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ホットロード（漫画・映画）のネタバレ解説・考察まとめ
『ホットロード』とは『別冊マーガレット』で1986年から連載された、漫画作家紡木たくによる少女漫画である。父親の写真のない家で育ち、ママに愛されていない、必要とされていないと孤独を抱えている少女宮市和希と、不良グループ同士の抗争やバイクで走ることに命を懸ける春山洋志が出会い、"愛情とは何か"、"命とは何か"に気づかされ失いかけた命が再生されていく物語である。漫画連載終了から約24年後の2014年『ホットロード』は映画化され、大ヒットを記録した。
霜村美穂子（しもむらみほこ）
洋志の元彼女。中学時代の同級生で優等生だった。付き合っていた当時、春山はNIGHTSの仲間たちに「美穂子のためなら死ねる」と言っていた。美穂子に振られた苛立ちを和希にぶつけてしまう。
佐々木（ささき／演：平田薫）
和希が中学1年、2年のときの担任。コーラス部の顧問。ストレスで胃痛になりやすく、胃薬をずっと飲んでいる。
高津（たかつ／演：利重剛）
和希が中学3年のときの担任。他の教師らが和希を見捨てるなか、和希に正面から向き合う。自身の経験を和希に伝えた。言葉が厳しく聞こえるが、和希が再び中学に通うようになってからも向き合い続ける。
『ホットロード』の用語
NIGHTS（ナイツ）
暴走族グループMAD SPECIAL THE NIGHTS
暴走族MAD SPECIAL THE NIGHTS、通称NIGHTS（ナイツ）。全国に支部があり、本部は横浜にある。総頭になる者には代々バイク”400FOUR”が受け継がれていく。
400FOUR
NIGHTSの総頭に代々受け継がれているバイク、CB400FOUR。作中はで400FOUR（よんふぉあ）と呼んでいる。漫画作中に出てくるCB400FOURと言われるものは、本田技研工業が製造販売したオートバイである。1974年から1977年製造販売されていた。
漠統
新宿を拠点に活動する不良グループ。ケンカだけで不良グループのトップに上りつめたほどの力を持つ。漠統リーダーは赤根。
暴走族での役割
切り込み
集団で走るバイクの先頭を走り、交差点に突っ込んで車の動きを止める役。
『ホットロード』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
宮市和希「ママあたしがパパじゃなくてあの人の子供だったらよかったね」
朝食を食べるママ（左）と和希（右）
ママに愛されていない。ママは私よりも男がすき。和希は自分が必要とされていないと心を痛めいた。
ママへの反発心から夜遅くまで帰らないことが増えていった。
朝食をママと食べている時、ママが「最近、変わったのね」と和希に言う。
その時に和希が言った「あたしが、パパじゃなくてあの人の子供だったらよかったね」という言葉に反発心が現れている。
だが、その場面で和希はママのお気に入りのピンクのガウンを着ている。
和希にとっては無意識の行動だったが、本当はママに愛されたいという想いがとても強くあることがわかる場面だ。
鈴木「もしかしたら、彼らにとって一番怖いのは止められない自分なのかもしれない」
和希が不良グループにいること、帰りも遅くなり家出をしたことをママは鈴木に相談していた。
「まだ15の、何もわからない時期にしたことが一生後悔することになるかもしれない」そう言ったママに対し、鈴木は「僕は、10代なら誰でも、何も見えないで走ってしまう瞬間があると思ってる。もしかしたら、彼らにとって一番怖いのは止められない自分なのかもしれない」と伝える。
鈴木は実際NIGHTSのメンバーや春山と会ったはないが、まさにこの時のNIGHTSのメンバーたちと春山の状況、心情そのものだった。
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目次 - Contents
- 『ホットロード』の概要
- 『ホットロード』のあらすじ・ストーリー
- ママの誕生日
- 絵里からの誘い
- 春山と和希の出会い
- 不良グループNIGHTSとの出会い
- 「お前俺の女にならない？」
- 私の、仲間
- 私の孤独
- 「なめてんのか、てめぇ」
- 私のママ
- 横浜NIGHTSの総頭
- 君たちは分かっているのに分からないふりをしている
- 一人で行くと決めた春山
- 変化のはじまり
- 朝ごはんに蟹を食べたふたり
- たった一つの思い出
- 「私、生まれてよかった？」
- 「待ってて」
- 春山の命、和希の命
- 私の小さな夢
- 『ホットロード』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 宮市和希（みやいちかずき／演：能年玲奈）
- 春山洋志（はるやまひろし／演：登坂広臣）
- 宮市和希の家族
- ママ（和希の母／演：木村佳乃）
- 鈴木（すずき／演：小澤征悦）
- 暴走族NIGHTS（ナイツ）のメンバー
- 玉見トオル（たまみとおる／演：鈴木亮平）
- 宏子（ひろこ／演：太田莉菜）
- 絵里（えり／演：竹富聖花）
- リチャード（りちゃーど／演：落合モトキ）
- 茂（しげる／演：山田裕貴）
- 春山洋志の家族
- 春山の母（演：松田美由紀）
- 春山強（はるやまつよし／演：遠藤健慎）
- その他
- 霜村美穂子（しもむらみほこ）
- 佐々木（ささき／演：平田薫）
- 高津（たかつ／演：利重剛）
- 『ホットロード』の用語
- NIGHTS（ナイツ）
- 暴走族グループMAD SPECIAL THE NIGHTS
- 400FOUR
- 漠統
- 暴走族での役割
- 切り込み
- 『ホットロード』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 宮市和希「ママあたしがパパじゃなくてあの人の子供だったらよかったね」
- 鈴木「もしかしたら、彼らにとって一番怖いのは止められない自分なのかもしれない」
- 春山洋志「置いていく方も、やっぱすげえ悲しいんじゃねえの」
- 宮市和希「あたし、生まれてよかった！？」
- 春山洋志「俺がもらってっちゃうよ」
- 鈴木「大切に思ってくれてる人が、必ずいるんだってことをあの子たちに伝えてあげたい」
- 宮市和希「今まで人をいっぱい傷つけました。これからはその分、人の痛みがわかる人になりたい」
- 『ホットロード』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- ようやく実現した実写化
- 第38回日本アカデミー賞新人俳優賞、W受賞
- 幅広い年齢層から支持を集めた『ホットロード』
- 『ホットロード』の主題歌・挿入歌
- 主題歌：尾崎豊「OH MY LITTLE GIRL」