鬼哭街 -The Cyber Slayer-(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『鬼哭街 -The Cyber Slayer-』とは2002年3月29日にニトロプラスから発売された武侠小説を下地にした18禁ノベルアドベンチャーゲームである。脚本を『Fate/Zero』を手掛けた虚淵玄が務める。2011年にはレーティングを15歳以上推奨に下げたリメイクバージョンが発売される。主人公・孔濤羅が最愛の妹である孔瑞麗が惨殺された挙句に意識を5分割されてガイノイドに移植されてしまったことから殺した者たちへの復讐と妹の意識の統合をするために奔走する物語になっている。

外家拳法(がいかけんぽう)・内家拳法(ないかけんぽう)

武術の体系の2つの大別。

外家は膂力、瞬発力を鍛えあげて型と技法を磨きぬくことに終始する。
内家は呼吸や血液を律することで経絡をめぐる氣を鍛えて駆使する。

両派は方法論の差異ゆえに優劣が取りざたされてきたが、趨勢は決まっていた。外家による鍛え方では肉体におのずと限界が訪れるのに対して内家(内功)の世界深遠無辺であり、極めるまでは至難であれど極めてしまえば人智を越えた驚異の世界が広がるとされている。そのため、外家の使い手が多くとも、真に内家の深奥を極めた達人には遠く及ばない。

しかし、サイバネティクス技術の普及によりその価値観は大きく変化した。サイボーグ化することによって肉体の限界はなくなり、外家武術に新しい可能性が拓けた。内家は氣を練ることであらゆる人間離れした技を繰り出すが、その氣を練るには時間が必要であることから、サイボーグ化した外家拳法家の超音速で繰り出される義手義足の前では太刀打ちできないからである。

これにより、外家と内家の力関係が変わり、内家の武道としての命脈は絶たれた。しかし、内家はサイバー外家に対する絶技電磁発頸を生み出した。

電磁発頸(でんじはっけい)

対サイバー気功術。
徒手空拳でサイボーグを屠る技。内家拳法家の秘奥義の1つであり、錬気によって掌勢に電磁パルスを孕ませてサイボーグに触れると同時に放出することでサイボーグを破壊する。

作中では濤羅と豪軍が使用する。この技を使用するため濤羅は「紫電掌」と呼ばれる。

浦東(プードン)

アジア圏における金融、文化の中心地を担う次世代モデル都市。
21世紀初頭の混乱期に再開発計画の破綻によって上海市が衰退の一途を辿る中に、多国籍企業の活動拠点として機能を始めていた。
これにより、企業と癒着した市当局による不当な政策によって富を独占して、旧市街の零落をよそに栄華の階段を上り続けた。つまりは、浦東は旧市街から富を奪い取り肥え太った金融貿易区である。

『鬼哭街 -The Cyber Slayer-』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

オリジナル版とリメイク版で一部キャラクターの造形が変化

原画担当の中央東口の画風がオリジナル版発売から9年経ったリメイク版で変化している。そのため、癖が強いデザインであった一部キャラクター(特に女性陣)の癖が柔らかくなっている。また、オリジナル版の濤羅の顎が飛び出ているような作画であったであったため「顎がでている」とファンからネタにされていたが、リメイク版では目立たなくなっている。

リメイク版とドラマCD版で異なる一部の出演声優

ドラマCD版では豪軍役は鈴置洋孝、斌役は青野武が演じていた。しかし、リメイク版が発売するときに鈴置洋孝は鬼籍に、青野武は病気療養中(後に鬼籍)であったため声優が変わった。

リメイク版にはニトロプラスのマスコットキャラクターが出演

リメイク版ではニトロプラスのマスコットキャラクターである「すーぱーそに子」が友情出演をしている。

『鬼哭街 -The Cyber Slayer-』の主題歌・挿入歌

主題歌:いとうかなこ『涙尽鈴音響』

リメイク版イメージソング:いとうかなこ『Soul For The Sword』

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