シュナ（転スラ）とは【徹底解説・考察まとめ】

エクストラスキル「空間移動」は、「影移動」の上位スキル。「影移動」は影を通って最短距離を短時間で移動できるスキル、「空間移動」は瞬時に移動が可能である。

耐性

シュナの耐性には、「状態異常無効」「精神攻撃耐性」「聖魔攻撃耐性」がある。

シュナの必殺技

対魔属性結界（アライメントフィールド）

アライメントフィールド（対魔属性結界）は、アンチマジックエリア（魔法不能領域）とホーリーフィールド（聖浄化結界）をシュナが独自に融合させた魔法である。一定レベルに満たないアンデッドが立ち入ればその身はたちまち崩れる。

霊子暴走（オーバードライブ）

オーバードライブ（霊子暴走）は、シュナがアダルマンとの戦いで使用した魔法である。ユニークスキル解析者で法則操作を行い、アダルマンの神聖魔法ディスインテグレーションを上書きし暴走させた。シュナの魔素はアダルマンより遥かに少ないが、この魔法によってアダルマンを倒した。

シュナの来歴・活躍

リムルとの出会い

シュナはオーガ族族長の娘で、姫として育てられた。ある時、オーガの里に武装した大群のオークが攻め入り、オーガの里は滅んでしまう。兄と部下4人と共にシュナはオーガの里から逃げ延び、ジュラの大森林に入る。そこで警備にあたっていたリムルの配下のホブゴブリンのゴブタやリグル、嵐牙狼族のランガと遭遇し戦うこととなる。警備隊のほとんどはシュナの妖術により眠りにつくが、ゴブタ・リグル・ランガの3人は妖術に抵抗し、オーガたちと戦っていた。オーガたちが優勢になり、ランガの要請によりリムルが駆けつける。オーガたちは、仮面をつけた人型の姿のリムルを見て、リムルがオーガの里をオークに襲わせた魔人であると思い込み、リムルに戦いを挑む。
シュナがランガに牽制されているうちに、リムルは黒髪・青髪・紫髪のオーガ3人を無力化する。リムルがエクストラスキル黒炎を見せつけると、リムルの力が巨大なものであること、そしてリムルはオーガの里を襲った魔人では無いことにシュナは気づき、兄と部下の白髪のオーガを制止し、戦いは終了する。リムルに連れられ、オーガたちはリムルの村に向かう。

豚頭帝との戦い

ベニマルは数千の武装したオークがオーガの里に攻め込み、生き延びたのが今いる6人だけになったことをリムルに伝えると、リムルより部下にならないかと提案され、受け入れる。リムルの配下になった証として6人のオーガはベニマル（紅丸）・シュナ（朱菜）・シオン（紫苑）・ソウエイ（蒼影）・ハクロウ（白老）・クロベエ（黒兵衛）と名付けられ、オーガからキジンに進化した。
シュナは進化の際にユニークスキル「解析者」を手に入れ、巫女姫（かんなぎ）の役職を与えられた。
シュナは裁縫が得意なため、村では衣服の製作をリムルより依頼された。ヘルモス（地獄蛾）の繭からとった絹糸で反物を織り（ヘルモスの繭には魔素が含まれているため丈夫な布地となる）、先にリムルたちの村に来ていたドワーフの職人ガルドやミルドと協力して製作を行っていた。

その頃、オークロード（豚頭帝）に率いられた20万のオークの軍勢がジュラの大森林のリザードマンの支配領域に向かって進行していた。オークロードは数百年に一度生まれるオークの特殊個体であるが、今回生まれたオークロード誕生には、魔王クレイマンの手先であるゲルミュッドが関与している。オーガの里を襲った数千の豚頭族は別動隊で、主力部隊と合流するように進んでいた。
リムルたちがオーク軍の状況を確認していたところに、ジュラの大森林の管理者であるドライアド（樹妖精）のトレイニーがリムルたちの村に現れ、オークロードの討伐を依頼し、リムルは引き受ける。シュナは討伐に出る仲間の衣服を準備し、出撃を見送った。
オークたちとの戦いの最中、魔人ゲルミュッドがオーガの里を襲わせた黒幕と判明し、ベニマルたちに追い詰められる。ゲルミュッドはオークロードに魔王になるよう指示するが、その指示を実行するためにオークロードはゲルミュッドを殺し食べてしまう。豚頭族ロードはオーク・ディザスター（豚頭魔王）に進化するが、リムルに捕食され討伐は完了する。その後の話し合いで、リムルはジュラの大森林の盟主となり、「ジュラの森大同盟」が成立した。

ドワルゴンとの協定と魔王ミリムの来訪

オークロード討伐後、リムルたちの町はジュラ・テンペスト連邦国（以下テンペストと表記）となりドワーフ族の国である武装国家ドワルゴンと盟約を結んだ。協定の調印式にはシュナも出席した。
シュナは衣服製作の仕事もしているが、リムルの家でリムルの世話もしている。平穏に過ごしていたある日、魔王ミリム・ナーヴァがテンペストにやってきた。ミリムはリムルとテンペストを気に入り、テンペンストに滞在することになった。リムル、ミリム、オーガたちで食事することになり、その席でミリムへの攻撃として使用したハチミツについて試食したシュナは、砂糖についてリムルについて教えられ、甘いお菓子を作るために砂糖の発見に全力を尽くすことになる。ミリムについては、お風呂の世話をしたり衣服を紹介したりと、リムルに代わり相手を行うこともあった。
ミリムが滞在してからしばらくして、カリュブディス（暴風大妖渦）が復活し、テンペストに向かっていることがわかる。カリュブディスは知性が無く殺戮を繰り返す魔物で勇者により封印されていたが、ミリムに恨みを持つ魔人ファビオ（ファビオは魔王カリオンの配下）が依代となって復活した。ミリムを狙うためテンペストに向かっていたのだが、当初は目的が分からず、テンペストの戦闘員たちが戦うことになった。シュナは戦闘には参加せず、怪我人の救護を行った。戦いが始まってから10時間後に依代がファビオであることがわかり、カリュブディスはミリムの手により倒された。
カリュブディスとの戦いから暫くして、リムルはドワルゴンに行くことになり、シュナも同行した。シュナはドワルゴンの元大臣のベスターより学び、ドワルゴンについてからも王宮への取り次ぎなど外交官としての役目も果たした。

リムルの魔王覚醒

テンペストに平和が訪れ、リムルはイングランド王国に行くことになった。シュナはその間テンペストで留守を守っていたが、ファルムス王国が貿易地点としてのテンペストの富を得るために軍事侵攻を仕掛けてきた。
最初に工作員として送り込まれた異世界人3人がテンペストに入り、異世界人のキララ・ミズタニ（水谷希星）がユニークスキル「狂言師（マドワスモノ）」を使い攻撃を開始した。狂言師は声を波長に変換して脳波に干渉するスキルだが、テンペストの人々を害するスキルと判断したシュナにより、相殺される。シュナは異世界人3人に出ていくよう伝えるが拒否され、異世界人ショウゴ・タグチ（田口省吾）、キョウヤ・タチバナ（橘恭弥）はテンペストの住民に対して攻撃する。その戦いの最中にプリズンフィールド（四方印封魔結界）を仕掛けられ、テンペスト内の魔素が浄化され、魔物であるリムルの配下たちは弱体化する。そしてシオンはショウゴやキョウヤが狙った子供を庇い死んでしまう。他にもシュナを守ろうとホブゴブリンのゴブゾウも命を落とし、非戦闘員である子供たちも含め多くのテンペストの仲間が亡くなった。
リムルは死んでしまった者たちを蘇生するため、ファルムス軍を殲滅し魔王に覚醒する。シュナはリムルが戦いに赴いている間、テンペストに結界を張り、死んでしまった仲間達の魂を拡散させるのを防いでいた。リムルは魔王になり、死んでしまった仲間達は全員蘇生した。またリムルの魔王への進化に伴い、配下であるシュナもキジンからオニ（妖鬼）に進化、ユニークスキル創作者の能力を得た。

魔王クレイマンの本拠地へ侵攻

リムルたちは、ファルムス王国侵攻の黒幕であるクレイマンと全面対決をすることにし、クレイマンの本拠地にはシュナ・ソウエイ・ハクロウが向かった。
クレイマンの領内でシュナは幻覚魔法と妖術を組み合わせ気配を絶って移動していたが、クレイマンの配下の包囲網に誘き寄せられてしまう。この包囲網の中心は、クレイマンの五本指の一人、示指のアダルマンであった。アダルマンはワイトキング（死霊の王）で、デスナイト（死霊騎士）やデス・ドラゴン（死霊竜）などのアンデッドの魔物たちを従属させている。ハクロウがデスナイトと、ソウエイがデス・ドラゴンと戦い、シュナはアダルマンと対峙した。アダルマンに対し神聖魔法を使用すると、アダルマンは魔物に使用できるはずがないと驚愕する。アダルマンはクレイマンの領地に縛り付けられその地を守らなくてはいけない呪いをかけられているが、周囲のアンデッド達はアダルマンにかけられた呪いに組み込まれただけ、アダルマンはその呪縛に打ち勝てるのでは、とシュナは指摘する。アダルマンは自分が魔物になったため神聖魔法を扱えなくなっていたと思っていたが、シュナの言葉により覚悟を決め、神聖魔法ディスインテグレーション（霊子崩壊）を発動させる。シュナはユニークスキル解析者でディスインテグレーションの法則操作を行いオーバードライブ（霊子暴走）させアダルマンを倒した。アダルマンとその配下のアンデッドたちはシュナに下り、シュナたちはクレイマン城を制圧した。
同時期に魔王たちが集う特別な会合であるワルプルギスにて、リムルはクレイマンを倒し魔王として認められた。

シュナの関連人物・キャラクター