プラネット・ウィズ(アニメ・漫画)のネタバレ解説まとめ

『プラネット・ウィズ』とは、「J.C.STAFF」製作のオリジナルアニメーション作品。2018年に放送。本作は漫画家「水上悟志」が書き下ろしたネームを元に製作されている。漫画版は水上悟志自らが描いている。主人公「黒井宗矢」は記憶喪失の状態で「先生」「黒井銀子」の二人と暮らしていた。ある日、街に「ネビュラウェポン」と呼ばれる謎の飛行物体が現れ、それをヒーロー7人が倒す。しかし宗矢は銀子にヒーロー達を倒すように言われるのであった。

龍と対面した先生・銀子。

宗矢は自分の過去に関係する夢を見る。
少し前、惑星「リエル」は念動力が使える惑星「シリウス」から攻撃を受け侵略されようとしていた。
リエルの姫・銀子は念動力が使えるため、シリウスの攻撃から民達を守っていた。
そこへリエルを救いに現れたのはネビュラソルジャーの姿の先生であった。
しかしシリウス星はネビュラに加入している「龍」から攻撃を受けているという連絡があり、先生はシリウスの事も救う為に惑星シリウスへ行こうとする。
銀子はリエルもゆくゆくはネビュラ加入を目指しているため、勉強のためにも自分も連れて行って欲しいと先生に頼む。
先生と銀子はシリウスへ向かうが、閣下は既に龍はシリウスに上陸しており行っても無駄だという。
しかし先生はシリウスも救いたいし、もし龍がシリウスを滅ぼせば龍も極刑になるため、そうなる前に龍を止めて、龍の事も助けたいという。
ネビュラとは愛を持って正義を行い悪を許す、愛の進化種族の宇宙政府なのである。
テレパス能力を持っていた銀子は、シリウスが近づくと大量の人々の思念を感知し、そこから龍の居場所を特定した。
龍は既にシリウスを滅ぼし、地上は火の海になっていた。
その中で二人はたった一人だけの生存者を見つける。それは気絶した宗矢であった。
龍は罪なきリエルに侵略行動を取ったシリウス人はすべて殺すべきだと考え、先生に助けたシリウス人の少年を引き渡すように言う。
先生は龍に自分がこの子を育て、この子にも愛はあり、シリウス人にも愛の進化種族となる可能性があったことと、龍の正義感が未来の愛の進化種族を殺したのだと証明するという。
さらに正義のための殺戮こそが真の悪で、許して受け入れ見守ることこそが愛の進化種族がすることだと言う。
龍は、自分が悪で、愛の進化種族であるネビュラに相応しくないと言われた事に憤るが、そこへ閣下が艦隊を引き連れて現れ龍を捕縛する。
閣下は龍はネビュラ初の死刑になるというが、先生はシリウス人にも愛はあることを証明すれば龍は悔い改めると反論する。
しかし先生の抗議も虚しく、龍は時空追放刑になり亜空間に送られて死んでしまう。
先生はシリウス人も龍も守れなかったと嘆くが、銀子は「あなたは私たちと…この子を救いました。あなたは真の勇者です」と先生を励ました。
宗矢は目が覚め、自分が先生と銀子に救われたことや、シリウス人がリエル人にした事を知った。

学校では、このところ激しく行われる戦闘から殆どの人が疎開・引越しをしてしまい、人が少なくなっていた。
のぞみの家は両親が教師でボランディアにも積極的に参加しており、街に人が残っている限り引っ越さないという。
宗矢は竜造寺隆は何だったのか、何故灰になって消えたのか、自分は人を殺してしまったのか、勝ったのに何故嬉しくないのか、隆を見ていた兄の姿はなんだったのかとぼんやり考えていた。
そこへ高校生の姿をした白石が現れる。白石は催眠術で宗矢の記憶を変え、自分を転校生だと思わせた。
白石は色気で宗矢に取り入ろうとするが、そこに白石の催眠術が効かない体質であったのぞみがあわられ、分が悪くなった白石はそそくさと退散した。
帰り道、竜造寺隆を倒した時に突然現れた兄がまた宗矢の前に現れる。
しかし宗矢の兄は既に亡くなっており、現れた人物は兄のように見えるが兄では無いのである。
彼は「楽園の民」と呼ばれる宇宙で最も古い種族で、肉体を捨て特定の姿を持って居ない。
それ故に他の人たちからは目視されず、自分が接触した相手にしか見えない上に、相手は楽園の民を自分の見たい姿で見る。
そのため宗矢には彼が兄の姿に見えるのであった。
宗矢は知らない人が勝手に兄の姿で現れた事に怒ると、宗矢の怒りに反応し公園の遊具が変形してしまう。
宗矢は戦いの影響からか、サイキックに目覚めつつあると楽園の民は言う。
楽園の民が去った後、今度は白石が現れる。白石の横には紅華と葉介が一緒にいた。
二人は地球がシリウスのように武力を身につけ、他の惑星を害すことを良しと思わず、自分達は進化せずこのまま地球に封印されるべきだと考え、ネビュラ封印派についたという。
白石は宗矢に封印派と穏健派、地球の運命をかけて正々堂々戦おうと宣言する。
しかし宗矢は、自分はもう関係ないから戦わないと言う。

封印派は白石・紅華・葉介(と閣下)がメンバー。

封印装置の起動

葉介によって封印装置が起動し、宗矢以外の地球に居る人間全員が封印されてしまう。

元グランドパラディンのサイキッカーたちは、小瓶の力無しでもその気になれば念動巨神装光を展開させることが可能であった。
戦線を離脱した虎居に、紅華はわざわざその情報を提供し、自分達は封印派についたと言って去って行った。
紅華は元警察官で、その時の紅華が好意を持っていた先輩は、銃を持った少年に撃たれて殉職してしまっていた。
銃を持っていなかったら少年も攻撃をしてこなかったかもしれないと思い、紅華は力そのものに嫌悪していた。
そして念動巨神装光を使える晴海は暴走し龍になってしまい、自分にも同じ力があり、同じ暴走の危険があることを察した。
サイキックには物理的なリミッターは無く、心そのものが暴走するのは止められない、そう思った紅華はグランドパラディンを辞めた。
しかし小瓶を手放しても既に身についてしまったサイキックは手放す事ができず、ならば自分も含めて封印して欲しいと思い封印派についた。
葉介は紅華の先輩の弟で、紅華の意思を尊重し、紅華とずっと行動を共にし、また紅華に強い片想いをしていた。

のぞみは戦いが終わったという宗矢に、街を守ってくれたお礼で街を案内していた。
宗矢は守ったつもりはないと言うが、のぞみは宗矢が守ったのだと言い切る。
そんな二人の元に白石が現れ、宗矢に接触する。
丁度その時、閣下から封印装置(ネビュラウェポン)を一体託された紅華が封印装置に乗って街に近づいてきた。
銀子と先生は何処からとも無く現れ、宗矢に戦うように言うが、宗矢はもう戦いたくないという。
宗矢に穏健派として自分達封印派と正々堂々戦って貰いたい白石は、宗矢に街を守らなくて良いのか、のぞみを守らなくて良いのかと説得する。
しかし宗矢の故郷のシリウスは既に滅ぼされ、宗矢の尊敬していた兄はもう居ないし、故郷の友達も居ない、もう全部何も無いと言って宗矢は泣き出してしまう。
宗矢はずっと故郷を滅ぼした龍への復讐のために戦っていたが、その龍は極刑になり、龍と近い力を持っていた竜造寺隆は倒してしまった。
復讐という糧で動いていた宗矢はその糧を失い、今になって家族も友達も故郷も全て失った孤独と悲しみが押し寄せていた。
そんな宗矢を見たのぞみは宗矢を庇い、白石に「帰って下さい!」と立ちはだかる。
そして「黒井くんは今まで町を守りました!守る為じゃなくても戦ってくれました!だから!今度は私が黒井くんを守ります!」と言う。
のぞみは宗矢にもう戦わなくても良いと言ってその場から連れ出そうとすると、そこに虎居が現れ、宗矢にネビュラウェポンと戦わないのかと聞く。
宗矢が戦いたくないと答えると、虎居は「分かった…よく言った。俺がやる!」と言って宗矢の頭を撫で、車で走り去った。
紅華はネビュラソルジャーを待っていたが、戦いに来たのは自力で念動巨神装光を展開させた虎居であった。
紅華は事前に虎居に自力でも念動巨神装光を展開させられることを教えており、その行為から虎居は自分に止めて欲しかったのでは無いかと聞くと、紅華は否定はしなかった。
困っている人を助ける根っからのヒーロー体質の虎居は、紅華の好きだった先輩に似ているのである。
紅華は虎居に負け、念動巨神装光が解けて落下する紅華を葉介がキャッチした。
しかし、封印装置の前に生身で晒された紅華は精神干渉を受け、眠りについてしまう。

その頃、宗矢の前には楽園の民が再び現れ、宗矢にシリウスを滅ぼした龍はまだ死んでないと教える。
ネビュラによって時空追放された龍は偶然にも生き延び、現在は月の裏で眠っているという。
そして楽園の民は宗矢に「龍を倒して欲しい」と頼む。

紅華は「先輩が生きていたら」という幻想を見て、それに抗う事ができず、封印された状態で目覚める。
根津屋と同じく本人にとって大事だった我欲や執着が無くなり、紅華は以前のような破棄はなく、ただ穏やかなだけの何かが死んだ状態であった。
葉介にとって紅華とは世界で、葉介はその世界である紅華を失ってしまう。
閣下は葉介に最後の一つの封印装置を託し、葉介は封印装置と合体して街へ向かう。
宗矢は楽園の民に言われた「龍は生きている」という事を思い出すが、封印されれば夢の中で幸せに暮らせるし、死ねば皆の元へいけると思い、戦う意味をまだ見出せないで居た。
宗矢の家にのぞみが訪れ、塞ぎこんでしまっている宗矢に「地球人も宇宙人も関係ない。私は…私は味方したい人の味方だから」と語りかけた。

その頃、封印装置と合体した葉介は、虎居と後から駆けつけた美羽・晴海と戦う。
これまでまともに戦っていなかった葉介は、一対三でも三人を倒し、町に近づいて封印装置を起動させた。
紅華を封印された葉介の絶望は大きく、その絶望によって宗矢たちのいる街だけではなく地球全体を封印させてしまう。
虎居・美羽・晴海も封印されて動かなくなり、地球人達は各々が心のどこかで望む夢を見る。
宗矢は楽園の民によって封印を逃れたが、目の前に居たのぞみ・銀子・先生は封印されて動かなくなっていた。
それを見た宗矢は銀子・先生・のぞみとの楽しかった日常を思い出し、三人を助けたいと思い、楽園の民に何とかして欲しいと頼み、その代わりに龍を倒すという約束をする。
楽園の民は宗矢の意識を拡大させ、全ての地球人の夢の中に宗矢の声が届くようにする。
宗矢は全地球人に、自分は宇宙人であることや、現在の状況を伝える。
そして、「今…みんなすごく満ち足りた気持ちだと思う。きっと幸せで、救われた気持ちで、その夢の中にずっといたいと思ってると思う。でも…そこが夢なら目覚めたいという人は手を挙げてくれ。無理はしなくていい、俺だって無くなった故郷の夢を見てたら、きっと目覚めたく無いと思う。だから…本当に現実に戻りたいと思う人だけ、手を…」と呼びかける。
すると宗矢の話を聞いた人たちは次々と手を挙げ、手を挙げた人を楽園の民が引き上げて夢から目覚めさせた。
宗矢は最後に「俺の…俺の星は!俺たちは間違えた!でも!この星はどうか…!間違えないでくれ!」と言う。
気づくとのぞみ・銀子・先生が目を覚ましており、宗矢の声が聞こえたと話す。
目を覚ました人々も皆宗矢の事を覚えており、死に別れた家族や恋人が出てくる幸せな夢を見た事を覚えていて涙していた。
そして夢であっても亡くなった者に会えた事に喜び、その上で目覚めを望んだ者が多く居た。

虎居・美羽・晴海も意識を取り戻し、葉介に再び攻撃をしかけ、封印が無効化された事に葉介は驚く。
紅華もまた封印を無効化され、元の性格に戻っていた。
宗矢は先生と合体してネビュラソルジャーになって葉介の元へ行く。
葉介は何のために戦うのか宗矢に問うと、宗矢は「ここには…俺を守ろうとしてくれた人や、俺を助けてくれた人たちが居る。俺は…俺が味方したい人たちの味方だ!そんだけだ!」と答えた。
先ほどのぞみが塞ぎこんでいた宗矢に言った言葉が、宗矢を動かしたのであった。
宗矢は自分はネビュラソルジャーなんて名前ではなく、黒井宗矢であると名乗り直し、先生型の宇宙船と合体してパワーアップした。
コックピットには宗矢・先生・銀子が入り、三人の力で葉介と戦う。
葉介は自分も紅華ももう夢でしか救われないのだと言うが、宗矢は「どんなに辛くても過去は過去だ!変える故郷がないって現実が、俺の居場所だ!俺は今ここに居る!ここにあるのは今だけだ!今を共有する人たちに…ずっと救われ続けてるって分かったんだ!」と返す。
そして必殺技「ギガキャットハンマー」で葉介を倒し、念動巨神装光が解けた葉介は落下しながら死を受け入れるが、それを救ったのは念動巨神装光を展開させた紅華であった。

宇宙船と合体すると、コックピットに三人で搭乗。

封印派と穏健派の決着

封印派と穏健派の一対一の戦いが始まる。

一週間後、封印派の閣下・白鳥と、穏健派の宗矢・先生・銀子の一対一の戦いをすることになった。
民間人に被害が出ないよう、街から離れたどこかの孤島が決闘の場になり、虎居・美羽・晴海・紅華・葉介・根津屋は勝負を見届けに来た。
のぞみは中継機から自宅で勝負の行方を見守っている。
閣下は持ってきた大型封印装置は全て壊されてしまったが、超小型封印機を一つ持っていた。
穏健派の勝利条件はこの小型封印機を破壊する事、封印派の勝利条件は宗矢たちの心を折ることになった。
まずは両者必殺技を出し合い、その後ドーピングモードになって戦い、宇宙船と合体して戦い、全力を出し合う。
宗矢たちは崩れた体制を攻撃されそうになるが、そこに岳蔵が念動巨神装光でやってきて「息子の仇!」と言って封印派に斬りかかり武器を破壊する。
実際に息子である隆を死に至らしめたのは宗矢であるが、岳蔵は隆が暴走する原因になった封印派の方を仇を定めた。
宗矢たちは封印派の装甲を破壊し、内部に侵入する。
そして生身の状態になって先生と閣下の一騎打ちになり、先生は下駄パンチを繰り出して小型封印機を壊し、閣下は先生の顔面をパンチした。
閣下は「私は…二度とシリウス、リエルのような…悲劇を起こさせぬ為に…」と言うが、先生は「いいんだ…その為にお前が…手を汚さなくても…」と答える。
先生はシリウスを救え無かった事を後悔している閣下の心も救いたいと思っていたのであった。
リエルの姫である銀子は、自分達は誰も恨んではおらず地球の封印を望んで居ない事を閣下に伝え、もう少し地球を見守って欲しいと頼む。
閣下は銀子の言葉に「当のリエルの姫にそこまで言われたら、もう何も言えんな」と言い、負けを認めた。
戦いの後、宗矢は楽園の民から聞いた五年後に月の裏で龍が目覚める事を虎居たち元グランドパラディンに話し、一緒に戦って欲しいと言う。
時空追放された龍は本来はそのまま死ぬ運命であったが、偶然生き延びることができ、50年前に月に墜落し休眠状態にあるのだという。

閣下は小型封印機を破壊され、勝負は先生の勝利に終わる。

五年後

成長した宗矢とのぞみ。

葉介が地球全土を封印したことは意思消失事件と呼ばれ、目覚めた人は人口の八割と言われ、現在も目覚めへ至る人は増えている。
事件以降地球は少しだけ紛争や犯罪が減って平和になり、その後5年の月日が過ぎ、龍の目覚める年になった。
宗矢とのぞみは大学生になり、二人は順調に交際を始めていた。
宗矢は覚醒しつつあったサイキックの修行をし、のぞみはテレパス能力の才能が開花しネビュラの臨時テレパス部隊員となった。
のぞみは宗矢とのテレパス相性が良く、宗矢と一緒にいる時は宗矢を通じて楽園の民を見る事が出来るようになっていた。
紅華・葉介・虎居は国家安全管理局特別防衛科課兼ネビュラ臨時武官となり、美羽・晴海・根津屋もネビュラ臨時武官となった。
宗矢はネビュラ武官補佐となり、一同は龍を倒す作戦を立てるためネビュラの宇宙船に集まる。
そこには地球人以外のネビュラメンバーが沢山いて、ネビュラに属する全員でこの後目覚める龍と戦う事になる。
龍についての詳しい情報は楽園の民から齎された。
龍の正体は楽園の民の生き残りであった。
楽園の民は約100年前に肉体を捨てることを選んだが、龍はそれを拒み念動装光を重ねて巨大化し続け現在の姿となり、もはや本来の自分の姿や記憶は失われているという。
楽園の民の目的は龍を種族本来のコミュニティに迎えることにあった。
ネビュラは一度極刑を下した者に再度死を求める事を、愛の進化種族としては資質を問われる行為とし、今回は龍と直接関わるのは地球のサイキッカーたちに任せ、ネビュラは後方支援に徹することになった。
ネビュラのメンバーの一人が宗矢にこれは復讐のための戦いではない事を確かめると、宗矢は肯定し、「竜を孤独から救い、彼の本当の同胞のところへ送る為に戦います。彼を許せるのは…俺だけだから」と言う。
宗矢は龍に対して復讐ではなく「許す」事を選んだのであった。

決戦の前の夜、宗矢は銀子と二人で話す。
リエル人の銀子とシリウス人の宗矢はいわば被害者と加害者の関係である。
宗矢は銀子にシリウス人である自分に復讐しても良いというと、銀子は「しない」と断る。
銀子は「ボクらリエル人はネビュラ加入を目指す、愛の進化種族さ。ボクらは誰でも助けるし、誰でも許す」と答え、宗矢は銀子の志を立派だと称える。
銀子は自分とは関係ない地球を救い、これから龍を許しに行く宗矢も立派だと言い、「自慢の弟」だと笑った。
いつかリエルにおいでと言う銀子に、宗矢は「ありがとう、姉さん」と答えた。
二人は血の繋がりはないが、一緒に暮らしていく中で家族になっていた。

龍の正体は、念動装甲を重ね続けた楽園の民であった。

決戦の日、ネビュラの宇宙船が近づくと龍は目を覚ました。
そして「夢を見ていた。地球人になる夢だ。ある時…地球がネビュラに襲われると知り、私の念動装光を粉にし、素質ある者に与え…力を目覚めさせ、共に力を振るい、戦った。そして、敗れた。地球は…どうなった?」と聞く。
宗矢は地球は無事だと答えると、龍は「では何故ここに来たのか」と問う。
すると楽園の民が龍の前に現れ「迎えに来たよ」と言い、龍の事を「アズラバラクラ」と呼んだ。
龍は楽園の民の姿がどう見えていたのか「誰だ貴様」と言ったあと「何だその名は」動揺し、咆哮する。
作戦が始まり、のぞみを含めたテレパス部隊が戦意喪失念波を出して龍を弱らせる。
龍は体から小さい竜を複数生み出しネビュラの母艦を狙い、それを虎居たちが食い止める。
宗矢たちは必殺技「ギガキャットハンマー」を、閣下・白石は必殺技「グランステラハンマー」を龍に叩き込む。
楽園の民は龍に「正義は誰も許しはしない。許しなくして愛はなし!愛なくして魂なし!私が!ネビュラが!シリウスが!君を許しに来た!とっくに滅びた肉体を超能力で維持し続ける地獄から…君自身の正義から!今、君を解放してやる!」と言い、涙する。
そして楽園の民は「そして私と帰ろう、アズラバラクラ!我が兄弟!」と言って手を差し伸べる。
宗矢たちの前に現れた楽園の民は、龍となった楽園の民「アズラバラクラ」の兄だったのだ。

月の近くには龍が時空追放を逃れた時に通った亜空間の穴が存在し、もう一度その亜空間に龍を落とすというのがネビュラの作戦であった。
ネビュラと地球のサイキッカーたち全精力を使って龍を穴へ押し込めるが、作戦の最中、龍は宗矢に精神干渉し夢を見せる。
その夢はシリウスが滅びる直前のシーンで、宗矢は生前の兄に出会う。
他愛の無い会話を兄とした後、記憶と同じようにシリウスは龍に滅ぼされ火の海になる。
龍は宗矢の前に現れ、「お前の全てを破壊した私を憎め!お前こそ私の正義の後継者に相応しい。さあ、悪に成り果てた私を滅ぼし、正義を執行しろ!」と言う。
宗矢は自分はネビュラに属するものだとキッパリ断り、楽園の民が宗矢を夢の世界から引き上げた。
目覚めた宗矢の一撃で龍は亜空間に完全に押し込まれたが、戦いの消耗で美羽・晴海・根津屋は力が弱まり、美羽達を連れて帰ろうとする虎居・紅華・葉介の脱出が送れてしまう。
そして龍がそれを追いかけ亜空間から出ようとしており、それを見た宗矢は先生と銀子と目を合わせて意思疎通し、三人は虎居たちを庇って龍を押し留め、一緒に亜空間に閉じ込められてしまう。
亜空間では時空の嵐が起こっており、その中では長い時間生き延びる事はできず、龍と宗矢たちは持って後数分の命であった。

作戦は成功するが、先生・銀子・宗矢が犠牲になってしまい、閣下は慟哭する。

宗矢たちと一緒にいた楽園の民も同じく亜空間に来ており、4人は龍の内部へ侵入する。
龍の中には街があり、そこには龍の正体で楽園の民の生き残り「アズラバラクラ」本体がいた。
アズラバラクラは人としての原型を留めていなかったが、言葉を交わす事は可能であった。
何しに来たのかと問うアズラバラクラに、宗矢は夢を見せてくれた事にお礼を言い、「幸せだったことを俺は忘れない。そして憎しみだけを忘れる。俺は…あんたを許すよ」と言う。
銀子は、龍がシリウスにした事を賞賛するわけではないが、リエルは龍によって救われたと言ってお礼を言う。
銀子はずっとこの言葉を龍に言おうと思っており、宗矢も「姉ちゃんを助けてくれてありがとう」と言う。
リエルを侵略しようとしたシリウス人の宗矢はリエル人の銀子を姉だと慕い、リエル人の銀子はシリウス人の宗矢を許し、お互いを思い合う。
その光景を前に、先生は「全ての物事に側面がある。愛を以て視点を変えれば…見ろ、宇宙は祝福に満ちている。竜よ、私は証明したぞ」と微笑む。
アズラバラクラは先生がわざわざそんな事を言うために来た事に呆れるも、そこに戦意はもうなかった。
最期の時、アズラバラクラは竜造寺夫妻の事を思い出し、「いい夢だったよ…父さん、母さん」と言って崩れるビルと一緒に奈落へ落ちて行った。
岳蔵は隆を落ちてきた隕石から見つけたと嘯いていたことがあったが、それは本当の事だったのか。
アズラバラクラが見ていたという地球での夢が竜造寺隆であったのだ。

楽園の民は亜空間からの脱出ルートを探し出し、宗矢たちをワープゲートの入り口まで案内した。
宗矢たちがワープゲートから飛んだのは惑星シリウスのすぐ前で、シリウスに不時着する。
楽園の民曰く、ゲートがシリウスと繋がったのは偶然ではなく宗矢の縁だという。
そしてアズラバラクラは無事自分達のコミュニティに迎えることが出来たと言ってお礼を言い、縁があったらまた会おうと言って消えて行った。
シリウスは何も無い大地だけで、宗矢はシリウスを死んだ星と言うが、大地には一厘の花が咲いていた。
まだ惑星シリウスは完全に死んだわけでは無い事に気づき、宗矢は涙する。
そこへネビュラの艦隊が救助にやってきて、そこには閣下や虎居たち、そしてのぞみがいた。
閣下は先生が亜空間から生還した事に悔しがるが、尻尾を激しく振り、内心嬉しいことが周囲にバレていた。
亜空間では宇宙とは違う時間の流れ方をしており、それはネビュラにも観測が出来ないことである。
しかしのぞみは宗矢の居場所と現れる時間をテレパスで感知し、そのお陰で宗矢たちを迎えに来ることができたのだ。
宗矢は滅びる前のシリウスと生前の兄の幻影を目にし、兄は「お帰り、大きくなったな」と言う。
宗矢はその幻影に、「お陰様で」と微笑んだ。

宗矢は尊敬していた兄と同じくらいの身長になるまで成長し、懐かしい故郷へ戻ることが出来た。

『プラネット・ウィズ』の登場人物・キャラクター

主要人物

黒井 宗矢(くろい そうや)

CV:阿部敦

本作の主人公。
はじめは記憶喪失で、交通事故で昏睡状態になり両親も死亡、目覚めた後は先生と銀子が身元引受人になったということになっていた。
しかしグランドパラディンと戦う事になり、虎居の持っていた小瓶「力の源」を見た事で記憶が戻り、龍に対する復讐心を露にする。
宗矢は惑星シリウスに住んでいたシリウス人であった。
シリウスが惑星リエルに対して侵略行為をしたことにより、シリウスは龍によって滅ぼされてしまう。
宗矢は気絶した状態で一人生き残りシリウスに助けに来た先生と銀子によって保護され、記憶喪失の状態で目を覚ました。
記憶が戻った後は龍への復讐として、龍の力を使うグランドパラディンから小瓶を取り上げる活動をし、グランドパラディンの司令官の隆と闘う。
隆の正体が龍であったことで復讐をやり遂げ闘う理由がなくなるが、葉介が封印装置を使って行った集団意識喪失事件で先生・銀子・のぞみが巻き込まれ、自分が守りたい人を守るために闘うという意思を持つ。
この時楽園の民の協力で眠りについた地球人たちにメッセージを飛ばし、8割を目覚めさせる事に成功する。
夢から目覚めた人たちは宗矢を覚えていたため、「目覚めの使者」という呼び方をされた。
その後大学生となり、のぞみと交際しながらサイキック能力の才能を伸ばし、ネビュラと協力して龍を解放するための戦闘へ赴く。
シリウス人は成長速度が地球人とは異なり、宗矢は大学生になって急に身長が伸び、虎居の背を越す。
龍との決戦時、亜空間からの脱出に手間取る虎居たちを庇い、先生・銀子と共に亜空間に閉じ込められてしまう。
アズラバラクラ本体と会話した後、亜空間の出口を見つけ、惑星シリウスへ不時着し、助けに来た閣下やのぞみたちと再会した。
好物は肉。しかしリエル人が肉を食べないため、家で肉が出てくることは無く肉に飢えている。
下駄をカッコイイと思い、修行に下駄を使ったり、ここぞと言う所で下駄パンチで相手を倒す。
兄を尊敬しており、龍に復讐するのも兄を失ったのが大きく、同じく兄を失った葉介や、兄の立場である楽園の民に共感を示す。
性格はぶっきらぼうであるが優しく、他人の痛みや弱さに共感しながらも、自分の意思を貫く強さを持っている。
また、年齢相応に女体には興味を持っている。

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@hinnketu

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『食戟のソーマ』とは、原作:附田祐斗、作画:佐伯俊による料理・グルメ漫画。原作コミックは発売から2週間で20万を超える部数を売り上げた。テレビアニメも好調で、2015年から2019年で4回に渡って放送された。 下町の定食屋で育った主人公・幸平創真は店を継ぐつもりだったが、父親が突如店を閉めることを宣言する。創真は料理のエリートが集う名門料理学校・遠月学園に進学することになる。

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君と僕。(君僕)のネタバレ解説まとめ

『君と僕。』とは、2003年から堀田きいちが、『月刊少年ガンガン』にて連載を開始した漫画。2004年からは『ガンガンパワード』、2009年からは『月刊Gファンタジー』に移籍して連載。2011年、アニメ第1期の放送が開始され、1年後には第2期も放送している。クールな双子に真面目な学級委員、可愛い系男子と、少しお馬鹿な帰国子女。5人の男子高校生が日常の中で、少しずつ成長を遂げていく、青春×コメディー。思春期の「恋」や「友情」が、優しいタッチで描かれている作品で、知名度と比較して熱狂的ファンが多い。

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殺戮の天使(第1話『Kill me... please.』)のあらすじと感想・考察まとめ

見覚えのないビルの最下層で目を覚ました少女、レイチェル。わけもわからないまま、出口を求めてビルの中をさまよっていると、顔を包帯で覆い、大きな鎌を持った殺人鬼、ザックが現れる。 「3秒数えてやる。だからさぁ、逃げてみろよ!」 今回は「殺戮の天使」第1話『Kill me... please.』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

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食戟のソーマの十傑まとめ

『食戟のソーマ』とは、原作:附田祐斗、作画:佐伯俊による日本の漫画作品である。小説やアニメなど、多数のメディアミックスが成された。 創真は日本屈指の料理の名門校『遠月茶寮料理學園』へと編入する。そして、そこで出会う仲間やライバルと共に研鑽を積んでいく。 『十傑』とは、遠月に存在する最も優れた10人の料理人である。創真は遠月で最も優れた料理人になるため、十傑の打倒を目標とする。

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とある魔術の禁書目録(インデックス)の名言・名セリフまとめ

「とある魔術の禁書目録」は、鎌池和馬によって書かれたライトノベル作品。 科学によって超能力を発現する「能力開発」をカリキュラムに組み込んだ、大規模な教育機関「学園都市」。その街に住む高校生「上条当麻」のもとにある日現れたシスター「インデックス」を巡って、上条は魔術の世界に踏み込んでいく。オカルトと科学、相反する二つの世界を描くバトルアクションとして、深いストーリーや名言の評価が高い作品である。

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食戟のソーマの名言・名セリフまとめ

「食戟のソーマ」は、原作:附田祐斗、作画:佐伯俊による漫画作品。 下町の定食屋の倅である「幸平創真」は、一人前の料理人になるべく家業を手伝いながら料理の修業に励む日々を送っていた。中学卒業の折、幸平は父親の紹介により世界屈指の料理学校「遠月学園」に通うことになる。遠月学園での幸平の活躍と成長を描く料理漫画。料理を通して人生について語られる名言が数多い。

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