王様ランキング(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『王様ランキング』とは、十日草輔によるファンタジー漫画である。
最初はweb漫画投稿サイト『マンガハック』で毎週土曜日に更新されていたところ、徐々にその人気が認められ、現在は様々なweb媒体で読むことが可能であり、KADOKAWA書店(ビームコミックス)より書籍化もされている。絵本のようなやさしいタッチが魅力の作品。
主人公の耳が聞こえず、話すこともできないボッジ王子と友人のカゲが『王様ランキング』で1位になることを目指して奮闘する物語である。

そうして、ミツマタを庇うように現れたのはボッジだった。昔小さなコップで火事を消そうと無力なりに一生懸命だったボッジが、三叉も倒してしまう巨大なギガンを倒すほどたくましくなっている。ヒリングはボッジに抱きつき無事を喜ぶのだった。ヒリングが魔物の怪我も治してやると、どうやら操られていただけらしくヒリングになつこうとする。そして、ギガンはボッジに忠誠を誓う家来となるのだった。ドルーシとヒリングは回復のため残ることになったが、ボッジ達は魔獣を返すため冥界の扉へ向かう。その頃冥界の門ではほとんど言いがかりのような理由で「侵略行為の報復に来た」と言うデスハーと門を壊しに来たドーマスが対峙していた。そこへボッジ達が現れ、ボッジはドーマスへの複雑な思い、ドーマスはボッジへの後悔と相対するデスハーの圧力、デスハーは再び目の前に現れたボッジと罪人の一人であるギガンを見て、それぞれ動きが取れずにいた。デスハーはボッスを倒しに行くつもりであったが、念話でデスパーから、ボッジにも勝てないと告げられてしまう。ボッスとボッジが戦い、無防備になったミランジョを殺し、魔人の首を取るのだとデスパーは言い、ここは自分と隊長に任せ、一度退くようにお願いした。弟のデスパーのアイデアとコーチの腕を知っているからこそデスハーは引くことを選ぶ。しかし罪人であるギガンは心はボッジの元におき、デスハーと魔獣達と共に冥府へ帰っていくのだった。
そうして残ったボッジ達は急ぎ城に戻るのだった。デスパーと隊長はオウケンをなんとか縛り上げていたが、ミランジョが何か唱えると骨を折って縄を外しミランジョのもとへ駆けつけていった。罪人にアピスを倒され一見囚われのみになっているミランジョであったが、オウケンを操ることでその危機を脱する。アピスはボッジに助けられことの真相を話す。全てはミランジョがボッスと旅を続けるためにヒリングを殺し国を壊したいのだと。それを聞いたボッジとカゲは「ボッジをなめんな!」と自信を持って答えるのだった。罪人を打ち倒し対峙するボッジとオウケン。しかし、不死身のオウケンとはボッジは相性が悪すぎた。その頃、ダイダはボッスとミランジョの過去を見ていた。

過去に旅をしていたボッスとミランジョ

旅をしていた頃のボッスとミランジョ

ボッスは昔傷ついてれていたところをミランジョの母に助けられた。ホウマと言う心優しい国に生まれたミランジョは、ギャクザと言う国の支援をしていたが、裏切られ国ごと乗っ取られてしまう。ボッスが駆けつけた時、ミランジョは顔を潰され手足をもがれ鎖に繋がれ晒し者なっていたこと。そうしてボッスはギャクザの人間を皆殺しにし、その手足でミランジョの手を復活させたこと。そうして一緒に旅を始めたこと。しかし、ボッスは変わってしまったのは自分のせいだと言ったのだった。
徐々に不死身のオウケンに追い込まれるボッジ。そこにデスパーと隊長が駆けつけ、隙を見てデスハーに雷を当てさせる。しかしオウケンはそれすら克服してしまった。なすすべもなく撃ち倒され、師匠のデスパーも隊長も胸をひとつきにされてしまう。ボッジはしがみつきながらカゲに逃げてと叫ぶのが精一杯だった。カゲが異形の大きさになってオウケンを飲み込むもそこから剣を突き出し出てくるオウケン。ボッジは泣き叫ぶしかなかった。その少し前、ヒリングに預けられたアピス、裏切るかもしれないアピスがミランジョを救ってほしいと懇願するため「自分で救いなさい」と怪我を治してしまう。また裏切る可能性があるものを治してしまったヒリング。あの子が、ボッジがみんなを救ってくれるから、そう言うのだった。ドーマスとホクロもちょうど駆けつけ、王妃として二人を許しボッジの救援へ向かわせた。そして、ひとりボッスと向かい合い会話をすることでその場を維持し続けたヘビンもまた、家臣である蛇による伝達でボッジの危機を知る。こうして王国の四天王、ドーマス、アピス、ドルーシ、ヘビンがボッジの元へ集うのだった。

死の淵で不思議な光景を見る

カゲの母が彼岸の反対側に見える

カゲは彼岸にいた。そしてそれをみるデスパーとボッジ、二人の声はカゲには届かない。カゲは向こう側にいる母親に呼ばれ向かおうとする。そこをミランジョが声を掛ける「向こうへ渡れば戻って来れない、未練はないのか?」と。カゲは母親に「やり残したことがあるから、やってくる」といって戻ってくる。戻ったカゲに、お前が戻っても誰も救えないとミランジョが言う。声でミランジョだと気付いたカゲは、何故自分を助けたのか聞くが、ミランジョもわからないと答える。ミランジョにされたことなのにミランジョにお礼を言うのも変だなと思いつつも「まっいいや、ありがとう」とカゲはお礼を言ったのである。その言葉で、ミランジョの心に変化が訪れた。
一方で、心の暗闇に囚われていたダイダの横におり、ダイダがいつしか守ってあげたいと考えるようになった、ひどい怪我をさせられた子供の頃のミランジョの怪我が治り、つぶされなくなった顔も治ったのである。ダイダが「よかったな」と笑顔で伝えると、子供のミランジョはボロボロと涙を流しながら体が消え始めた。「あたし救われたの。ありがとう」笑顔でそう言い残し、子供ミランジョは完全に消えてしまう。ダイダはまた一人にしないでくれというが、もうすぐ…と何かが声をかけるだけだった。カゲはなんとか息を吹き返したが、依然オウケンになすすべもないのは変わらない。倒れたボッジを心配そうに見つめるミツマタを切り刻み血を飲み始めるのである。その時オウケンが真っ二つに切り裂かれるのである。怒りに震えるヘビンが駆けつけたのだ。そして、ドーマス、ドルーシ、アピス、ホクロも駆けつける。傷ついたものを庇うように四天王が対峙し「直せる人はもう一人いる」とヘビンとアピスがいうのである。その前に、ボッジですら敵わなかったオウケンをなんとかしなければいけない。四天王がオウケンと対決している間、ボッジとデスパーはまだ彼岸にいた。向こう岸にはボッジの母とミランジョの母がいるのである。ボッジの声もボッジの母の声もお互い聞こえないが、デスパーの強そうだと言う言葉にボッジは笑顔になる。ボッジの母シーナはミランジョに「こっちにもこれなくなっちまったんだな」といった。シーナとミランジョの母はミランジョの行いを諭すが、もはや止められないところまで来てしまっている。ミランジョの感情があふれたと見て、デスパーとボッジは現世に戻って行った。ボッジはデスパーから、ミランジョの過去を知り涙した。そして、ダイダはボッスから、その後のことを知るのだ。ボッスとミランジョが旅を始め、ミランジョがボッスに依存してしまったこと。ボッスが強さを得るために魔人と契約して、兄ボッジの力を奪ったことを。ダイダはボッスに怒りを向けるのだった。そして、魔法の鏡にミランジョの魂が宿ったことを知り怒りがまたおきたのだった。しかし、徐々に怒りはおさまっていく。自分がずっと鏡がどんな女性なのか知りたかったのだと呟き、それが幼いミランジョの姿で浮かぶのである。ダイダが「俺はお前を」と言った瞬間、現実世界のダイダの目がカッと見開いた。

ついに決着の時

ミランジョを助け出すダイダとボッジ

オウケン対四天王はオウケンの勝利に終わってしまった。どんなに手足をバラバラにしようともすぐに復活してしまいなすすべもないのだ。そこに息を吹き返した、デスパーとボッジとカゲだが、オウケンの目を盗んで逃げることに失敗してしまうのだ。あわやここまでと言ったところに、ボッスが現れるのであった。ボッスは乱暴に全員を一箇所に投げ飛ばすと、ダイダに備わっていた癒しの力で全員回復させる。そしてボッスはオウケンを岩に閉じ込めることで勝利してしまうのである。オウケンがいなくなったことでミランジョの味方はボッスだけだ。ボッスはミランジョに負けたら共に逝こうといい、ボッジと相対するのであった。ボッスは四天王に問う、どちらにつくのかと。四天王は答えます「ボッジ様に」と。こうしてボッジ対ボッスの戦いが始まるのだ。オウケンとは相性が悪かっただけで、ボッジの技はボッスに確実にダメージを与え何度も倒してしまうのである。そうして勝負はボッジの勝利で終わるのだ。しかし、ダイダに体を返すには魔法の鏡を割るしかない。迷いを見せながらも意を結しボッジは鏡を破るのだった。そして、鏡とダイダの体から魂が一つずつ出て天に登って行くのだ。その瞬間魔神が現れミランジョの魂だけを捕まえて食ってしまおうとするのである。そこをデスハーデスパー兄弟の作戦で、魔神の頭を切り落とすことに成功するのだ。そして、その頭を交換条件に願いを叶えさせようと、オウケンを元に戻そうと考えていたのだ。そこに横から声が「ミランジョを生き返らせてくれ!!」ダイダの声である、そして、暗闇を割ってボッジが先導するようにダイダがミランジョの手を引いて出てくるのだった。

『王様ランキング』の登場人物・キャラクター

ボッジ

ボッス王国の第一王子。
両親共に巨人で力自慢でありながら、普通の子よりも小さく非力で剣すらまともに振るえない。
その上耳も聞こえず言葉も満足に発することができなボッジ王子。
彼は周囲の人間からは「王の器ではない」と思われている。
しかし、カゲという友人を得てから彼の物語は動き出す。
耳の聞こえない非力な王子の物語、こう聞くと何か特別な力があるようにも思える。
しかし本当に耳が聞こえない非力な存在なのだ。
ただしその分、目が良い。
相手の口の動きを読むことで読唇術をも会得している。
自分の劣っている部分を受け入れる器もある。
物語後半では、旅に出てデスパー(後述)という師にであい、自分の戦い方というものを会得する。
そうして作中でも屈指の実力者になり王国の危機に駆けつける。
最終的にボッスを乗っ取られたダイダに完勝してみせ、その強さを示す。

カゲ

見た目は目玉がついたカゲ。
手はあり動くこともできる。
実は絶滅した暗殺集団「影の一族」の生き残りである。
ボッジの言葉を唯一理解できる、そして初めての友達。
幼少時に一族を皆殺しにされて以来、卑屈になりコソ泥のような生活を送っていた。
盗みに入った所で偶然出会ったボッジを最初は騙し彼の衣服を手に入れてそれを売って金に変えていた。
だが、ボッジに興味を持ちその精神と器の大きさに触れたことで「どんな時も味方になる」と近い、友人になる。
とにかくボッジの第一の友人であろうとする、何をするにしても自分だけはボッジを応援すると心に決めている。

ダイダ

ボッス王国の第二王子。
ボッジからすると異母弟。
巨人と人間のハーフで、体格は人間のそれだが、巨人の父譲りの剛力も授かっている。
その上文武両道で周囲の期待に答えるため厳しく育てられる。
ボッジ王子(兄)には複雑な感情を抱いており、その優れた能力による優越感のほかに、甘やかされていることへの羨望などがまざっている。
芯の強い心を持っており、王として高みを目指すために努力を惜しまない。
父ボッスがなくなった際に次期国王に押されたのは第一王子のボッジであった。
だが、母親であるヒリングの策もありボッスの後をついで王となる。
そしてボッジと自分を推さなかった者を国外追放する。
物語の渦中にはいると、自分の非力さ未熟さのせいで王様ランキングを大幅に下落される。
その焦った心を付け込まれ体を乗っ取られてしまう。
そうして乗っ取られた体はボッスの復活に利用され、ダイダは暗い闇の中に閉じ込められてしまう。
暗闇の中一人きりで最初は挫けそうになってしまう。
しかし、暗闇の中でボッジの非力の理由やミランジョ(後述)の記憶に触れることで怯え泣き続けることやめ前に進み始める。
進み続ける中で、彼は暗闇の中(おそらくはミランジョの精神世界)で父ボッスとミランジョの過去を追体験する。
兄ボッジが非力な理由もミランジョの凄惨な過去も全てを知る。
そうしてダイダはいつしかミランジョに恋し彼女を救おうと考える。
最終的は兄ボッジのおかげで体を取り戻し、魔神(後述)への望みでミランジョを復活させることに成功する。

ボッス

ボッス王国の国王。
王様ランキングは7位で巨人族の戦士。
凄まじい剛力を誇る。
魔物に襲われていた村をたった一人で救い、一代で王国を築ずきあげた英雄。
若い頃、魔神と契約し「寿命」と「後に生まれる息子(ボッジ)」の力を代償に、強さだけなら「王様ランキング1位」になる。
ボッジが非力になったのはこのせいである。
また契約のせいで病気になり、物語の初期に次期国王にボッジを指名して死去する。
ところが、ミランジョの暗躍によりダイダの体をのっとる形で復活する。
こうしてボッスは二人の息子を生贄にしてしまった。
ボッスにはミランジョに対して複雑な思いがある。
自分では真の意味で彼女を救えなかった、自分がいるせいで彼女は苦しんでいるのではないかと苦悩する。
最後は息子ボッジに完敗し身体をダイダにかえし本当に死去する。

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