うたわれるもの 二人の白皇(ハクオロ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『うたわれるもの 二人の白皇』とは、アクアプラスより2016年9月に発売されたゲームソフトである。うたわれるもの3部作の第3部かつ全シリーズの最終章にあたる。ストーリーは前作の「偽りの仮面」の続きが描かれる。舞台はヤマトという大国。主人公ハクは、前作「偽りの仮面」でオシュトルから皇女と妹の未来を仮面と共に託される。ハクはオシュトルとして生きることを選び、戦いに身を投じていくうちに「うたわれるもの」の真実にたどり着くのだった。

『うたわれるもの 二人の白皇』の概要

『うたわれるもの 二人の白皇』とは、アクアプラスより2016年9月に発売されたゲームソフトである。うたわれるもの3部作の第3部かつ全シリーズの最終章にあたり、完結作となる。対応機種はPlayStation3、PlayStation4、PlayStationVitaである。
前作「うたわれるもの偽りの仮面」と同時に製作が進められてきたため、前作の発売から間をあけず1年後に発売された。出演声優陣からは偽りの仮面発売時点で音声収録が始まっていたことを明かされている。
基本的なゲームシステムはこれまでのシリーズを踏襲しており、キャラクター同士の会話によって進むアドベンチャーパートと、シミュレーションRPGの要素のあるシミュレーションパートによって展開されている。

『うたわれるもの 二人の白皇』のあらすじ・ストーリー

オシュトルに託されたもの

前作「うたわれるもの偽りの仮面」で仮面をハクに託して、消滅したオシュトル

遥かな過去、あるいは果てしなく遠い未来。地上から人類は姿を消し、獣のような耳と尻尾を持つ人に似た姿をする者たちが繁栄していた。彼らの文明は狩猟採集を基本とする小さな村社会からようやく大きな国が生まれる程度で止まっていたが、降って湧いた戦乱の時代も終結し、誰もが幸せに暮らしていた。
そんな中にあって、ヤマトは例外的に書物などのより高いレベルの文化を築き、複数の国を属国として従える強大な国として知られていた。しかしヤマトの王である帝(ミカド)が急死し、その一子であるアンジュも毒を盛られるという事件が発生。一連の事態はヤマトが誇る八柱将の1人であるオシュトルの仕業だということにされる。

オシュトルの友人のハクは、「オシュトルがそんなことをするはずがない」と考え、彼に脱出することを勧める。実際に濡れ衣を着せられていたオシュトルは、かろうじて生き永らえたアンジュを守るためにもそうするしかないと考えてこれを受け入れ、彼女を保護。ハクと彼の仲間たちの手引きで自身の故郷でもあるヤマト属国エンナカムイへと向かう。
しかし八柱将の1人であるブライの追撃を受けたオシュトルは、ハクや妹ネコネを守るために帝から賜った仮面(アクルカ)の力を解放。ブライも同じく仮面の力を解放し、互いに巨神(アクルトゥルカ)と化して壮絶な戦いを繰り広げる。なんとかブライを討ち取るオシュトルだったが、仮面の力を使い過ぎたがためにその命は限界を迎え消滅する。オシュトルから仮面と共に「後は頼む」との言葉を託されたハクは、これまでの自分の人生の全てを捨てて友の遺志を継ぐことを、今後は“オシュトル”として生きることを誓うのだった。

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ヤマトの混乱

オシュトルとしてエンナカムイ勢を鼓舞し、戦に身を投じていくハク

ネコネなどごく一部を除くハクだった頃の仲間たちには「ハクは死んだ」と告げ、オシュトルとなったハクはアンジュとヤマトを守るための行動を開始する(以下、本記事ではハクのことをオシュトルと表記する)。仲間たちの反応は様々で、深く嘆く者もいれば「オシュトルのために尽くしたハクの遺志を継ぎたい」と協力を申し出る者もいた。

闘争を好む豪傑にしてシャッホロの姫アトゥイ。
八柱将の1人オーゼンの娘でもあるクジュウリの末姫ルルティエ。
元盗賊のノスリと、その弟のオウギ。
オシュトルとは義兄弟の契を交わしているエンナカムイの皇子キウル。
ヤマトにその名を広く知られる剣豪ヤクトワルト。
大半の仲間たちは今後もオシュトルに協力することを約束してくれたが、ハクともっとも親しかった薬師の少女クオンは、友人以上の存在を失ったショックから自身の生まれ故郷であるトゥスクルという国に帰ってしまう。

その頃、ヤマトでは帝の崩御とアンジュ暗殺未遂の混乱に乗じて、八柱将の1人であるライコウが暗躍。偽の皇女を擁立し、ヤマトを掌握しようとしていた。
この動きに焦った八柱将デコポンポは、「オシュトルを倒して手柄を挙げ、本物の皇女を自分が確保してライコウに対抗する」ことを画策。大軍を率いてエンナカムイに向かう。これを仲間たちと共に迎え撃ったオシュトルは、苛烈な火計によって敵軍を殲滅。デコポンポ自身は切り札として連れてきた猛獣ガウンジを御せずに食い殺されるという末路を辿る。

ハクだった頃のオシュトルの友人で、デコポンポの部下としてこの戦に参加していた軍師マロロは、このあまりにも凄惨な敗北に戦慄。マロロの人柄と実力を知るオシュトルから仲間になるよう誘われるも、「これはオシュトルの戦い方ではない、お前は何者だ」と混乱しながら彼の手を跳ね除ける。今さら自分がハクであるとも言い出せないオシュトルは、去っていくマロロをただ見送ることしかできなかった。

トゥスクルの侵攻

トゥスクルに帰還したクオンは、義父であり国王でもあるオボロを始め、家族にも等しい故郷の仲間たちに暖かく迎えられていた。愛するハクを“失った”と思い込んでいたクオンはヤマトを旅していた間の記憶を失っていたが、オボロたちがそのヤマトへの侵攻計画を進めていることを知ってハクたちとの記憶を取り戻していく。
トゥスクルはヤマトと近年国交を結んだが、外交で揉めた末に侵攻されてヤマトと戦争状態に陥っていた。帝の崩御とそこから始まった混乱を理由にヤマトの軍勢は撤退していったが、トゥスクルとしては戦争を仕掛けてきたヤマトを見逃すつもりはなく、これを好機と捉えて攻め込む準備を整えていたのである。

ハクの死と改めて向き合いたい、ヤマトでの仲間たちに会いたい。そう考えたクオンは城を抜け出すも、“姫”たる立場の彼女が勝手に動き回ることを良しとしないオボロたちに引き留められる。そこで彼女は、ヤマトに侵攻する部隊の総指揮官となることを、その形でもう一度ヤマトに赴くことをオボロに申し出るのだった。

ミカズチとの対峙

エンナカムイに現れた八柱将ミカズチ。

「クオンから頼まれた」という商人のチキナロから入手した解毒剤により、アンジュは回復。ハクが命を落としたことを知って衝撃を受ける彼女だったが、その原因ともなった自分を排除せんとするヤマト国内の謀略に憤り、改めて「我こそ真の王女である」旨を宣言しようとする。しかしオシュトルは彼女に待ったをかけ、それがさらなる戦火をも招く可能性があること、その覚悟があるのかどうかを問いただす。
そんな折、八柱将の1人であるミカズチが軍を率いてエンナカムイに迫る。ミカズチは八柱将の中でも特にオシュトルと親しい間柄で、帝への忠義も厚く、アンジュは「自分の味方になってくれるに違いない」と喜ぶ。しかしミカズチは単身でのオシュトルとの面会を求めると、「アンジュをヤマトの帝位の正当な継承者と認めさせず、彼女を連れてどこかに去れ」と要求する。

ミカズチはアンジュの身を案じてもいたが、同時にヤマトの民に犠牲が出ることも避けようと考えていた。親友であるオシュトルにならアンジュを託せると判断し、彼女を見逃す代わりに戦を起こすなというのがその狙いだった。これを受け入れられないとしたオシュトルに対し、ミカズチは刃を向ける。ここでオシュトルを討ち取ればエンナカムイは瓦解し、もっとも少ない犠牲で事は済むというのだ。
やむなく得物を構えて応じるオシュトル。しかし一合武器を交えた刹那、ミカズチは驚愕して戦いをやめてしまう。時に戯れに、時に本気で何度も“本物のオシュトル”と戦ってきたミカズチは、得物から伝わる感触で今目の前にいるのが“本物のオシュトル”ではないことに気づいてしまったのだった。

今のオシュトルの正体がハクであることに、恐らくはもう“本物のオシュトル”が生きていないことを悟って怒り狂うミカズチ。彼に対抗するため、オシュトルは仮面の力を解放して巨神へと変貌。ミカズチもまた仮面の力で巨神と化すが、戦う中で「本物のオシュトルは、全てを託せると信じて目の前のこの男に仮面を渡したのだ」と気付き、いったんは今のオシュトルの力を認めて自分の率いてきた軍と共に退いていく。
その後アンジュは、黒幕の目的が分からない以上安易に王位を放り出すのも民のためにはならないと語り、改めて自身がヤマトの正当な王位継承者であることを宣言する。

別たれた者たちとの再会

大国ヤマトとその属国の1つであるエンナカムイとでは国力に差があり、どのように戦を進めていくべきかとオシュトルが頭を抱えたところに、トゥスクルから支援の提案が届く。ヤマトと一戦交えるつもりでいるトゥスクルからすれば、敵の敵であるエンナカムイには簡単にやられてもらっては困るというのがその理由だった。

使者としてやってきた“トゥスクルの姫”ことクオンは、オシュトルと面と向かって話す内に彼が“本物のオシュトル”ではなく“オシュトルを演じているハク”であることに気づいてしまう。結局オシュトルは「トゥスクルの支援はありがたいが、ヤマトへの侵攻の足掛かりとしてエンナカムイを利用するつもりなら受け取れない」と判断し、あくまで国の使者として顔を隠したままこの場に臨んだクオンはその言葉を素直に受け入れて引き上げていく。
ハクは生きていた。死んでいなかった。そう知ったクオンは喜びに涙し、しかし姫という立場を背負ってしまった以上もう彼と会うことはできないと苦悩する。しかし部下たちやトゥスクルでの友人たちは彼女のそんな心情を理解し、「トゥスクルの姫としてではなく1人の仲間としてオシュトルたちの力になる」よう伝えてクオンを送り出す。

こうしてクオンは再びオシュトルたちの仲間となり、トゥスクルの捕虜となっていた八柱将ムネチカもここに合流。徐々にヤマトとの本格的な戦いの準備が整っていく。一方、ヤマト側もこれを黙って見過ごすはずもなく、重要拠点であるルモイを攻撃。これによりエンナカムイ側はさらなる攻撃を防ぐために守備を固めるしかなくなり、不用意に動けなくなってしまう。
ならばとオシュトルは、守備を固めたままヤマト勢力の切り崩し工作に取り掛かる。その最初の目的地となったのは、ルルティエの故国でもあるクジュウリだった。

属国訪問

態度を表明していないヤマト属国を味方につけるため、オシュトルは外交に精を出す。

仲間たちと共にクジュウリを訪れたオシュトルは、八柱将の1人でもあるオーゼンと面会し、彼からアンジュへの恭順を引き出そうとする。オーゼンはこれに前向きの姿勢を見せるも、ルルティエの姉であるシスが「協力するのはいいが、ルルティエはクジュウリに返してほしい」と言い出す。心優しいルルティエを、これからオシュトルたちが臨む凄惨な戦に巻き込むわけにはいかないというのがその理由だった。
しかしルルティエは、「自分が大切だと感じた人たちと共にいたい、彼らの力になりたい」との想いから自らオシュトルたちと共に行くことを選択。シスはなお反対し、力づくでもルルティエを従わせようとするも、オシュトルがこれを止める。「命ある限りルルティエを守る」という彼の言葉を信じ、シスはようやくルルティエがオシュトルたちと共に行くことを認めるのだった。

次いでオシュトルたちは、同じく八柱将のトキフサを味方につけようと画策。トキフサはノスリとオウギの父であるゲンホウを謀略によって追い出す形で今の地位を手に入れていたが、その実力は八柱将としては十分とはいえず、ライコウたちからも白い目で見られる立場にあった。オシュトルたちを騙し討ちにして捕らえようとするトキフサだったが、クオンが眠り薬を盛られていることに気付いたためにこの企みは失敗する。ライコウを見返すため、なんとしてもオシュトルを討とうと追撃をかけるトキフサだったが、その動きを読まれて敗北。自身も濁流に飲まれて命を落とす。
トキフサ亡き後、一族はゲンホウが後ろ盾となる形でノスリが率いていくこととなり、結果としてオシュトルたちは新たな味方を得る。次第に友軍が集まっていく中、オーゼンやゲンホウは「オシュトルという男は相当な切れ者だ、ぜひ氏族に加えたい」とそれぞれの娘が彼と親しい関係になることを望みあれこれと画策するようになる。

そんな折、当初からエンナカムイの支持を表明していたナコクがヤマトの軍勢に落とされたとの報が届く。オシュトルたちが驚く中、アトゥイの父にしてシャッホロの王たるソヤンケクルが、甥でもあるナコクの王子イタクと同国の生き残りたちを連れてエンナカムイにやってくる。彼らの要請に応じて、オシュトルはナコク奪還のために動き出す。
仲間たちと共に、兵を率いてナコクに向かったオシュトルは、そこでヤマト側の将が旧友のマロロであることを知る。マロロはライコウに盛られた薬のせいで別人のような苛烈さを発揮し、オシュトルたちを追い詰める。アトゥイの活躍によって逆転するも、マロロがあまりにあっさりと引き下がったことから、オシュトルは彼の狙いがナコクそのものではなく、同国のために先帝が作ったイナヴァの大橋にあることを見抜く。これを破壊することで、ヤマト全体に行き渡る先帝の威光を汚し、新たな国造りの準備を進めることがマロロを操るライコウの狙いだった。

イナヴァの大橋は破壊されてしまったものの、オシュトルたちとの戦いで軍勢に大きな打撃を受けたマロロは撤退。ナコクを取り戻す戦いはオシュトルたちの勝利に終わる。ソヤンケクルはオシュトルの手腕と器量を認め、シャッホロはアンジュとエンナカムイの味方になると宣言するのだった。
これらの動きを見たヤマトの属国の多くは、ライコウの苛烈な方針への反発もあり、エンナカムイへの支持を表明。ついにヤマト本国と正面から戦うだけの戦力が集まる。決戦への機運が高まる一方、オシュトルはアクルカの力の使い過ぎにより徐々に体調に異変を感じていく。仲間の女性たちもまた、様々な形で「オシュトルの正体はハクである」ことを察し、この戦いが終わった後に死ぬまで“オシュトル”を演じ続けるのか、それともどこかに身を隠すつもりなのか、彼の未来を案じるのだった。

平原の決戦

ヤマト国内の平原にて、ついにオシュトル率いるエンナカムイ軍とライコウ率いるヤマト正規軍の戦いが始まる。序盤の戦況は静かに推移し、どちらも大崩れしないまま膠着。この状況で、先んじて手を打ったのはライコウだった。エンナカムイ軍の後方からマロロの部隊に攻撃させ、兵糧を狙ったのである。オシュトルは即座に対応してマロロを退けるも、ここで彼が「親友のハクがオシュトルに殺された」との偽りの記憶を植え付けられていること、それにより自分への並ならぬ憎悪と敵意を抱いていることを知る。戦場の混乱の中、その誤解を解くこともできず、オシュトルは歯痒い想いでマロロに撤退を許す。
本陣に戻ったオシュトルは、ライコウの軍の動きが異常なほど正確かつ迅速であることに気付き、彼が術者を多数配置し彼らの念話で情報を集めていることを看破。ライコウ軍の要であるこれを遠距離から矢で射る策を立てる。エンナカムイ軍きっての弓の名手であるノスリとキウルにそれぞれ自身を含む護衛をつけて、狙いやすい位置まで密かに移動し、ウルゥルとサラァラの念話でタイミングを合わせて敵の術者の中でも中継地点として作用している者2人を射殺すというものだった。しかしライコウの側もオシュトルがそう来るだろうことを予測しており、狙撃地点には敵兵が派遣されていた。オシュトルがノスリと向かった側には、八柱将ミカヅチが待ち構えていた。

狙撃には成功するものの、オシュトルはその妨害をさせまいとミカヅチと激しい戦いを繰り広げ、互いに仮面の力を解放。天を衝く怪物へと変貌し、神のごとき力を発揮して殴り合う。このままでは仮面の力の使い過ぎで命を落とした“本物のオシュトル”の二の舞になってしまうとネコネが涙するのを見て、クオンが2人の戦いに割って入る。彼女はトゥスクルに伝わる神ウィツァルネミテアの血を引いており、これを解き放つことでオシュトルとミカヅチの戦いを止めることに成功。知り合いでもあるネコネを悲しませてまで命懸けで戦う意味があるのかとクオンに問い質されたミカヅチは、邪魔が入ったとしてオシュトルの前から引き揚げていく。
オシュトルとミカヅチの壮絶な決戦は水入りとなったが、人の姿に戻ったオシュトルはこの混乱を上手く利用して戦況を優性に傾けていく。敗勢濃厚と判断したライコウは、大きな被害が出る前に全軍撤退を決める。平原の決戦は、オシュトルたちエンナカムイ側の勝利に終わるのだった。

ヤマト攻城戦

アンジュの出陣によりヤマトの兵は戦意を喪失し、オシュトルの運命を変えた内乱は一応の決着を見る。

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