鬼哭街 -The Cyber Slayer-（ゲーム）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

朱 笑嫣（チュウ シャオヤン）

CV：折笠愛

外家を専門として鷹爪功を極めたサイボーグ武芸者の女性。人呼んで「羅刹太后」。青雲幇では陪堂呼ばれる立ち位置に属する。陪堂とは幇内の揉め事を収める役割のことで、調停者のようなもの。濤羅を裏切り、妹瑞麗の殺害の加担した。
残虐でサディスティックな性格をしており、少女を嬲り殺す趣味がある。特に濤羅の妹瑞麗の意識を宿した自身所有のガイノイドであるベネトナシュを瑞麗と呼び弄んでいる。

濤羅のこととなると意地を張る姿を見せるのは豪軍曰く「流派の意地」というものであるらしい。外家拳法家のサイボーグであり、内家拳法家を下に見ており、内家拳法家を奇術師と評している。そのため、外家サイボーグの樟が内家拳法家の濤羅に負けたことに対して、外家サイボーグが内家拳法家の遅れを取ったと怒りを覚えていた。

自身のアジトにやってきた濤羅と対峙してこれまで破られたことのなかった必殺技である「一嘴双爪繚乱無」を放つが濤羅に破られて敗北してしまう。

本来の得物は鞭。義手に収納した極太のワイヤーケーブルを振るう。この鞭にはダイヤモンド粒子が刃としてついている。また、腕に直接繋がっているために義肢とほぼ同義であることから意のままに操ることが可能である。武芸に使う鞭は軟鞭と呼ばれ、使い手の顎からつま先までが通常であるが朱の鞭はこれよりも長いものになっている。

呉 榮成（ン ウィンシン）

CV：大塚芳忠

青雲幇に所属していた香主の1人の男性。強力な殺人プログラムで悪名を馳せた電脳犯罪者であり、人呼んで「網絡蠱毒」。
現在は業界最大手のサイバーウェア研究開発企業・上海義肢公司の社長。最先端サイバーウェアの開発で世界的に知られた気鋭メーカーがM＆Aによって青雲幇の手中に落ちたことで、顔ぶれを一新した株主たちによって社長のイスに据えられた。

サイボーグ化済みであり脳まで機械化されている。濤羅や豪軍たちとは違い武力ではなく知略の人間であるため姑息な面がある。また、幹部たちのボディのチューニングも担当している。

ガイノイドを性欲処理として使う人間とは違い、呉はオールビスク愛好家の流れを汲んでいる趣味のドールフリークである。そのため、自身の所有する妹瑞麗の意識が組み込まれているガイノイドであるペトルーシュカにもメイクを施す。
生粋のビスクドール愛好家である呉はガイノイドに搭載される感情スクリプトを人形らしくないと嫌っており、魂魄転写など愚の骨頂だと評していた。しかし、ペトルーシュカを所有するようになってからは考えが変わり、趣があると評価を改めている。

拳法家ではないため、有事に備えてペトルーシュカを戦闘用に改造している。また、ペトルーシュカの頭の中にある妹瑞麗のメモリーを人質にするなど姑息な手を取った。

豪軍の李暗殺の共犯者であり、豪軍の暗殺シーンの映像を編集して濤羅がしでかしたように見せた。

濤羅にペトルーシュカをけしかけたり、罠にはめるなどして一時優位に立つも、自身がハッカー時代に作ったコンピュータウイルスの改造版を濤羅に使用されて敗北した。

喫煙者であり立ち絵でも煙草を持っている。

ドラマCD版では、朱笑嫣、斌偉信のサイバーウェアのチューンナップと劉豪軍の義体の組み立てを担当していた。

斌 偉信（ビン ワイソン）

CV：青野武（ドラマCD） / 藤原啓治（リメイク版）

青雲幇にて盟証と呼ばれる豪軍の補佐を務める男性。あだ名は「百綜手」。レーザー誘導型の暗器を用いる。通り名の由来は数多の暗器を複雑な軌道で投擲する様から来ている。

他の香主同様にサイボーグ化しており、左目から顔の左側は機械の目が複数ついている。この目は録画機能を備えている。

瑞麗の意識を魂魄転写されたガイノイドラースヤの持ち主。普段はラースヤを連れて歩くことはない。

濤羅が李を暗殺したという話を聞いた際には即座に濤羅を処分するように豪軍に進言するが、却下されたことから豪軍に対して疑念を持つようになる。その疑念から、豪軍を屠って組織を貰うという野望を抱くようになる。
濤羅を殺すために賞金を懸けて賞金首を雇いけしかけた。また、賞金首たちが濤羅を倒せなかったことから、ラースヤをペトルーシュカのように武装させてけしかけようとしていた。

ゲームでは噛ませ犬だが、ドラマCDでは「浦東地獄変」においてペトルーシュカを差し置いて濤羅と激戦を繰り広げ、敗北時には盛大に自爆までしてみせた。

ガイノイド

媽祖（マーチェ）

CV：田村ゆかり

孔瑞麗の意識を分割転写された5体のガイノイドの1人。樟が所有する。樟は彼女を慰み者とし、また自身の経営する店に娼婦として客も取らせていた。
黒髪の東洋人豊満なスタイルの美少女タイプで、翠色のチャイナドレスを着用している。

フレームはエルメスの最新流行モデルであり、皮膚や髪の毛の質感はもちろんのこと、互換性のあるパーツすべてが最高級オプションになっている。また、睫、光彩などの処理にも手と金をかけられている。

濤羅によって樟が倒されたことで、転写された意識は瑞麗に回収された。

ベネトナシュ

CV：田村ゆかり

孔瑞麗の意識を分割転写された5体のガイノイドの一人で朱が所有する。青いショートヘアに黒のボンデージ姿をしている。身体のパーツは既製品のみで賄われている。これはサディストである朱がベネトナシュを凌辱し挙句に物理的に何度も破壊してしまうためである。魂魄転写されているが故に感情を持っており、朱から受ける凌辱、壊されることに対する恐怖心があるために朱のいいおもちゃにされている。

ペトルーシュカ

CV：田村ゆかり

妹瑞麗の意識を魂魄転写された5体のガイノイドの1人で呉が所有している。金髪ロングヘアの美少女の姿をしており、アンティークドレスを着用している。青バラを髪飾りとして着用している。呉が元々ガイノイドデザイナーだったこともあってペトルーシュカは比較的優しい扱いを受けていた。呉の趣味であるメイクを施されていたりもした。
しかし、濤羅との対決の際に戦闘用ボディ改造されてしまい、蜘蛛型に変形するボディと大量に隠し武器を仕込まれてしまった。これにより、戦闘力のない呉に代わりに戦闘させられた。
戦闘時にはペトルーシュカ自身のプリグラムとは別の戦闘用プログラムがボディを使う。戦闘に際して体内に収納した武器が身体を裂いて外に出す仕様になっている。しかし、痛覚神経が残っているため、武器を取り出したり、武器を振るう際には苦痛が伴い叫び声を上げながら戦闘をする。

痛覚神経が残っているのは対峙する濤羅の戦意を萎えさせるためものである。

呉により頭にある妹瑞麗のメモリーを人質に使うことによって優位に立ったが敗北してしまう。

ドラマCDでは濤羅と戦う役は斌に変わった。

ラースヤ

CV：田村ゆかり

瑞麗の意識を分割転写された5体のガイノイドの1人。斌が所有している。金色の瞳、赤い髪に褐色の肌の美少女という姿をしている。作中にて斌がラースヤをどのように扱っていたのかの描写がなく、どのようなことをしていたのかは謎。

主である斌が豪軍に倒されたことで豪軍の瑞麗にメモリーを持っていかれてしまう。

ドラマCDでは主人の斌は大幅に出番が増えたが、ラースヤはあまり変わらなかった。
リメイク版では衣装が変更された。

瑞麗（ルイリー）