放課後集まってやることと言えば、紬が持ってきてくれた紅茶やお菓子を食べながらのんびりと語らうことだった。危機感を覚え合宿を敢行するなど試行錯誤を重ねるものの、結局自分達に一番合っているのは今の活動の仕方であることに気づく。やがて訪れた学園祭での初めてのライブの機会。ボーカルの不調というトラブルを何とか乗り越えて、四人はステージ上でそれまで見たこともなかったような光景、沸き立つ観客の姿を目にする。自分たちの音楽がこんなにも人を喜ばせることが出来るのかと強烈な感動を覚えた四人だった。

二年生になった軽音部のメンバーは新入生勧誘のために着ぐるみを着てビラを配るなど様々な試みをしていた。しかし一向にその結果は表れない。全員が諦めかけていた頃、新入生歓迎会で行ったライブがきっかけで一年生の中野梓が入部する。真面目に活動することを望んでの参加だった彼女は部の実態に落胆するが、普段はだらけていても4人揃うと素晴らしい音楽を奏でられる先輩達は、他のどんなに上手いミュージシャンでも敵わないような素敵なものを持っている人たちであると気づき、この人達と一緒にバンドをやりたいと思いを新たにした。

それまで名前の無かった軽音部のバンドはさわ子の発案で『放課後ティータイム』と命名され、梓を含めた5人編成で学園祭ライブへ出演するため改めて活動を始めた。しかし学園祭直前になって唯が風邪を引いてしまう。当日、復活した唯が登校してきたことで安心するメンバーだったが、何と彼女はギターを忘れてしまっていたので急いで家まで取りに帰ることに。ギリギリまで待つも、とうとう唯が戻ってこないまま本番はスタートしてしまう。急遽代役としてさわ子がギターを弾き澪がボーカルを担当して一曲終えたところで、唯はステージに駆け込んでくる。ようやく全員揃った放課後ティータイムの演奏は、会場を去年以上に熱狂させたのだった。

『けいおん!』の登場人物・キャラクター

平沢 唯(ひらさわ ゆい)

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CV:豊崎愛生

本作の主人公。リードギターとボーカルを担当。
楽器経験は全くなかったが、軽音部への入部をきっかけにギターを始めた。
「ギー太」と名前を付け毎晩添い寝するなど、自分の楽器へ並々ならぬ愛情を注ぐ。
歌詞や基本的なコードを忘れるなど危なっかしいところは多々あるが、後輩に憧れられるほどの歌声の持ち主でもある。

田井中 律(たいなか りつ)

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CV:佐藤聡美

ドラム担当で、軽音部の部長を務めている。
「ギターやベースのコードを押さえるなどのチマチマしたことが出来ない」という理由からドラマーになった。
ムードメーカー的存在としていつもおちゃらけて場を盛り上げているが、実は仲間たちのことをとても大切に思い気を配っているしっかり者。
澪とは小学校時代からの幼馴染である。

秋山 澪(あきやま みお)

Kon4

CV:日笠陽子

ベースとボーカルを担当している、音楽に対する情熱は軽音部一の少女。
「~だぞ」など男言葉を使うが、書く歌詞が非常にメルヘンチックである上、極度の人見知りでもあるなど、実際は部内で一番乙女な人物である。
作中では基本的にはコーラスだが、エンディング曲では必ずメインボーカルを張っており、クールでありながらも内に秘めた熱を感じさせるキャラクター通りの歌声を響かせている。

琴吹 紬(ことぶき つむぎ)

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CV:寿美菜子

キーボード担当。とてつもないお金持ちのお嬢様であり、よく部室に紅茶とお菓子を持ってくる。
かなりの世間知らずで、ファーストフード店やホームセンター、駄菓子屋などへ軽音部の面々と訪れた際は過剰に興奮してしまうほどであった。
律や唯と比べるとあまり喋るほうではないが、しれっとボケることがある。天然である場合が多いが、あえて狙ってやることもあり、なかなか抜け目がない。

中野 梓(なかの あずさ)

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CV:竹達彩奈

軽音部ではサイドギターを担当することになる、唯達の一学年下の後輩。
新入生歓迎会でのライブ演奏に感動して入部するも、本当にやる気があるのか疑わしくなるような態度の先輩達を見て驚く。
生真面目な性格なのでそれが許せず怒ってしまいがちだったが、やがて部の空気にも馴染み、かわいい後輩キャラ、またツッコミ役として必要不可欠な存在となっていく。
「あずにゃん」というニックネームをつけられ、激しめのスキンシップを受けるなど、特に唯からの気に入られぶりは凄まじいところがある。

山中 さわ子(やまなか さわこ)

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CV:真田アサミ

変わり者揃いの軽音部の顧問を受け持つことになる若手教師。おしとやかな美人先生として生徒の間での人気が高い。
しかしそれはあくまで表向きの顔であり、彼女自身もまたかつて桜が丘高校の軽音部で度々騒ぎを起こしていたバンド少女だった。
軽音部の面々と関わる際のみ、少しだらしないところがある女性という本来の姿を見せる。
学生時代は「DEATH DEVIL」というメタルバンドのギターボーカルとして活動していた。

平沢 憂(ひらさわ うい)

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@keeper

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