工藤有希子（名探偵コナン）とは【徹底解説・考察まとめ】

工藤有希子のプロフィール・人物像

氏名：工藤有希子（旧姓 藤峰有希子）
身長：不明
体重：不明
誕生日：不明
年齢：37歳
家族構成：工藤優作（夫）工藤新一（息子）
CV：島本須美

工藤有希子は、出身地は群馬県とされている37歳である。世界的に有名な推理小説家の工藤優作の妻であり、旧姓は藤峰有希子（ふじみね ゆきこ）。「黒ずくめの組織」の毒薬「APTX4869（アポトキシンヨンハチロクキュー）」によって幼児化し江戸川コナンになった工藤新一（くどう しんいち）の母親である。帝丹高校出身で、名探偵の毛利小五郎（もうり こごろう）やその妻妃英理（きさき えり）とは同級生であり「帝丹高校のプリンセス」と呼ばれていた。妃英理とは高校時代に学園祭でミスコン対決を繰り広げたライバル。その美貌と演技力で、ドラマで坂本龍馬の姉・坂本乙女を演じた際に「乙女役にしては可愛すぎる」と評判になり、人気に火がつく。19歳で数々の賞を受賞する天才女優として「プリンセス」の異名を取った。アメリカでは「闇の男爵（ナイトバロン）」の作者の工藤優作の妻であることから「闇の男爵夫人（ナイト・バロニス）」とも呼ばれており、テレビの特捜番組のゲストとして出演した時に推理を披露し、その推理を元に難事件が解決した後は女探偵として一躍全米の人気者となった。外国で暮らしているだけあって英語も堪能で、ピアノも弾ける。ニューヨークでの愛車は、ジャガー・Eタイプで、日本滞在時はレンタカーとしてアルファロメオ・アルファGTVに乗るほどの車好きである。オートバイの免許も持ち、運転技術は優れているがスピード違反をしてしまうほどのスピード狂である。
工藤優作との馴れ初めは、自身が執筆した小説のドラマ版のヒロインが藤峰有希子だったことである。その後二人は大恋愛の末結婚、20歳であっさり芸能界を引退した。
現在でも伝説の女優としてその名が知れ渡っており、その天才的な演技力は未だに健在であり作中でも「まだまだ女優としてやっていける」と発言している。女優時代には変装の得意なマジシャン黒羽盗一（くろば とういち）に弟子入りした経験があり、自身や他人を別の人物に変装させる技術を得意とする。

名前の由来

容姿のモデルは、『ルパン三世』の登場人物「峰不二子」。名前の由来は『ルパン三世・パート1』の不二子を演じた声優の二階堂有希子（にかいどう ゆきこ）が由来となっている。また旧姓の「藤峰」に関しては「峰不二子」をもじったものである。作者の青山剛昌は、工藤有希子は「いい峰不二子」で「悪い峰不二子」は「黒ずくめの組織」のベルモットと言っている。

性格

元世界的な女優でもあり、目立ちたがり屋で好奇心旺盛。。江戸川コナン同様、元「黒ずくめの組織」の幹部で自身の開発した毒薬「APTX4869（アポトキシンヨンハチロクキュー）」を服用し幼児化した灰原哀（はいばら あい）は、江戸川コナンの演技力と目立ちたがりで危なっかしい性格は工藤有希子譲りである」と推測している。テレビアニメ第144話・第145話『上野発北斗星3号』では、自ら囮となり犯人をおびき寄せようとし札幌駅のホームから犯人に突き落とされそうになり、夫の工藤優作に間一髪で助けられている。また、目的のために手段を選ばないときもあり、テレビアニメ第286話～第288話『工藤新一NYの事件』では、待ち合わせに遅れそうになると愛車のジャガーを飛ばしアクション映画並みのドライブテクニックを見せた。もちろんスピード違反で警察に追われることになった。
帝丹高校や女優業で「プリンセス」と評され続けていたプライドから「おばさん」呼ばわりされることだけは嫌っており、江戸川コナンがたまに口を滑らせると鬼の形相で睨まれている。だが、息子である江戸川コナンを溺愛しており、工藤新一が「黒ずくめの組織」の毒薬「APTX4869」で幼児化したことを「自分まで若返った気分」と喜び、テレビアニメ第418話『米花町グルニエの家』では工藤優作と共に老夫婦に変装し、毛利探偵事務所が見える家に引っ越し幼児化した江戸川コナンを盗撮していた。

特技

女優時代に変装の得意なマジシャン・黒羽盗一（初代怪盗キッド）にアメリカの大女優で『黒ずくめの組織』の幹部である、シャロン・ヴィンヤードと共に弟子入りした経験があり、自身や他人を別の人物に変装させる技術を持つ。テレビアニメ第191話『命がけの復活 黒衣の騎士』で、工藤新一の幼馴染の毛利蘭（もうり らん）の抱いた「江戸川コナン＝工藤新一」という疑惑を払拭させるために、その技術を披露している。この時、江戸川コナン（工藤新一）は「APTX4869」（服用した者を幼児化させる毒薬）の解毒薬の試作品を服用して一時的に元の姿に戻っていた。工藤有希子は仲間の灰原哀を変装させて江戸川コナンを演じさせ、「工藤新一（本物）と江戸川コナン（変装した哀）が同時に存在する」という事実をもって、見事に毛利蘭の疑惑を払拭させている。
テレビアニメ第345話『黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー』では、「黒ずくめの組織」のベルモットが灰原哀の殺害を計画する。灰原哀は「黒ずくめの組織」の元幹部で、シェリーというコードネームを持つ科学者だった。彼女は姉が黒ずくめの組織に殺害されたことを知り、その真実と復讐する術を求めて離反を決意。自ら開発した「APTX4869」を服用して幼児化し、黒ずくめの組織から抜け出すと共にその追及から逃れていた。しかし自分の手でシェリーを殺すことに執着するベルモットは、彼女が幼児化し灰原哀と名を改めたことを突き止め、組織にもその情報を秘密にしたままこれを追跡。その足跡を追って新出智明という帝丹高校の校医に変装し、米花町に潜入していた。工藤邸に侵入し、灰原哀が住んでいる隣の阿笠邸に仕掛けた盗聴を聞き、江戸川コナンが工藤新一であることにも気付き始めていた。灰原哀を殺害するには、彼女を守る江戸川コナンが邪魔だと考えたベルモットは、船上で行われるハロウィンパーティーの招待状を江戸川コナンに送り、一時的にこれを遠ざけることを画策。しかし、工藤有希子は得意の変装術で江戸川コナンを灰原哀に、そして江戸川コナンの依頼で西の高校生探偵服部平次（はっとり へいじ）を工藤新一に変装させ、見事ベルモットの裏をかくことに成功している。
また、テレビアニメ第779話～第783話『緋色シリーズ』において、公安と黒ずくめの組織の二重スパイである安室透（あむろ とおる）がFBI捜査官・赤井秀一が変装している大学院生の沖矢昴（おきや すばる）の正体に迫った際には、夫の工藤優作を沖矢昴に変装させて見事に安室透を追い返している。そのとき工藤有希子は夫の工藤優作に変装し、マカデミー賞（アカデミー賞のパロディ）の授賞式に出席していた。服部平次は工藤新一に変装した際に、工藤有希子の技術を「アルセーヌ・ルパン顔負け」と評した。

工藤有希子の来歴・活躍

初登場

テレビアニメ第43話『江戸川コナン誘拐事件』が初登場である。ある日、江戸川コナンの母親という江戸川文代（えどがわ ふみよ）が現れた。そんな人間がいるはずもないが、江戸川コナンは半ば強引に車に乗せられ、そのまま毛利探偵事務所を後にした。江戸川文代は、江戸川コナンの正体が工藤新一であることまで知っていた。廃屋に連れて行かれた江戸川コナンは、監禁場所で仮面を付けた人物と江戸川文代の会話を聞き、工藤新一を幼児化させた毒薬「APTX4869（アポトキシンヨンハチロクキュー）」を使い、米花ホテルでまた誰かを殺そうとしていることを知る。誘拐され監禁はされたものの、持ち前の行動力と推理力を活かして何とか脱出。取引現場を特定し潜入することに成功した江戸川コナンだが、仮面の男に見つかってしまい拳銃で撃たれる。が、拳銃は偽物で撃たれたのはおもちゃの矢だった。仮面の男の正体は工藤優作、江戸川文代は工藤有希子であった。
久々にロサンゼルスから日本に戻ってきた工藤優作と工藤有希子が、家に戻っても工藤新一がいないため隣に住んでいる阿笠博士から事情を聞いた。江戸川コナンが「黒ずくめの組織」の毒薬により幼児化したと聞かされた工藤優作と工藤有希子は、今どんな危険な立場に立っているかを分からせるために「江戸川コナンの誘拐」を計画したのだ。

伝説のミスコン

卓越した頭脳で東大入試問題をパーフェクトにクリアし、16歳でハーバード大学へ留学を勧められた才色兼備の帝丹高校クイーンこと妃英理（きさき えり）と、愛くるしい顔立ちに天才的な演技力で鮮烈なデビューを果たし、世界中のマスコミの注目を集めた帝丹高校のプリンセスこと藤峰有希子が、20年前に帝丹高校学園祭でミス帝丹を巡って対決していた。ミスコンの話を聞きつけた日本中のファン達が学園祭に押し寄せる騒ぎになった。パニックを避けるため結果が出る前に中止になったとされているが、実際には結果が出ておりお互い1万票ずつの引き分けに終わっていた。勝負がつくように、投票用紙は全部で2万1票あったはずと2人は不思議がっていた。実は最後の1票を持っていたのは毛利小五郎（もうり こごろう）で、高校時代の制服のブレザーのポケットに入れっぱなしだったのを古着を整理していた娘の毛利蘭が見つけていた。毛利小五郎はそのまま洗濯してしまったらしく、投票用紙はボロボロでどちらの名前が書いてあったかは読めなかった。江戸川コナンの発言によると、帝丹高校ではこれ以降のミスコンは開催されていない模様。

米花町グルニエの家

テレビアニメ第418話『米花町グルニエの家』は、江戸川コナンと同じクラスで少年探偵団の吉田歩美（よしだ あゆみ）が気に入って見に行きたいという売り出し中の一軒家の内覧に行くことから始まる。その翌日、一軒家が買い取られたことを知った少年探偵団。70代の老夫婦が一軒家を購入したことを知り、少年探偵団たちは再び一軒家を訪れた。江戸川コナンは3階のグルニエから自身が居候している、毛利探偵事務所が見えることに気付いたが、深く違和感を覚えなかった。しかしその夜、江戸川コナンが名探偵の毛利小五郎、その娘の毛利蘭と共に事務所の3階で夕食をとっていた所を望遠カメラで撮影する人物がいた。それはグルニエの家に住む老夫婦だった。そのことに気付いた江戸川コナンは老夫婦の調査を本格的に調査を始め、その正体を突き止める。老夫婦の正体は父の工藤優作と母の工藤有希子だった。
江戸川コナンのことが心配だった2人は、グルニエから毛利探偵事務所が見える家で、こっそり様子を確認していたのだった。工藤優作と工藤有希子の愛を感じさせるエピソードといえる。

工藤有希子の関連人物・キャラクター

江戸川コナン