悠久山安慈(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

悠久山安慈(ゆうきゅうざんあんじ)とは、『るろうに剣心』の登場人物で志々雄真実一派・十本刀の一人。明王の安慈という異名を持ち、十本刀の中でも瀬田宗次郎、魚沼宇水に並ぶ実力を誇り、志々雄から高く評価されている。鍛え抜かれた肉体を持つ巨漢であり、10年の修行の末編み出した破壊の極意「二重の極み」はあらゆる物体を粉々に粉砕する凄まじい威力を持つ。元々は心優しい瘦身の僧侶であったが、過去の悲惨な事件以来、明治政府を激しく憎んでおり、政府の打倒という共通の目的から、志々雄一派に協力することとなった。

悠久山安慈のプロフィール・人物像

生年月日:1845年11月某日
血液型:A型
年齢:33歳(初登場時)
身長:193cm
体重:110kg
好きな言葉:救世
嫌いなこと:無益な殺生
担当声優:原康義
演:丸山智己

悠久山安慈(ゆうきゅうざんあんじ)とは、『るろうに剣心』の登場人物で志々雄真実一派・十本刀の一人。明王の安慈という異名を持ち、十本刀の中でも瀬田宗次郎、魚沼宇水に並ぶ実力を誇り、志々雄から高く評価されている。鍛え抜かれた肉体を持つ巨漢であり、10年の修行の末編み出した破壊の極意「二重の極み」はあらゆる物体を粉々に粉砕する凄まじい威力を持つ。「十本刀中最も情け深い」と評され、普段は落ち着いた物腰であり、左之助が死んだと勘違いした時には供養しようと試みたり、京都大火の際に御庭番・巻町操が宇水に殺されそうになった際には武器を破壊して阻止する等、慈悲深く無益な殺生を嫌う温厚な人格者である。過去の悲惨な出来事から明治政府を激しく憎んでおり、明治政府を滅ぼすという共通の目的から志々雄に協力しているが、あくまで目的が一致しているだけで忠誠心があるわけではない。仮に志々雄の創る世界が安慈の考える「救世」にそぐわなければ、志々雄を抹殺する事も考えていた。この世の全てを破壊し再び無に戻し、救うべき者を救い罰するべき者を罰し人の心の再生を計るという救世を実現させる為、剣心達の前に立ちはだかる。

悠久山安慈の来歴・活躍

過去

過去の安慈。村長一味に寺を放火され、自身も気絶させられてしまう。

元々は東北の小さな村に寺を構え、戊辰戦争で孤児となった子供達と暮らす瘦身で心優しい僧侶であった。共に暮らす孤児の1人である椿はかつて戊辰戦争で政府軍と戦った幕府側の男の娘であった為、政府派の村長一味から「疫病神」と呼ばれ迫害されていた。それ故に共に暮らす安慈や他の孤児達も肩身の狭い生活を送っていたが、心優しい安慈の人柄や共に暮らす孤児達に支えられ、毎日を送っていた。ある時、廃仏毀釈によって寺の取り壊しが決まり、村を出る事となる。しかし引越しの前に明治政府への協力を口実とする村長の私欲から安慈は闇討ちされ気絶し、寺に火を放たれた。薄れゆく意識の中、これまで辛い思いをして来た子供達にご加護を与えるように仏に祈るが、目を覚ました安慈の前には焼け落ちた寺、そして家族同然だった孤児達の遺体があった。悲しみと怒りに駆られた安慈は何故この子達を守ってくれなかったのだと仏像を殴りつける。そして孤児の一人である椿の遺体の手を握りながら「怒る時は心を鬼にしてしっかり怒らなきゃ!」という言葉を思い出し、それまでの「優しい和尚」から一変。祈りや慈悲の心だけでは心正しき者は救われない事を身を持って感じた安慈は目の下に椿の遺体のススを塗り鋭い目つきに変わり、更に自らの肉体を鍛え上げかつての瘦身からは考えられない程の凄まじい筋肉を纏った巨漢に変貌する。そして事件の5年後、孤児達を殺した村長一味を殺害。そして10年かけて「二重の極み」を会得し、邪悪な者を滅ぼす憤怒に満ちた破戒僧となり、腐敗した世の中の元凶として明治政府の打倒を決意。この明治政府の打倒という目的の一致から、志々雄一派へ協力することとなった。

左之助との出会い

左之助に二重の極みの理論を伝授する安慈。

下諏訪の森で修行をしていた所、剣心を追って京都へ向かっていた左之助と出会う。力を求める左之助に対し、同じく明治政府を憎む者のよしみで1週間以内(当初は1ヵ月だったが左之助が1週間で十分と豪語したため)に修得出来なければ死んでもらうという厳しい条件で自らの技「二重の極み」を伝授する事を決意。1週間後、倒れている左之助を見つけ、激しい修行により命を落としたと思った安慈はせめて供養しようと試みる。しかし意識が戻った左之助は石に二重の極みを放って見せた。満身創痍ながらも二重の極みを習得した左之助に驚愕しつつも大した男だと称賛し、ヒヨッコだったのが今は巣立つ若鳥のようだと思いながら剣心の元へ向かう左之助を見送った。

京都大火

宇水の武器を破壊し、生殺与奪の権を得ている事を主張する安慈。

志々雄真実による京都大火の際、作戦を失敗に導いた巻町操を十本刀・魚沼宇水が殺害しようとした瞬間に登場し、二重の極みで宇水の槍を破壊。志々雄真実から生殺与奪の権を得ている為、無益な殺生はさせぬと主張する。そしておよそ半刻(現在の時間で約1時間)の睨み合いの末、両者は撤退。安慈の存在によって操は九死に一生を得る事となった。

アジトでの決闘、その後

アジトにて再会した左之助に自らの救世について語る安慈。

比叡山のアジトにて左之助と再会。京都大火の折に煉獄を撃沈させた左之助を標的として頭蓋骨を引き抜いて俺の元へ持って来いと志々雄が安慈に命じ、決闘の1番手として巨大な不動明王像が供えられた自らの部屋「衆合の間」にて待ち構える。自ら名乗りを上げた左之助に対し、安慈は自らの思う「救世」について語った。破壊によって明治政府を滅ぼし、1度世界を無に帰して救うべき者を救い、罰するべき者を罰し、まず人の心から再生を計る、と言う安慈を左之助は一蹴し、拳で語る事を選択した。右手の拳でしか二重の極みを発動出来ない左之助に対し全身のあらゆる箇所で二重の極みを発動できる安慈は「極めるとはこういう事だ」と言い放ち、終始圧倒する。しかし、安慈が腹部に打ち込んだ二重の極みに対し、左之助は打ち込まれた箇所の反対側から衝撃を加えることで二重の極みの威力を減少させる極み外しを咄嗟に繰り出し、これに動揺した安慈はその隙を突かれ倒れる。致命的な一撃を受けた安慈だったが、懐に入れていた寺の孤児達の位牌を見て再び立ち上がる。更に戦いは激化し、両者共に精神が肉体を凌駕している状態で二重の極みを打ち合うが、左之助の編み出した三重の極みを受け、「死んだ子供達は救世なんか望んじゃいない」「お前の流した血に濡れて痛いって泣いてるじゃねえか」という言葉を聞いて戦意を喪失し、敗北を認める。志々雄一派の壊滅後、自ら警察に出頭し、罪を償う事を決めた。本来ならば極刑になる程の罪であったが、剣心ら功労者の提言により極刑は免れ、懲役25年の実刑判決が下され、北海道の集治監に服役する事となった。牢獄の中で、傷ついた孤児達の位牌を前に祈りを捧げながら、刑に服している。

悠久山安慈の戦闘スタイル・技

戦闘スタイル

合掌で人間の頭を潰す程の怪力を武器に、徒手空拳で戦闘を行う。腰に刀剣を携えているが斬撃や刺突には使用せず、地面に突き刺し二重の極みの衝撃を地面に伝えて間合いの外から攻撃する「二重の極み・遠当て」に使用している。

破壊の極意「二重の極み」

上半身を使い、二重の極みを放つ安慈。

安慈の代名詞となる技。物質に衝撃を完全に伝える為、一瞬(75分の1秒)の内に2撃打ち込む事で1撃目の衝撃で抵抗を発生させ2撃目の衝撃を抵抗を受けさせず完全に伝え物質を破壊する技。拳打の場合、軽く握った状態の拳で1撃目を加え、次の瞬間に拳を折って2撃目を加えるといった要領で行う。石を対象として失敗した場合(本人曰く、ただの2連撃)、普通に割れて砕けるだけだが、成功した場合はただ砕けるのではなく煙の様に粉砕される形となる。伝授された左之助の場合は基礎だけ習得している為右手の拳打でのみ発動できるが、安慈の場合は全身で、その気になれば頭突きですら発動できるほど技を極めている。バリエーションとして腰に携えた刀剣を地面に突き刺して離れた対象に二重の極みを繰り出す「二重の極み・遠当て」、また、左之助は安慈との戦いの中で拳打での二重の極みに更に拳を開く事により3撃目を打ち込む「三重の極み」を編み出している。

二重の極み・遠当て

二重の極み・遠当てで地蔵を粉砕する安慈。

森で左之助と初めて出会った際、またアジトでの決闘にて使用。腰に携えた刀剣を地面に突き刺し、二重の極みの衝撃を地面に伝えて間合いの外から間接攻撃を行う。間接攻撃だが威力は通常の二重の極みと遜色無く、仏像を粉砕する程の破壊力を誇る。地面を伝うという特性上、空中の対象には無効である。

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