黒羽盗一（名探偵コナン）とは【徹底解説・考察まとめ】

黒羽盗一の概要

黒羽盗一（くろばとういち） / 初代怪盗キッド（しょだいかいとうきっど）とは、『週刊少年サンデー』の推理漫画『名探偵コナン』および、『まじっく快斗1412号』の登場人物。
作者は青山剛昌。
黒羽盗一は、初代怪盗キッドとして活躍していた人物である。
10代の頃からマジックショーで世界中を飛び回り、日本が誇るマジシャンとなった。
日本一のマジシャン（奇術師）として「東洋の魔術師」という異名を持っている。
裏では、怪盗1412号別名怪盗キッドとして、世間を騒がしていた人物である。
マジック中の事故により死亡したとされているが、実はある組織により殺害されたのではないかと言われている。

黒羽盗一のプロフィール・人物像

名前：黒羽盗一
別名：怪盗キッド
性別：男
国籍：日本
職業：奇術師（マジシャン）・怪盗
生年月日：不明
家族：黒羽千影（くろばちかげ）・黒羽快斗（くろばかいと）
外見：細い口髭、スラリとした痩せ型
性格：冷静沈着・ポーカーフェイス

CV：池田秀一（赤井秀一のCVも担当）

10代の頃からマジックショーで世界中を飛び回り、弱冠20歳でマジックのオリンピックであるピズムの大会でグランプリをとった若き天才マジシャン。
表向きは日本一のマジシャン（奇術師）として「東洋の魔術師」という異名を持っている。
そして、神出鬼没な世紀の大怪盗・初代怪盗キッドとして、日本中を騒がせていた人物でもある。

マジシャンとして20歳の時に、マジック協会国際連合大会にてグランプリを受賞するほどの腕を持つ。
紳士的な振る舞いも多く見られ、ジェントルマン気質な人物であることがわかっている。
工藤新一 （くどうしんいち）/ 江戸川コナン（えどがわこなん）の父である工藤優作（くどうゆうさく）とはライバル関係にあり、因縁が深い人物だ。
さらに工藤優作は、怪盗キッドの名付け親でもあり、怪盗1412号をKIDに読み間違えたことから怪盗キッドと呼ばれることとなる。

マジシャンとして、変装術にも優れており、工藤優作の妻である工藤有希子（くどうゆきこ）やシャロン・ヴィンヤード / ベルモットにも変装術を伝授している過去をもつ。
マジック中の事故により、亡くなっているとされているが、真相は掴めていない。
息子である黒羽快斗は、黒羽盗一の死の真相に関係のある「ビックジュエル」を探す為に、怪盗キッドとして活動している。

黒羽盗一の来歴・活躍

怪盗キッドの名付け親

漫画（原作）第55巻File9「落日」 / アニメ第473話工藤新一少年の冒険（後編）
神出鬼没な大怪盗である黒羽盗一。
頭脳明晰な名探偵である工藤優作。
対峙する2人はライバル関係にあった。
互いをライバルとして認めており、一進一退を繰り返していた。
工藤有希子の発言により怪盗キッドという名の由来が発覚した。
「怪盗キッドの名付け親は優作よ！記者が走り書きしたメモの1412をKIDって呼び間違えたんだって！」と興奮しながら発言している。
怪盗キッドは元々は怪盗1412号という名で呼ばれていたのだ。
工藤優作は怪盗の名を知らず、記者のメモを読み間違えて怪盗キッドと呼んだところ、世間に定着したとされている。
黒羽盗一も工藤新一に対して「君の弟だよ。」と発言している事から、怪盗キッドという名前を受け入れていることがわかる。
よって、怪盗キッドの名付け親は黒羽盗一のライバルである工藤優作なのである。

プロポーズ

アニメ『まじっく快斗』第9話怪盗淑女登場
18年前世界で活躍した怪盗二十面相と謳われた怪盗淑女であるファントム・レディ / 黒羽千影。
そんなファントム・レディはある組織から雇われていたが、思惑通りにいかないファントム・レディは組織から狙われることになる。
組織から騙されて誘き寄せられたファントム・レディは、黒羽盗一 / 怪盗キッドに出会う。
ファントム・レディは紳士的な態度の黒羽盗一に嫌悪感を感じる。
組織に囲まれたファントム・レディを助ける為、黒羽盗一はその場にあったバイクにまたがり、発進してパリの夜空へ飛び込んだのだ。
地上に落ちている最中、混乱して取り乱すファントムレディに黒羽東一は「まずは、そのうるさいノイズを消すとしよう。」と口づけをする。
するとファントム・レディのコスチュームである目隠しが剥がれた。
目隠しの下から現れたファントム・レディの素顔に「やはり仮面の下には宝石が眠っていたようだ。」と黒羽盗一は答えた。
そんなことを言っている場合じゃないとファントム・レディは怒りを露わにするが、黒羽盗一は慌てない。
すでにファントム・レディの手錠は黒羽盗一の手により、外されていたのだ。
地面に落ちて爆発するバイクを横目にパラグライダーで、ファントム・レディを抱えたまま飛び立ったのだ。
電話で黒羽盗一の付き人は、黒羽盗一の指示通りに事故を起こして道を封鎖したことを報告した。
黒羽盗一が身に纏っていた衣装は後日、マジックショーで使用する予定であった。
しかし、野次馬がシャッターをきっているため、もう使えないことを話す。
黒羽盗一は「仕方ない。これは、怪盗用のコスチュームとして活用するとしよう。」と答える。
そして、黒羽盗一はファントム・レディを世間が忘れるように、自身が怪盗を行うことを告げた。
「だから、君には怪盗をすっぱりやめてもらって、私の宝石箱に収まってもらいたいんだ。」とプロポーズをしたのだ。
ファントム・レディは「悪くない話だけど、その宝石箱に他の宝石は入ってないんでしょうね」と問う。
黒羽盗一は「ああ、もちろん。」と答え、プロポーズは成功した。

黒羽快斗に教えたこと

アニメ『まじっく快斗』第1話甦る怪盗KID
幼い頃、黒羽盗一のマジックショーに訪れた黒羽快斗と幼馴染である中森青子（なかもりあおこ）。
黒羽快斗は自分の父親である黒羽盗一のことを自慢した。
中森青子は「快斗がすごいんじゃなくて、快斗のお父さんがすごいんでしょ」と言った。
怒った黒羽快斗は、中森青子のスカートを引っ張ると、黒羽快斗の座っていた椅子が浮かんでいく。
中森青子をいじめていた黒羽快斗を見た黒羽盗一がマジックで浮かべたのだ。
「レディをいじめてはいけないよ」と黒羽快斗に教える。
黒羽快斗は、「わかったよ」と言うと、黒羽盗一は椅子をおろしてあげたのだ。
黒羽盗一のマジックを見て、黒羽快斗は尊敬の眼差しを送る。
マジックショーが終わったあと、黒羽盗一は黒羽快斗を抱いたまま、ポーカーを始めた。
黒羽盗一は「快斗、ポーカーフェイスを知っているか？」と問いかける。
疑問を浮かべる黒羽快斗に黒羽盗一は、話を始めた。
「ポーカーは、良いカードが来ても、悪いカードが来ても決して顔に出してはいけない」と話す。
マジックも同じことを伝えて、マジックに大切なことを教えた。
「如何なる時も、ポーカーフェイスを忘れるな」と強く語った。
「ポーカーフェイス」と言う言葉は、黒羽快斗の心に深く刻まれたのだ。

工藤新一の記憶

漫画（原作）第55巻File6「月下」〜第55巻File9「落日」 / アニメ第472話〜第473話工藤新一少年の冒険（後編）
10年前、お化け騒ぎを聞いた毛利蘭と工藤新一 / 江戸川コナンは夜の学校に向かう。
図書室のお化けの真相を確かめる為である。
図書室でお化けの真相は、月明かりに照らされたカーテンの影。
窓の隙間から聞こえる風の音が笑い声であることを突き止める。
真相を突き止めた工藤新一は帰路につこうとすると「本当にそうかな」という声が聞こえてきた。
大人の謎の男の影に、驚いた工藤新一と毛利蘭は誰なのかと問いかける。
すると、黒羽盗一は「君の弟だよ」と伝える。
不審者と思った工藤新一は毛利蘭に警備員を呼んでくるように指示をした。
しかし、毛利蘭がドアを開けようとするが、開けることができない。
黒羽盗一は「私の呪文をかけているのでね。私の言うことしか聞かないのだよ。」と声をかける。
喧嘩腰になる工藤新一に黒羽盗一は、喧嘩をしにきたのではない、工藤新一に挑戦しにきただけだと伝える。
黒い財布に入っている宝を見つけることができるか勝負しようと言うのだ。
宝を見つけた暁には、自分の正体を明かすと約束した黒羽盗一は挑戦をうけるのかを問いかけた。
黒羽盗一は、挑戦を受けなければ、暗く寒いこの図書室で一生を過ごすことになる、加えて自身は赤いものに目が無いことを伝えるのだ。
工藤新一は挑戦を受けることを宣言する。
「さすがは私の弟だ。」と言う言葉を合図に、ナイフを投げられ、刃先には紙が挟んであった。
紙には「ハイドの怒りを鎮めよ」と書いてあり、工藤新一と毛利蘭は共に協力して謎解きを開始した。

黒羽盗一の関連人物・キャラクター

黒羽快斗（くろばかいと） / 怪盗キッド（かいとうきっど）

CV：山口勝平
父は黒羽盗一、母は黒羽千影。
父親の黒羽盗一を尊敬しており、自身もマジックを行っている。
黒羽盗一の死後、8年の時を経て黒羽盗一が怪盗キッドであったこと、そして、黒羽盗一の死亡した理由は事故ではなく、殺害されたことを知る。
黒羽盗一を殺害した人物を突き止めるため、自分が怪盗キッドとして活動することを決意する。
黒羽盗一のライバルである工藤優作の息子である工藤新一とライバル関係である。

黒羽快斗／怪盗キッド（名探偵コナン）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

renote.net

黒羽快斗（くろば かいと）／怪盗キッド（かいとうきっど）とは、『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画・テレビアニメ作品『名探偵コナン』および『まじっく快斗』に登場する人物で、ビッグジュエルと呼ばれる宝石ばかりを狙う怪盗。毎回犯行前に予告状を出すなど古風なところもあるが、月をバックにマジックとハンググライダーを使って華麗に獲物を盗み出している。怪盗でありながら多数のファンがいる。素顔はマジックが好きでちょっとスケベな普通の高校生。

黒羽千影（くろばちかげ） / 怪盗淑女（かいとうしゅくじょ） / ファントム・レディ

CV：富澤美智子
名前：黒羽千影（くろばちかげ）
黒羽千影は黒羽盗一の妻であり、黒羽快斗の母親である。
黒羽盗一と出会う前は世界で活躍する「ファントム・レディ」であった。
組織と契約していたファントム・レディだったが、黒羽千影を疎ましく思った組織が暗殺を企てる。
しかし、黒羽盗一が救出したことで命拾いする。
救出されるときに、プロポーズを受けて了承し結婚することになる。
黒羽盗一とは相思相愛であり、息子に惚気話をするほどの惚れ込みよう。
自由奔放な性格なので、海外を渡り歩いたり予告なく日本に帰国する。

工藤優作（くどうゆうさく）