ルーシー・スティール(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ

ルーシー・スティールとは『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの第7部に当たる『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』に登場する人物で、ストーリーの軸となる大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」を主催したスティーブン・スティールの妻。流した涙が固形化しカッターになり、切り付けられた者の運命を操るスタンド「チケット・トゥ・ライド」という能力を持つ。14歳という幼さだが、夫を愛しぬく強い意志と行動力を持ち、夫を守るために物語の裏で暗躍するファニー・ヴァレンタインと対決した。

ルーシー・スティールのプロフィール・人物像

年齢:14歳
CV:桑島法子 (PlayStation 3およびPlayStation 4用ゲームソフト『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』)

ルーシー・スティールとは『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの第7部に当たる『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』に登場する人物。
ストーリーの主軸となる大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」を主催したスティーブン・スティールの妻。年齢は14歳で、夫のスティーブンは51歳であるため、親子ほどの年の差がある。
オクラホマで小さな農場を営む家に、6人兄弟の上から2番目の長女として生まれる。
ルーシーが12歳のとき、経営難で借金苦に陥った父親に借金のかたとしてマフィアに奉公に出された。そのとき、ルーシーに数年前出会って救われたというスティーブン・スティールが家を訪ねてきて、ルーシーを救いたいと申し出る。そして、マフィアはルーシーに売春婦以下の仕事をさせるつもりで処女を求めていることから、自分と法的に結婚して「キズもの」になったとすればいいと提案する。スティーブンはルーシーと結婚し、マフィアとも話をつけた。それ以来、ルーシーとスティーブンには奇妙な信頼関係が生まれる。
ルーシーはスティーブンの夢見がちだが確固たる意志を尊敬し、スティーブンもルーシーの前でだけは自分の弱さをさらけ出した。
スティーブンが北米大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」を主催し、レースが始まるとルーシーは母親のように心から彼を心配するようになっていった。ルーシーは少しずつレースの裏で渦巻く陰謀に気付き始め、夫を守ろうと行動する。
聖人の遺体の力により、流した涙が固形化しカッターになり、切り付けられた者の運命を操るスタンド「チケット・トゥ・ライド」という能力が発現する。スタンドとは幻像を伴うある種の超能力で、聖人の遺体はそれを発現させる力を持っていた。
夫を愛しぬく強い意志と行動力を持ち、夫を守るために物語の裏で暗躍するファニー・ヴァレンタインと対決した。

ルーシー・スティールの来歴・活躍

生い立ちとスティーブンとの出会い

ルーシーがマフィアに奉公に出されると知ったスティーブンが、ルーシーを救いたいと申し出るシーン。

オクラホマで小さな農場を営む家に、6人兄弟の上から2番目の長女として生まれる。
ルーシーが12歳のとき、母親が病気で他界した。妻の死と悪天候が重なり、収穫のために借りていた金が返せず父親は借金苦に陥る。
借りた金にはマフィアが絡んでいて、ルーシーは借金のかたとしてマフィアに奉公に出されることになる。
そのとき、ルーシーに数年前出会い、声を掛けられたことで落ちぶれていたところを救われたというスティーブン・スティールが家を訪ねてくる。事情を知ったスティーブンは、ルーシーを救いたいと申し出る。
そして、マフィアはルーシーに売春婦以下の仕事をさせるつもりで処女を求めていることから、自分と法的に結婚して「キズもの」になったとすればいいと提案する。スティーブンはルーシーと結婚し、マフィアとも話をつけた。
ルーシーは「私をいつの日か本当のお嫁さんにしてください」と言うが、スティーブンは「そんなことは考えなくていいし二度と言うな」と返し、ルーシーに「(ルーシーを助けたのは)自分自身のためだけにやった事だ。君にはこれからも指一本触れたりはしない。君はいつか誰かに恋をして家を出て行きたい時にいつでも出て行けばいい」と言った。
それ以来、ルーシーとスティーブンには奇妙な信頼関係が生まれる。ルーシーはスティーブンの夢見がちだが確固たる意志を尊敬し、スティーブンもルーシーの前でだけは自分の弱さをさらけ出した。
スティーブンが北米大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」を主催し、レースが始まるとルーシーは母親のように心から彼を心配するようになっていった。

大統領の思惑とルーシーの決意

伝書鳩のメッセージを抜き取った後、脱出する前にビルを封鎖されてしまい、危機が迫り涙を流すルーシー。

レース開催後、ルーシーはファニー・ヴァレンタイン大統領が所持する聖人の遺体の心臓部を偶然目にする。
スティーブンの開催したレースは、大統領の暗躍により、ゴールを目指すものから不可思議な力を持つ聖人の遺体の争奪戦へと次第に変容していった。
大統領に不信感を抱いたルーシーは、読唇術を学び大統領たちの会話を盗み聞きする。その会話の内容から、スティーブンが大統領の思惑に利用されていて、邪魔になれば始末されるということを知る。
スティーブンを助ける決意をしたルーシーは、大統領が滞在しているビルに伝書鳩が到着したのに気付き、大統領たちの会話から届いたメッセージには何か手掛かりがあると推測しビルへ侵入する。
鳩小屋までたどり着き聖人の遺体がある場所を示したメッセージを手に入れるも、鳩小屋に大統領とその手下であるブラックモアが来てしまう。鳩小屋の下に隠れ2人の隙を突いて逃げ出すが、伝書鳩のメッセージが抜き取られていることに気付かれ、脱出する前にビルを封鎖されてしまう。部屋の一室に逃げ込んだルーシーは、負傷してレースをリタイアしていたマウンテン・ティムに電話を掛ける。女性の危機とあれば駆けつけるような紳士で、ルーシーに好意を抱いていたマウンテン・ティムはその場に駆け付け、間一髪のところでルーシーをビルから脱出させる。
そのときにマウンテン・ティムに「この世のあらゆる残酷さからあなたを守ってあげたい」と想いを告げられるが、ルーシーは「わたしが愛しているのはただのひとり…夫だけです。スティールという姓あってこそのルーシー」と言って気持ちを受け取らなかった。
マウンテン・ティムは、レースを通して信用できると判断したジョニィ・ジョースターとジャイロ・ツェペリに会うことをルーシーに勧め、彼らを助けることがスティール氏を救うことに繋がるとアドバイスした。ルーシーは伝書鳩のメッセージに記された聖人の遺体を回収しに行く決意をする。ルーシーと別れた後、マウンテン・ティムは電話の記録を調べたブラックモアに追跡され、戦闘になり命を落とした。
ブラックモアはマウンテン・ティムの死体を調べ、コートの胸のあたりが特に濡れていて雨が降っていたことから、小柄な女を抱きしめて救出したと推測する。ルーシーがビルを訪ねてきていたことを知っていたブラックモアはルーシーを追跡する。
ルーシーは馬を走らせて、聖人の遺体の脊椎部分を回収し、レース中のジョニィ・ジョースターとジャイロ・ツェペリと合流する。その直後、追跡してきたブラックモアに襲われるも、ジョニィとジャイロに助けられ2人に遺体の脊椎部分を託す。
ルーシーは泣きながらスティーブンを大統領から救い出してほしいと頼むが、ジャイロは「助かりたいならば自分でやり遂げろ」と言って持っていた遺体の右眼をルーシーに譲った(遺体の一部を持っていれば、体内に入った遺体の一部を引き寄せることができるため)。
ルーシーは覚悟を決め、大統領から遺体の心臓部を奪い取ることを目的に行動していく。

大統領夫人を誘惑

立ち眩みを装いスカーレット(画像左)の胸に触れ誘惑するルーシー(画像右)

レースの参加者であるディエゴ・ブランドーは、ジョニィとジャイロがレース中に何者かと会っていて、その人物が体重51㎏以下の女であることを馬の足跡のへこみ具合から推測していた。
野心家で強かなディエゴは、地位と権力を手に入れるために、大統領と取引をして彼に協力する。大統領はディエゴの情報により侵入者が体重51㎏以下の女であると目星をつけ、当てはまる人物を調べ始める。
一方ルーシーは、スティーブンたちの会話を読唇術で読み、大統領が侵入者の手掛かりを掴み始めていることに気付く。
時間がないと悟ったルーシーは、大統領夫人であるスカーレット・ヴァレンタインの図書館の貸出カードを見て借りた本を探す。
その本の中に、女性同士の性愛を描いたシーンがあったことから、ルーシーはスカーレットに色仕掛けをしようと思い立つ。
スカーレットを待ち伏せベンチで「四つの署名」を読み、スカーレットが話しかけてくるよう仕向け、会話中に立ち眩みを装いスカーレットに倒れ込み誘惑した。
スカーレットにうまく気に入られ政府公邸に招かれたルーシーは、スカーレットのお茶に睡眠薬を仕込みスカーレットを眠らせる。
また、レースの参加者であるホット・パンツは政府が追っている侵入者はルーシーであると気付き、ルーシーが政府官邸に招かれる前に事前に接触していた。
ホット・パンツの正体は元修道女で、過去に弟を見殺しにした自分の罪を清めるために聖人の遺体を集めていた。大統領と敵対する立場であることから、ホット・パンツは目的が同じルーシーに協力し肉をスプレー状に噴出するスタンド能力「クリーム・スターター」によって、ルーシーが他人に触れればその人物に変装できるようにしていた。
その能力を使い、ルーシーはスカーレットに変装して大統領が昼寝をする寝室へ向かう。

決死の潜入

スカーレットに変装したルーシー(画像左)と昼寝中の大統領(画像右)。大統領の部屋に侵入したルーシーが、ゴム犬の護衛に気付くシーン。

ルーシーは寝室へ入ると、目を覚ましていた大統領から、手下のマイク・オーの金属を風船のように膨らませるスタンド能力「チューブラー・ベルズ」によって作られた「バブル犬」に自身を護衛させていると告げられる。バブル犬は侵入者の匂いを覚えていて、自動的に追跡するようになっていると説明され、正体がばれてしまうと分かり大統領に接近して人差し指に仕込んだ睡眠薬で眠らせる。
素早く大統領の体内の聖人の遺体を回収するが、バブル犬に足を攻撃され、起きてきたスカーレットに見つかってしまう。スカーレットは利用されたことに激怒し、銃を撃ちルーシーを追い詰める。
ルーシーは咄嗟の機転で「クリーム・スターター」によって変装していた肉を自身から引き剥がし、スカーレットに自身の匂いごと押し付けてバブル犬に襲わせる。スカーレットは死亡し、マイケル・オーが部屋に駆け付けるが、侵入していたホット・パンツとの戦闘で死亡する。
ルーシーは難を逃れるが、既に部屋の前に大統領と手下が駆け付けていて、ホット・パンツにスタンド能力で逃げられる自分以外の脱出は困難であると言われる。
「クリーム・スターター」の能力で再びスカーレットに変装させられ、ホット・パンツの指示で侵入者はホット・パンツであったことにし、ルーシーはスカーレットになりきって過ごすことになる。

潜入失敗と懐胎

大統領(画像左)に性行為を迫られるルーシー(画像右)。この後大統領をナイフで刺し殺そうとし、裏切り者であることがばれてしまう。

スカーレットになりすまして日々を過ごしていたルーシーだったが、ある日大統領に性行為を迫られ、その時に大統領をナイフで刺し殺そうとしたため裏切り者であることがばれてしまう。しかし、大統領はルーシーのことを気に入り、妻の代わりになってもらうと言って体を求める。
キスをされそうになった際に「クリーム・スターター」の皮膚が剥がれ、大統領が驚いた隙を突いてルーシーはナイフで大統領の首を刺す。
大統領は苦しみながら血を吹き出し倒れるが、椅子の間に挟まり姿を消した。これは大統領のスタンド能力「Dirty Deeds Done Dirt Cheap(いともたやすく行われるえげつない行為)」によるもので、2物体の隙間に挟まれることで発動する。パラレルワールドを行き来できるため、即死を回避すれば他世界の自分に記憶を継承して入れ替わり、実質無傷になることが可能。これにより、大統領は他世界の自分と入れ替わり、死を回避した。
ルーシーは無傷で起き上がった大統領に怯え逃げ回り、聖人の遺体が保管されている部屋へ駆け込む。暖炉の近くに行くと、ルーシーは光に包まれ何者かに「産んでもらう」と言われる。
大統領が隠していた聖人の遺体がルーシーの体に入り込み、ルーシーは懐胎した。その後ルーシーを手下に見張らせ、大統領は遺体に関わるレース参加者たちを始末しに行く。
ルーシーは逃げ出そうとするが、手下たちに取り押さえられ注射を打たれそうになる。その時に頭の中で「切レ、切ルンダ」と声がして、ルーシーは本能的に自身の涙を引き剥がし、カッター状に固形化した涙で手下たちを切り付ける。
これは聖人の遺体の力によって発現した「チケット・トゥ・ライド」というスタンド能力で、この涙で切られた者は、ルーシーの望む方向の運命へと導かれてゆく。この力により、ルーシーは負傷したスティーブンを連れて馬車に乗り頭の中の声が導くままに河へと向かう。
しかしその声の正体は聖人の遺体を介して大統領が話しかけていたもので、河で待ち伏せしていた大統領と出会う。

ルーシーの遺体化と遺体の行方

ディエゴの頭部を持ちシェルターにやってきたルーシー。

大統領はスティーブンを決して殺さないと約束し、ルーシーとスティーブンを列車に乗せてある場所へと向かう。
ルーシーは次第に体が違うものに入れ替わっていき、ルーシー自身が聖人の遺体の完成形そのものになってゆく。ジョニィとジャイロが大統領に直接対決を挑み、列車が止まった際にスティーブンはルーシーを抱えて列車の外に出てジャイロに助けを求める。ジャイロはルーシーを助け出すが、大統領に殺害されてしまう。ジョニィと大統領の一騎打ちとなり、ジョニィが勝利した。
遺体化が止まり、助かったルーシーはスティーブンと抱き合い喜んだ。しかし、揃った聖人の遺体が何者かにその場で盗まれてしまう。スティーブンは遺体を保管するためのシェルターをレースのゴール地点付近に建設していたことを思い出し、遺体を盗んだ者はそこへ向かった筈だとジョニィに告げる。ジョニィは犯人を追うためにゴール地点へ向かい、犯人がディエゴであることに気付き、ディエゴを食い止めようとする。
ルーシーもそれに気付き、スティーブンも自身の権限でディエゴの走行を止めようとするが間に合わず「私たちにできることは祈ることだけだ。遺体の意志がどちらを選ぶのかを」と言う。しかしルーシーはディエゴが現在遺体の所有者であることから、遺体の意志がディエゴを選ぶ未来を懸念する。
列車事故により死んだこの世界のディエゴの遺体の頭部を切断し、シェルターに先回りしてその頭部を持ち込む。
その結果、異なる世界の同一人物が出会うと消滅する法則により、ディエゴはこの世界から消え聖人の遺体は誰のものでもなくなった。

ルーシーのその後とレースの結果

シェルター前で会話するルーシー(画像左)とスティーブン(画像右)

7pErika55
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