憂憂（呪術廻戦）とは【徹底解説・考察まとめ】

憂憂のプロフィール・人物像

性別：男
年齢：不明
等級：不明
術式：シン・陰流「簡易領域」
趣味・特技：スケジュール管理（姉の）
好きな食べ物：ピサン・ゴレン（焼きバナナ）
苦手な食べ物：無し（姉の前で食事は残さないため）
ストレス：姉と一緒にいられない事
家族：実姉・冥冥

最速！キャラクター人気投票：未登場のため順位なし
第1回キャラクター人気投票：未登場のため順位なし
第2回キャラクター人気投票：第49位（26票 / 97,860票）

CV：アニメ未登場

憂憂（ういうい）とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』の登場人物。人間の負の感情を元に生まれ出づる呪霊と呼ばれる化け物を祓う（倒す）力を持つ呪術師と呼ばれる人間の一人である。見た目は姉に似せるためか、長めの前髪を左から右に流している。服装は少年らしいハイネックのシャツをサスペンダー付き半ズボンにインしてハイソックスを履いている。話し方や素振りから良家の子息にみえる。ちなみに姉と同様に憂憂という名前は本名ではなく、偽名。

年齢は非公開だが、外見から10代前半、半ズボンのイメージから小学生と推測される。姉の冥冥は32歳以上であるため、年齢が親子ほど離れている姉弟である。

憂憂は、セリフや行動の全てが姉・冥冥への一途な愛情で構成されている。冥冥を常に讃え、冥冥の役に立つことを願っている。逆に冥冥以外の人間に全く興味はなく、見下すような言動を取っており、冥冥が呪詛師・蝦名を追い詰め演説した際には、その呪詛師・蝦名仁次（えびな にじ）に拍手するように促したほど。憂憂の世界には冥冥しか存在していないようである。

憂憂の呪術・能力

シン・陰流

渋谷事変で明らかになった憂憂の能力は、呪術流派「シン・陰流」の簡易領域による結界。簡易領域は弱者のための領域ともいわれ、領域展開ができない呪術師でも敵の領域展開を中和することができる。憂憂は自分の命を冥冥に託すという縛りを設けることでこの簡易領域を展開させ、偽夏油（にせげとう）／加茂憲倫（かも のりとし）／羂索（けんじゃく）の操る特級特定疾病呪霊・疱瘡神（ほうそうがみ）／疱瘡婆（ほうそうばばあ）の攻撃対象を自分に移し、領域を中和し続けた。

移動系術式

渋谷事変で、偽夏油に遭遇した冥冥と憂憂は、憂憂の術式を使ってマレーシアまで移動したようである。冥冥のセリフ「私？KL そう憂憂の術式だ」からわかる。

冥冥と憂憂は、22時02分から一級相当呪術師蝦名仁次（えびな にじ）と戦い、22時10分から特級呪霊・疱瘡神と戦っている。その後に偽夏油との戦いに挑んでいるが、偽夏油戦直前から憂憂達が作中に描かれておらず、その後憂憂が登場するシーンは渋谷事変終盤まで飛んでいる。上の画像は冥冥と一緒にクアラルンプールのホテルにいるシーンである。
このシーンでは、冥冥が電話で相手に「殺されそうになってね」という説明していることから、偽夏油が圧倒的に強く、戦いから撤退したと推測される。

このホテルのシーンは、マレーシア時間で22時36分で、1時間時差のある日本時間では23時36分ということになる。憂憂と冥冥は、偽夏油戦の直後に渋谷からマレーシアまでの距離5,000km余りの距離を移動したようである。その術式を憂憂が使用している姿は作中では描かれていないが、冥冥が「すまなかったね 疲れたろう 憂憂」と憂憂を労っていることより、憂憂が何らかの方法で行った、大量に呪力を消耗する術式であるとうかがえる。

憂憂の来歴・活躍

渋谷事変

渋谷事変とは2018年10月31日ハロウィンに乗じて、東京都渋谷駅周辺で偽夏油が企てた、最強呪術師・五条悟（ごじょうさとる）を封印する計画である。多くの一般人が巻き込まれ、事件鎮圧と人々救出のために、最強呪術師・五条悟を先頭に呪術師たちが渋谷入りする。憂憂の初登場シーンはこの渋谷事変で " 帳 " が降りたタイミング。場所は " 帳 " の外側・青山霊園である。憂憂は渋谷事変で常に実姉の冥冥と共に行動することになる。

チーム冥冥として青山霊園にて待機

渋谷事変平定のために呪術界上層部はまず五条を単身向かわせた。首謀者である偽夏油らからの要求が「五条悟を連れて来い」だったからだ。五条が一番力を発揮するのは単身の時で、どんな呪術師も五条にとっては足手まといになるのだ。呪術界上層部は、まず五条を現場へ向かわせ、他の呪術師をバックアップさせる方針を取った。五条が単独渋谷駅へ向かっている中、 " 帳 " の外では一級呪術師を中心としたチームがいくつか配置される。そのひとつのチームに憂憂が含まれる冥冥班があった。チームリーダーは憂憂の実姉で、一級呪術師である冥冥で、メンバーは憂憂と呪術高専1年生の虎杖悠仁（いたどり うゆうじ）。冥冥班3人は青山霊園で待機していた。

五条のバックアップを冥冥にさせるなんて贅沢だとぼやく憂憂。冥冥が五条悟はその辺の男とはレベルが違うと告げると、「姉様だってその辺の女とは違いますっ」と憂憂にとっては冥冥こそが絶対的な存在であることを声高に告げる。しばらくこの調子の会話が続く。「あぁ憂憂 オマエは本当… 愛い奴♡」、「また思ってもいないことを 姉様が愛でているのは家族ではなく、家族という雇用関係でしょう？」、「フフ… よく分かっているじゃないか そういう所好きだよ」、「まっ！！」会話に入れず唖然とたたずむ虎杖は2人の視野には入っていない。

20時39分。単独で事態平定に向かった五条のバックアップのため渋谷へ出発しようとした冥冥班に電話が入る。明治神宮前駅に渋谷駅に降りているのと同様の " 帳 " が降りたという連絡だった。憂憂含む冥冥班3人はその事態を収束させるために、青山霊園から明治神宮前駅へと走るのだった。

明治神宮駅攻略

20時51分。憂憂を含む冥冥班は東京メトロ明治神宮前駅の2番出口側に到着。先に現場に到着、事態調査に当たっていた補助監督の女性から状況を説明された。補助監督が言うには、現在明治神宮前駅周辺には地下鉄駅全体を覆う「一般人を閉じ込める " 帳 " 」と、その内側に副都心線ホームを中心に「術師を入れない" 帳 " 」が降りているとのこと。そして " 帳 " を降ろしている術師はこの二つの " 帳 " の間にいるとのことだった。さらに補助監督が " 帳 " の間に改造された人間がいることを報告すると、虎杖は瞬時にそれが特級呪霊・真人（まひと）の仕業であると理解した。

改造人間とは特級呪霊・真人の術式「無為転変（むいてんぺん）」によって姿を無理やり異形に変えられた人間のことを指す。虎杖は先の里桜高校での事件で既に真人と対峙していた。虎杖が友達になった吉野純平（よしの じゅんぺい）を真人は意のままに操り、用が済むと無為転変で純平を改造人間に変え、虎杖と戦わせた過去があった。このことから虎杖は人の命を弄ぶ真人の所業に強い怒りを抱いていた。

冥冥は術式「黒鳥操術（こくちょうそうじゅつ）」でカラスを操り視覚を共有し、明治神宮前駅地下の様子を探った。冥冥の術式を知らない虎杖は「何してんの！？ 急がねぇと」と焦るが、憂憂は「シッ、姉様は今 鳥達（カラスたち）と視覚を共有しています 集中力のいる作業です 静粛に」と説明。しかし冥冥に「べつにいいよ」と返され、「もうっ 姉さまったら！！」と憂憂はデレる。常に憂憂は事態を把握しているのか、危機感がなく冥冥の存在しか目に入っていない言動と挙動をしている。

渋谷駅構内の状況を把握した冥冥は虎杖に " 弱い改造人間をたくさん殺すか、強い呪霊を一体祓うか " の二択を提案した。「ま、君の場合後者だよね」と結論から入り、作戦を説明する。冥冥は地下4階の直通の7番出口から降りて地下4階に閉じ込められた一般人を襲っている改造人間を倒し、生きている人を救出する。もちろん憂憂も同行する。一方、虎杖は地下2階で " 帳 " を降ろしている呪霊か呪詛師を倒す（この時点では、これが真人である可能性もあった）。その後合流して地下5階へ向かう作戦である。しかし未だ渋谷事変を起こした主犯とその目的が不明であった。

21時15分。憂憂と冥冥は東京メトロ明治神宮前駅地下4階で、 " 帳 " の結界術が書き込まれた楔を守る呪霊・蝗GUYを祓った虎杖と合流した。蝗GUYは拙いながらも人語を使っており、低く見積もっても準一級呪霊であるため、冥冥が「凄いね 虎杖君 正直な話 もう少し 手こずると思っていたよ」と正直な感想を虎杖に伝えると、虎杖は「ツギハギじゃなかった もしアイツが相手ならこうはいかなかったよ」と返したところ、憂憂がすかさず「姉様からの褒誉です 素直に受け取りなさい」と怒りをあらわにして指摘している。

3人はそのまま地下5階へと降りたが、既に一般人は渋谷行きの地下鉄に乗車した後だった。一人座り込んでいた女性に虎杖が駆け寄ると、女性の体が真人の無為転変により改造され、女性はそのまま絶命した。この件を目の当たりにして虎杖は真人の存在を身近に感じた。

明治神宮前駅から渋谷に向かって進む中、気が付くと虎杖の耳に小さな機械が装着されていた。虎杖はすかさずそれを潰そうとするが、その機械が制止の声を上げる。それは呪術高専京都校の究極メカ丸（アルティメットメカマル）／与幸吉（むた こうきち）が自分の死後発動するようにしていた傀儡（ミニメカ丸）であった。

ミニメカ丸は渋谷駅で既に五条が偽夏油達によって封印された旨を冥冥達に説明する。ミニメカ丸の発動条件が五条封印後だったからだ。しかし冥冥達は突然現れたミニメカ丸の言葉を信じられない。並みの呪術師ならまだしも、封印されたというのはあの最強の呪術師・五条悟だ。いきなり信じろというミニメカ丸の言葉のほうに無理がある。ミニメカ丸は渋谷駅の状況を事細かに伝え、必死に冥冥を説得しようとする。それでもやはり冥冥はミニメカ丸のことが信じられない。そんな中冥冥達はミニメカ丸から刺客である呪詛師がこの場に向かってきていることを聞かされた。冥冥は呪詛師を無視して渋谷駅方面に進もうとするが、進んだ先に「術師を入れない " 帳 " 」があるため意味がないとミニメカ丸は訴える。冥冥は状況を総合的に判断、ミニメカ丸の必死な言葉に耳を傾けて、最後にはミニメカ丸の言葉に従ったのだった。

ミニメカ丸は虎杖に明治神宮前駅に戻り地上から渋谷駅を目指すよう指示を出す。その間に五条が封印されたことを全呪術師に伝え、五条救出を最優先、そして全呪術師の共通目標にするよう言った。対して冥冥には虎杖がこの場を突破する隙を作るように指示。呪詛師撃退後はこの線路を守って渋谷からの緊急脱出口にしてほしい旨を伝えた。

冥冥達を殺しにやってきた呪詛師は蝦名仁次（えびなにじ）と呼ばれる男だった。呪霊のような不気味な顔をしており、呪霊と共に現れた。冥冥は虎杖をこの場から離れさせるために、「好きに動いていいよ。合わせるから。」といつもの調子で声をかける。虎杖はそれに「押忍！！」と声を上げた。憂憂は言葉を上げる必要もなく合意している様子で冥冥の隣を歩いていた。

vs. 呪詛師・蝦名仁次

22時02分。東京メトロ明治神宮前・渋谷間の線路上で、冥冥と蝦名の戦闘は続いていた。蝦名が連れていた呪霊は既に倒され、線路の片隅で憂憂の椅子になっていた。その椅子に座った憂憂はうっとりと冥冥を眺めていた。冥冥と蝦名の実力差は歴然で、蝦名は冥冥の斧から逃げ惑うことしかできなかった。呪詛師・蝦名を追い詰めながら冥冥は自身の術式について語る。自身の術式「黒鳥操術」はカラスを操るというシンプルなものであり、かつ「ハッキリ言って弱いよね」と。冥冥はそのため術式に頼らないでも呪霊を祓えるように体を鍛えて、鍛えて、鍛え抜いた。その若かりし日の努力が今の自分を作り上げたのだと悦に入ったように話し続けた。そんな冥冥に蛯名は命乞いをするが、憂憂に「静かに まだ姉様のお話の途中です」と遮られてしまう。
冥冥の高説は尚も続く。「自分に言い聞かせた。術師の真価は術式ではないと。でもね、限界がきたんだ」。呪術師が身体能力の向上に努めるのも、呪力で肉体を強化するのも限界がある。延々と向上するようなものではないし、年を取れば衰えてもいくだろう。冥冥は過去それに挫けたと言う。しかしそこで折れたままで終わる冥冥ではない。冥冥はそこから自身でも弱いと評価する術式「黒鳥操術」と向き合うことで一級呪術師として花を開かせたと自身を振り返り語った。
冥冥の話が終わると憂憂が大きな賞賛の拍手を送った。憂憂は蝦名にも「拍手を」と催促した。蝦名は仕方なく拍手するも、冥冥から返ってきたのは「じゃ、殺すね」という無情なもの。これに蛯名はさらに驚き、その驚きのあまり「え゛ぇ！？」と思わず声をあげ、土下座をして命だけは助けてほしいと冥冥に懇願した。

命乞いをする蝦名を見ながら、冥冥が憂憂に「憂憂。命の価値、命の重さは何に比例すると思う？」と質問した。それに対して憂憂は「勿論！！どれだけ姉様にとって利用価値があるかです！！」と意気揚々と答えている。大好きな姉のことを知り尽くしている憂憂にとって、冥冥の欲しい答えを返せるだけで幸せな様子だ。冥冥は蝦名に「君は？（私にとってどんな利用価値があるの？）」と問うたが、蝦名は即答できない。冥冥はそのまま蝦名の頭上に斧を振り下ろした。直後に「術師を入れない " 帳 " 」が上がる気配を感じた2人は五条救出のために渋谷へ向かった。

vs. 特級特定疾病呪霊・疱瘡神

22時10分 五条救出のために渋谷へ向かう冥冥と憂憂の前に偽夏油が現れる。冥冥の「いやはや 君か」との問いかけに「冥さん お久しぶりです」と偽夏油が挨拶をした。しかしその瞬間にも頭の中で、なぜ去年五条に殺された夏油が生きているのかを考え、結果この夏油は偽物だと冥冥は勘付く。勘付きながらも「そんな君を殺さなければいけないなんて 残念至極だ」と気づいていない素振りで会話を続ける。偽夏油も「冥さん 私も残念です かつての先輩を手にかけるのは」と話しながら、呪霊操縦により特級特定疾病呪霊・疱瘡神を出現させ、「ソイツを祓えたら私が相手をします」と去っていった。

憂憂と冥冥は疱瘡神の領域に引きこまれた。直後に疱瘡神の術式で冥冥はいきなり棺桶に閉じ込められ、憂憂はそんな冥冥を心配する。しかし、冥冥は斧を振りかざして棺桶と墓石を破壊して飛び出した。久々の強敵に「幾年ぶりかな 私の命に指が掛かるのは」と話す冥冥に憂憂はキュンキュンしていた。

疱瘡神の術式は領域展開内で最も呪力の強い者を棺桶に閉じ込め、墓石で埋葬し、その3カウント後に病気にさせ命をとるものであった。冥冥は3カウント以内に棺桶からでることはできるが、疱瘡神の術式は相手が倒れるまで永遠に術が発動すると気が付く。偽夏油戦にむけて体力温存しておきたい冥冥は瞬時に疱瘡神を祓う戦略をたてた。

「憂憂 私のために死んでくれるかい？」と冥冥に聞かれた憂憂は「いいのですか？姉様のために死んでも」と答え、全てを委ねることに合意した。ここから冥冥と憂憂の説明なしでの息のあったスピーディーな連携プレーで反撃を開始することとなる。まず憂憂に呪力をあげさせ、冥冥は逆に呪力を抑える。疱瘡神が憂憂に術をかけるように誘導し、フリーになった冥冥が疱瘡神の手を切断し憂憂に術がかからないようにする。その隙に棺桶の中の憂憂がシン・陰流の簡易領域を展開し疱瘡神の術式の必中効果を中和させる。憂憂の簡易領域の側で冥冥は「神風（バードストトライク）」を発動し勝利を収めた。

冥冥は他人に借りは作らない。お願いはしないし、あくまで本人の意思で協力するしないを判断してもらうというスタンスである。憂憂はこのことを十分に承知しているため、2人の信頼関係が成り立っている。

vs. 偽夏油