ベルサイユのばら(ベルばら)の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

『ベルサイユのばら(ベルばら)』とは、池田理代子による漫画である。1972年から漫画雑誌『週刊マーガレット』で連載され、アニメや宝塚歌劇団による舞台、映画などが展開された。フランス・パリを舞台に、時代が革命へと突き進んでいく中でフランス王妃マリー・アントワネットと「男装の麗人」オスカルらの人生を描く。史実に基づくマリー・アントワネットの恋模様や、オスカルをめぐる恋の駆け引きが見どころである。

ヴィクトール・クレマン・ド・ジェローデルは、オスカルの近衛隊時代の部下だった。フランス衛兵隊に移り民衆側として革命へと突き進んでいくオスカルの身を案じ、父であるレニエ・ド・ジャルジェがオスカルの結婚相手として推薦した。しかし自分に対するアンドレの気持ちを知っていたオスカルは、ジェローデルと結ばれればアンドレが悲しむことになり、「アンドレが不幸になれば自分も不幸になる」とジェローデルに伝える。それを聞いたジェローデルもまた「あなたが不幸になるなら私もまた不幸になる」と、潔く身を引いた。

オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ&ロザリー・ラ・モリエール/ロザリー・シャトレ

オスカル(左)とロザリー(右)

ロザリー・ラ・モリエール/ロザリー・シャトレはパリの下町で姉のジャンヌ・バロアとともに暮らしていた、心根の優しい少女である。貧しくもけなげに暮らしていたが、ある日母がポリニャック伯爵婦人の馬車に轢かれて亡くなってしまう。母の敵を討とうとベルサイユ宮殿に侵入を試みたが、ロザリーがベルサイユ宮殿だと思ったのはオスカルの屋敷だった。オスカルはロザリーを妹のように可愛がり、ベルサイユ宮殿にも出入りできるよう貴婦人としての振る舞いを習わせる。一方のロザリーはオスカルに対して強い慕情を抱いており、同性同士の結ばれない気持ちに苦悩した。ラ・モリエールは旧姓で、新聞記者のベルナール・シャトレと結婚しロザリー・シャトレとなる。

オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ&シャルロット・ド・ポリニャック

オスカル(左)とシャルロット(右)

ポリニャック伯爵夫人の娘で、オスカルに思いを寄せる貴族の娘の1人。11歳で年の離れた公爵と強制結婚させられそうになり、「今度は貴族じゃない家の子になる」と身を投げて自殺した。

ルイ15世&デュ・バリー伯爵夫人

ルイ15世

デュ・バリー伯爵夫人

マリー・アントワネットの義理の祖父にあたるルイ15世には、デュ・バリー伯爵夫人という妾がいた。デュ・バリー夫人はもともと下町で娼婦をしていたが、伯爵と形だけの結婚をしてベルサイユ宮殿に出入りするようになり、美貌と肉体でルイ15世の寵愛を受ける。マリー・アントワネットがフランスに嫁いでくるまではベルサイユ宮殿で思いのままに振る舞っていたが、天然痘でルイ15世が危篤に陥ると宮廷を追放された。

画家の先生&ばあや/マロン・グラッセ

画家の先生

ばあや/マロン・グラッセ

オスカルは自身の肖像画を残そうと画家の先生を屋敷に呼ぶ。画家の先生はオスカルの出征直前に、白馬にまたがるオスカルの肖像画を描き上げた。詳細な描写はないものの、ジェルジェ家に出入りするうちにオスカルの乳母でありアンドレの祖母であるばあや/マロン・グラッセに片思いする。フランス革命でオスカルとアンドレが戦死した後、画家の先生はプロポーズのためばあやを訪ねたが、2人の大切な存在を失ったばあやはすでに息を引き取っていた。

夫婦

ルイ16世&マリー・アントワネット

ルイ16世(右)とマリー・アントワネット(左)

フランスとオーストリアの友好関係のため、政略結婚で結ばれた。先代のルイ15世の崩御によって即位したが、フランス革命で王政が撤廃されたため、フランス最後の国王夫妻となる。ルイ16世は小太りでシャイである自分にコンプレックスを持ち、可憐なマリー・アントワネットに対して愛を伝えられずにいた。

アンドレ・グランディエ&オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ

アンドレ(右)とオスカル(左)

オスカルの乳母の孫であるアンドレ・グランディエは、平民の身分でありながらオスカルの遊び相手としてジャルジェ家に迎え入れられる。すぐにオスカルを異性として意識するようになり、オスカルを守るためなら手段をいとわず、義賊「黒い騎士」との戦いで左目の視力を失う。オスカルがフェルゼンへ片思いしていたりジェローデルに求婚されたりする中、オスカルとの身分の違いに悩み苦しんだ。苦悩の末オスカルを強姦しかけたこともあるが、それをきっかけにオスカルもアンドレへの感情に向き合うようになり、フランス革命前夜に夫婦として結ばれた。

レニエ・ド・ジャルジェ&ジャルジェ伯爵夫人

レニエ・ド・ジャルジェ

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