プラネット・ウィズ(アニメ・漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『プラネット・ウィズ』とは、「J.C.STAFF」製作のオリジナルアニメーション作品。2018年に放送。本作は漫画家「水上悟志」が書き下ろしたネームを元に製作されている。漫画版は水上悟志自らが描いている。主人公「黒井宗矢」は記憶喪失の状態で「先生」「黒井銀子」の二人と暮らしていた。ある日、街に「ネビュラウェポン」と呼ばれる謎の飛行物体が現れ、それをヒーロー7人が倒す。しかし宗矢は銀子にヒーロー達を倒すように言われるのであった。

封印派は、積極的に攻撃を仕掛け、進化の根源である我欲を封印してしまう事を目的としている。
植物に例えると、我欲を雑草に見立てて「根絶」。
閣下と白石が封印派に属する。
ネビュラウェポンを送り込み、地球人全てに夢を見せ我欲を封印しようと試みている。

グランドパラディン

国民安全管理局特殊防衛課の、対ネビュラ組織。
ネビュラ(封印派)の行為を侵略だと判断している。
虎居・美羽・晴海・根津屋・紅華・葉介・岳蔵、そして司令官の隆による8人のサイキッカーで構成されている。
小瓶から力を得て念動巨神装光でネビュラウェポンと闘う。
当初はネビュラに封印派と穏健派が居ることや、龍の事などは知らないでいた。
虎居・美羽・晴海は宗矢に負け、小瓶を回収され戦えなくなる。
根津屋はネビュラウェポンに負けて封印されてしまう。
晴海の暴走以降は紅華は組織を抜け、その後岳蔵が負けたことで葉介も組織を抜け、隆が消滅し実質解体となった。
サイキッカーたちは念動巨神装光に乗らなくても空を飛ぶ事が可能。
物語後半では全員強いサイキック能力に目覚め、小瓶がなくても念動巨神装光になることが出来た。

惑星

シリウス

宗矢の故郷。
シリウスの人間は地球と同じく強い念動力に目覚め、その力を行使して惑星リエルを攻撃し侵略しようとする。
その結果、悪は根絶すべきという正義感を持った龍によって焼き尽くされ、宗矢のみが生き残った。
最終話では宗矢は縁からシリウスに不時着し、故郷へ帰ることが出来た。
荒れ果てた地面には一輪の花が咲き、人々は死んでしまったが惑星としてのシリウスはまだ死んでいなかった。

リエル

銀子の故郷。
シリウスから侵略を受け、ピンチに陥って居た所を先生によって救われる。
銀子曰くリエルの民はシリウスを恨んではいない。
リエルを救ったのはシリウスを滅ぼした龍でもあり、銀子は龍のしたことを賞賛はしないがそれによって自分達は救われたとお礼を言った。
将来的にネビュラ加入を目指している。

『プラネット・ウィズ』の登場兵器

ネビュラウェポン

ネビュラ封印派がしかけている兵器。ネビュラ内では「封印装置」と呼ばれている。
世界各国に同時に出現し、海上を移動して人々の住む街に近づいてくる。
姿には色々なデザインがあるがどれも不気味なゆるキャラのようなシュールな姿をしており、地球人や宗矢には気味が悪いと言われるが、銀子からは可愛いと言われる。
人間の持つ機械兵器の攻撃は全く効かない。
小型の分身を全身から噴射して攻撃し、人に(恐らく叶うことがない)幸せな夢又は幻影を見せる光を放つ。
この光を受けたものは我欲が満たされて、戦意喪失してしまう。
体のどこかに弱点が存在し、倒すためにはそこから内部に入ってコアを破壊する必要がある。
ネビュラソルジャーたちは念動巨神装光でコアに入るが、そこでも幸せな幻影を見せられる。
倒すためにはその夢を打ち破り、その夢に出てきた人たちを踏み越えて行かなければならない。
夢に出てくる人たちは本人ではなく幻影で、故人なども出てくる。
夢に出てくる人たちはあくまで優しく心を折ろうとし、夢を見ている当人を否定することなく、罵倒したり強引に引き止めるようなことはない。
夢を打ち破れず精神介入を受けると肉体ダメージこそないが、幸せな夢に浸りそのまま眠りについてしまう。
目が覚めた後はその人にとっての大事な物(我欲)を失った状態になり、執着の無い毒気の抜けた人物になる。
これが封印派による人類の「封印」であり、全地球人を我欲の無い状態にさせてしまおうとしている。

ネビュラソルジャー

宗矢と先生が念力合体することで現れる巨人。
宗矢が操縦している。
「ネビュラソルジャー」という名前はグランドパラディン側がつけた名称であり、正式名称は不明。
必殺技は「ギガキャット・ハンマー」「ギガキャット・ブレイド」。
ソルジャーの状態でドーピングアイテム「コスモマタンビZ」を飲むと翼が生え行動力が上がるが、次の日に先生と宗矢二人とも二日酔いに悩まされる。
閣下と白石も念力合体する事ができ、白いネビュラソルジャーとなる。

念動巨神装光(ねんどうきょしんそうこう)

グランドパラディンのサイキッカーたちの兵器。
サイキッカーたちが龍の念動装甲を削って出来た白い粉の入った小瓶を使うことで念動巨神装光に変身し、コックピットの中で操縦する。
小瓶に予備は無く、宗矢に小瓶を奪われたサイキッカーは変身能力を失う。
念動巨神装光のデザインはサイキッカーたちの名前に入った動物モチーフにデザインされており、大きさも人によって違う。
固有武器を持っているのは竜造寺親子のみ。
搭乗するサイキッカーの攻撃衝動が高まりすぎると、龍に酷似した姿に変形し攻撃力と再生力が上がる。
しかしその際サイキッカーは意識を取り込まれ、敵だと認識した物を只管攻撃する破壊衝動を持った暴走状態になる。

かつてはネビュラに属していたが、悪を許さず全て滅ぼすという過剰な正義感を持ち、リエルに侵略行為を仕掛けていたシリウスを滅ぼしてしまう。
シリウスの戦闘とは関係ない一般人や生物を全て消し飛ばしたため、ネビュラにその行為を「悪」と判断され、極刑である時空追放刑に処された。
ネビュラの最強の感応能力者1000人と77の封印装置の力によって亜空間に飛ばされ、そのまま死亡したものとされていた。
しかし龍は偶然にも生き残り、その後月の裏に墜落し休眠状態となり、その間竜造寺夫妻の養子「龍造寺隆」となった。
岳蔵は隆を隕石から発見した赤子だと冗談で言うが、それはどこまでが本当の事なのかは不明。
しかし龍が月の裏で眠っている間は、竜造寺隆としての意識があった。
隆もまた龍と同じく過剰な正義感を持ち、ネビュラを侵略者と見なして過剰な攻撃をしかけ、宗矢に倒される。
グランドパラディンが隆から貰った砂の入った小瓶は龍の念動装甲を削った粉であった。
龍の正体は、楽園の民の生き残り「アズラバラクラ」で、肉体を捨てることを拒み念動巨神装光を繰り返して巨大になった姿であった。
楽園の民曰く、アズラバラクラの肉体は既に滅んでいるがそれを超能力で維持し、破壊衝動と己の正義に捕らわれ続けている状態にあった。
楽園の民はそんな地獄からアズラバラクラを救うことを望んでいた。
龍の中には龍の格となる人物・アズラバラクラがいるが、すでに体が植物のように根を張り人の原型を留めていなかった。
最期は亜空間の中で消滅し、本来アズラバラクラが居るべきである楽園の民のコミュニティに迎えられた。

go-1153073611621474720257
go-1153073611621474720257
@go-1153073611621474720257

Related Articles関連記事

惑星のさみだれ(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

惑星のさみだれ(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『惑星のさみだれ』とは、地球の未来を懸けた超常の戦いに巻き込まれた青年の葛藤と成長を描いた、水上悟志による漫画作品。水上にとっては2本目の長期連載作品であり、そのクオリティの高さから漫画家としての彼の評価を確固たるものとした出世作となった。 大学生の雨宮夕日は、ある日言葉をしゃべるトカゲから「世界を救う騎士」に選ばれたと告げられる。一笑に付す夕日だが、彼が守るべき姫と同じく騎士に選ばれた人々、そして倒すべき敵の存在を知って信じざるを得なくなる。戸惑い、困惑し、夕日は戦いの中で成長していく。

Read Article

戦国妖狐(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

戦国妖狐(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『戦国妖狐』とは2008年から2016年にかけて『月刊コミックブレイド』にて連載されていた水上悟志による戦国ファンタジー漫画作品、および漫画を原作とするアニメ作品である。闇(かたわら)と呼ばれる妖怪がはびこる戦国時代、人間嫌いの迅火と人間を愛する妖狐のたまが世直し兄弟として戦う姿を描く。人間と闇の複雑な間係を二部構成で描いた大作長編であり、壮大な世界観や綿密な伏線が魅力的な作品である。

Read Article

【恋は雨上がりのように】全10巻で完結した傑作漫画をまとめて紹介!【こどものおもちゃ】

【恋は雨上がりのように】全10巻で完結した傑作漫画をまとめて紹介!【こどものおもちゃ】

本記事では全10巻で完結した傑作漫画を、まとめて紹介している。記事中では『恋は雨上がりのように』『うさぎドロップ』『ニコイチ』『こどものおもちゃ』『惑星のさみだれ』など、多数の漫画の情報を掲載した。長すぎず、短すぎず手軽に読める名作漫画をぜひ楽しんでみてはいかがだろうか。

Read Article

目次 - Contents