呪術廻戦の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『呪術廻戦』とは、芥見下々による漫画作品。2020年10月からMAPPAによりアニメ化されている。
高校生の虎杖悠仁は、ある日呪術師の少年伏黒恵と出会う。しかし彼が回収するはずだった呪物の封印を心霊現象研究会の仲間たちが解いてしまい、学校は呪霊に襲われる。彼らを守るため、虎杖は自らの体に呪物を取り込むも、結果最強最悪の呪霊両面宿儺をその身に宿してしまう。その後虎杖は伏黒と彼の師である五条悟の勧めで、両面宿儺の力を御するため、呪術師を目指して呪術高等専門学校に通い始める。

虎杖倭助「オマエは大勢に囲まれて死ね 俺みたいにはなるなよ」

虎杖倭助が、孫である主人公虎杖悠仁に最後に告げた言葉。
病床にあった倭助だが、虎杖以外に彼を見舞う者もなく、そのような生き方をしてきたことに後悔を覚えていた。だからこそ人生の先達として、そんな自分に会いに来てくれる孫への最後の贈り物として、己のような寂しい最期を迎えるような人生を歩むなとの助言を残していく。以下がその全文である。

「オマエは強いから人を助けろ。手の届く範囲でいい、救えるヤツは救っとけ。迷っても感謝されなくてもとにかく助けてやれ。オマエは大勢に囲まれて死ね。俺みたいにはなるなよ」
後に“呪いの王”両面宿儺(以下宿儺)の宿主となり、否応なく呪術の世界に関わっていくこととなった虎杖にとって、この言葉は人生の指針、あるいは「それ以外の生き方を選ばせない」呪いとなって作用していく。

虎杖悠仁「あるじゃねえか、全員助かる方法!」

呪霊の徘徊する学校に突入し、伏黒を援護しながらオカルト研究会の仲間たちを助けようと奮戦する虎杖。しかし不意打ちから彼を庇う形で伏黒が負傷し、さらにそれまで潜んでいた強力な呪霊が現れる。
呪霊にダメージを与えるには呪力が必要で、この場で唯一それを操ることができる伏黒はろくに戦えない状態。なんとか時間を稼ぐもついに捉えられ、呪霊に飲み込まれんとしたその時、虎杖は仲間たちと彼らのために命を懸けてくれた伏黒を救うため、非常の手段を選択する。その呪霊たちを呼び寄せ、彼らが我が物にしようとしている特級呪物“宿儺の指”を飲み込んだのだ。
祖父の最後の言葉を守ろうとする虎杖の覚悟がどれほどのものか、よく伝わってくる名場面。アニメでは迫力満載のアクションシーンが追加され、見る者の心をいきなり鷲掴みにしてくる。この一件により虎杖は宿儺の宿主となってしまい、『呪術廻戦』の物語は動き始めることとなる。

五条悟「大丈夫、僕最強だから」

虎杖が宿儺の宿主となったことを知り、五条は10秒だけ体の主導権を宿儺に譲るよう指示を出す。朧気ながら宿儺の危険性を察して不安そうな顔をする虎杖に向かって、あっけらかんと見出しのように告げた。
このセリフが出た時点では、五条はまだ物語に登場して数ページのキャラクターである。自称“最強”のこの男が果たしてどれほどの実力者なのか、読者はハラハラしつつ物語を読み進め、そしてその言葉が誇張でもなんでもないことを思い知る。
話が進むに従って五条が敵味方共に認める絶対的な“最強”であることが描かれ、本作において単なる一個人以上の存在であることが明らかとなっていく。そんな五条の最強伝説の最初の一歩が、自身の強さをさらりと誇示する本人のこの言葉である。
五条の恐るべき強さを理解した上で読み直すと、また別の味わいが感じられる。

伏黒恵「でも死なせたくありません」

宿儺の宿主となった虎杖が無力化され、「彼をどうするべきかな」と五条に尋ねられた際に、伏黒が返したセリフ。
呪術師のルールに照らし合わせれば、この時の虎杖は問答無用の処刑対象である。伏黒も一度は「祓う(ころす)」と宣言しているが、内心では虎杖を殺すことにかなりの躊躇いを見せていた。一時的にせよ宿儺の脅威が去った後、伏黒は改めて「虎杖を生かしてやりたい」という自分の本心を口にする。
これまでの短い交流の中で、伏黒は「虎杖は信頼に値する善性の持ち主だ」と感じるようになっていた。だからこそルールを破ることになっても死なせたくない、なんとかしてほしい。伏黒という少年の本質を垣間見せると同時に、どこか幼い言い回しや“五条ならなんとかしてくれる”という信頼を描くことで、伏黒と五条の関係性も描いている。

虎杖悠仁「自分が死ぬときのことは分からんけど生き様で後悔はしたくない」

夜蛾に「なぜ呪術師を目指すのか」と問われ、虎杖が問答の末に辿り着いた言葉。

呪術師とは、人々の怨念から生まれた呪霊と命懸けで戦うのがその務めである。死の危険も高ければ、普通に生きていれば知ることもなかっただろう陰惨なものを見てしまうことも珍しくない。そんな仕事を生業とする者には、「ある程度のイカレ具合は必要」というのが、夜蛾の信念だった。
当初「祖父の遺言だから」と答えて不合格を告げられた虎杖は、思案の中でこの言葉を見出す。自分が呪術師になったとして、“死”という結果を今イメージすることはできないが、“生き様”という「そこに行きつくまでの過程」を悔やみたくない。
虎杖という少年の本質と、彼が呪術の世界に挑む動機を力強く言い表した言葉である。これを聞いた夜蛾は一転して合格だと喜び、虎杖の入学を認めている。

釘崎野薔薇「懸けられるわ 私が私であるためだもの」

釘崎と組んで最初の任務を解決した後、虎杖は彼女に「なぜ呪術高専に来た(呪術師を目指した)のか」と問う。すると彼女は「田舎が嫌で東京に住みたかったから」と信じられないことを口にする。そんな理由で命を懸けられるのかと呆れる虎杖に、釘崎が返したのが見出しのもの。
他人から見てどれほどくだらない理由でも、自分にとっては命を懸けるに値する理由なのだと、臆面も無く言い張れる。それが釘崎という少女の強さであり、魅力である。一連のやり取りは、彼女がどのような人物であるかを端的に物語る名シーンだといえる。

伏黒恵「俺は不平等に人を助ける」

伏黒の信念。
荒んだ中学時代を送っていた伏黒にとって、姉の津美紀だけが心のよりどころだった。しかし彼女は呪いによって寝たきりになってしまい、伏黒は“どのような善人であれ、理不尽な不幸は平等に訪れる”という現実を思い知らされる。
自分が呪術師になれば、姉のように理不尽な苦しみを味わう人間を一人でも減らせるかもしれない。伏黒はその一念で呪術師となることを決意し、呪術高専に入学した。
自分にできることは目の前の人を助けることだけで、それは世界全体でいえば“たまたま伏黒が近くにいた”という幸運によって救われたに過ぎない。いわゆる正義の味方が陥りがちなロジックに対し、それを「不平等」だと言い切った上でなお手を差し伸べ続けようとする、伏黒の強い想いが感じられる言葉である。

五条悟「若人から青春を取り上げるなんて、許されていないんだよ」

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