緋村剣心(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

緋村剣心(ひむらけんしん)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物であり、同作の主人公。左頬の十字傷と後ろで一つ結びにした長い赤髪が特徴的な単身痩躯の男。赤い着物に白い袴姿で腰には刃と峰が逆になっている刀「逆刃刀」を差している。一見物腰穏やかな優男だが、その正体はかつて幕末最強と謳われた「人斬り抜刀斎」。
動乱の中で多くの者を殺めた過去を抱えており、その償いと太平の世を生きる人々を守るため「不殺(ころさず)」の信念を掲げて旅をする「流浪人(るろうにん)」を名乗っている。

比叡山アジトにて

比叡山アジトへ到着すると、入り口には志々雄の側近・駒形由美(こまがたゆみ)がアジト内の案内役を申し出る。迷宮のようなアジトの構造に驚く剣心一行。その際、志々雄からの伝言で「決闘は一対一。残りの二人は決して手出し無用」だと決闘の条件を提示される。そして「十本刀」の一員・”明王”の安慈(あんじ)と対峙するが、彼と因縁がある左之助が対戦相手を買って出る。「二重の極み」を撃ち合う彼らの対決を見守る中、左之助の成長を目の当たりにする剣心。左之助の「二重の極み」を超えた「三重の極み」で勝負は決するが、決着がついた後、安慈から「十本刀」の実力者三人以外は「葵屋」の者達の抹殺に向かったと知らされる。志々雄の騙し討ちに驚愕する剣心だが迷宮のアジトから後戻りが出来ない以上、「葵屋」にいる者達と師匠との約束を信じ先に進むことを決意する。
次の間では「十本刀」の中で一、二を争う実力を持つ盲目の剣士・”盲剣”の宇水(うすい)と対峙。その際、斎藤は焦る剣心の様子を危惧し、また宇水を殺すのに「不殺」を引きずる剣心が邪魔だという理由から宇水の相手を引き受け、先に進むように促すのだった。
その後、瀬田宗次郎の待ち構える間に向かう剣心だったが、その道中で空の部屋に蒼紫がいるという気配を感じ取る。宗次郎との戦いに備え温存するべきところだが、剣心は操達と交わした「蒼紫を連れ戻す」という約束と蒼紫と交わした再戦の約束、この二つの約束を守るために彼のいる部屋の扉を開ける。

四乃森蒼紫との再戦

蒼紫の気配を感じ取った剣心は、彼との再戦の約束と操との「蒼紫を連れ戻す」という約束を果たすべく再び蒼紫と激戦を繰り広げる。

観柳邸以来、再び対峙した剣心と蒼紫。剣心は蒼紫の様子を見て「変わり過ぎてとても”四乃森蒼紫”とは思えないでござる」と告げる。そして、蒼紫の手には観柳邸の時と違い、二本の小太刀が握られていた。刀を抜くように迫る蒼紫だが、剣心は「拙者が約束したのは隠密御庭番衆御頭の”蒼紫”であって、修羅になりかけているお主ではござらん」と刀を抜かずに蒼紫を倒すと宣言。その真意は今のままでは前以上に剣心に勝てないという現実を蒼紫に突きつけることだった。この剣心の言動を「詭弁」と一蹴した蒼紫は小太刀二刀流(こだちにとうりゅう)を用い剣心に襲い掛かる。室内の本棚を利用し攻撃をやり過ごす剣心だが、小太刀二刀流から繰り出される新技「回転剣舞六連(かいてんけんぶろくれん)」により、無理矢理抜刀”させられる”。

小太刀二刀流と拳法で剣心を追い詰めた蒼紫は「俺が倒したいのは”人斬り抜刀斎”であり、今の状態のお前ではない」と逆刃を返すように要求。さらに「”人斬り抜刀斎”を倒し部下達に御庭番衆こそが”最強”だったという華を添え自身の人生を終わりにすることができる」と、自身がこの闘いに捨て身で臨んでいることを告げる。一方剣心は、御庭番衆の者達や操達は蒼紫の死を望んでいないと、蒼紫の自暴自棄のような言動に怒り「緋村剣心」として全力で蒼紫を倒すことを宣言し、徐々に蒼紫に反撃を加える。

両者紙一重の攻防が続くが、紙一重で剣心を倒せない蒼紫は徐々に動揺を見せ始める。そして、剣心は自身が奥義伝授の時に教わった「生きようとする意志は何よりも強い」と蒼紫に伝え、蒼紫の捨て身の姿勢が剣の腕を強くしても、精神的に弱くなってしまったと指摘する。さらに、先ほど彼が述べた「幕末最強の華を四人に捧げる」という言葉はただの言い訳に過ぎず「あの四人の”ため”でなくあの四人の”せい”にして、彼らを悪霊にしている」と厳しい言葉を浴びせる。剣心の指摘にムキになり反論する蒼紫だが、剣心はさらに操が京都の御庭番衆を守るため「お頭」を名乗っていること、剣心が蒼紫を連れて帰ると約束した時に涙を流したことを伝える。そして「強き心を取り戻せ!そして失った誇りを呼び返せ!目醒める時は今なんだ!!」と、修羅の中に眠る本来の”四乃森蒼紫”に呼びかける。蒼紫は一瞬沈黙した後「それでも俺はこの闘いに決着をつけねば前に進めぬ」と本心を口にする。剣心も決着をつけること自体に異存はないと、彼との決着を望む。その時振り向いた蒼紫の瞳は、先ほどまでとは全く別の色をしており、剣心も今の状態こそが観柳邸に流れ着く前の、本来の”四乃森蒼紫”なのだと認める。

奥義を放つ前、蒼紫は今までの自分を振り返りその上で「勝って終わりにしてみせる」と決意。互いに奥義の構えを取った状態の膠着状態が続くが、その時、由美が剣心と蒼紫の戦いを密かに志々雄に伝えようとしていることが発覚。沈黙が破られ、蒼紫は剣心に「回転剣舞六連」を放つが、刃が首筋に届いたその刹那、生と死を見極めた剣心は飛天御剣流奥義「天翔龍閃」を放つ。奥義を受け、宙高く舞い上がる蒼紫。勝敗の差は紙一重だったが、蒼紫は「随分とぶ厚い紙一重だ…」と敗北を認めるのだった。

剣心VS宗次郎

蒼紫と決着をつけた剣心。蒼紫は痛みを通り越し体中の感覚が無くなるほどのダメージを受けるが「妙に晴れた気分だ…」と敗北を認め、そして、後で駆けつけると剣心達に協力することを約束し、彼らを次の間へ向かわせる。

一方その頃、「葵屋」は「十本刀」の六人と闘い、比古清十郎の活躍もあり襲撃してきた「十本刀」を全員撃破。敗北の知らせは京都からの通信で志々雄にも知らされる。「葵屋」の者達と剣心一行によって「十本刀」はほぼ壊滅状態となる。志々雄と共にいた宗次郎は「後は僕が十本刀十人分闘えば済むコトでしょ?」と剣心を迎え撃つべく自身の間に移動するのだった。

そして剣心は宗次郎のいる間に到着。逆刃刀・真打と奥義を身に着けた今、次こそ負けるわけにはいかないと決意を固める。再び対峙した剣心と宗次郎。剣心は「葵屋」への心配が拭い切れず先を急ぐが、剣心の態度を見抜いた宗次郎は「葵屋」が「十本刀」に勝利した結果を聞かせる。その後、再び抜刀術を撃ち合う両者。結果はほぼ互角だが、剣心の逆刃刀・真打が宗次郎の「菊一文字則宗(きくいちもんじのりむね)」にヒビを入れ、わずかに剣心が宗次郎を上回る。腕を上げた剣心を称賛する宗次郎だが、剣心のような人がなぜ強くなるのか理解できないと凄まじい速さで襲い掛かる。その速さは神速の飛天御剣流を使う剣心でさえも驚愕するほどで、剣心は宗次郎の強さがその脚力から繰り出される「縮地(しゅくち)」だと理解する。

しかし、その時の速度は「縮地」ではなく「縮地」の三歩手前なのだと判明。直後、「縮地」の二歩手前で斬りつけられる。高く飛び上がり回避しようとするが、脚だけでなく身のこなしも速い宗次郎は剣心を逃がさない。また、彼の感情欠落が剣心の先読みを機能させず追い詰める。剣心は彼の速さを逆手に取り、飛天御剣流突進術「九頭龍閃」で反撃。だが、宗次郎は防御も回避もできないこの技を避け、剣心の背に一太刀浴びせるのだった。

徐々に追い詰められる剣心だが、宗次郎は今までの二撃で剣心を仕留められないことに困惑と苛立ちを見せる。その際、草履が破けてしまい交換するまでの間、一時休戦となる。宗次郎は自身の速さについてくる剣心の強さを認めるが「不殺」を貫く彼が自分や志々雄に敵うはずがないと結論付ける。それは、虐待され続けて育った宗次郎の出自と彼を助けた志々雄が植え付けた「弱肉強食」による考えだった。

弱き者を守るため剣を振るう剣心を否定するべく、あえて「縮地」を使わず「縮地」の一歩手前で倒すと宣言。室内を縦横無尽に駆け回り、剣心を翻弄するが剣心もギリギリのところで宗次郎に対応。その時「あなたが正しいならなんで守ってくれなかったんです?」と支離滅裂な言動を見せる。宗次郎は剣心との闘いで感情が揺れ始め、徐々に錯乱状態に陥っていたのだ。そして、感情の動きを察知した剣心はついに宗次郎を捉えることに成功。しかし、剣心はとどめを刺さずに「あの時守ってくれなかった」という言葉の真意と、今からでもやり直しは効かないのかと問う。

その剣心からの問いに、宗次郎はついに発狂し絶叫。自身を惑わす剣心を倒すため、彼最強の技「瞬天殺(しゅんてんさつ)」の構えを取る。一方剣心も奥義「天翔龍閃」の構えを取り応戦。宗次郎は、剣心と志々雄のどちらが正しいか見極めるべく奥義を放つ。神速の抜刀術同士の打ち合いは、技の破壊力が雌雄を決し剣心に軍配が上がる。敗北した宗次郎は「正しいのは緋村さんだった」と結論づけようとするが、剣心はその「勝負に勝った方が正しいという考え方は志々雄の方が正しいということ」と反論し、本当の答えは自身が今まで犯した罪を償いながら自分の人生の中で見つけ出すようにと諭す。

この言葉を聞いた宗次郎は「簡単に答えを出させてくれないなんて、志々雄さんよりずっと厳しいや」と、剣心の優しさと厳しさに涙するのだった。

最終戦開始

敗北した宗次郎は、この先は道なりに進めば志々雄のもとに辿り着けると、剣心達に先に進むように告げる。その後、宗次郎は由美に「天翔龍閃」の正体が「左足から踏み込む抜刀術」だと伝え志々雄へ伝えるように依頼。同時に、自分が志々雄から貰った脇差を返すように頼むのだった。

一方その頃、回復した蒼紫は剣心のもとへ駆けつけるため移動を開始するが、ちょうどその時宇水を倒して志々雄のもとへ向かう斎藤と出会う。彼からアジト内の見取り図をもらい、一同は志々雄を倒すべく決戦の場へ向かう。

志々雄の決戦の直前、蒼紫・宗次郎との連戦で既に満身創痍の剣心。彼らと合流した由美は、志々雄の邪魔をしないという条件をもとに見逃すことを提案するが剣心は彼女の提案を断り志々雄が待ち構える「大灼熱の間」へ赴く。闘場で再び相まみえる両者。ついに最後の戦いが始まるのだった。

傷を負っても志々雄と競り負けない剣心。互いに刀を打ち合うが、その時志々雄の刀が突如として燃え始める。抜刀の際の鞘と刀の摩擦熱から火を出しているのだと推測する剣心だが、地面との摩擦でも発生する炎に困惑している所を斬りつけられる。「斬る」と「焼く」を同時に受ける志々雄の「焔霊(ほむらだま)」。剣心は技を受けた際の斬撃と傷の浅さから、彼の技の正体が、刀に施された極めて細かいノコギリのような刀とその刀に染み込んだ「人間の脂」だと見破る。志々雄の愛刀・無限刃(むげんじん)は逆刃刀の兄弟刀であり、刃毀れせず使い続けるためににあえて刀を毀すという特製を持っていたのだ。

「龍翔閃」で反撃を試みる剣心だが、この技を新月村で見ていた志々雄は技を看破。「お前もここで、俺の糧になるか?」と彼の肩の筋肉を食いちぎる。筋肉を食いちぎられた痛みと出血に苦しむ剣心、志々雄はそんな彼の様子を気にせず、「弱肉強食」は自然の摂理なのだと告げる。「弱者は強者の糧として生きる責務があり、一番強い者が頂点に立つ。自身より弱い明治政府に代わり、最も強い自分こそが国の覇権を取る”国盗り”はこの国の摂理なのだ」説く志々雄だが、剣心は誰かを犠牲にしようとする彼の思想を否定。志々雄は自身の信念を理解できない剣心を倒すため超至近距離での爆発・「紅蓮腕(ぐれんかいな)」をくらわせ剣心を再起不能にする。

闘志衰えず

「紅蓮腕」を受け昏倒した剣心、志々雄が勝利の余韻に浸ろうとしたその瞬間、斎藤が牙突で奇襲を仕掛ける。牙突は志々雄の頭部を直撃し奇襲は成功したかと思いきや、志々雄は斎藤の脚を斬りつける。かつて同士に騙し討ちされた際、額を強打され昏倒した経験から志々雄は針金製の額当てを身に着けていたのだ。千載一遇の勝機を逃した斎藤だが、それでも諦めず通常の牙突「壱式(いちしき)」、上から下に振り下ろす「弐式(にしき)」、対空迎撃用「参式(さんしき)」、そして零距離から繰り出される奥義「零式(ぜろしき)」を放ち応戦。しかし、いずれも志々雄には通じず「紅蓮腕」で反撃され昏倒。斎藤が倒された姿を目の当たりにした左之助は激昂し、志々雄の顔面に「二重の極み」を放つが志々雄は余裕の表情を崩さず、一撃で左之助を気絶させる。また、遅れて駆けつけた蒼紫も「回転剣舞六連」を見破り撃破。すべての敵を倒した志々雄だが、剣心の強さを知る蒼紫は「奴がお前より弱いとは俺にはどうしても思えん」と告げる。そして志々雄は、蒼紫の背後から立ち上がる剣心の姿を目にする。先ほどよりも強い闘志を放つ剣心。そして、剣心の闘志に呼応するかのように斎藤と左之助も目覚める。最終戦第二局面が始まるのだった。

再び目覚めた剣心を称賛する志々雄。闘いを愉しむ彼だが、由美は既に十五分経ってしまっていることに気づき取り乱す。志々雄は全身に火傷を負った後遺症で発汗機能を失い自力の体温調整が出来ない身体になっていたのだ。医者の見立てでは彼が全力で闘えるのは十五分であり、それ以上はどうなってしまうか分からない状態なのだ。由美は志々雄の参謀・方治(ほうじ)に闘いを止めるように頼むが、志々雄を盲信する彼は志々雄も剣心同様に限界を超えることができると信じ、手を出さないことを決意する。

剣心は志々雄に再び掴まれ「紅蓮腕」をくらいかけるが寸前で技を回避。そして、そのカウンターで「龍槌翔閃」、「龍巻閃旋・凩・嵐」と飛天御剣流五連撃を繰り出す。それでも余裕を崩さない志々雄は「焔霊」を浴びせる。痛みを超える気迫と覚悟で技を耐え志々雄の包帯を掴む剣心。剣心は、力弱くとも懸命に生きる者達にまで自身と同じような痛みを強いる志々雄の時代は認めないと告げ、志々雄の身動きを封じた状態で「九頭龍閃」を放つ。

技の衝撃で吹き飛ばされた志々雄だが、彼もまた剣心同様、限界を超えて立ち上がる。その凄まじい剣気は闘場の炎をより一層燃え盛らせるほどだった。そして志々雄は剣心と決着をつけるべく終の秘剣「火産霊神(かぐつち)」を放つと宣言する。

時代の選びし者

志々雄は剣心よりも早く刀を振り下ろしたが、限界を迎えた身体は炎を上げ消滅。時代が生き残るべき者を選んだのだ。

志々雄の「火産霊神」に対抗するため剣心も「天翔龍閃」を放つべく抜刀術の構えを取る。志々雄は「天翔龍閃」が左足から踏み込む抜刀術だと知っており、剣心は満身創痍な状態で奥義が放てるかすらギリギリな状況。一同が見守る中、志々雄は剣心に「久々に愉しい闘いだったぜ」と声をかける。また、剣心も「愉しくはないが、お主の力量には正直感服した」と志々雄の腕を認める。「無限刃を手にしている限り”人斬り”の時代は終わらない」と述べる志々雄と「自身が逆刃刀を手にした瞬間に”人斬り”の時代は終わった」のだと反論する剣心。互いの信念を賭けた奥義の打ち合いが始まる。

剣心は先手を取り「天翔龍閃」を放つが、左足の踏み込みを見逃さなかった志々雄は刀を受け苦闘しながらも捌ききる。それと同時に無限刃の鍔元から切っ先の発火能力を全開放し「火産霊神」を発動。燃え盛る刃を振りかざしたその瞬間、突如志々雄は体勢を崩し剣心のもとへ引き寄せられる。突然起きた現象に困惑する志々雄だが、この現象の原因が「捌いた一撃目の衝撃と威力によって弾かれた空気が時間差を生じて周囲の物体ごと元に戻ろうとしている」と理解。しかし、理解した時にはもう遅く天翔龍閃の二撃目が志々雄を襲う。回転による遠心力と空間を挟んでの交差法、二撃目の威力は一撃目を遥かに上回るものであり、先ほどまで余裕の態度を示していた志々雄も本格的にダメージに苦しみ始める。それは「天翔龍閃」のダメージと限界を超えて闘った代償であった。

先ほどとは違った苦しみ方をする志々雄を見た由美は、剣心の前に立ち塞がりこれ以上志々雄を苦しめないように懇願する。彼女の態度を見て刀を納めようとした剣心。しかし、志々雄はこの隙を見逃さず由美ごと剣心を刀で貫く。自身を愛する人を裏切ってまで勝ちを得ようとする志々雄に激怒する剣心だが、彼の目に映ったのは大一番の闘いで志々雄の役に立てたことに感涙しながら果てる由美の姿だった。「死ぬコトのどこに幸せがある」と悔しがる剣心。しかし、志々雄に貫かれた傷は深く出血多量で倒れてしまう。

剣心は今まで覚悟した「死」とは違い本当の「死」を悟り、後の世代が志々雄を止めてくれるを信じ「生きること」を諦めようとする。その時、彼の脳裏に浮かぶのは薫と交わした共に東京に帰るという約束だった。その瞬間、剣心は志々雄に抗うため再び立ち上がる。「生きようとする意志は何よりも強い」と抵抗する剣心に対し赤い蒸気を放ちながら剣を振り下ろす志々雄。誰もが限界を超えた志々雄の勝利を確信したその瞬間、突如志々雄の身体が燃え始める。限界を超えて上昇し続けた体温が自分の脂と燐分を燃やし始め人体発火を引き起こしたのだ。志々雄は高笑いを上げながら炎と共に消滅。炎の中から生まれた修羅は、再び炎を纏って地獄へ還っていくのだった。

志々雄の最期を見届けた方治は「この勝負志々雄様は勝っていた」と敗北を認めなかったが、斎藤は「この勝負、生き残った方が勝ちだ」と一蹴。時代は志々雄の勝利を認めず剣心に味方し、時代が生きるべき者を選んだのだ。

十本刀始末

志々雄の敗北を認めない方治は発狂し「全員死ねば勝者はいない」と剣心達を闘場に閉じ込め自爆を試みる。剣心も出血から瀕死の状態でアジトから脱出が困難な中、斎藤の牙突で扉を破り剣心一行は命からがらアジトの脱出に成功する。一方、斎藤は出口の橋が崩落しアジトの崩壊に巻き込まれ姿を消すのだった。

そして、志々雄との死闘から一ヶ月が経った頃、剣心は起き上がれるほどに回復。瀕死の状態だったが、恵が京都に駆けつけ手当したこともあり一命を取り留めた。志々雄撃破を皆で祝う中、「十本刀」の一員であり、剣心と闘った”刀狩り”の張が現れる。かつての敵の訪問に皆が警戒する中、張の目的が「捕まった”十本刀”達の処置を教えに来たのだ」と判明。志々雄事件後、「十本刀」の多くはその能力を買われ裏取引で恩赦。政府監視のもと適材適所の任に着かされたのだ。しかし、志々雄の忠臣・方治は自身を罰することもせずただ能力だけを求めるような弱体化した政府に絶望し自害したのだと知らされる。また、その際に宗次郎と夷腕坊(いわんぼう)は逃走中だと判明。剣心は張に「佐渡島方治の霊前に志々雄真実と駒形由美、十本刀の存在を胸の内にしかと留め置くと伝えて欲しい」と依頼。張も剣心の依頼を承諾するのだった。

張の話を聞いた弥彦は「正しかったのは俺達の方だよな」と剣心に問う。剣心は、「勝った者が正しいというのならそれは志々雄真実と同じでござるよ」と諭し、「自身達にできるのは、自分の正しいと思うことを信じて闘っていくことのみ。だがそれでも”弱肉強食”の時代だけは絶対に間違っているんだ」と告げる。

だが、剣心の想いとは裏腹に志々雄の「弱肉強食」の時代は「富国強兵」政策の下、政府自ら実践されていくことになり、日本の「迷走」はやがて「暴走」へとすり替わっていくのだった。

東京への帰還

東京へ帰る前日、剣心は京都のある寺の墓参りに訪れておりその場には比古も訪れていた。その時、剣心は流浪人として全国を旅する中、京都だけ訪れなかった理由が「”人斬り抜刀斎”だった自分と、その時に殺めてしまったこの墓に眠る者を強く思い出させてしまうから」だと本心を口にする。だが、志々雄との死闘を経てやっと墓に花を添える決心が着いたと晴れやかな顔を見せる。そして、比古と別れた後、来年の盆にまた来ることを墓前に告げるのだった。

一方その頃、弥彦は比叡山にある志々雄のアジトに赴き、以前剣心に言われた「勝った方が正しいというのは志々雄真実と同じ」だという言葉を思い出し、自分がまだまだ未熟であることを認識。また、左之助も同じくアジトを訪れており失われた「斎藤との勝負」に決着をつけ、彼を超えていくことを決意するのだった。また、薫は恵からの呼び出しを受け、彼女から「剣心が常に生きて帰ると強く思えるよう、もっとしっかりしなくちゃいけない」と叱咤激励。恵は京都へ行く前にただ一人「さよなら」を告げた薫を認め、自身の剣心への想いに決着をつける。恵の真意に気づいた薫は彼女の厳しくも優しい言葉に涙を流す。その日の夕方、それぞれの想いに決着をつけた剣心達は「葵屋」で合流。その時、剣心が久しぶりに発した「おろ」という言葉に一同は剣心が帰ってきたのだと感じるのだった。

その翌日、東京へ帰る支度を済ませた剣心は出発の前に蒼紫に会いに行く。蒼紫は志々雄事件後「葵屋」へ戻り禅を組む日々を送っていた。剣心は蒼紫にいつか酒を飲み交わそうと提案するが「俺は下戸だ。酒は飲めん」と拒否される。だが「茶の湯ならばいずれ付き合おう」と約束を交わし京都を去るのだった。

その時、警察の密偵となった張は密かに剣心一行が帰るところを盗み見ていた。そして、その傍らには生死不明だった斎藤の姿があった。そして、剣心が京都を去る直前、剣心達は山から一本の狼煙が上がっていることに気づく。剣心は山の方向から師匠の見送りだと察し京都での日々に想いを馳せながら東京へ戻る。三ヶ月前に皆を置き去りにして東京を去ったのに、また皆と一緒に東京に帰ってきたことを不思議に感じる剣心。薫はそんな剣心に「お帰りなさい」と言葉をかけ、剣心は「ただいまでござる」と青空の下、再び神谷道場へ帰ってきたのだった。

人誅編

不穏な影

東京へ帰ってきた剣心は、積極的に自ら弥彦に稽古をつけたり、仲間達と平穏な日常を過ごしていた。だが、平穏な日常を過ごす中でも心の具合を保つために密かに早朝人気のない森で気を引き締め直しており、その様子を偶然「赤べこ」で働いており弥彦の友人である三条燕(さんじょうつばめ)に見られてしまう。このことを薫や弥彦に秘密にするようにという約束を燕は承諾する。そして、その日剣心は料亭「赤べこ」で宴会を開いた際に店内から出てくる隻腕な大柄の男・鯨波兵庫(くじらなみひょうご)を見かける。その男は、剣心が幕末時代に闘った相手でその腕は剣心が奪ったものだった。男は自分が剣心だと気づいていない様子だったが、因縁のある者と再会したことに胸騒ぎを覚える剣心。宴会の後、剣心は薫、弥彦、左之助、燕達と共に帰り道を歩きながら轟音を耳にする。剣心は「アームストロング砲」の音だと気づき、その砲撃が「赤べこ」を直撃し全壊してしまう。砲撃の音の発生源である上野山へ向かう剣心だが、そこにはへし折れた巨木があるだけで、大砲の台座すら見当たらなかった。しかし、残された足跡から誰かが巨木を反動止め代わりにして大砲を放ったと推測する。因縁のある者との再会と自身に縁のある所の襲撃、偶然とは考えづらいと思っていると、その現場に残されていた「人誅(じんちゅう)」と書かれた紙を発見する。それは「例え天が裁か無くとも、己が必ず裁きを下す」という意思表示であり、剣心に恨みを持つ復讐者達がついに現れたということだった。

己の過去と罪を受け止める覚悟はできている剣心だが、彼への復讐はさらにエスカレートし、剣心達が出稽古に赴いている道場や懇意にしている警察署長の襲撃など剣心に関わりのある者達への襲撃や被害が広がっていく。そして、襲撃者達は皆剣心に恨みを持つ者達だった。彼らの破壊行動を阻止するべく奔走する剣心だが、自身と関わった者達が相次いで傷ついていく姿に心をすり減らし「どうすれば拙者は許される」と改めて己の罪に向き合う。そんな中、剣心は巴の弟・雪代縁と再会。そして、その傍らに立つかつての妻・巴の幻を見る。縁は巴を失ってから上海に渡り武器組織の頭目となり剣心に復讐するべく今回の騒動を引き起こしたのだ。縁の気持ちを理解した剣心だが、罰は一人で引き受けるとこれ以上関係ない者を巻き込まないようにと頼み、闘う以外で罪を償う方法が無いかと問う。しかし縁の目的は剣心を苦しめることであり、剣心の要求を一蹴。十日後に”六人の同志”達と共に神谷道場を襲撃すると宣戦布告する。

その後、神谷道場に戻った剣心だが眠りに落ちた際に自身を責めるような巴の姿を見るなど己の罪に一層苛まれる。憔悴しきった剣心だが、いつもと変わらず自分を受け入れてくれる仲間達と現実を守るため縁と戦うことを決意。そして、仲間達に今回の闘いと自身の人斬り時代のことを語り始めるのだった。

自身の過去と縁の目的を語った剣心は、過去に捕らわれずこの現実を守った先に償うための「答え」があると信じ、縁と闘うことを決意。一方薫は、巴の本当の気持ちを知れば縁との闘いを止められるのではと考え、京都にいる操に京都の寺にある巴の日記を持ってきてほしいと依頼する。

縁との決戦が近づくある日の夕方、剣心は薫と共に夕暮れの街を歩く。そして、その際に薫に「私は剣心とずっと一緒にいたい」と告白を受ける。照れ隠しから誤魔化そうとする彼女に対し剣心は「覚えているでござるか。京都の闘いから道場に帰ってきた時、拙者が”ただいま”と言ったコト…あの言葉を口にしたのは流浪人になってからは初めてでござった…」と返答する。

人誅

決戦の日、剣心は神谷道場にて左之助・薫・弥彦・恵と共に迎撃の準備を整える。その日の深夜、縁は同志を引き連れ気球で神谷道場を来襲。「アームストロング砲」を隻腕に填めた鯨波を「九頭龍閃」で攻撃。鯨波は道場に向けてアームストロング砲を放つが、左之助が斬馬刀で打ち返し事なきを得る。その後、刀と弾丸をも弾く鉄甲を装備し「無敵流(むてきりゅう)」と呼ばれる武術を使う戌亥番神(いぬいばんじん)、全身に暗器を仕込んだ「人間暗器」こと乙和瓢湖(おとわひょうこ)、「夷腕坊」という機巧人形(からくりにんぎょう)を用いる仮面の男・外印(ゲイン)が襲い掛かる。左之助は戌亥、弥彦は乙和、剣心は外印と応戦し戦局は三つに分かれる。

「夷腕坊」のぶ厚い表面部分による攻撃吸収とすべての関節部分が動くことによる読めない攻撃に苦戦する剣心。戦っている最中、外印は闘いの目的が剣心への復讐ではなく自身が求める機能美や芸術性を極めるであり、かつては志々雄、今は縁に仕えていると告げる。彼の目的を聞いた剣心は、人形の表面を「ねじ切る」ことで破るが破壊には至らず反撃を受ける。だが、剣心は外印の行動や目的を「人形遊び」と血の味も痛みも知らない内は所詮遊びなのだと一蹴。剣心は人形内にいる外印本体を狙い刺突を当てる事に成功するが、刀の切っ先に破片が当たり威力は半減してしまう。しかし、剣心の狙いは刺突による外印の撃破ではなく、人形内に異物を打ち込み機巧を停止させることだったのだ。人形の動きを止めた剣心は「天翔龍閃」で夷腕坊を破壊。残り二人の戌亥と乙和の相手を左之助と弥彦に任せ手当を受ける。

その後、左之助は「二重の極み」を使い戌亥を撃破。弥彦も乙和の暗器に苦戦させられるが、自らの力で勝ちたいと望む弥彦に「今ここで闘いの続行を認めてもしお主が死ねば結果見殺し。今この時だけ拙者の不殺の信念をお主に預ける。闘え、そして勝て!!」と激励。剣心の激励を受けた弥彦は神谷活心流奥義「刃止め(はどめ)」で乙和の刀を受け止めそこから繰り出される「刃渡り(はわたり)」で彼を撃破。重傷ながらも勝利をおさめる。

その直後、道場内から人間離れした腕の長さと容姿を持つ八ツ目無名異(やつめむみょうい)が奇襲を仕掛ける。間一髪で回避する剣心、そして、その決戦の場に遅れて斎藤一が現れる。志々雄事件の後処理にあたった際、志々雄に「煉獄」を売った張本人が縁だと突き止め、縁を捕らえるべく駆けつけたのだ。斎藤は八ツ目の容姿を「化物」と挑発し応戦。「牙突零式」で武器である腕を破壊し勝利する。

「六人の同志」の五人が撃破されたことで縁本人も参戦。剣の実力そのものは志々雄に劣るが、戦国時代に主流だった武器「太刀(たち)」と大陸で完成された剣術「倭刀術(わとうじゅつ)」を用い剣心と応戦。日本刀の斬れ味と大陸特有の体術から繰り出される「倭刀術」に押される剣心。闘いの最中、剣心は縁が上海に渡り死にかけながらも復讐の一心で這い上がってきたと聞かされる。「龍槌閃」で飛び上がった落下の力が加わった「九頭龍閃」を受けてもなお笑みを浮かべながら立ち上がる縁に、剣心は「天翔龍閃」で決着をつけると決意する。

奥義を放つ前、縁は「貴様の中の姉さんは今微笑っているカ?」と問う。剣心は「今は微笑っていない…だが、この闘いが終われば必ず微笑ってくれると信じている」と告げる。縁は剣心の「天翔龍閃」に対し、自身も倭刀術絶技「虎伏絶刀勢(こふくぜっとうせい)」を放つ。身を低く屈めるその構えで一撃目を回避し二撃目の打ち合いとなる。その結果は、縁の勝利だった。彼の奥義の地に深く沈む体勢が「天翔龍閃」の真空を耐え、二撃目の際に剣心よりも速く斬り込むことができたのだ。また、剣心も償いの「答え」を見いだせない不安定な精神状態で奥義を放ってしまったことが己の敗北を招いてしまう結果となった。

剣心を倒した縁は「これより真の”人誅”に入る」と宣言。直後、煙幕が上がり視界を遮った中、縁は剣心の大事な存在である薫を奪うべく彼女に近寄る。剣心から薫を奪い、自身と同じ「生き地獄」を味合わせることが、縁の掲げる「人誅」だったのだ。剣心は縁の行動に激怒し、薫を殺すことだけは絶対に許さないと彼に全力で反撃。徐々に形勢は逆転し始め、縁を戦闘不能にしようとしたその時、鯨波が剣心に襲い掛かる。鯨波に掴まれ身動きが取れない中、縁は再び薫を狙い始める。左之助と斎藤の助けがあり、急いで薫のもとへ向かう剣心。縁に薫の安否を問いただすも彼は不気味に笑うだけだった。

そして、彼の残した白梅香(はくばいこう)の香りを辿った先には、剣心同様に頬に十字傷を刻まれ太刀で胸を貫かれた神谷薫の遺体が残されていた。

絶望の淵にて

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